MR(医療情報担当者)の柴田は、訪問先の病院で凄腕イケメン外科医・橋元美晴と出会う。
そんなある日、普段の温厚な顔とは違う気だるげな姿の美晴を偶然見かける。昔からギャップに弱かった柴田は、その日から美晴のことが頭から離れず、とうとう彼とのエッチな夢を見てしまうほどに!
さらには目が合った瞬間、腰砕けになってしまった柴田は美晴からホテルに誘われて…?
9月1日に行われた東京・明治神宮野球場公演をもって、
乃木坂46を卒業した初代キャプテンの桜井玲香。
ファースト写真集『自由ということ』(光文社刊)から2年半。
キャプテンのバトンを渡し、乃木坂46を卒業した桜井玲香。
肩の荷を下ろし“ひとり”になった今、何を思うのか。
前作とはまた違った自分を見せたい、と向かった先はアメリカ・ポートランド。
“全米で住みたい街No.1”と称される、自然豊かなアメリカ北西部の都市で撮影に臨みました。
ナチュラル、ハッピー、アンニュイ、そしてセクシー…。
大人の魅力があふれるランジェリーカットや大胆なバスタブシーンは必見。
巻末には乃木坂46のメンバーへのメッセージを含むロングインタビューも掲載予定です。
撮影時期は、9月1日のライブを終え、ほっと一段落した9月半ば。
アイドルを卒業し、新たなステージへと進むまでの短いお休みーー。
人生で一度しかないこの貴重な時間。今しか撮れない、今の“桜井玲香”を焼き付けるロケとなりました。
<桜井玲香コメント>
「この度、2冊目の写真集を出させていただくことになりました。
グループを卒業して再スタートを切る私の名刺代わりになるような一冊が作れたと思います。
まだアイドルでいる自分と、表現者としての新たな自分が共存した、
今しかできない表情がたくさん詰まっていると思います。
みなさん、ぜひ楽しみにしていてください!」
スタジオ・システムという強力な支配形態のもとにおかれた、古典的ハリウッド映画産業。利潤追求を至上命令とする製作会社によって俳優・監督・脚本家他あらゆる関係者が管理されるなか、激動期のアメリカで、いかにして映画は製作されたのか。監督と撮影所の対立、陸軍による検閲、自主検閲的倫理規定ヘイズ・コード、第二次世界大戦のプロパガンダ映画、それに携わった黒人映画作家……。複雑な力学が働く映画の生成過程に、文書資料や関係者インタビューなど一次資料を用いて実証的に迫る。映画学(フィルム・スタディーズ)という研究領域を切り拓いた画期的作品。 解説 板倉史明
第1章 検閲と生成 スクリューボール・コメディ論
プレストン・スタージェス・コレクション/ジャンルと作家/フランク・キャプラと人民喜劇/署名のないフィルム/世界の中心ハリウッド/笑いの数値化/検閲と生成
第2章 喜劇映画作家がプロパガンダを撮るとき
キャプラ都へ行く/ハリウッド戦時娯楽映画/戦前の喜劇映画/「キャプラ組」顛末記/システムと戦う個人/プロパガンダ映画のディコンストラクション/ディズニー・アニメーション/最後の人民喜劇
第3章 雇われた黒人 カールトン・モス・インタビュー
老兵は死なず/プロパガンダを撮る/黒人よ銃を取れ/ワシントンから来た男/銃口は誰に向けられたか
第4章 ジャンルとジェンダー
ジャンルの混淆/年少犯罪もの/ハリウッドの戦後体制/女のフラッシュバック/?の編集/最後の教訓
補 遺 映画製作倫理規定
文庫版解説 種蒔かれた映画学 板倉文明
映画題名索引
なぜ美術史から女の存在が抹消されてきたのか? 西洋近代芸術の歴史が記述・記録される過程において強力に働いてきたさまざまな偏りを明らかにし、その学としてのあり方自体に内在する権力構造と性差別を指摘する。その一方で、フェミニズムからの美術史の問いなおしは、往々にして「ニュー・アート・ヒストリー」というかたちで旧来的な美術史の語りに再包摂されてきた。そうした現状についても鋭く批判し、緻密な検証を積み重ねることで美術史そのものに根源的な変革を迫る論争の書。新版への序文をあらたに訳出した決定版。
謝辞/「ラウトリッジ・クラシックス」版のための序文
第一章 フェミニズム視点で芸術の歴史に踏みこむ イントロダクション
第二章 視線、声、権力 フェミニスト美術史学とマルクス主義
第三章 女性性(フェミニニティ)の空間とモダニティ
第四章 プレ・ラファエロ派文献における記号としての女 エリザベス・シダルはどう表現されたか
第五章 フォトエッセイ 女性性の記号
第六章 記号としての女 その精神分析的解読ーーロセッティの「美人画」は意味をもたないか?
第七章 一九七〇年代を検証する フェミニズム視点に立つ創作実践に見るセクシュアリティと表現ーーブレヒト的展望
旧版訳者あとがき/文庫版訳者あとがき/注/ポロック主要編著一覧/図版一覧/索引
読書を愛する神崎瀬那(かんざき せな)は高校3年生。青年実業家として活躍中の少々過保護な兄と二人暮らし中で、富裕層の子女も通う進学校である一条院学園に通っている。
幼馴染で生徒会長の翔や、服飾ブランドメーカーのご令嬢兼モデルの親友・美玲など、学校の有名人に囲まれている影響か、瀬那も“神秘的な読書女子”として密かに注目を集めているのだが、ひとまずは平和な学園生活を送っていた。
そんな瀬那の通う学校にはひときわ有名な人物がいた。国の経済にも影響を与えるような大企業グループ、一条院の総帥の孫である一条院枢(いちじょういん かなめ)。
人並外れて優れた容姿を持ち、王者のごとき雰囲気をまとう彼とは全く接点がなかったものの、ふと気付くとたびたび視線がぶつかることがある気がしていた。
だが3年生で初めて同じクラスになり、瀬那は枢となぜか急接近することに。
でも同時に、彼をめぐる厄介なトラブルにも巻き込まれることにもなってーー!?
『鬼の花嫁』『結界師の一輪華』のクレハが贈る、ときめきと少し不思議な学園青春ラブストーリー!
1章
2章
3章
4章
エピローグ
日本人は神秘的? それとも猿? 人が〈他者〉に注ぐ視線はどのように形成されたのか。その歴史性に潜むオリエンタリズムー西洋(男性)中心主義と現代のポストコロニアル的状況を読み解き、人種・国境・ジェンダーに囚われない真の国際人のための文学・文化論を提示する。好評の入門書、待望の復刊!
9月1日に行われた東京・明治神宮野球場公演をもって、
乃木坂46を卒業した初代キャプテンの桜井玲香。
ファースト写真集写真集『自由ということ』(光文社刊)から2年半。
キャプテンのバトンを渡し、乃木坂46を卒業した桜井玲香。
肩の荷を下ろし“ひとり”になった今、何を思うのか。
前作とはまた違った自分を見せたい、と向かった先はアメリカ・ポートランド。
“全米住みたい街No.1”と称される、自然豊かなアメリカ北西部の都市で撮影に臨みました。
ナチュラル、ハッピー、アンニュイ、そしてセクシー…
大人の魅力があふれるランジェリーカットや大胆なバスタブシーンは必見。
巻末にはメンバーへのメッセージ含むロングインタビューも掲載予定です。
撮影時期は、9月1日のライブを終え、ほっとひと段落した9月半ば。
アイドルを卒業し、新たなステージへと進むまでの短いお休みーー
人生で一度しかないこの貴重な時間。今しか撮れない、今の“桜井玲香”を焼き付けるロケとなりました。
〈桜井玲香コメント〉
「この度2冊目の写真集を出させていただくことになりました。
グループを卒業して再スタートを切る私の名刺代わりになるような一冊が作れたと思います。
まだアイドルでいる自分と、表現者としての新たな自分が共存した、
今しかできない表情がたくさん詰まっていると思います。
みなさん、ぜひ楽しみにしていてください!」
※通常カバーは付属しません
9月1日に行われた東京・明治神宮野球場公演をもって、
乃木坂46を卒業した初代キャプテンの桜井玲香。
ファースト写真集『自由ということ』(光文社刊)から2年半。
キャプテンのバトンを渡し、乃木坂46を卒業した桜井玲香。
肩の荷を下ろし“ひとり”になった今、何を思うのか。
前作とはまた違った自分を見せたい、と向かった先はアメリカ・ポートランド。
“全米で住みたい街No.1”と称される、自然豊かなアメリカ北西部の都市で撮影に臨みました。
ナチュラル、ハッピー、アンニュイ、そしてセクシー…。
大人の魅力があふれるランジェリーカットや大胆なバスタブシーンは必見。
巻末には乃木坂46のメンバーへのメッセージを含むロングインタビューも掲載予定です。
撮影時期は、9月1日のライブを終え、ほっと一段落した9月半ば。
アイドルを卒業し、新たなステージへと進むまでの短いお休みーー。
人生で一度しかないこの貴重な時間。今しか撮れない、今の“桜井玲香”を焼き付けるロケとなりました。
<桜井玲香コメント>
「この度、2冊目の写真集を出させていただくことになりました。
グループを卒業して再スタートを切る私の名刺代わりになるような一冊が作れたと思います。
まだアイドルでいる自分と、表現者としての新たな自分が共存した、
今しかできない表情がたくさん詰まっていると思います。
みなさん、ぜひ楽しみにしていてください!」
異彩を放つ文章を生み出し続けるやーこの第3弾は「猫」と「笑い」と「癒やし」!
トラブルに巻き込まれやすい日々も愛猫の支えがあるから笑いに変えられる。今回は愛猫への愛をしたためた1冊に。Xで10万以上のいいねを獲得した「猫の病院で危なかった話」や「猫の異変に気がつけなかった話」「不審者に窓から家で一人でいる姿を見られた話」「自宅でトラブルにあった話」「DMに返信したら大変な事になった話」など人気作の他、書き下ろしの新作も20篇以上収録。
挿絵は動物や坊主イラストで話題の十筆斎が担当。柔らかいタッチのかわいらしいイラストとやーこ節満載の文章で、笑いと少しの癒やしをお届けする。
声を出して笑っていただくのは光栄ですが、心配な方は周囲を確認してから読むことをおすすめする(気にしない方はそのままお読みください)。
・猫とは計り知れぬ謎の生き物
・うちの猫達と睡眠
・人も猫も犬も病院で葛藤する
・音声入力をしたら恐ろしい事になった話
・猫に神妙な面持ちで呼び止められた話
・早朝に朝顔の横で危機に面した話
・猫の誘い
・夜中に目が覚めて恐怖した話
・猫とウザ絡みのオヤジの話
・うにの命名の話
・猫達の言語能力の話
・不審者に窓から家で一人でいる姿を見られた話
・家で一人の時に窓を開けたら怖い目にあった話
・盗難の被害にあった話
・下着泥棒を放置した末路の話
・自宅でトラブルにあった話
・猫の手を借りまくる
・猫の診察ですれ違い危なかった話
・猫の病院で危なかった話
・新型コロナウイルスと猫
・外から不審な声に呼ばれた話
・猫の異変に気がつけなかった話
・動物病院で診察を拒否された話
・タンブルウィード
・うにとぺるの兄弟愛と鬱憤
・文明の力と猫 ほか全39篇
放課後に呼び出された吉瀬さん、レオタード姿に着替えさせられて教室でお披露目。気持ちに応えたくなる関係なんです・・・ 巻末に本人直筆の後書き&サインもあります♪(吉瀬結:1994年6月21日生まれ:撮影時年齢29歳)
ーーこれはぼくたちが手にした“ほんのささやかな能力”の物語
東京から転校してた引っ込み思案のナツは、
とある事情から他人の視線を避けたいと願っていたところ、
他人の視線をほんのいっとき自分から逸らせる力を得た。
また同じ頃、ナツのクラスメイトでみんなの人気者である一方、
母親との関係で悩みを抱えたアオイも、他人の感情が見える能力を得る。
接点のなかった二人はやがて互いの能力に気づき、秘密を共有していくが……。
アカデミー賞受賞監督アン・リーの「華語」作品を対象に、視線を交錯させる装置としての映画を俎上に載せ、著者のユニークな観察眼を通して男女、父子、東洋/西洋、同性愛/異性愛の境界の擾乱をとらえた意欲作。
名古屋大学 星野幸代
『ウェディング・バンケット』『恋人たちの食卓』『グリーン・ディスティニー』『ラスト、コーション』……。綺羅星の如き作品たちのなかに通底する「視線」のテーマを分析し、それを結び合わせることで華人監督・李安という星座を描き出す。
序 章 李安(アン・リー)の華語映画
第一節 先行研究の検討
第二節 華語映画とは何か
第三節 理論的枠組み
第四節 本書の全体構成
第一章 交渉するクィアな家族像──『ウェディング・バンケット』
はじめに
第一節 『ウェディング・バンケット』の誕生背景
第二節 ニューヨークの都市空間から見たクィア・ファミリー
第三節 食事シーンから見る変貌した家族表象
おわりに
第二章 焦点化される父親の欲望──『恋人たちの食卓』
はじめに
第一節 オープニングに関する考察
第二節 「飲食」
第三節 「男女」
おわりに
第三章 古典中国を移動する女侠──『グリーン・ディスティニー』
はじめに
第一節 中華圏の武侠映画の系譜
第二節 無法の西部空間──荒野における主体性の芽生え
第三節 官の東部空間──北京城における「江湖夢」の形成
第四節 侠客の江南風景──創造の江湖を擾乱する
おわりに
第四章 戦時上海におけるスパイ物語──『ラスト、コーション』
はじめに
第一節 老上海(Old Shanghai)の都市空間
第二節 マージャンシーンから見た視線のポリティクス
第三節 ベッドシーンから見た身体の権力関係
おわりに
終 章 華語映画 視線のポリティクス
あとがき
附 録
参考文献
事項索引
人名索引
湯女ー風呂屋に召し抱えられ、客の垢をかき、戯れながら世間話をし、ときには売春も行なった女たち。吉原の遊女の地位を一時は脅かすほどに、江戸の町を賑わせた彼女らを描いた一枚の絵がある。作者不明、来歴未詳のその絵にはどんな謎が秘められているのか?いまは失われた、視線の先に描かれていたものとはいったい何か?誰が、なぜこんな絵を描いたのか?浮世絵が花開き、女の絵姿が男たちの欲望を満たすようになる直前に描かれた、謎めいた絵画を分析し、復原し、甦らせる。約60点の図版を駆使し、従来の解釈を覆す画期的な視点を提示した快著。待望の文庫化。
「反侵略」の立場から他民族蔑視に陥らず、歴史の主体としてのウクライナ人に連帯し、歪んだ戦争観を批判。「フリー・ガザ」も視野に普遍的な「新しい世界的公共性」を希求する思想論。
第1章 「ウクライナ戦争」とはどのような出来事か
第2章 「ロシア擁護論」批判1-それは大国主義である
第3章 「ロシア擁護論」批判2-それは民族蔑視である
第4章 「ロシア擁護論」批判3-それは「平和主義」の傲慢である
第5章 「ロシア擁護論」批判4-それはどこから来たのか
第6章 ロシア擁護論は「2014年」をどう語っているのか1…159
第7章 ロシア擁護論は「2014年」をどう語っているのか2…192
第8章 「マイダン革命」をウクライナ人自身はどう見ているのか
終 章 「ウクライナの発見」と世界の行方
sionという名前で夜な夜なひとりエッチの様子を配信しているフリーターの紫音は、最近閲覧数が伸びないことを悩んでいた。そんなある日、同じアルバイト先の大学生・岳人にsionの活動がバレてしまう! 引くどころかプロデュースをさせてほしいと言う岳人の勢いに押され、動画配信を手伝ってもらうことになったが、彼の視線を感じながらするひとりエッチにいつも以上に敏感になってしまい──。
天然クールな童貞男子×愛されたがりなエロ動画配信者の身体から始まる過激なシークレット・ラブ
【グラビア写真集】
プレステージ出版より人気女優『南條 彩』ちゃんの写真集が登場!
優しい『視線』、艶やかな『視線』、挑発的な『視線』、
南條彩ちゃんの魅力的な表情をたっぷり収めた大満足の一冊。
南條 彩(なんじょう さやか)
2002年11月15日生まれ T162cm B90(F)cm W62cm H90cm
※掲載されているすべてのモデルは撮影当時20歳以上であることを確認済みです。
「あなたは何フェチ?」写真家10人の官能と陶酔
唇、制服、透け感、マゾヒズム、豊満、パンツ、おしり、触手……女性へのフェティシズムを、写真家の視点から制作したオムニバス写真集。
「〇〇が好き」「説明はできないけれど、なぜか惹かれる」という感覚は、誰しもが持っているもの。住む場所や地域によって生活が異なるように、フェチにも広く深淵な世界が広がっているのだ。
本書では、現代の写真家10人の視点からその一端を見てみようという試みだ。あなたはそこに何を思うだろう。共感か反撥か、ひょっとするとこれまでとは違う世界が見えてくるかもしれない。
▼参加作家
花盛友里
須崎祐次
相澤義和
門嶋淳矢
山本華漸
フクサコアヤコ
渡辺達生
笠井爾示
青山裕企
伴田良輔
執行草舟と私が出遭ったのは、わずか3年たらず前のことにすぎない。西暦2020年11月25日、憂国忌五十周年式典の壇上においてだった。三島由紀夫・森田必勝両烈士の遺影のもとで、私は斎主として祭文を奏上し、草舟は式典を飾る気迫の雄弁を振るった。席上、祭儀に先立って、隣り合って言葉を交わしただけで、これは「ただびと」ならずと直観した。火花が散り、以後、連星のように互いにぐるぐると回りながら引き合った。
見えない中心の引力とは何だったのであろう。これを知りたいと思い、追求したのが本書である。
〔中略〕
ここから浮かびあがってきた草舟像は、どのようなものであろうか。
それは、今の世に武士道を復活させることを自己の召命(invocation)と心得る一個の英雄像である。だが、それだけなら、他に類例もあろう。異とすべきは、武士道を「不幸の哲学」と解して、痛苦を、死を、避けるのではなく、あえて身肉にアシュメーした(assumer 引き受けた)生きかたである。人生の本質と虚無の関係を、宇宙生成と暗黒物質(ダーク・マター)の関係とパラレルと見て、 否(ひ)、否、否と深坑を穿った果てに光を見ようとする探索の烈しさをフォローしていくうちに、私の脳裡には、アンドレ・マルローがド・ゴール将軍を評して言った「ノンの人」という一語が聞こえてきた。「将軍は万人にノンと言ったーー万人にウイというために」と。
〔中略〕
歴史世界では受け容れられず、霊性世界でなければありえない事象がある。神話と同様に。合理でなく、ヴィジョン優先でなければ見えてこない次元といったものが明らかに存する。諸宗教が依って成り立つ基盤とした、そのような「見えない世界」は、19世紀以来、進歩主義と混同された科学的史観によって迷信として斥けられたが、20世紀前半から徐々に復活を見た。そして復活を促進したものは、もはや別の宗教ではなく、別の科学だった。量子力学的世界観は非常識を導入した。20世紀後半に日本から西洋に浸透した禅は、物と心を分けない非二分性(non dichotomy)の領域を「霊性」(spirituality)として啓示することにより、西洋文明にとって革命となった。ちなみに、この語をこの意味で創始したのは、巨匠鈴木大拙である。
---本書「太陽の聖痕 プレリュード」より
太陽の聖痕 プレリュード
序説
1 新しい神話
2 天使との闘い
3 起きあがるジザン
4 第一の奇蹟 城ヶ島(一九七八年)
5 第二の奇蹟 目黒不動尊(一九七九年)
6 宇宙的霊性と試練
7 破調ラプソディー
8 預言者の回廊
若い芸術家の憧れの的である美貌の人妻・竜崎亜矢子。彼女は夫・重隆との愛なき結婚に苦しむ“名家の囚人”であった。カメラマンの奈津井久夫は亜矢子に惹かれながらも見合い結婚をした。取材で出向いた青森県十三潟で男の死体に遭遇した奈津井は、その写真で脚光を浴びる。亜矢子への憧憬をカメラに託す奈津井だが、彼女は新聞社勤務の久世俊介と…。彷徨う愛の行方は!?