図書館で働く人、日々利用している人が普段は気にしない、でも聞かれると「どうして?」と思う疑問をピックアップ。その疑問をデータ/事実/エビデンスに基づいて考える視点や道筋を、柔らかな筆致でレクチャーする図書館情報学の入門書。
【大きな環境変化の中にある公共図書館。創造、共創を経てどのような改革がなされ「成功事例」が生み出されたのか、具体的なエピソードと共に明らかにする】
この図書館がなぜ『賑わいのある図書館』の旗を掲げて
動き出して行ったのかをできる限り、
そのプロセスとともに書いたつもりである。(略)
公共図書館は大きな環境変化の中にいる。
非正規雇用職員の増加や指定管理者への委託も目立つ。
中央図書館から始まった改革が
図書館を含めた複合文化施設全体にまで浸透し、
メディアコスモスが、まちや人々との関係性にどのような影響や
イメージを与え続けて来たのかについても後半で述べる。
中心市街地の賑わいにどのような役割を図書館が果たせるかは、
これからも全国各地の市町村の大きな課題であり期待でもあるので、
私たちの取り組みが、何かの励ましや役に
立つことができればということは私の願いでもある。(略)
では、今も年間130万人もの来館者を数える
賑やかで楽しい図書館は、どうやって生み出されて来たのか。
ものがたりを語り始めて行こう。
(本書「はじめに」より)
第1章 岐阜をめざして
東京を離れて岩手へ
震災のあとで
手渡された一冊の本
SNSで流れてきた館長公募 ほか
第2章 今やれることはすべてやる。開館前の意識改革
暗中模索の日々の始まり
図書館の第一印象
初めての職員朝礼
朝礼を変えるための秘策
何を目指すのか。それがない
開館を駆け抜けるための秘策
全員でワークショップ ほか
第3章 やらされごとからジブンゴトへ
コミュニケートするための武器をつくる
本棚を創るのは司書だけじゃない
展示グローブ
オブジェづくり
メッセージをPOPに込める
子どもの声は未来の声 ほか
第4章 開館。興奮と狂騒の中で
オープンの日
司書たちの苦悩
館長の50選と開館までの歩み展示
心の叫びを聞け!掲示板 事始め
余波続く日々
本と人をつなぐトークの場に
みんなのおたからマップ
張り紙の憂鬱 ほか
第5章 図書館がメディアコスモス全館を包み込んだ
シビックプライドを掲げて
メディコス全職員に訴える
若手プロジェクトチームの結成
アートでつなぐ市民協働
全館をつなぐ広報メディアを創ろう
シビックプライドプレイスを構想する
編集する力を身につける
どこコレ!展示の力 ほか
第6章 プロデューサーの仕事を終えて図書館から「本のまちづくり」へ
伊東豊雄さんとの対話
これからの図書館にまちづくり視点は外せない
おしゃべりできる図書館への転換を
図書館をまちにひらく
市民参画、市民活動とどう交わるのか
本のまちづくりは始まっている ほか
学校司書って、どんな仕事をしているかご存知ですか?
本書には「学校図書館あるある」のネタが満載。新米ながら、小学校、中学校の複数校勤務で奔走する学校司書の、3年間の記録を、楽しいまんがと共にお届けします。
4章では、ノンフィクションライターでもある著者の「自主研修」を題材にした、「葛飾区学校図書研修会に行ってみた!」「レジェンドに会いに行ってみた!」「複数校勤務の先輩たちに聞いてみた! 」といった3本のルポも掲載。学校司書の苦悩と希望を赤裸々にあぶりだしています。泣いて笑って、考えて、明日への元気がわいてくるミラクルな一冊です。
また、司書だけではなく、中・高校生や、一般の方が読んでも「おもしろい!」、抱腹絶倒のまんが「ミッション本ポッシブル」を1話ごとに掲載。クスッと笑える箸休めや、コラムも充実していて、幅広い層のみなさまにお楽しみいただけます。
〜理想にはまだまだ遠く……。モヤモヤしたり落ち込んだりもする日々ですが、胸アツな瞬間もたくさんあって、私の背中を押してくれるので、理想に向かってまた、元気に頑張ろう‼︎ と思えるのです〜『新米司書フントー記』より
30〜40代の子育て世代をターゲットにしたファミリーマガジン。母親だけの目線に落ち過ぎず、家族全員、大人も子どもも楽しめることをテーマに、甘過ぎないトーンで、毎号ワンテーマで特集を組んでいます。今回のテーマは「図書館と絵本」。日本のあちこちにある今、行きたい新しい図書館から、面白い試みの図書館など50箇所の図書館を一挙に紹介。その図書館が選んだおすすめの絵本4冊ずつも紹介しています。その他色々盛りだくさんの超保存版です!
人々の苦境・多くの社会課題と,デジタル社会に向けた大きな変化のなかで,図書館に課せられた役割とは。社会基盤の1つとしての公共図書館の機能・課題を整理し,先進事例も多数紹介。新しい時代・社会における図書館の可能性を学び,考えるためのテキスト。
第1部 図書館の役割と機能
1章 社会のなかの図書館・図書館員(川戸理恵子/山田美幸)/2章 図書館の機能(田嶋知宏)/3章 知的自由と図書館(山口真也)/4章 情報の今日的意味(田中伸樹)/5章 図書館の情報組織化(竹之内禎)/6章 IT技術の社会普及を担う図書館(深水浩司)/7章 著作権ビジネスと図書館(石井大輔)
第2部 苦悩する市民社会と図書館──図書館は挑戦する
8章 格差に挑む図書館(坂本俊)/9章 マイノリティのための図書館(立花明彦)/10章 次世代市民の育成・教育を担う図書館(松戸宏予/渡辺志津子)
第3部 未来社会に貢献する図書館
11章 キャリア支援/ビジネスと図書館(家禰淳一)/12章 フィナンシャル・リテラシーと図書館(千錫烈)/13章 メディカル/ヘルス・リテラシーと図書館(中山愛理)/14章 イノベーションと図書館(望月道浩)/補章 アメリカと韓国の図書館政策(橋本麿美/ユン・ユラ)
【コラム】
1 グローバルに司書資格の学びを活かそう (増田和子)
2 図書館で働くということ:あるキャリアの記 (前川和子)
3 再びの惨事を回避するには,“知る”ことが先決 (西河内靖泰)
4 図書館が拓く,人とAIの未来のつながり (榎本裕希子)
5 半世紀前の大学図書館では膨大なカード目録の作業はプロしかできなかった (山中康行)
6 自由につながる図書館へ:AI時代のサービスとは (吉本龍司)
7 学会に予想もしなかったオカネが入った?! (山本順一)
8 非正規司書の声を聞いてほしい (糸川唯)
9 スマートなebook端末アプリがほしい (沖田克夫)
10 ユネスコの'メディア情報リテラシー'推進プログラム (村上郷子)
11 日本の図書館にもDX能力とUX重視が望まれる (橋本あかり)
12 広がるシェア型図書館 (山本慎一)
13 図書館がなくなる?! 図書館でお泊り会?! (中戸川陽子)
14 近未来の大学図書館:デジタル・ライブラリー (加藤信哉)
15 アメリカに見る市民による図書館づくり (豊田恭子)
図書館に住みたい! 2019年末に建ちあがった、膨大な蔵書を収める家〈森の図書館〉。2人の施主が、普請のプロセスや、そこで過ごすなかで考えたことをつづり、デジタルだけでは実現できない、「本のある空間」の効用をさぐる。書架の写真はもちろん、建築家の寄稿や図面類も多数収録。蔵書と家と人との関係をめぐる実践的ドキュメント。
学校図書館にかかわる研究者や司書教諭・学校司書等,さらには公共図書館員が現場で取り組んできたさまざまな理論や実践報告を集成。
学校図書館関係者をはじめ,学校の管理職や教員,ICT教育担当者等が活用してほしい一書である。
1章 学習の基盤となる資質・能力を教科横断的に育成する
2章 学校図書館の基本を押さえ校内教職員と共有する
3章 読書活動と探究的な学びについて考える
4章 学校図書館の整備・運営を進める
5章 小学校・中学校の図書館活用を進める
6章 高等学校の図書館活用を進める
7章 特別支援学校の図書館活用を進める
8章 学校図書館のDX化を進める
現在、大学で図書館情報学の研究と教育に携わっている教員らが今から25年後の2050年の図書館を見据えて、各々の専門の見地から現状と課題、提言等をまとめた一冊。司書だけではなく図書館に関心のある学生・市民にもおすすめ。
第1章 座談会:過去から現在 25年間の変化・これから25年後の変化 野口武悟,新藤透,千錫烈,長谷川幸代,細川博史,青木竜馬
第2章 未来の図書館を考えるために、過去の図書館に学ぶ 新藤透
第3章 地域資料を活かして創る地域と図書館の新たな関係 野口武悟, 加藤重男
第4章 AI時代の情報サービス 長谷川幸代
第5章 韓国の図書館制度〜海外の図書館動向から考える日本の図書館の未来〜 千錫烈
第6章 「誰一人取り残さない」図書館の実現を目指して〜共生社会の図書館 野口武悟
第7章 公共図書館における利用者の問題行動・カスタマーハラスメントにどう対処するか 千錫烈
第8章 災害・パンデミックに備える〜これまでの 災害に学ぶ 新藤透, 千錫烈
第9章 これからの司書の専門性と司書養成 長谷川幸代
実は全国で続々と図書館が誕生しているのをご存知ですか?
しかも、サードプレイスとしての図書館や有名建築家の手掛けた図書館
図書館以外の施設も含まれた複合型の図書館など
ユニークな取り組みをしている図書館が増えています。
本書では東は北海道から西は沖縄まで
2000年以降に建てられた図書館のなかから
ぜったいに行ってほしい45の図書館を厳選して紹介しています。
旅の目的地にしたい美しく、居心地のよい図書館ばかり。
いつまでもいたくなる本に囲まれた、素敵な空間を堪能ください。
【もくじ】
東日本
荒川区立中央図書館(ゆいの森あらかわ)/本の森ちゅうおう(中央区立京橋図書館)
杉並区立中央図書館/武蔵野市立ひと・まち・情報 創造館 武蔵野プレイス
小平市立仲町図書館(なかまちテラス)/多摩市立中央図書館/神奈川県立図書館 本館
大和市立図書館(大和市文化創造拠点シリウス)/さいたま市立大宮図書館/茨城県立図書館
那須塩原市図書館みるる/太田市美術館・図書館/小布施町立図書館 まちとしょテラソ
ターントクルこども館(やいづ えほんと)/須賀川市中央図書館(須賀川市民交流センターtette)
南三陸町図書館(南三陸町生涯学習センター)/こども本の森 遠野/市立米沢図書館(ナセBA)
由利本荘市中央図書館(由利本荘市文化交流館カダーレ)/札幌市図書・情報館(さっぽろ創世スクエア)
column 新しい文学館
早稲田大学国際文学館(村上春樹ライブラリー)/魔法の文学館(江戸川区角野栄子児童文学館)
西日本
富山市立図書館本館(TOYAMA キラリ)/砺波市立砺波図書館/石川県立図書館
金沢海みらい図書館/野々市市立図書館(学びの杜ののいち カレード)
岐阜市立中央図書館(みんなの森 ぎふメディアコスモス)/小牧市中央図書館
守山市立図書館/こども本の森 中之島/読書の森 松原市民松原図書館
和歌山市民図書館/神戸市立西図書館(なでしこ芸術文化センター)
瀬戸内市民図書館 もみわ広場/まなびの森 新見図書館(新見市立中央図書館)
福山市中央図書館/周南市立徳山駅前図書館/土佐市立市民図書館(土佐市複合文化施設つなーで)
ゆすはら雲の上の図書館(梼原町立図書館)/北九州市立子ども図書館
ミライ on 図書館(長崎県立・大村市立一体型図書館)/五島市立図書館
竹田市立図書館/天草市立中央図書館(天草市複合施設ここらす)
都城市立図書館/宮古島市立図書館(宮古島市未来創造センター)
column 図書館の新しい試み
可児市立カニミライブ図書館/高知こどもの図書館
column 民間の新しい図書館
地中図書館/角川武蔵野ミュージアム
児童書を扱う図書館では「ページがはずれた、背表紙が壊れた」といった壊れた本の修理が大きな課題です。この本では、傷むことの多い児童書の本の修理に焦点を当てて、本の修理の現場で培われてきた、身近な道具で手早くできる簡単な本の修理法を、写真とイラストでやさしく紹介します!
☆☆☆図書館は最高のプレイスポット?☆☆☆
☆☆☆読むだけで楽しくなる図書館の使い方をお教えします!☆☆☆
特に海外の映画を観ていると、
作品の舞台が図書館になっていることがありませんか?
・恋愛映画で出会いや再会の舞台になっていたり、
・ホラーやサスペンスで亡霊の正体や恐怖の歴史を暴いたり、
・ヒューマンドラマで読書で人生を華やかに変えていたり、
・アドベンチャーの宝探しが図書館から始まっていたり……
こういう「図書館映画」は意外に多いと思います。
じつは図書館は、本を読むだけ借りるだけの場所ではありません。
人生を大きく変えることができたり、日常に何気ないエッセンスを加えたり、
エンタメ度が高い最強のプレイスポットでもあるのです。
☆☆☆「あの映画」で観たストーリーが我が身に降りかかる!?☆☆☆
☆☆☆映画好きの司書が教える“遊ぶ場所”に図書館を加える方法とは☆☆☆
前著『読書が苦手だった司書が教える 世界一かんたんな図書館の使い方』にて、
読書が苦手だったことを明かした著者ですが、なぜ司書になったかというと、
じつは映画の影響が非常に大きいのです。現在も洋画を中心に観続けています。
「ラ・ラ・ランド」「きみがぼくを見つけた日」
「セックス・アンド・ザ・シティ」「ハンニバル」
「死霊館のシスター」「IT/イット」「サイレントヒル」
「バービー」「リトル・ダンサー」「ヒューゴの不思議な発明」
「アメリカン・アニマルズ」「ハリー・ポッターと賢者の石」
「ナショナル・トレジャー」「ハムナプトラ 失われた砂漠の都」
「耳をすませば」「パブリック 図書館の奇跡」……
本書ではこれらの図書館映画を切り口に、世界中&日本中の図書館を紹介しながら、
「こんな使い方、遊び方、楽しみ方がありますよ」というご提案をしていきます。
「え、そんなに図書館って楽しかったの?」となること間違いなしの1冊です。
【もくじ】
はじめに 図書館は人生を彩るプレイスポット
第1章 図書館で「出会える」のは本だけじゃない
第2章 「怖い図書館」では何でも調べられる
第3章 図書館は人生が輝かせる「華やかな舞台」
第4章 どんな難題も謎も図書館で解ける
第5章 司書がこっそり教える「図書館の裏側」
大学図書館は知の宝庫であり、各時代の貴重な知的資産が眠っている。一方、近年のICT技術の発展や新たな社会的課題は、図書館の利用形態や存在意義を大きく変えつつある。組織や研究教育のビジョンという視点から、特色ある世界の大学図書館を紹介する。
「とんでもなくクリスタル」「わたしを探さないで」
「下町のロボット」「蚊にピアス」
「おい桐島、お前部活やめるのか?」
「人生が片付くときめきの魔法」「からすのどろぼうやさん」
「ねじ曲がったクロマニョンみたいな名前の村上春樹の本」
「八月の蝉」「大木を抱きしめて」
「昔からあるハムスターみたいな本」
だいぶつじろう 池波遼太郎
……
利用者さんの覚え違いに爆笑し、司書さんの検索能力にリスペクト。
SNSでもバズりがとまらない!
クイズ感覚でも楽しめる、公共図書館が贈る空前絶後のエンターテイメント。
あなたはいくつ答えられる?
* * *
本の正確なタイトルは、なかなか覚えづらいもの。そしてうっかり間違って覚えたタイトルを文字通りに想像してみたら、とんでもなくシュールでおもしろすぎる事態になっていることもしばしば。
そんな図書館利用者さんの「覚え違いタイトル」の実例を集め、HPで公開しているのが、福井県立図書館の「覚え違いタイトル集」。
本書は、そのなかから秀逸な「覚え違いタイトル」を厳選し、「覚え違い」を文字通りに表したイラストを添付。そしてページをめくれば「正しい書誌情報」と「司書さんによるレファレンス」が現れて……という仕掛けになっています。
読者のみなさんはきっと、利用者さんの覚え違いに爆笑し、司書さんの検索能力に驚嘆することになるでしょう。
クイズ感覚でも楽しめる、公共図書館が贈る空前絶後のエンターテイメント、ぜひご堪能ください!
* * *
[もくじ]
○はじめに 「覚え違いタイトル集」、始めました
○厳選! 覚え違いタイトル集
○そもそもレファレンスって? 司書の仕事って?
○おわりに みんなの図書館
* * *
イラスト:多田玲子
装丁+本文デザイン:大島依提亜
○はじめに 「覚え違いタイトル集」、始めました
○厳選! 覚え違いタイトル集
○そもそもレファレンスって? 司書の仕事って?
○おわりに みんなの図書館
○文庫版あとがき
図書館づくり住民運動,実践の現在地と未来を問う!
「図書館友の会全国連絡会」をはじめ,図書館づくり住民運動を担う団体のこれまでとこれからを寄稿いただきました。図書館の活動がいかに地域の住民に支えられているか,また住民が図書館を支援する活動を通じてたくさんの知識を得て日々を充実させているか,あらためて実感できます。一方で,人口減少,高齢化の時代に図書館はどうなっていくのか,図書館を支援する地域住民と図書館のありようを提起する好著です。
1章 図書館友の会全国連絡会ー手をつなぎ図書館支える図友連の活動から
2章 多摩市の図書館づくりを振り返って,いま想うこと
3章 静岡の50年の活動からー立場を越えて支えあう
4章 これかの図書館友の会のためのノートー静岡の図書館づくり運動の記憶から
5章 各地の住民団体の活動(帯広図書館友の会/多賀城市立図書館を考える市民の会/守谷の図書館を考える会/図書館とともだち・鎌倉/豊田市の図書館を考える市民の会/堺市の図書館を考える会/広島市・こども図書館移転問題を考える市民の会/長崎県・長与町の新しい図書館を想う会)
6章 住民運動 その意味と手法
資料編(参考文献/関係団体リスト)
日常を破壊された人々が希望と安らぎを見出したのは、街から集められたたくさんの本だったーー。レバノン内戦経験者である著者が、内戦下のシリアに実在した秘密図書館から着想を受けて紡いだ物語絵本。
なぜ、人間には本が必要なのか。困難な状況下でこそ発揮される、図書館の存在意義とは。
IPPY Award児童書部門金賞をはじめ、数々の賞に輝く話題作。小学校中学年から。
=あらすじ=
ヌールの暮らすダマスカスは、かつて花々の香りにあふれる美しい街だった。
しかし内戦が始まってからというもの、街は危険な戦場へと一変し、ヌールたちは地下シェルターでの避難生活を余儀なくされるようになる。
そんななか、ヌールとそのいとこ・アミールはあることを思いつくーー秘密の地下図書館を作ろう!
やがてふたりが作った地下図書館は、恐怖と不安に苛まれるダマスカスの人々にとって、希望の光となっていく。
=受賞歴=
2024年 Anne Izard Storytellers’Choice Award受賞
2023年 Nautilus Book Awards金賞受賞
2022年 IPPY Award児童書部門金賞受賞
ぬいぐるみのひよこのピッピは、図書館で本のように借りられる〈ブック・フレンド〉。いつもおかあさんのコッコに守られているピッピは、ひとりで冒険したくてたまりません。そして、コッコとピッピを借りた男の子が空港に行ったとき、ピッピは思い切って床にとびおりたのです!
〈わすれもののへや〉に連れていかれたピッピは、おもちゃのペンギンのエミーと出会い、いっしょに楽しく遊びますが、だんだんおかあさんが恋しくなって……。
★ニューベリー賞オナー受賞作家シンシア・ロードの人気シリーズ。
★図書館で本のように借りられる〈ブック・フレンド〉と、借りた子どもたち、それぞれの冒険と成長を描いた心躍る物語。
★わくわくするストーリーの中に、子どもの成長、家族や仲間との絆、他者への思いやり、共生する喜びが自然に描かれ、深い満足感が得られます。
★生き生きとした挿絵がふんだんに入り、文章は分かち書き、漢字は総ルビ。魅力的なキャラクターとメリハリのあるストーリーは、初めて一人で物語を読む小学校低学年の読者に最適です。
★各巻、独立して楽しむことができます。
主人公のヤンキー・石平くんが10年前に借りた本を失くしていたことをきっかけに、図書館のアルバイトを始めるところから物語が始まる『税金で買った本』。いかにも図書館勤務らしい早瀬丸さんや、迷惑な利用者に対処するためにマッチョになった白井さんなど、石平くんとともに図書館で働く人たちのもと、さまざまなエピソードが展開されます。
本書はそんな『税金で買った本』の魅力を徹底紹介するとともに、図書館に関するウンチクも数多く学べる内容になっています。本好きのかたには堪らない一冊であること間違いなしです。
本書のおもな内容
・かなりの脇役までも紹介するキャラクターガイド
・単行本第7巻までの全話を網羅したストーリーガイド
・白井さんが作成した「クソ利用者図鑑」
・原作:ずいの先生×漫画:系山冏先生の制作秘話対談
・現役図書館司書さんに聞く「図書館司書という仕事」
・一度は訪ねてみたい日本全国図書館ガイド
・『税金で買った本』設定資料集を初公開!
・ファンインタビューは作家の山田詠美さんと芸人のニッチェ・江上敬子さん
・ずいの先生による「オリジナル図書館だより」と二人の先生による書き下ろし漫画付き
など
住民が移動図書館に何を求め、何を期待していたのかーー。住民の運動によって成立した和光市の移動図書館「やまびこ号」を対象に、建物としての図書館ではなく非施設としての移動図書館の開設を求めた地域に着目。いかなる過程を経て住民の要望が移動図書館に体現され成立し、移動図書館活動が展開したのかを描きだす。それによって、全国各地で巡回している移動図書館の「再発見」と、新たな可能性の「発見」につながることを期待する。和光市とのかかわりも深い、直木賞作家・中島京子氏の特別寄稿「子ども文庫の記憶」も収録する。
特別寄稿 子ども文庫の記憶 中島京子
はじめに 〜移動図書館の記憶と記録と〜
第1章 「移動図書館をつくったまち」の歩み
第2章 市民がつくった「やまびこ号」
第3章 地域を走る「やまびこ号」
第4章 躍動する地域文庫
第5章 団地を巡回する一日図書館「むさしの号」
第6章 図書館の開館、そして「やまびこ号」
特別寄稿 和光市の教育と図書館の歩み 大久保昭男
解題 地域図書館史研究の視点 新藤 透
おわりに 〜和光市の「やまびこ号」と図書館に出会って〜