食品などの摂取で起こる食物アレルギー。なかでも、大人になってから発症する「成人食物アレルギー」の患者数が近年急増しており、重症化すると命にかかわることはあまり知られていない。しかし、花粉症の人や幼少期にアレルギーがあった人、食生活や就労環境に偏りのある人…誰もが発症リスクを抱えているのだ。本書は、そのメカニズムから最新治療法にいたるまで、成人食物アレルギー研究・治療の第一人者が初めて解説した一般書である。自身が発症する可能性だけでなく、症状に悩む人への対応やアナフィラキシーショックを起こした場合の対処など、成人食物アレルギーを“正しく知って、正しく恐れる”ための必読書!
疾患別に病態・症状・治療法よく使う薬の妊婦・授乳婦への影響使用可能な薬・推奨しない薬がわかる!治療・予防・検査によく使われる薬をていねいに解説!
進化した発酵食品を科学する!身近な発酵食品の原理とその進化を新しい視点で紹介!
・気管支喘息は、気道の慢性炎症と気道過敏性亢進を本態とする疾患で、変動性の気道狭窄、喘鳴や咳などの臨床症状で特徴付けられる。
・喘息の気道炎症は、2型炎症(好酸球性)と非2型炎症に大別され、2型炎症の誘導にはTh2とILC2から産生される2型サイトカインが重要な役割を担っている。
・喘息の遺伝的背景や病態、バイオマーカー、治療法の進歩に関し、最新の知見を紹介していただくべく本特集を企画した。毎日の診療や今後の研究の参考になれば幸いである。
■ 喘息の発症メカニズムと治療・管理 4月第1土曜特集
・はじめに
●疫学、遺伝、発症予防
・喘息の疫学
〔key word〕喘息、疫学、有症率、死亡率、重症喘息
・喘息と遺伝子
〔key word〕フェノタイプ、エンドタイプ、精密医療
・喘息の発症予防
〔key word〕気管支喘息、発症予防、ウイルス感染、受動喫煙、パリビズマブ
●病態
・喘息のフェノタイプと炎症
〔key word〕喘息、フェノタイプ、重症喘息、2型炎症、個別化治療
・アレルギー性炎症における好酸球の役割
〔key word〕アレルギー、好酸球、細胞外トラップ、喘息、組織障害
・喘息における獲得免疫系の役割
〔key word〕Th2細胞、濾胞ヘルパーT細胞(Tfh細胞)、B細胞、IgE
・2型自然リンパ球
〔key word〕自然リンパ球(ILC)、難治性喘息、ステロイド抵抗性、自然免疫、生物学的製剤
・マスト細胞と好塩基球
〔key word〕マスト細胞、好塩基球、IgE受容体(FcεRI)
・好中球
〔key word〕IL-17、3型自然リンパ球(ILC3)、終末糖化産物受容体
・上皮細胞、線維芽細胞
〔key word〕気道上皮細胞、線維芽細胞、IL-33、TSLP、IL-25
・気道平滑筋細胞ーー気流閉塞と気道リモデリングへの関与
〔key word〕気道平滑筋細胞(ASMC)、気道リモデリング、気道平滑筋収縮、細胞遊走
・ウイルス感染と喘息増悪
〔key word〕喘息増悪、ウイルス感染、気道上皮細胞、タイトジャンクション、インターフェロン(IFN)
・ステロイド抵抗性喘息
〔key word〕ステロイド抵抗性、グルココルチコイド受容体(GR)、GRα、GRβ、HDAC、炎症性転写因子、2型自然リンパ球(ILC2)
●診断と治療・管理
・喘息の診断
〔key word〕問診、気流制限、可逆性、気道炎症
・成人喘息の診断・管理のためのバイオマーカー
〔key word〕好酸球、呼気一酸化窒素(FeNO)、IgE
・喘息増悪の危険因子
〔key word〕喘息増悪、危険因子、予防と対策、好酸球性気道炎症、大気汚染物質
・『喘息予防・管理ガイドライン(JGL)2021』改訂のポイント;成人
〔key word〕喘息予防・管理ガイドライン2021(JGL2021)、日本アレルギー学会、治療ステップ、生物学的製剤、喘息
・最新の喘息ガイドラインのポイント;小児
〔key word〕小児喘息、呼気一酸化窒素(FeNO)、アレルゲン免疫療法、生物学的製剤、移行医療
・家庭での喘息症状および発作への自己管理ーーICS/ホルモテロール頓用を含めて
〔key word〕自己管理、喘息発作、家庭内
・気管支喘息の急性増悪の治療
〔key word〕気管支喘息、急性増悪、薬物治療、呼吸管理
・抗体医薬ーー2021-2022のアップデート
〔key word〕重症喘息、2型炎症、好酸球、呼気一酸化窒素濃度(FeNO)、生物学的製剤
・喘息とCOPDオーバーラップ(ACO)/喘息と気管支拡張症オーバーラップ
〔key word〕アレルギー性気管支肺真菌症(ABPM)、気管支拡張症、胸部CT、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、喘息
・咳嗽と喀痰への対処
〔key word〕咳嗽・喀痰の診療ガイドライン2019、咳嗽の適正化障害、CHS(chronic hypersensitivity syndrome)、transient receptor potential(TRP)、unexplained chronic cough(UCC)、P2X3受容体拮抗薬
●注目の話題
・COVID-19と喘息/喘息治療薬
〔key word〕喘息、吸入ステロイド薬(ICS)、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
・気管支サーモプラスティ─評価と課題
〔key word〕重症喘息、気道平滑筋、フェノタイプ
・喘息におけるアレルゲン免疫療法
〔key word〕アレルゲン免疫療法、ダニアレルギー、皮下免疫療法(SCIT)、舌下免疫療法(SLIT)、スギ花粉症
・N-ERD、NSAID-ERD、NSAIDs過敏喘息
〔key word〕AERD、N-ERD、システイニルロイコトリエン、重症喘息、好酸球性副鼻腔炎
・鼻炎、副鼻腔炎と喘息
〔key word〕one airway、one disease、united airways disease、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、好酸球性副鼻腔炎(ECRS)
・アレルギー性気管支肺真菌症
〔key word〕真菌、IgE、好酸球、経口ステロイド薬、抗真菌薬
・肥満と喘息重症化
〔key word〕重症喘息、肥満、非2型炎症、全身性炎症、腸内細菌叢
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
2016年以来の改訂となる「食物アレルギー診療ガイドライン2021」に対応!第一線のスペシャリストによる、各アレルゲンの最新研究から臨床現場で求められる対応、さらには患者が直面する社会的問題までを詳細に解説した1冊を5年ぶりに改訂。5年間の進歩を大いに取り入れて、最新の情報にリニューアル。食物アレルギーの診療に携わるすべての方にお役立ていただきたい1冊!
初詣、七五三、占い…見えないチカラを求めているのにどうしてスピリチュアルを嫌うのか!?子供の頃、大好きな子に嫌い!と意地悪、拒否したように…実はみんなわかっている!?心の奥底で、見えない世界のチカラがどんなものかを!ねじれた思いを≒0に整え、物心豊かに全く新しいスピリチュアル・ナビゲーション。
長生きの秘訣は「腸内細菌を増やす」こと。免疫の7割は腸内細菌が作ります。このメカニズムを知れば、うつ、老化、アレルギー、認知症、がん…あらゆる不調が改善し、病気知らずの体になります!
・めまいはさまざまな疾患により発症する。最近、メニエール病や遅発性内リンパ水腫の難治例に対する中耳加圧治療が保険収載された。また、良性発作性頭位めまいに対する耳石置換法のエビデンスも確立されてきた。
・内耳造影MRIを用いた内リンパ水腫画像検査が広く行われるようになり、メニエール病の病態である内リンパ水腫が画像診断できるようになった。本特集では、これらの新しい検査法についても解説する。
・また最近、デバイスを用いた前庭リハビリテーションが開発され、有効性が報告されている。これまで両側前庭機能障害によるめまいは治療が困難であったが、ノイズ前庭電気刺激治療が開発され、有効性が報告されている。
■ めまい -治療と研究の最前線
・はじめに
・メニエール病・遅発性内リンパ水腫診療ガイドライン2020年版
〔key word〕メニエール病、遅発性内リンパ水腫、メニエール病・遅発性内リンパ水腫診療ガイドライン2020年版、クリニカルクエスチョン(CQ)
・良性発作性頭位めまい症診療ガイドライン2022年版
〔key word〕半規管結石症、クプラ結石症、耳石置換法、半規管遮断術
・前庭神経炎診療ガイドライン2021年版
〔key word〕前庭神経炎、診断基準、診療ガイドライン、クリニカルクエスチョン(CQ)
・新しいめまい疾患ーーPPPDと前庭性片頭痛
〔key word〕持続性知覚性姿勢誘発めまい(PPPD)、前庭性片頭痛(VM)、Niigata PPPD Questionnaire(NPQ)
・新しい平衡機能検査ーーvHITとVEMP
〔key word〕半規管、耳石器、前庭ー(動)眼反射(VOR)、前庭ー頸反射
・内耳造影MRIによるメニエール病周辺疾患の内リンパ水腫陽性率
〔key word〕内耳造影MRI(ieMRI)、内リンパ水腫(EH)、メニエール病非定型例前庭型(vMD)、メニエール病非定型例蝸牛型(cMD)、低音障害型感音難聴
・平衡訓練/前庭リハビリテーションの基準ー2021年改訂ー
〔key word〕前庭障害、前庭代償、めまい、ふらつき
・ウェアラブルデバイスを用いた平衡訓練の開発
〔key word〕感覚代行(sensory substitution)、感覚再重み付け(sensory reweighting)、ウェアラブルデバイス
・両側前庭障害に対するノイズ前庭電気刺激治療の開発
〔key word〕両側前庭障害、前庭電気刺激、体平衡、確率共振、前庭リハビリテーション
●TOPICS
アレルギー学
・FADSマウス:アトピー性皮膚炎およびアトピー性角結膜炎の新たなマウスモデル
神経内科学
・脳卒中後てんかん患者の機能予後と生命予後:PROPOSE研究の結果から
消化器外科学
・ロタウイルス感染症と胆道閉鎖症
●連載
バイオインフォマティクスの世界
・14.やってみようバイオインフォマティクスーーRNAseq解析編
〔key word〕RNA-Seq、発現量、マッピング、Wald検定
人工臓器の最前線
・2.人工関節の最近の動向とそれについて思うこと
〔key word〕人工股関節、人工膝関節、最近の動向
●フォーラム
中毒にご用心ーー身近にある危険植物・動物
・18.ドクガ、チャドクガ、イラガの仲間ーー誤って幼虫に刺されたら
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
保育現場をよく知り、大学でも教鞭をとる管理栄養士たちがまとめた、これまでにない保育現場に即した本。管理栄養士・保育士の目線で、アレルギー対応の「いろは」を最新の法令・ガイドラインに準拠しナビゲート。食物アレルギーの子どものケース別対策・対応・支援の仕方がわかります。食育・アレルギー対応に必携。保育所・幼稚園・認定こども園・子育て支援の現場で今押さえておきたい1冊。保育現場で即、実践に使えます。
薬物動態、薬剤選択、投与方法、副作用のトリビアと知っ得!28の豆知識クイズ。