鏡に映すとまったく違った形が鏡の向こうに現れる、そのようなことを皆さん想像できますか?
この非現実的な出来事が現実に皆さんの目の前で起こります。
その名も「不可能立体」。
丸い形が鏡の向こうでは四角になる、右を向いた矢印が鏡の向こう側では左を向いている。
あるいは、3羽いるにわとりが1羽に減っている。
実在するある立体を見ているにもかかわらず、頭では考えられない不思議な現象。
このような、まるで映画の世界のようなことが現実に起こります。
今回は不可能立体の世界を体験できる実際の立体がセットに。
見るだけでなく、実際に自分の手で作れるペーパークラフトもついています。
目の前にあるものと鏡の向こう側にあるもの、それらが同一のものとは思えない不思議さ・不条理さを、ぜひ楽しんでみてください。
止まっているのに動いて見える、同じ大きさなのに違って見える、まっすぐなのに曲がって見える、無いはずなのに見えてくる…え?どうして?絶対そう見えるのに!?と驚き、呆れ、騙される快感をたっぷり味わえる錯視・錯覚の図形と画像一〇一点をクイズ形式で収録。テレビでもおなじみの杉原教授が、さまざまな錯視・錯覚を紹介・解説し、脳と認知のスリリングで楽しい世界へご案内します。不思議さがクセになる、知的刺激に満ちた一冊!
「からだの錯覚」の研究者が、からだの不確かさや思い通りにいかなさに考えを巡らせる科学人文エッセイ!
知的好奇心を揺さぶる数々のからだの錯覚実験を紹介しつつ、「からだとは何か、脳とは何か」という人文的考察を深めていく。
知らなかった、意識していなかった「自分のからだ」のおもしろさが次々と襲いかかりるエキサイティングな研究と考察。「一冊読めばからだのことがよくわかる」と思っていたら、「なんだかますます分からなくなってきた」という不思議な読後感を味わえます。
▼第1章 どうしても思い出せない左手のこと
両腕を奪われたディフェンダー
髭にまとわりつくこの左手について
闇に葬られたエイリアンの行動記録
右の頬を打たれたら左の頬を差し出さずにはいられない
外向的な右手と内向的な左手
顔触を奪われることで奪われるもの
▼第2章 誕生日が1日ズレた自分を想像する
奇数が好きですか、偶数が好きですか
ブーバとキキの運動学
偶数と奇数を踏みつけてみたならば
ブーバ世界のカフェで賑わう4人の女性たち
自己愛をあたりかまわず転写するバースデーナンバー
誕生日をずらすことによるきもちわるさ
奇数が好きになる誕生日、偶数が好きになる誕生日
数字から豊潤な連想世界が広がる女性たち
歴史上、ただの一度しか許されない実験
▼第3章 20秒間でシャッターを1回だけ押す
生きているものたちのリズム、しなやかなメトロノーム
初めての実験、窮屈に押し込められたシャッターの音塊
好きにボタンを押してください、とはいうけれど
集団を使って緊張を突破しようとする者たち
授業の外に飛び出した集団フリーシャッター実験
集団心理は本当にシャッターチャンスを高めているのか?
自由意志はキリのよい時間に現れる
今日、私は◯◯くんに告白をする
▼第4章 半地下のラバーファミリー錯覚
(第0節 序)
現実と虚構を同一の地平で編み直す
(第1節 建築物が「家」になるまで)
身体に宿る家族的なハーモニー
(第2節 接合型パラサイトの諸相)
自分と他人の入り混じったもの
出来事の同期体験が「家族」をつくりだす
「におい」という宇宙
他人として出会い直される自分
(第3節 交換型パラサイトの諸相)
身体を収納する「一つ」の容器の潔癖
切断されたラバーファミリー錯覚の憂鬱
(第4節 不可視型パラサイト、そして約束された悲劇へ)
▼終章 ---会ったことのない同居人(半自己特論)
神経の通っていない自分、としての他人
物語を持たない人間の倫理
未開の皮膚、未開の骨、頻発する「ビッグバン」
デッドライン
あとがき
錯覚は目や耳のような感覚器官に異常がないのにもかかわらず,実際にことなる知覚を脳が得てしまうことをいいます。私たちの脳は感覚器官が提供する「光」や「音」「におい」などの刺激情報をそのまま知覚しているわけではありません。安定した日常生活が過ごせるように脳の中で情報をさまざまに加工しているのです。これが錯覚を生み出すメカニズムで,このような知覚のしくみを解き明かす心理学が「知覚心理学」と呼ばれるものです。近年,錯覚はさまざまな分野で応用されています。視覚と運動の錯覚を応用したVR技術をはじめ,交通標識,体を動かさずに錯覚でリハビリする医療行為などにも応用されています。体験しながら錯覚を学べる本書をぜひご覧ください!
1錯覚はなぜおこるのか
錯覚とは
知覚心理学
環境と錯覚
感覚器と錯覚
複数の情報処理
錯視研究の意義
日常の錯視
2 錯視とは何か
視覚の恒常性
視覚のなりたち1〜2
知覚の原理
垂直水平錯視
オッペル・クント錯視
ポンゾ錯視
傾きの錯視
明るさの対比
ハーマン錯視
色対比と色残効
チェッカー・シャドー錯視
色の同化
水彩錯視
3 いろいろな動く錯視
オオウチシュピルマン錯視
シマシマドリフト錯視
ハイン錯視
四色錯視の回転錯視
ピンナ錯視
中心ドリフト錯視
フレーザー・ウィルコックス錯視1〜2
Column1 視覚刺激と運動錯覚
信じられない立体錯視
4 耳をだます錯聴とは何か
錯聴とは
聴覚のなりたち
聴覚の結合錯誤
視覚と聴覚
音による眼の錯覚
無限音階
聴覚パレイドリア
Column 2
雑踏でも注意した音が
聞き分けられるのはなぜ
5 舌をだます味覚の錯覚
味覚の錯覚
味覚のなりたち
味のパターンと錯覚
Column 3
味覚をだます
錯覚レシピ集
においと味覚の錯覚
Column 4
さまざまな役割がある
嗅覚の不思議
6 錯覚の応用
ファッションの錯視1〜3
化粧の錯視1〜2
幅錯視効果
Topics
視覚と身体の錯覚
ベクション
Column 5
運動していないのに
脳が勘違いする運動錯覚
トリックアート図鑑のペーパークラフトキットシリーズ第3弾は、立体で形を整えるのが難しい作品に挑戦です! 既刊の2冊にも作品を提供してしていただいた杉原厚吉先生の作品で構成! 杉原先生は数学的に錯視を研究していて、立体の錯視の作品を日々作り出しています。今回は、国際イリュージョンコンテスト2018で優勝した立体錯視の作品を、作りやすく、かわいい形に設計し直した作品もあります。錯視の解説ページも充実!
のぼりに見える坂道をビー玉がのぼったり、傾斜のある屋根の真ん中にビー玉がとどまったり、実際にはありえない立体を簡単に作れる工作キット。キットは全部で4種類。のりを使わず簡単にきれいに組み立てることができる。
私たちの脳が認識する世界と、客観的な世界の間にズレが生じることーそれが「錯覚」である。この錯覚の性質や特徴を知ることは、私たちがどのように世界を認識しているのかを知ることにつながる。心理学の諸研究は、視覚や聴覚といった知覚研究を中心に、記憶や思考など広汎な心的過程で生じる錯覚のメカニズムを明らかにしてきた。錯覚が私たちの日常生活や社会、文化、芸術に与える影響を検討し、人の認知が持つ独特の仕組みについて理解を深めていき、心理学的なクリティカル・シンキングの基本を身につけていく。
1.錯覚への招待 2.視覚の錯覚 見ることは考えること 3.錯視の世界を体験する 4.知覚心理学と絵画芸術の接点 5.視覚芸術と錯覚 6.記憶の錯覚 人の記憶は確実なのか 7.思考の錯覚と認知バイアス 8.ヒューリスティックと行動経済学 9.自己の一貫性と正当化が引き起こす錯覚 10.身近な情報の錯覚 11.錯覚の光と影 エンターテインメントと悪質商法 12.原因と結果をめぐる錯覚 13.科学的思考と錯覚 14.自己の錯覚 15.錯覚とメタ認知 錯覚とよいつきあいを築くために
「からだの錯覚」を通して人の身体や脳の実態に迫る、認知科学研究者である著者が、からだに起こる不思議な現象を徹底解説します。「自分」という、もっとも身近にありながら、つかみどころのないもののイメージが、脳や五感などによってどんなしくみで作られているのかが語られていくと共に、錯覚を感じるさまざまな方法も紹介。読者も簡単な方法で、不思議な錯覚の世界を体験できるかもしれません。
自分が感覚としてとらえている自分の体と、実際の体が乖離していることを感じたりすることは、誰にでもあること。また、ケガで体の一部を失ったときにないはずの部分に痛みを感じたり、拒食症の人が実際にはやせているのに自分は太っていると感じていたりーーそんな例も聞いたことがあると思います。それ以外でも身近にあまり意識しないところで、ちょっとした錯覚を感じることは、実は多いのです。乗り物酔いも、金縛りも、自分の感覚と意識の不一致のようなことから起こる錯覚の視点から説明できます。こういったことがどうして起こるのか、その謎に迫ってみると、生きるために必要な脳の働きなどが見えてくるのです。心と体が離れる「幽体離脱」も科学的に説明できる現象です。オカルトではなく誰しもリラックスしたりするときに起こることがあり、ここでも脳と体に備わったくみが関係しています。
そのような事例を紹介しながらからだに起こる不思議を解説していく1冊。読み進めると、自分が「錯覚」の産物であるように思えてくるのではないでしょうか。身体とはなにか、感覚とはなにか、自分とはなにか、についてふだんとは違った見方で考えるきっかけに。
序章 錯覚体験
第1章 「からだ」とはなにか〜自分として感じられる身体と物体としての身体
身体と触覚がバラバラ/身体の感覚とはなにか/自分の「からだ」はどこまでか ほか
第2章 目で見る視覚と頭の中にある視覚ーー目を閉じることで広がる「からだ」の感じ方
錯覚しやすいかどうか、試すならこの2つの方法/触覚だけで「自分の身体を見つける」!? ほか
第3章 弾力のある身体ーー空想の世界にも想像しやすいものとそうでないものがある
アバターを自分の身体のように感じる錯覚/腕や脚が伸び縮みするVR錯覚 ほか
第4章 からだの錯覚は思い込みと何が違うのかーー錯覚が生まれる、その時脳は……
第5章 「身体」なのか「モノ」なのかーー自分のような自分じゃないような「きもちわるさ」の由来
外傷のない痛み/スライムハンドの衝撃 ほか
第6章 幽体離脱を科学するーー不思議な現象が導く、さまざまな可能性
多角的な視点からイメージできる人は、幽体離脱が起こりやすい/リセットされる夢、リセットされない幽体離脱/とりかえしのつかない遊び ほか
からだと動きの誤解を解く、目からウロコの身体学
簡単そうだけど「できない!」
子どもも大人も夢中になってしまう
『できるかな?人体おもしろチャレンジ』の第2弾!
すぐ試せるネタ数増量でおもしろさパワーアップ!!
「2本の鉛筆のお尻同士を押し押し合うと、鉛筆が離れなくなる!」
「頭からかかとまで壁に付けて立ち、その状態でおじぎできる?」
「上を向いて目を閉じると目を開けようと思っても開けられない!?」などなど。
くわしい解説付きで、わいわい試して、楽しく学ぼう!
『日本書紀』などの六国史に散見される「渡嶋」「越度嶋」の比定地は、北海道なのか。「上・下」「前・後」の地名の付け方は、すべて大和朝廷を中心としたものなのか。従来の研究者が何ら疑問を持ってこなかったこれらの地名には、何が隠されているのか。本書では、多元史観(古田武彦)を視座として、地名の謎を徹底的に調査することで、古代日本の新たな姿を提示する。
“魔力なし”として虐げられていたが、伝説の魔法使いだった前世を思い出したサフィラス。学院の新学期が始まったと思ったら、魔法演技大会が行われたり、自称パーシヴァルの婚約者にからまれたり……。騒がしい毎日を過ごしていると、ヴァンダーウォールで魔獣が大量発生しているとの知らせが届いてーー? 新学期もトラブルは続く!? 守らせてほしいパーシヴァルと自分で解決してしまうサフィラスのドタバタ学園生活、第三弾!
キミは“自分は絶対にだまされない"なんて思っていない?
でも、キミたちのまわりには、じつにいろいろなワナがかくれている。
見えているのにそこにはないもの、同じものがちがって見える瞬間!
本に登場するキミを錯覚させる18のトリックを見やぶれば、この世界の見え方もきっとかわってくるはず!
宝石をめぐる歴史、ミステリー、人々の熱狂と欲望。
なぜ人はこれほどまでに宝石に惹き付けられるのか、
そもそも宝石の価値とは一体なにで決まるのか。
これまで宝石の鑑定からデザインまで関わってきた、宝石を愛してやまない著者が、
時間と空間を越えて、縦横無尽に語る。
人間の目・耳・舌・鼻・肌などは多くの情報収集と分析をしますが、時に騙されもします。これが「錯覚」という現象です。本書では視覚、味覚、嗅覚、聴覚、触覚の5種類の感覚器官の仕組みから錯覚を起こす原因、医療への活用など錯覚のメカニズムについて科学的にわかりやすく解説します。
●Chapter.1 錯覚とは
●Chapter.2 感覚器官のメカニズム
●Chapter.3 視覚の錯覚
●Chapter.4 だまし絵の錯覚
●Chapter.5 味覚の錯覚
●Chapter.6 嗅覚の錯覚
●Chapter.7 触覚の錯覚
●Chapter.8 聴覚の錯覚
「心は脳が作り上げた幻想である」ことを述べている著者が、さらに詳しく、自己意識や五感が錯覚であることに的を絞って説明した。たとえば、「なぜ会話相手の声は口から聞こえるのか?」あたりまえと思っていたことが、考えてみると確かに不思議なことだとわかる。「すべてがイリュージョン」と言われるとむなしくなるかもしれないが、むしろ生きる重荷から解放されて、どうせなら、何にもとらわれずに思い切り生きよう、というポジティブなメッセージを伝える結論になっている。『脳はなぜ「心」を作ったのか』の続編。
【本書は、B5判で文字が大きくて読みやすい目にやさしい大活字版です。】
人間の目・耳・舌・鼻・肌などは多くの情報収集と分析をしますが、時に騙されもします。これが「錯覚」という現象です。本書では視覚、味覚、嗅覚、聴覚、触覚の5種類の感覚器官の仕組みから錯覚を起こす原因、医療への活用など錯覚のメカニズムについて科学的にわかりやすく解説します。
●Chapter.1 錯覚とは
●Chapter.2 感覚器官のメカニズム
●Chapter.3 視覚の錯覚
●Chapter.4 だまし絵の錯覚
●Chapter.5 味覚の錯覚
●Chapter.6 嗅覚の錯覚
●Chapter.7 触覚の錯覚
●Chapter.8 聴覚の錯覚
宇宙って風船みたいに丸い?
それともクレープみたいに平たい?
古代ギリシア人の考えた宇宙ってどんなの?
アインシュタインの目には宇宙はどんなふうに見えてたの?
コズミックウェブ(宇宙のクモの巣)ってどういうこと?
多元宇宙ってどんな姿をしているの?
古代や中世の学者から、コペルニクス、ガリレイ、ニュートン、アインシュタイン、そして現代の宇宙観や最新の宇宙理論まで、これまで私たちはどんなふうに宇宙の姿を描いてきたのか、そして描いていくのでしょうか?
著者のギョーム・デュプラは科学の歴史を丹念に調べ、さまざまな宇宙の想像図を集め、この本の中で紹介しています。
難しい考えをわかりやすく伝えるために、科学者はいろいろなイメージを用いて説明をします。膨張する宇宙を風船にたとえたり、宇宙の構造をスポンジを使って説明したり、多元宇宙の姿を泡の様子で表そうとしたり。
宇宙の姿を解明するという壮大なチャレンジに挑んだ人類の軌跡が、味わい深いイラストを通してわかる学習しかけ絵本。親子でいっしょに楽しめる一冊です。
◆これまでの宇宙ーー古代ギリシアの宇宙観からビッグバン理論まで
古代ギリシア人の宇宙/球状の宇宙/無数の世界/中国人の天空/アラビアの天球/天動説/地動説/無限の回帰/新たな視界/ニュートンの宇宙空間/銀河系中心の宇宙像/アインシュタインの宇宙/フリードマンールメートルの宇宙モデル/膨張する宇宙/ビッグバン!
◆現在の宇宙ーー科学的観測にもとづいて
観測可能な宇宙/コズミックウェブ/銀河から素粒子まで
◆未来の宇宙ーー科学者たちの思索
錯覚のいたずら?/宇宙はどのように終わる?/別世界への抜け道?/多元宇宙/あり得るかもしれない宇宙
なぜ、やさしく撫でられると気持ちいいのかー?人間や動物における触れ合い、温かい/冷たい、痛みやかゆみ、性的な快感…目からウロコの実験シーンと驚きのエピソードの数々。科学界随一のエンターテイナーが誘う触覚=皮膚感覚のワンダーランド。