HIV/エイズの診療は治療薬の進歩を背景に標準化され,予後も劇的に改善されました.それに伴い患者の高齢化の問題も浮上していますが,その先に新規感染者ゼロの「ゼロエイズ」を目指す未来も視野に入りつつあります.本書では旧版の内容をアップデートし,「元気なHIV患者」に接する機会があるかもしれないプライマリ・ケア医,ナース,薬剤師,そして当事者である患者さんにとって必要な情報をリーダブルにまとめました.
アフリカの植民地化、未開地医療、貧困、売血と売春。文明の裏面史を追うようにウイルスは誕生し蔓延した。最新の科学的知見と歴史学が解くパンデミックの謎。CHOICE Outstanding Academic Title賞、2011年ラジオカナダ科学賞受賞作。
リチャード・プレストン氏(『ホット・ゾーン』著者)推薦
COVID-19、エボラ、MERS、ジカ熱の流行で明らかになったように、我々は未知のウイルスに対する準備が十分にできていない。これらの敵から身を守るために私たちができること、そしてしなければならないことは何だろうか? 気鋭の疫学者とノンフィクションライターが綴る、今ここにある危機。
その男、3790万人の希望
◆「墜落したマレーシア機にエイズ研究者が多数搭乗」
マレーシア航空MH17便とともに大地に散ったのはエイズ対策の最前線をひた走る「希望」だった。
◆未知の病状への対処、同性愛者への偏見、活動家の暗躍、アフリカの貧困
エイズという病気そのものだけでなく、その周辺で山積みの課題に苦悶し、それでも行動し続けたユップ・ランゲ博士の突然絶たれた生涯を追う。
ユップはその最前線で何を診て、何を考え、どんな行動をしてきたのか。日本ではいまだ知られざる生涯を、ユップによって医学の道に導かれた弟子が、入念な取材と生き生きとした筆致で描く。
●心を動かされる名著との声、続々!(NetGalley会員レビューより一部抜粋)
「謝意と決意を感じさせずにはいられない、熱意のノンフィクション。」(書店関係者)
「全ての遠因として貧困・差別・偏見があると示されているようで、医療従事者でない自分でも貢献できることがあるのではとも思わされた。」(書店関係者)
「途方もない苦難との格闘の日々。ランゲ博士の献身に頭が下がる思いでいっぱいになった。」(書店関係者)
「このランゲ博士の偉業について、日本では全く語られたことも取り上げられたこともなく、また日本の科学者の口からも出たことがありません。」(教育関係者)
[ユップ・ランゲ Joseph Marie Albert Lange (1954.9.25-2014.7.17)]
医師、HIV研究者。蔓延の最初期からエイズ治療・対策にとりくむ。オランダのみならずアフリカ、アジアにて活躍し、特に母子感染予防の貢献は特筆される。ファームアクセス財団の初代理事長、国際エイズ学会会長、AIGHDの科学責任者を歴任。2014年7月17日、かつて会長を務めた国際エイズ学会に向かうため搭乗していたマレーシア航空17便がウクライナ上空で撃墜され、帰らぬ人となった。
序文 -メイベル・ファン・オラニエ妃
この本が生まれたいきさつ
第一章 終焉
第二章 ことのはじまり
第三章 謎の感染症
第四章 敵を知れ
第五章 異色の官僚
第六章 さまざまな臨床試験
第七章 エイズ否認論の出現
第八章 エイズ活動家たち
第九章 お金と信念
第一〇章 治癒にむけて
エピローグ
謝辞
エイズによって親を亡くした子どもの数は、2008年には1400万人に上っています、この数字は、実に日本の小学生、中学生、高校生を合わせた数に匹敵します。サッカーのワールドカップ開催で沸く南アフリカのもうひとつの真実。
1980年代、血友病の患者に投与された非加熱血液製剤が、HIVへの感染を招いた「薬害エイズ」問題。この薬害エイズにより、ともに12歳で亡くなった二人の兄弟がいた。当時、二人の遺族に取材したルポルタージュの復刊。2016年には、遺族・被害者と国・製薬会社の裁判の和解が成立してから20年の節目をむかえた。この20年で薬害はどのような歩みをたどったのか、悲劇を繰り返さないためにはどうすればよいか、考えるきっかけとしてほしい
兄弟の作品(巻頭カラー口絵)
はじめに
悲しみをのりこえて……(ジャーナリスト 櫻井よしこ)
第一章 遺作展
兄弟合作
命の輝き
第二章 誕生
広太
健
第三章 運命
血友病
報道
信友会
第四章 感染
検査
医科研
第五章兄弟
笑顔の広太
【広太の世界】
兄を慕う健
【健の世界】
【兄弟・家族】
第六章 広太の死
「お母さん……」
兄の死
第七章 闘病
冒険
インドへ
告知
一心不乱
第八章 健の死
新居
生命のともしび
帰宅
第九章 決意
語る
周囲の反応
第十章 責任
質問状
モラル
未提訴
第十一章 偲ぶ会
遺稿集
証
第十二章 出発
生と死の意味
炭鉱のカナリア
出版にあたって 忠地佐代子
年表
あとがき
「HIVはエイズの原因ではない。米国政府と製薬企業が陰謀をはかっている」。HIV/エイズ否認主義者の奇妙な主張が、アフリカ諸国のエイズ禍を引きおこした。疑似科学と陰謀説の実態を明らかにし、否認主義に陥る心理を分析する。
血友病は男性に発症し、治療の輸血を通じてエイズウイルスが患者の40%、1500人ほどに感染、約600人がエイズで死亡した。薬害エイズ事件である。
2001年、東京地裁は血友病研究の第一人者で薬害エイズを放置した安部栄帝京大医学部長に無罪の判決を下し、その後、東京高裁で裁判そのものが打ち切られ無罪が確定した。はたして安部は無罪なのか? 当時の厚生省、医療機関は何をしていたのか? 患者がエイズウイルスに感染することを知りながら、何の措置も取らずに血液製剤メーカーの利益に奉仕していたのか?
本書は、医学者の著者が薬害エイズ事件の真相に迫る。
第一章 調査開始
第二章 デフォルジェの警告
第三章 エイズ研究班のミス
第四章 薬害エイズの本当の原因
第五章 血液製剤小委員会の無知
第六章 安部英の本心
第七章 加熱濃縮製剤への道
第八章 抗体陽性の意味
第九章 輸血後感染症研究班とエイズ国際会議
第十章 刑事告訴と薬害エイズ国際会議
第十一章 安部英は本当に無罪か
エピローグ─薬害エイズの真相と教訓
主要参考文献
衝撃の問題作『悪魔の遺伝子操作』が新装版で再登場!エイズは誰が何のために作ったのかー新型コロナ騒動にも共通する現代の病理を抉る!
ターミナルケアの第1人者がエイズ患者と周囲の苦闘を描く感動のヒューマン・ドキュメンタリー。
オーストラリアで20万部突破シリーズ!
ドキドキしても、不安になっても大丈夫。
そのままの自分を受け入れて前に進む方法を教えます。
NHK総合で放送決定!
「死の病」と恐れられたエイズ。その治療薬を世界で初めて開発したのは日本人だった! 最もノーベル賞に近い研究者の壮絶な日々。
「隠喩は…暴露し、批判し、追究し、使い果たさねばならない」みずからの癌体験をふまえつつ、病いにまといつく言葉の暴力を浮き彫りに。ソンタグ円熟期の透徹した文化批評。
中国政府は「二〇一〇年までに直面する十大危機」の一つとして「エイズの脅威」をあげている。「国家の存亡に関わる」とまで表現されるこの脅威のはじまりは、「売血」と「麻薬」による感染の劇的な拡大で、人口の数十%が感染した“エイズ村”さえ続出していた。政府が打開策をとる一方、凄まじい差別・偏見に苦しむ感染者自身も、HIV/エイズへの正しい知識を普及し、「差別を取り除かないかぎり、共生はかなわない」と、自ら劇団をつくって、訴えはじめた。本書はその経緯を取材し、NHKスペシャルとして番組を制作した著者たちによる渾身のドキュメントである。
▼元UNAIDS事務局長による、エイズ終結への道筋を語る講義録。
▼科学と政治は、グローバルな課題であるエイズにどう対処すべきか。
いまも毎日約5,000人がHIV に感染し、約3,000人が死亡しているエイズ。その終結に向けて、科学と政治はどう関わり、どう向き合うべきなのか。流行初期からエイズ問題と対峙してきた、科学者・臨床医・元UNAIDS 事務局長でもある著者が、パリのコレージュ・ド・フランスで行った講義録の邦訳。
日本語版への序文
序 章
第一章 変化し続ける複合的流行
第二章 アフリカ南部の高度地域流行(ハイパーエンデミック)
第三章 国際政治課題としてのエイズ
第四章 国境を越えた新たな市民社会の運動
第五章 治療を受ける権利
第六章 コンビネーション予防
第七章 エイズの経済学
第八章 人権の重要性
第九章 長期的な展望
訳者あとがき
索引