芸術、即、人生。人生、即、芸術。50年も前に書かれたはずなのに、今も新しい。岡本太郎の芸術観・世界観・人生観がここにある。誰にでも通じる、よりよく生きるための「芸術家精神」を語った太郎の原稿を、すでに絶版となっている本や、新聞連載としてのみ発表された今ではなかなか読めない稀少なものを中心にまとめました。
志望校攻略に欠かせない大学入試過去問題集「赤本」
20世紀の美術界に衝撃を与えたデ・キリコ。世界各地から100点以上の作品が集まり、画家の全体像に迫る大回顧展が開催決定!! 東京都美術館4月27日〜8月29日、神戸市立博物館9月14日〜12月8日。入場料金100円割引券付き。CONTENTS岡田准一インタビュー「美術館は自分と向き合える場所です」又吉直樹がデ・キリコの絵を物語にする!「瞑想する人」横尾忠則「インタビュー何を描くかではなく、いかに描くかを追求」Aマッソ加納 「デ・キリコって何だ?」展覧会観どころ? 長い影が何かを物語っている《バラ色の塔のあるイタリア広場》映画・舞台美術監督、種田陽平インタビュー「デ・キリコが予言した世界」展覧会観どころ? この部屋に住んでみたいですか?《「ダヴィデ」の手がある形而上的室内》展覧会観どころ? デ・キリコの発明、表情のないマネキン絵画《形而上的なミューズたち》展覧会観どころ? なぜ、デ・キリコはコスプレしたのか?《17世紀の衣装をまとった公園での自画像》精神科医岡野憲一郎インタビュー「イタリア広場を実際に体験したかもしれません」展覧会観どころ? 違和感だらけ? 汚れた足の裏をみせる裸婦 《風景の中で水浴する女たちと赤い布》展覧会観どころ? 画業の集大成として描かれた、自伝的な作品《オデュッセウスの帰還》東京都美術館学芸員高城靖之インタビュー 「実物を自由に観て感じてほしい」信州大学教授金井直インタビュー 「デ・キリコは20 世紀美術のもう一つの動脈です」「デ・キリコ展」チケット情報キーワードで辿るデ・キリコ90年の物語来日しないデ・キリコ ギャラリー 作品解説:鮫島圭代日動画廊副社長・長谷川智恵子インタビュー「デ・キリコ邸訪問記」西洋美術史の初級講座ローマ デ・キリコ散歩 文・ナカムラクニオデ・キリコが生きた時代哲学入門 ニーチェとショーペンハウアー図解 シュルレアリスムの世界いつかは観たい!「この1枚」 文・アートテラー・とに〜現代アートの楽園直島大解剖
印象派の画家たちは、古典的な絵画の刷新を夢見ていました。そして、賭けに勝ちました!
戸外で自然を描くことと、現代の生活を描くことを好んだ画家たちの世界にようこそ。モリゾ、ピサロ、シスレー、ドガなど、印象派の中心人物を紹介。
特集 よみがえる黄瀬戸
黄金に輝くようなやきもの「黄瀬戸」は、桃山時代の美濃で、わずかな期間しか作られなかった。同じく桃山時代に作られた「志野」や「織部」が歪みを持った造形で器種も多彩である一方、黄瀬戸は鉦鉢や向付といった食の器が中心で、形も端正である。手本となる本歌の種類が少なく、約束事が多いためだろうか、黄瀬戸を制作する現代作家は少ない。しかしだからこそ、黄瀬戸の魅力、本質をどう捉え、いかに自分らしく表現するか、作家の創造力が問われる。本特集では、今後を担う1960〜80年代生まれの作家を通して、令和によみがえる黄瀬戸の魅力に迫っていく。
特集 よみがえる黄瀬戸
黄瀬戸の名品と歴史
黄瀬戸の魅力を再発見する
談・伊藤嘉章(愛知県陶磁美術館総長・町田市立博物館館長)
松村 遷
素材から追いかけ直す黄瀬戸
加藤高宏
黄瀬戸のアンビバレント
各務賢周
美濃の自然から黄金を生み出す
西岡 悠
黄瀬戸に織部の遊び心を融合する
山口真人、鈴木 都、大前 悟、後藤秀樹
松原一哲、山田洋樹、黒岩達大、有本空玄
伊藤公洋、木村 元、岸野 寛、浜田敦士
松浦祐介、藤原和夫、加藤三英、加藤圭史
徳川 浩、田中 孝、鈴木伸治、深見文紀
太田 梁、富永善輝
「古典と現代」高麗茶碗
杉本玄覚貞光
わび茶の美学と井戸茶碗
フォーカス・アイ 伊村俊見
寡黙か雄弁かー遊漂の黒陶
文・正村美里(岐阜県美術館副館長兼学芸部長)
期待の新人作家 樽田裕史
現代工芸の作り手たち 第33回 ガラス 伊藤真知子
連鎖する生命の姿を編む
文・中島春香(富山市ガラス美術館主任学芸員)
展覧会スポットライト
挂甲の武人 国宝指定50周年記念
特別展「はにわ」
文・河野一隆(東京国立博物館学芸研究部長)
2024/10/16〜12/8 東京国立博物館
2025/1/21〜5/11 九州国立博物館
心象工芸展
文・岩井美恵子(国立工芸館工芸課長)
2024/9/6〜12/1 国立工芸館
國吉清尚
文・倉成多郎(那覇市立壺屋焼物博物館学芸員主査)
2024/10/25〜11/24 那覇市立壺屋焼物博物館
陶芸公募展レポート
第13回国際陶磁器展美濃
文・石崎泰之(岐阜県現代陶芸美術館館長)
2024/10/18〜11/17 セラミックパークMINO(岐阜県多治見市)
第18回パラミタ陶芸大賞展
文・衣斐唯子(パラミタミュージアム学芸員)
2024/6/7〜7/29 パラミタミュージアム
工芸入門講座 陶と漆の技法 第8回 錫粉蒔き・針描き・メノウ磨き
講師・菱田賢治
陶芸マーケットプライス
展覧会スケジュール
インフォメーション
HONOHO GEIJUTSU English Summary
他
日常に浸透していた風俗としての裸体から、明治以降の芸術としての裸体へ。日本人のヌード観とその表現をたどる異色の日本芸術史。解説 木下直之
フランスの老舗出版社「ラルース」が19世紀から発行してきた百科事典から、多岐にわたるジャンルの色鮮やかなレトロイラストを集め、一冊にまとめました。
みっちりと敷き詰められた美しい博物画が、現代の解説を添えて紹介されています。
羽ばたく者たち/陸上に住む仲間たち/深海の生き物たち/畑での仕事/果樹園とブドウ園で/庭のさまざまな顔/都会の喧騒/工房にて/舞台に集まれ!/場の騒乱のなかで/挿絵画家の紹介
私は2019年から現在まで、某大学で毎年数回の講義を担当させてもらっている。美術家としての私がその時々に考えたこと、伝えたかったことをお話しするのだが、これまでの議論を振りかえってみると、「生き延びる」というテーマに関連した内容が意外に多かった。(「はじめに」より)セルフポートレイト作品で知られ、「私」の意味を追求してきた美術家が、「生き延びるとは何か」というテーマに取り組んだ人生論ノート。
習慣として早朝の数時間、一日のうちいちばん「非社会的」な時間に書き続けられたというヴァレリーの言葉。
膨大な量のそれは人間の生の実相へと肉迫する。作品が装置であるとはどういうことか。時間と行為の関係とは? 詩が身体を解剖するとは?
ヴァレリーのテクストを丹念に読み込み、そこから描き出された芸術と身体と生の関係。
著者の美学・身体論の出発点となった記念碑的力作。解説・細馬宏通。
1 作品
第一章 装置としての作品
第二章 装置を作る
2 時間
第一章 形式としての「現在」
第二章 抵抗としての「持続」--注意をめぐって
第三章 行為の法則化ーーリズムをめぐって
3 身体
第一章 《主観的》な感覚
第二章 生理学
ミュシャ美術館公認の決定版
アール・ヌーヴォーの華 代表作のすべて
アール・ヌーヴォーの華、ミュシャを掌に!
プラハ・ミュシャ美術館が収蔵する代表作、遺品、写真などをくまなく収録した作品集。
「スラブ叙事詩」、素描、ポスター、パステル画、デザインを掌で楽しめる!
※本書は2001年9月刊『アルフォンス・ミュシャ 波乱の生涯と芸術』ミュシャ・リミテッド/編 島田紀夫/監訳を再構成したものです。
「家」が「人生」を語ってくれる…『週刊文春』の人気連載「家の履歴書」(現「新・家の履歴書」)において、著者・斎藤明美(『高峰秀子との仕事』)が「週刊文春」記者時代から今日まで、のべ1200人にわたって取材して来た中からセレクトし、3巻に収録。著者の巧みな聞き書きによって、著名人たちが語る「家」と「わが人生」の物語=数々の感動的なエピソードがあらためて甦る。
環境、人間の知覚、芸術創造に通底する「肌理/テクスチャ」へのアプローチをとおして、環境のなかでモノゴトを鋭敏に「知覚する」ことと、それらを素材に新たなモノゴトを「創造する」こととがつねに往還をつづけるエコロジカルなプロセスを考察する。
世界最高峰の美術史家5名がアートの流れを時系列で詳説した〈アートの教科書〉待望の日本語版。
英語圏を中心に絶大な影響力を誇る「オクトーバー派」。その中心メンバーである、ハル・フォスター、ロザリンド・E・クラウス、イヴーアラン・ボワ、ベンジャミン・H・D・ブークロー、デイヴィッド・ジョーズリットが書き下ろした渾身の美術史。
世界各国で反響を呼んだ大著 “ART SINCE 1900” の全訳。
ピカソ、マティス、デュシャン、ポロック、ウォーホル、具体美術協会、草間彌生、デイミアン・ハースト、アイ・ウェイウェイなどの芸術家・グループ、
キュビズム、バウハウス、抽象表現主義、ミニマリズムなどの運動・動向、
モダニズム、ポストモダニズム、カルチュラル・スタディーズ、ポストコロニアリズムなどの思潮・思想を
800を超える作品図版とともに取り上げながら明快に論じる。
グローバルな視点、ユニークな論点、最先端の理論、そして歴史的な網羅性。
20世紀から現在までのアートを知るための必要なすべてを備えた決定的な名著。
【本書の構成】
5つのイントロダクション
130の年代順項目(1900年から現在まで)
41のコラム
2つの座談会
用語集・参考文献・索引
ChatGPTに代表される生成AIが出現し、世の中は大きく変わろうとしている。 その中で、テクノロジーの動向に左右されず最も重要となるのは、アートの要素であるといわれている。
本書の特徴は、工学修士の学位を持つ著書が、社会に出た後で「足りない要素」を実感し、美術大学の修士課程に入り(最終的に博士号を取得)、アートをビジネスに応用できないかを、悪戦苦闘しながら得たエッセンスをまとめたものである。
また、企業における新規開発において「アート」の要素が、非常に“使える”ことを実証したことがユニークな点として挙げられる。
MFA(芸術修士)という新しい学問の領域についても詳しく述べられている。
「ビジネスに悩んだときには、アートに答えが存在している」
より多くのビジネスパーソンにお勧めの「アート×ビジネス」本です。
第1章 なぜ「アート」を戦略の中心に置くのか
第2章 「アート」とは何か
第3章 「アート」のスキル
第4章 MFA(芸術修士)
第5章 MFAの実践的アプローチ
何のための芸術か?──メニングハウスの問いは、ダーウィンの進化論美学へと行き着いた。近代的制度としての芸術および芸術家が生まれるはるか以前、太古の昔に人間の技芸はいかなる機能を担っていたのか。ダーウィンが性淘汰を理論化した大著『人間の由来』の精読を通じて、美の感覚についての進化論的仮説とカントらが論じた哲学的美学を架橋する。著者による全面的な改訂がほどこされた決定版。
序 説
人間の技芸の進化の転用説
第一章 競争的な求愛と美的判断/選り好み──ダーウィンの技芸モデル
一 「美の感覚」──美的長所と美的判断についてのダーウィンの全般的な仮定
二 ダーウィンの視覚美学──身体「装飾」の理論から人間の視覚芸術へ
二・一 人間の外観の第一装飾としての裸出した肌
二・二 人間の自己彩色、自己装飾、自己形成(変形)の技芸
二・三 見えないものを見る──裸出した肌から美的想像へ
三 ダーウィンの音楽と修辞の理論
三・一 性的「歌手」としての鳥類、哺乳類、人間
三・二 音楽に喚起された感情についてのダーウィンの理論
三・三 言語、修辞、文学における性的原始音楽の遺産
四 クジャク/鳴禽類と人間の芸術家──比較の功績と限界
第二章 社会的な協力と結束の推進者としての芸術
一 高コストで競争的な信号としての芸術、そして「マザリーズ」仮説
二 選好された同盟相手に「求愛する」高コストな実践としての芸術的な複合媒体パフォーマンス
三 集団内の協力/結束を推進するものとしての共同音楽制作と複合媒体パフォーマンス
四 技芸の競争的効果と協力的効果の複合的混合
第三章 個体系統的自己形成(自己変形)としての技芸との取り組み
第四章 人間の技芸の進化の転用モデル──「美の感覚」、遊戯行動、テクノロジー、そしてシンボル認知が力を合わせるとき
一 美の感覚
二 性的求愛、遊戯、そして技芸
三 テクノロジーと技芸
四 シンボル認知/言語と芸術
四・一 ここと今を超越する──想像力と物語性
四・二 曖昧性と不確定性への寛容と適性
四・三 欺瞞と自己妄想のリスクとポテンシャル
五 相互作用する四つの転用適用
訳 注
訳者あとがき
書 誌
二つの世界大戦から、革命と共産主義、無意識とセクシュアリティ、言語論的転回、アメリカの亡命者たち、映画と精神分析とファシズム、ホロコーストの記憶、構造主義、「歴史の終わり」、情報テクノロジーの進展、世界文学、そして「廃墟としての未来」まで……時代の転回期に「二〇世紀の夢」を振り返る徹底討議。
■目次
第一回 世紀の開幕
第二回 世界内戦1.0
第三回 革命と共産主義
第四回 無意識とセクシュアリティ
第五回 言語論的転回とその〈谺〉
第六回 亡命者たちのアメリカ
第七回 「映像」の運命
第八回 世界内戦2.0
第九回 批評の革新
第十回 エイティーズ 『空白』の時代
第十一回 インターネットの出現
第十二回 〈世界文学〉のために
後記
ミケランジェロは、イタリア・ルネサンスのもっとも重要な芸術家の1人と考えられています。孤独を好み、休むことなく仕事をした彼は、彫刻家であり、画家であり、建築家であり、そして詩人でした。多くの才能をもったミケランジェロの世界にようこそ!
《ダヴィデ像》や《最後の審判》など作品説明も充実。
小学生低学年から。
芸術はどこへ向かっていくのか。激しい時代の変化に晒される芸術、そして美意識。その時代だからこそ、美術史家、経済学者、哲学者、比較文学者、動物行動学者、音楽学者、そして画家、陶芸家、版画家、指揮者、演奏家、能楽師も加え、これからの時代の芸術とは何かを考える。京都府立文化芸術会館で行われ全国から観衆を集めた講座。激しい討論、パネルディスカッションの記録。連続九回講座の白熱の議論をいまここに再現する。
はしがき
■第1講
激動の一九世紀、二〇世紀、そして(高階秀爾)
市場社会における芸能・芸術の評価(猪木武徳)
鼎 談(高階秀爾・猪木武徳・國分功一郎)
■第2講
美に想う──地中海から(青柳正規)
今問いかけるアートのチカラArt in Hospital(山本容子)
対 談(青柳正規・山本容子)
■第3講
ヒト以外の美意識──ゴリラから学ぶ(山極壽一)
美の不純性、そして批評について──哲学は美を捉えているか?(國分功一郎)
対 談(山極壽一・國分功一郎)
■第4講
音楽は何処へ──一九世紀から振り返る二一世紀(岡田暁生)
■第5講
言語の彼方へ 打ち震え揺さぶるアート(樂吉左衞門)
僕はなんでこんな作品を作っているか(会田 誠)
鼎 談(樂吉左衞門・会田 誠・高階秀爾)
■第6講
演奏家から──今まで言わなかったこと(井上道義/聞き手 通崎睦美)
僕から見える日本の美術界の状況(会田 誠)
鼎 談(井上道義・会田 誠・通崎睦美)
■第7講
芸術の評価軸とジャンルの拡散(高階秀爾)
フィールドワークの美学とリテラシー(山極壽一)
鼎 談(高階秀爾・山極壽一・岡田暁生)
■第8講
あらためて詩歌の森へ その1(芳賀 徹)
あらためて詩歌の森へ その2(芳賀 徹)
「能」とは「能役者」とは(片山九郎右衛門)
■第9講
パネルディスカッション1(猪木武徳・岡田暁生・國分功一郎・高階秀爾・山極壽一・山本容子/進行 通崎睦美)
パネルディスカッション2(猪木武徳・岡田暁生・國分功一郎・高階秀爾・山極壽一・山本容子/進行 通崎睦美)
あとがき
ユングの弟子の中でも、『意識の起源史』や『グレート・マザー』などの大作によってユング心理学を最も創造的に発展させたノイマンの芸術論を収める。本書は集合的普遍的無意識の立場から、創造的人間ないし創造的過程について鋭い分析を加え、また現代芸術に現れている現代人の心の状況について巨視的に展望している。特に、フロイト論文をふまえ、「永遠の少年」としてのダ・ヴィンチを考察した論文は、今日的でユニークである。今まであまり紹介されなかったユング派による芸術論を理解するのに格好の書。
[目次]
まえがき
第一章 レオナルド・ダ・ヴィンチと母元型
1 はげたか幻想
2 その生涯ーー太母の若い息子
3 大地の元型ーー「岩窟の聖母」と解剖学
4 ソフィア体験ーー「モナ・リザ」と「聖アンナ」
5 永遠の少年ーー「洗礼者ヨハネ」と「バッカス」
第二章 芸術と時間
1 芸術の意味ーー時代との関わり
はじめに/人間の発達と芸術/芸術の同時代との関わり方/芸術の超越
2 われわれの時代ーー希望
文化規範の図式化/われわれの時代の芸術/混沌と暗黒の中で/新しいものの誕生
第三章 マルク・シャガールに関するノート
訳者あとがきーー「創造の病」と「永遠の少年」