アメリカの社会福祉をフェミニズムの視点から再検討し、女性世帯主家族の増加や〈貧困の女性化〉などの現状を詳細に分析する。
主として80年代以降の基本的で重要なフェミニズム文献を集成する。何が達成され、何が残されたのか。
ミス・コンテストの問題や、性の商品化をめぐる問題などにおいては、いったい何が差別なのか、したがった何がどうなれば平等だといえるのか、必ずしも明確ではない。「男性と女性が平等である社会とはどういう社会か?」という問いは、今や答えることのもっとも困難な問いになっているのである。本書は、この困難な問いをけっして放棄することなく、常に問い続けるという姿勢を貫きながら、…暫定的ではあるが、「平等な社会」について、一つの明確なイメージを浮かび上がらせようとするものである。
本書は意外に新しいフランス革命時の誕生から、1970年代のウーマンリブの世界的隆盛、そして80年代のレーガン、サッチャー時代の保守反動の時代に至る、女性運動の本質をとらえています。そしてさらに、フェミニズムの成果と、90年代の女性が今なお直面している困難を概観します。外には保守的な男性の攻撃、内には運動の分裂に悩まされてきた、女権闘争の激動の歴史を解説した、タイムリーなガイドです。
環境破壊=女性差別=第三世界問題。今こそ、エコ・フェミニズム。〈脱近代主義フェミニズム〉を掲げ好評を博した旧版に「『生殖革命』と身体のエコロジー」(第5章)を追補。
イエや職場の女役割の規範化と葛藤を解き、脱却を試みる。良妻賢母から夫婦別姓まで。
美と暴力と商品化の罠の中、「性に憑かれた時代」を突破するラディカルな問いかけ。
隠されたメッセージを読み解き、文学史の書き換えを迫る。気鋭の批評家・研究者12人による書き下ろし評論。
日本のフェミニズムの主要な課題として著者は性差別を生み出した日本の近代化の問題を取上げ、日本独特の差別システムがどう構造化されたかを解明。意欲的な日本文化解体論。
母は男たちによって、いつも幼い日の夢とともに語られてきた。だが、娘にとっての母は、男たちが語ってきたような、郷愁としての母物語ではありえない。娘にとっての母とは何か。今、母にとっての娘とは…。女と女の関係、女同士の影響と絆、母娘関係の葛藤の深層。変容する「母」とそのメタフォアを分析しつつ、「女という存在」を問い直す。
日本仏教の性差別をフェミニズムの視点から鋭く分析する。
フェミニズムとセラピーの出会い。「女らしさの病」からの脱出。ハマらなくても生きていける。今日の研究水準を示す労作。
近代日本の思想モラルの本質を問う。