私たちは日常生活において様々な夢をみるが、夢は将来の出来事を予示するとか、あるいは心や身体のありかたと密接に結びつくものであるとか理解されることが多い。その点は昔の時代においても同様であった。2世紀初め〜3世紀末に活躍したエペソスのアルテミドロスの手になる『夢判断の書』など、夢の予兆に関する類書が現存する。このよう書物が存在したのは、夢について知りたいという人々の願望があったからであろう。本書はヨーロッパ古代における夢概念について、西洋古典学を主軸に、文学、哲学、歴史、医学、宗教、美術など隣接する学問領域にわたって、相互に有機的な連関を保ちながら、統合的に分析した成果をまとめたものである。
東京下町にある上総工務店。視える駒子と祓える大工の玄六夫婦。息子の玄太にも少し不思議な力があるんです。ある日、玄太が「この人お父さんじゃない!」と玄六に衝撃の発言!! 果たして、この男の正体は…? 大人気ファンタジックホラーシリーズの第11集。
●金融政策は2%目標にこだわらず柔軟に。財政は一気に健全化は目指さず
金利は今後、日本でもこれまでの政策を転換し、2%を超える局面が出てくるだろう。ただ、引き続き日本の潜在成長力の低さより、急激なインフレは起こらない模様。これまでの政策で、ひたすら「2%」にこだわることに意味があったのか。今後は供給構造の変化に着目し、他国の動きもみながら柔軟に対応することが必要になる。
財政は、ブランシャールのDynamic Debt Sustainability Analysisを支持する。「政府の資金調達コスト<名目経済成長率」が維持できればある程度の財政赤字は保てると思うが、感染症や大規模災害に備え、赤字の削減はある程度は行っておくのがよいだろう。
このように、まだ日本でも対応策は残されていると思われるが、一方で緩和余地+財政赤字余地は限りなく少ない。そういった中で、日本は欧州型のように比較優位分野に決め打ちをする産業構造にかえていく必要がある。日本は完全雇用に近い状態が続くと今後も想像されるが、日本の成長力を保つには、その中身が大事だ。ゾンビ企業を排し、リスキリングを柔軟に行ったうえで、産業構造を見直していくことが求められる。
著者の神津氏は、日銀出身で、リコーの経済社会研究所で所長も務めた人物。マクロ分析には定評がある人物のひとり。
第1章 再論・バブル崩壊以後の日本経済
第2章 あるべきマクロ安定化政策の姿
第3章 日本の金融政策をどう考えるか(1)──マクロ経済環境との関係
第4章 日本の金融政策をどう考えるか(2)──運営上の論点
第5章 日本の財政政策をどう考えるか
第6章 誤謬なきこれからの日本経済のイメージ
脳神経画像と病理を対比させ、臨床経過をつぶさに辿ることができる究極のアトラス。著者が保有する、京都大学亀山コレクションなどの膨大かつ貴重な症例(掲載画像は2000点以上)を収録しました。その多様な画像所見から思わず「そうだったのか!」と膝を打って、脳神経疾患の病変・病態の理解を深めることができます。特に注目すべき症例については「そうだったのか! Case」としてまとめました。また、神経疾患の診療に役立つ有用な情報をMemoとして随所に掲載しています。
臨床神経学、神経病理学、脳・脊髄の画像診断に携わる脳神経内科医・神経放射線科医、そして、病院のCPC担当者や脳神経内科専門医試験を受験する方々など、必携の書籍です。
古代中国で部族固有のシンボルとして使用された特殊な漢字、「族徽」。祖王の殉葬のた古代中国で部族固有のシンボルとして使用された特殊な漢字、「族徽」。祖王の殉葬のため斬首された人々、天空を舞う巨龍、軍旗を掲げて進軍する兵士たちーーそのありさまを生き生きと写し取ったデザインから当時の社会や文化、世界観の驚くべき実態に迫る。
しばしばフランス革命は、「自由主義」「社会主義」「保守主義」の三つの思想を生みだしたといわれるが、「保守主義」を欧州に残して、「自由主義」はアメリカへ、「社会主義」はソ連へ引き継がれたと見なしてよいだろう。この両国はその後それらのイデオロギーを世界に普及させることを目指すのだが、そうした志向の根底には『旧約聖書』の終末論が潜んでいた。
『旧約聖書』によると、歴史の最終局面では世界は破滅し、その前(後という説もある)に至福のユートピアを迎える。この終末論に基づく歴史観が、「神」が姿を見せない現代においてもアメリカ・ロシアを突き動かしているのだ。本書では文明論の第一人者が、歴史の深部にある『旧約聖書』の影響力、さらには文明の「根源感情」を論じ、現代を捉え直す。
巻末には『人新世の「資本論」』の著者斎藤幸平氏との「保守×左派」対談も収録。「どうして日本人はこんなにも資本主義が好きなのか」という問いや、マルクスについての疑問、資本主義に対して半身で構えるための「コモン」などについての議論を展開する。
●承認欲求がやがて対等願望に
●ユダヤ教の「他民族への優越」が受け継がれた
●歴史の四層の構造
●「市民的資本主義」と「ユダヤ的資本主義」
●ヨーロッパの根源感情
●ロシアの「終末への熱狂」
●支配されるものの知恵ーーイギリスの保守主義とは
女優として活躍する日比美思、待望の1st写真集。
▼日比美思コメント
この仕事を始めてもうすぐ15年が経ちます。
大事な節目に、念願だった写真集をつくることができました。
新しい目標を見つけたり、またいつか写真集をつくりたいとも思ったりして(気が早いですかね)、撮影しながらとても意味のある大事な時間を過ごせました。
絶対良いものになっているはず!勿論、気合いは十分。と、言いつつ、、初めての写真集なので。どうかお手柔らかに。
PROFILE
11歳(2009年)に「天才てれびくんMAX」オーディションに合格し、ダンスヴォーカルグループ「Dream5」のメインボーカルとしてデビュー。「ようかい体操第一」が大ヒットし、2014年には 「輝く!日本レコード大賞」「紅白歌合戦」に出場した。2016年グループ活動が終了後、女優として本格的に活動を開始。
主な出演作品は「さくらの親子丼2」(19/THK)、「3年A組ー今から皆さんは、人質ですー」(19/NTV)、「オクトー 〜感情捜査官 心野朱梨〜」(22/YTV・NTV)、映画「町田くんの世界」(19/監督:石井裕也)、舞台「点滅する女」(23/演出:山西竜也)、「蒲田行進曲」(24/演出:こぐれ修)など。
中学校の学習内容を半年で独学
やり方ではなく本質を学ぶから、高校数学にスムーズにつながる。
独自のノウハウがつまった3ステップで身につける。
1 説明 まずは一から丁寧に解説
2 例題 1の内容を問題を通して再確認
3 演習 関連問題を自分で解く
【目次】
第1部 代数
第2部 幾何
第3部 関数
第4部 資料の活用
ベルリンの弟の家にやってきた台湾の高校教師。不慣れな外国に戸惑う日々の合間、彼女は美容院を営んだ亡母の顧客名簿をめくり、古い記憶をたどる。貧しい一家は母の裏の商売のおかげで生き延びたのだがーー。疎外感を抱き生きてきた女性が出会うひと夏の物語
◎アニメ、ゲーム、小説……、すべてのクリエーター必見!◎
用語検索もラクラクの索引付き◎
ゼウス、ポセイドン、アプロディテ……、
パンドラの箱、トロイア戦争、テセウスの船、
メデゥサ退治、スピンクスの謎かけ、ケンタウロスの呪いetc.
あの名場面や有名キャラは
すべて神話に由来する!
だから、ギリシャ神話は面白い。
星座、地名、季節の変化、芸術や医学に関わるフレーズまで、
現代にまで残るありとあらゆるものの由来が
ギリシャ神話には詰まっています。
本書は、そんな“万物の起源”を辿りながら物語の全貌を理解することができる入門書。
ギリシャ神話を読むのが初めての人も、
「興味はあるが難しくて……」と挫折経験のある人も、
これならわかる! イラストたっぷりの図解本です。
各章の冒頭の「サクッとわかる」概説ページや
「由来」マークが付いたエピソードは必見。
紀元前につくられたギリシャ神話が今の私たちにいかに多くの影響を与えたか、
発見と驚きをもって楽しめます。
【目次】
序章 ギリシャ神話はだからすごい!
1章 天地創造 〜神々の世界と人間の誕生
2章 英雄たちの活躍 〜大冒険ファンタジー
3章 戦いの時代 〜トロイア戦争とオデュッセイア
索引
ベルリンで同性の恋人を殺した陳天宏は、刑期を終えて台湾の永靖に戻って来る。折しも中元節を迎えていた故郷では、死者の霊も舞い戻る。天宏の六人の姉と兄、両親や近隣の住民。生者と死者が台湾現代史と共に生の苦悩を語る、台湾文学賞、金鼎賞受賞の長篇
来るべき、台湾文学。
豊かな田園風景、碧い海と空、大きな太陽、賑やかな屋台ーー。
台湾の生活シーンを多様に描いた、近年の佳作十一作を収録する作品集。
漢字の字源(成り立ち)と字形史(字形の歴史)の字典。『漢字字形史小字典』(2019)は、小学校3年生までに習う漢字、およびその同源字の574字を収録していたが、本書は、6年生までの全ての教育漢字とその同源字1271字を、甲骨文字、金文などから楷書に至るまでの字形の変遷をたどる流れ図とともに概説。配列は音読みの五十音順。『漢字字形史小字典』の概論に加筆し、特に用字法と発音については詳細に解説している。巻末に音読み・画数索引を付す。
はじめに
概論
1 漢字の歴史
2 漢字の成り立ちと字形変化
3 漢字の用字法
4 漢字の発音
5 これまでの字源研究とその問題点
6 字典の凡例
本文
音読みの五十音順に1271字の字源を解説
附録
1 音読み索引
2 画数索引
3 教育年次別漢字表
4 用語解説
5 主要参考文献
小学校二年生で学ぶ漢字160文字。新学習指導要領対応。
「自分」が死ねば、「世界」はどう認識されるのか? 「死」とは何か。なぜ、怖いのか。死ねば、どこへゆくのか。先人たちや宗教での死生観とはーー稀代の思想家が、人間究極の謎に徹底的に迫り、超高齢化社会で静かに死ぬための心構えを示す。
殷王朝は、今から三〇〇〇年以上も前に中国に実在した王朝である。酒池肉林に耽る紂王の伝説など、多くの逸話が残されているが、これらは『史記』をはじめとする後世の史書の創作である。いまだ謎き殷王朝の実像を知るには、同時代資料である甲骨文字を読み解かねばならない。本書は、膨大な数にのぼる甲骨文字から、殷王朝の軍事や祭祀、王の系譜、支配体制と統治の手法などを再現し、解明したものである。