「そのアドバイス、逆効果かもしれません」
私たちは他人を助けたいと願う一方で、ついつい「答え」を与えてしまいがちです。
とりわけリーダーやマネジャーの立場にある人は、
アドバイスが部下やチームを助けるものだと思い込みやすく、
気づかぬうちに「アドバイスの罠」に陥っていることが少なくありません。
私たちはしばしば、「部下のため」「よい成果を出すため」に
アドバイスをしていると自己正当化しがちですが、
実は「自分はこの人たちより優れている」と必死に示す
"アドバイス・モンスター"になってしまっているのではないでしょうか。
本書の著者マイケル・バンゲイ・スタニエは、全米でベストセラーとなった
『The Coaching Habit』の著者としても知られています。同書では、
自分が話す時間を減らし、相手への関心を持ち、問いかけを増やすことで、
よりすぐれた成果を出すことができるというコーチングの手法を説きました。
今作では、そうした手法をもとに、
リーダーやマネージャーがアドバイスの罠に陥ることなく、
質問を通して相手をサポートすることで、
自発的な行動と本当の変化を引き出すことを目指しています。
あなたのリーダーシップを根本から変える
本書は、「アドバイスする」リーダーから「質問を投げかける」リーダーへの変容を説きます。
質問を通じて部下や同僚の能力や自主性を引き出し、より健全で成長志向の組織を築く支援をします。
このプロセスにより、リーダーはチームの中で支配的な役割から解放され、
より効果的で持続可能なリーダーシップスタイルを実現できるでしょう。
「そのアドバイス、本当に必要ですか?」
──アドバイスに頼らず、周囲を導く新しいリーダーシップを身につけたいすべてのビジネスパーソンに贈る一冊。
読み終えると、あなたのリーダーシップ、そして部下やチームとの関わり方が大きく変わることでしょう。
Introduction アドバイスの罠にはまるな
PART1 アドバイス・モンスターを手なずける
1 簡単な変化vs.難しい変化
2 アドバイス・モンスターをいかに手なずけるか
PART2 相手に関心を持ち続ける
1 コーチングはシンプル
2 真の課題を見つけ出す
3 出口を封じる
4 浸透させる
5 過去の不安を取り除く
PART3 コーチングの習慣をものにする
1 寛大になる
2 無防備になる
3 アドバイスをする
Conclusion 裸で舞台へ
おまけの特別な宝箱
感謝の言葉
彫刻界の巨人アントニー・ゴームリーと批評家マーティン・ゲイフォードが、古今東西の「彫刻」の流れを語り尽くす。
大著 ❝Shaping the World❞ の日本版が、ついに刊行!
【本書の特徴】
・彫刻の世界的巨匠と、いま最も注目される批評家による対話で構成。
・18 のユニークな歴史的論点により、「彫刻」の流れを徹底読解。
・世界各地の代表的彫刻・立体作品を大判フルカラーで掲載。
・先史時代の遺跡・遺物から、現代の彫刻、芸術動向の展開までを厳選。
【本書に登場する彫刻・遺跡・遺物の例】
ミケランジェロ、ドナテルロ、ベルニーニ、ロダン、ジャコメッティ、ブランクーシ、ヘンリー・ムーア、リチャード・セラ、アンソニー・カロ、ドナルド・ジャッド、カール・アンドレ、トニー・クラッグ、アニッシュ・カブーア、ルイーズ・ブルジョワ、レイチェル・
ホワイトリード……など数多くの彫刻家の作品を掲載。
また、古代ギリシャ・ローマの彫刻、手斧、石器、洞窟画、ストーン・ヘンジ、アンコール・トム、トーテム・ポール、ホア・ハカナナイア(モアイ)などの遺跡・遺物、さらに兵馬俑、仏塔、涅槃仏、大仏などの東アジアの事例も多数掲載。
世界的ロングセラー!
時代と地域を超え、写真、映画、デジタルも網羅した画期的な絵画論
現代美術界の巨匠デイヴィッド・ホックニーが、
美術批評家マーティン・ゲイフォードとの対談を通して
有史以来の視覚芸術に通底する表現の本質に迫る
デイヴィッド・ホックニーによれば、画像(Picture)を用いることは目で見たものを説明する唯一の方法です。しかし、三次元の人物、物、場所などを、二次元の絵画に置き換えるには、どうすればよいのかー。絵筆、カメラ、コンピューター・ソフトウェア等を用いて描かれた「画像」は、私たちが周囲の世界、ひいては私たち自身をどのように見ているかを理解するための大きな手がかりとなります。本書は、絵画(画像)の歴史を、著名な芸術界の第一人者同士の対話によって叙述したものです。鋭い洞察を備え、自由な思考を促し、現実を表現する様々な方法に関する私たちの理解を深めるのに大いに役立つことでしょう。
絵画の歴史は、絵画だけ追っても見えてこないー。(美術評論家・椹木野衣)
序 画像、美術、そして歴史
1 画像と現実
2 徴をつける
3 影とごまかし
4 時間と空間を描く
5 ブルネレスキの鏡とアルベルティの窓
6 鏡と映像
7 ルネサンス:自然主義と理想主義
8 紙、絵具、複製される画像
9 舞台を描く、絵画を上演する
10 カラヴァッジョとカメラのような目付きの男たち
11 フェルメールとレンブラント:手、レンズ、そして心
12 「理性の時代」の真実と美
13 1839年以前と以後のカメラ
14 写真、真実、そして絵画
15 写真を使う絵画、使わない絵画
16 スナップショットと動く映像
17 映画とスチル写真
18 終わりのない画像の歴史
1995年、イタリア・ミラノで銃声が響き渡る。殺害されたのは、高級ブランドGUCCI創業者の三代目社長。捜査の過程で事件の黒幕とされたのは社長の元妻だったーー。犯行の動機とは何か? 経営者を失った巨大企業グッチはどうなるのか? 華麗なるグッチ家の裏側に迫る。
霧と炎が支配する世界に巨人と神々が生まれた。彼らは定められた滅びへと突き進んでゆくーー断片的な詩や散文からなる複雑な北欧神話を現代ファンタジーの巨匠が再話。後の創作物に多大な影響を与えた神々の物語がよみがえる。
子どもたちを誘惑し、大人の元気も呼び覚ます語り手ニール・ゲイマンと、風刺漫画でも名高いクリス・リドルがタッグを組んだ。さあ、宴だ、祭りだ。楽しむことが一番、食べて、歌って、生きて……。日常を離れた、無礼講の空間を、見事に語りかけ、誘惑します。「海賊シチュー! 海賊シチュー! 食べりゃ、かなしみ、どこへやら あなたも、わたしもみんな海賊だ!」 当たり前の日々に入り込んだ、祝祭の空間。そら、あなたもご一緒に。生きていることの喜びは、ここにある。
移住者と共にアメリカに移り住んだ古の神々が力を失う一方、新しいテクノロジーの神々が台頭、双方は敵対していた。北欧の戦いの神・オーディンであるウェンズデイは、古い神々に団結を呼びかけるが、共に動くシャドウは争いに巻き込まれ、窮地に追いやられてしまう。妻の亡霊に助けられながら決戦に臨んだシャドウが、新旧の神々に語った衝撃の事実とはー?ニール・ゲイマン最高傑作、比類なきダーク・ファンタジー!
出所まであと五日。三年の服役を終え、残りの日数を数えるシャドウ。あと、四日。あと、三日。そして…。その日まで四十八時間と迫ったとき、看守に呼び出されたシャドウはこう告げられた。今朝、愛する妻が自分の親友と浮気の末、自動車事故で亡くなったとー。呆然と立ちすくむシャドウの前に、奇妙な男が現れる。彼の持ちかけた仕事を引き受けた瞬間から、シャドウの数奇な運命の歯車が回り始めた。
アヌビスは葬儀屋に、ランプの精はタクシー運転手になった。テクノロジーが蔓延する社会で身を寄せ合う古の神々が今、動き出す。
映画やテレビドラマや音楽などのポップカルチャー、社会に衝撃を与えた犯罪や事件、スターのDVやカミングアウト問題、フロリダの黒人少年射殺事件、ノルウェーの自爆テロ、歌手エイミー・ワインハウスの死…さまざまな話題を取りあげ、性差別と人種差別、経済格差が交差するアメリカの文化状況を「バッド・フェミニスト」として鋭く読み解くエッセイ集。
きょうもワクワク。まいにちドキドキ。ステラが小さかった頃、周りにあるものすべてが大きく、なぞに包まれていた。ところが今や、彼女は大きくなり…。ステラ誕生10年の記念絵本。
本書は、さまざまな分野から選んだ50の活動を通して「本当の危険を見きわめる力」と「それに対処する力」を身につけるための書籍です。「ナイフを使う」「目かくしで1時間すごす」「強風の中で手作り凧をあげる」「やりを投げる」「ミツバチの巣を探す」「車を運転する」「指を瞬間接着剤でくっつける」などの活動を親子で行うことで、道具を使う技術、とっさの際の身体の使い方、テクノロジーと社会の仕組みなどに関して、体験にもとづいた知識を得ることを可能にします。
「ああ、おなかがすいた…むにゃ…」ミニー・マラコフは、ふうとうのふとんの中で、耳をかき、ねがえりをうちました。ミニーは、地下鉄のトンネルにすんでいるはつかねずみの女の子。「ちゃんと晩ごはんをたべたから、ほんとにおなかがぺこぺこってわけじゃないんだけど…なんかおいしいものがたべたい…」目をつぶったまま、ミニーは鼻をひくひく。すると、ゆめの中にりんごがぽっかりとあらわれました。ミニーが、きのう、地下鉄の駅のホームの下でひろったりんごです。
多くの傑作と伝説を残した画家ファン・ゴッホ。彼の画業と生活を支えた弟、テオの妻であるヨーが、義兄フィンセントのあまりにも人間的な生涯を描く。
おだやかな呼吸が生命を育みます。シンプルでパワフルなからだのマニュアル。
近代化の網の目からこぼれ落ちる、過剰なる他者たちの営みから、いかに人類の想像力の可能性を見出すかーー。
総勢12名の人類学者が対話・インタビュー形式で「人新世」時代を語る、最新の研究動向に迫る論集。
近代のプロジェクトが推し進めてきたグローバル・ネットワークは、地球全体を覆い尽くすまでに拡大した今日。それは、もはや地球の存在そのものが危ぶまれる、「人新世」時代へと突入したと呼ばれるようになった。
このような21世紀初頭の時代において、人類のさまざまな文化のあり方をつぶさに研究してきた文化人類学もまた、大きな岐路に立たされている。文化人類学という学問が、80億人に達した人類について、その過去と現在を問い、その未来の限界と可能性を探究するという壮大な規模の問題を扱う実践である以上、その担い手である人類学者の立場も関心も見解も多様にならざるをえないだろう。
本書は、こうした豊かな多様性を孕みつつ共通の感性でゆるやかにつながれた文化人類学という学問の実情をできる限りそのままに提示する試みた、文化人類学者たち自身による文化人類学という学的実践の実験的な民族誌である。
対話の形式で紡がれる本書は、現在進行中の文化人類学の実践の目的、対象、方法、意義などの一端が、地域・フィールドを異にする文化人類学者たち自身によってさまざまに語られると同時に、問答を応酬しながら相互に触発し合うことで、新たなパースペクティヴの予感を宿しながら未来の可能性を孕む種子や胚を懐胎してゆく姿を提示していく。
はじめに
序 章 「人新世」時代の文化人類学の挑戦(大村敬一)
第1部 グローバル・ネットワークの外部からの挑戦
第1章 多重に生きる -- カナダ・イヌイトの挑戦(大村敬一)
第2章 先住民運動の挑戦 -- 新たな政治制度を目指して(深山直子)
第3章 アナーキズム社会の挑戦 -- マダガスカルのヴェズの戦術の可能性(飯田卓)
第2部 変質しゆくグローバル・ネットワーク
第4章 科学技術と気候変動の人類学ーー近代の「自然/人間」の二元論の再考(森田敦郎)
第5章 グローバル・エコノミーの隙間からの挑戦(中川 理)
第6章 プラネタリーヘルスの挑戦 --「人新世」時代の医療と公衆衛生(モハーチ ゲルゲイ)
第3部 変質しゆく人類 -- 非人間との出会い
第7章 災害の人類学 -- 近代を凌駕する他者の力に向き合う(木村周平)
第8章 人類の可変性 -- 非人間とのもつれ合いのなかで(モハーチ ゲルゲイ/久保明教)
第4部 人類の創造力の可能性
第9章 芸術 -- 「仮構作用」の創造力(中谷和人)
第10章 日常に潜む「生きる力」 -- 人類社会の根っこにある宗教(土井清美)
第11章 進化史のなかの人類 -- 人類の創造性と可変性の進化史的基盤(入來篤史/河合香吏)
終 章 人類と地球の未来ーー 多様性の苗床になる(大村敬一)