現代人にとって「生きること」の意味は?20世紀末の、そして21世紀の最大の課題となるであろう大問題に、真正面から取組む。
思索の力が衰えたヘレニズムの黄昏にあって、新たな相貌のもとに〈愛智〉を甦らせたギリシア教父。〈人間神化〉思想の真髄に迫る。
周期律表を建物に見たて、各元素をその住人として話をすすめていく。物質とその化学変化が織りなす壮大な世界へのたのしい案内書。興味ぶかい話題がつぎつぎと展開される。
この報告書は、将来の世代のニーズを満たす能力を損なうことなく、今日の世代のニーズを満たすような開発、即ち「持続的開発」をメインテーマとしている。環境と開発を分離することが不可能であるという、自明ながらも世界の国々の政策の中で未だ実現されていない理念に立脚し、人口、食糧、エネルギー、工業、国際経済などのさまざまな分野での問題の構造を分析し、持続的開発に向けて世界が早急に講ずるべき方策を示すものとなっている。
大学を卒業し、銀行のOLになった林由美は、失恋あとの寂しい生活を送っていた。そんな孤独な生活を一変させる出来事が起った。取引先商社社長の御曹子南田が、銀行を通じて、由美に結婚を申し込んだのだ。一方、大学時代の憧れの先輩井上とも交際することに。夢のような生活が始まった。だが彼女には、隠された重大な秘密があったー。危険を承知で、婚約旅行に出かけた彼女を待っていたものは?連続して起る殺人事件、複雑に推移する恋の行方。卓抜したトリックと意外な展開。本格長編ミステリー。
池上鮎子の恋人で新聞記者の北条が、デートから京都へ戻る新幹線の車中で毒殺された。鮎子は警察の事情聴収をうけた際、北条には京都に婚約者がいたと知らされ、衝撃と疑念をおぼえる。謎を追いはじめた彼女の前に次々意外な事実が広がる。そして北条が記者として追及していた巨大悪とは?トリック、構想とも卓抜の問題長編。