【こないだ読んだ本から】
読んだのは『
588』なのだけど、収録短編『インサイダー疑惑』(『ほんとうの中の人?』的な話)で扱われてるH.L.メンケンにすっごく興味がわいた。なんか読みたい。
いろいろアフォリズムでも有名な人らしく、訳者あとがきでもいくつか挙げられている。
>「批評とはもっともらしく装った偏見である」
なんてのは見事。
著者のウィリスは『航路』でもわかるとおりスピリチュアルだのオカルトだの大嫌いな人なのだけど、その一方でこの本の中で、徹底的な懐疑主義者の主人公がキャッチ=22状態に陥ったときの述懐として下記のようなことも書いている。作品の出来に波があるし好き嫌いもあるなあと思いつつ、わたしはやっぱりこのひとのこういうけっこう正直でみもふたもなかったりするところが好きだったりするなあ。
>メンケンが創造説論者やカイロプラクティックやメアリー・ベイカー・エディをいくら罵倒しようが、なんの効果もなかったのも無理はない。人がどうしても信じたいと思うことに対しては、事実と論理などとうてい太刀打ちできないのだから。 (p318)
