メール依存、自傷、解離、ひきこもり…「非社会化=未成熟」で特徴づけられる現代の若者問題。しかし、これらを社会のせい、個人のせいと白黒つけることには何の意味もない。彼らが直面する危機は、個人の未熟さを許容する近代成熟社会と、そこで大人になることを強いられる個人との「関係」がもたらす病理だからだ。「社会参加」を前に立ちすくみ、確信的に絶望する若者たちに、大人はどんな成熟のモデルを示すべきなのか?豊富な臨床経験と深い洞察から問う、若者問題への処方箋。
第29回大会 シンポジウム「思春期・青年期臨床を教えること」
思春期・青年期臨床を教えることー児童福祉領域(児童相談所を中心に)における臨床(小林真理子)
思春期・青年期の事例を通じて学び・教えることー何が知識と経験を共有する過程を支えるか(山下洋・吉田敬子)
児童思春期精神科を教えることー児童思春期精神医学研修と3つの視点(森野百合子)
討論記録(中村伸一・近藤直司)
卒後教育(文献紹介)
発達ラインーAnna Freudの発達的観点(柴田恵理子)
逸脱言語表現(Deviant Verbalizations)後編(弘田洋二)
国内事情
ひきこもりケースへの県立精神保健福祉センターにおける就労支援の取り組みの報告(芦沢茂喜・小石誠二)
合同委員会・編集委員会報告
日本思春期青年期精神医学会規約
編集方針・投稿規定
英文目次
ボッキってなに?なぜ胸はふくらむの?マスターベーションってなに?40年間、世界中で読み継がれる性教育絵本。
親から子への片思いだと感じていませんか?お母さん、お父さんが子どもに伝えたいことって山ほどありますよね…。本当は、子どもだって同じように、お母さん、お父さんに伝えたいこと、聴いてほしいことがたくさんあるんです。
子どもが思春期に入ると、親子関係は大きく変化し、わが子との接し方に親の戸惑いは膨らむばかり。本書では思春期の心理から、発達障害、精神疾患、自殺関連行動、ゲーム依存、不登校に至るまで幅広くカバーし分かりやすく解説。思春期の子を持つ親御さん、教師の皆さんに向けての至高の一冊。
親が肩の力を抜くと、親が楽になります。親が楽になると、子どもも楽になります。付録・いじめにあって、自殺を考えている君へ「自分らしく、成長していけばいい」、子どもたちを元気にする「いじめ対応マニュアル」
発達障害のある子どもが成長し、自分の障害のことや友人関係のこと、また将来のことに悩み、不安を感じる中で、専門家や支援者、そして周囲の大人たちは、彼らにどんな支援ができるのでしょうか。自己理解、診断告知、SST、就労支援などに焦点を当て、わかりやすく解説します。
第1部 研究者からのメッセージ
序 章 発達障害と思春期・青年期 (小島道生)
第1章 思春期・青年期の発達支援ーー「時間軸」をいだき、「自己成長」を支える (小島道生)
第2章 自己理解を深める心理的支援 (滝吉美知香・田中真理)
第3章 本人への診断告知と支援 (小谷裕実)
第4章 自分らしく生きるためのソーシャルスキル・トレーニング (山本真也・井澤信三)
第5章 自分らしさを生かす就労支援 (田中敦士)
第6章 海外の思春期発達障害者支援の先進的な取り組みーーセルフ・アドボカシー・スキルを中心に (片岡美華)
第2部 現場のプロからのメッセージ
第7章 教育センターでの高等学校への支援 (堀部淑恵)
第8章 発達障害者支援センターでの大学生支援 (和田康宏)
友だち、学校、家、自分自身……中高生の悩みは「思春期」だから? それとも自分のせい? スクールソーシャルワーカーの著者が中学生の素朴な疑問から考える。シリーズ第19弾。
【著者からのメッセージ】
思春期は難しい年頃だ
そう言われたり、言ったりしたことはないでしょうか。
思春期に子どもたちが抱くもやもや、しんどさ、イライラ。その難しさは「思春期」のせいでしょうか。ルッキズムや性差による役割の押し付け、理不尽な校則や指導、いじめ、環境による機会の格差……子どもたちをしんどくさせる要因は、実は世の中の側にあります。思春期の中にある子どもたちには「そのしんどさはあなたのせいじゃない」と、そして子どもと関わる大人たちには思春期のせいにせず子どもたちが見ているものを一緒に見てほしいと、そう伝えたくて書きました。
【著者プロフィール】
鴻巣麻里香
KAKECOMI代表。精神保健福祉士、スクールソーシャルワーカー。1979年生。外国にルーツがあることを理由に差別やいじめを経験する。ソーシャルワーカーとして精神科医療機関勤務、東日本大震災の被災者・避難者支援を経て、2015年非営利団体KAKECOMIを立ち上げ、こども食堂とシェアハウスを運営している。共編著に『ソーシャルアクション! あなたが社会を変えよう』(2019年、ミネルヴァ書房)。
10年以上にわたり中学校で学校支援地域本部事業に取り組んだ元校長の実践の軌跡とその事業の成果や意義、課題や今後の展開について心理、教育分野等の専門家が解説。
序 章 支援される学校から、地域と協働する学校へ(時岡晴美)
第1部 学校と地域の連携・協働の軌跡(平田俊治)
第1章 学校を取り巻く現状と実践の経緯
第2章 X中学校での事業の導入と展開
第3章 Y中学校での発展と模索
第4章 Z中学校での地域と協働から結実へ
第5章 学校と地域の連携・協働の成果と課題
第2部 軌跡から導く13のさらなる可能性
1 「支援から協働へ」が意味すること(加藤弘通)
--子どもを変えるから、子どもが変われる場をつくるへ
2 学校支援地域本部にみる子どもの援助の展開(飯田順子)
--学校心理学の視点から
3 「荒れた」中学校と地域社会を結び生徒の成長を支える学校長のリーダーシップ(田島充士)
--バフチン・ダイアローグ(対話)論の視点から
4 「ここにいてもいいんだ」と思える学校(岡田 涼)
--学校所属感を生み出す実践
5 頼る先、居場所の選択肢を増やす支援(東海林麗香)
--学校だけでも地域だけでもできなかったこと
6 「社会で子どもを育てる」ということ(平井美佳)
--子どもの貧困問題からみた本実践の意義と課題
7 逸脱する少年のレジリエンスを地域ぐるみで育てよう(松嶋秀明)
--学校心理臨床場面での協働の経験から
8 トイレを「磨くから」生徒が良くなるのか、トイレを「磨いて」生徒が良くなるのか(川俣智路)
--道具と結果方法論からみる平田実践の可能性
9 生徒を変えるのではなく、関係を変える(赤木和重)
--人間の発達の動き出しについて
10 学校・教師不信時代における学校改善(白松 賢)
--責任と原因の重荷を課せられた学校を支える
11 多様性・関係・成果の可視化と学校・地域の変化(大久保智生)
--三つの可視化を踏まえた活動継続課題と展望
12 学校は地域にイノベーションを起こせるか(清國祐二)
--社会教育・地域教育の立場から学校実践を評価する
13 地域学校協働という漢方薬による学校力回復の処方箋(熊谷愼之輔)
--中学校における実践事例をもとに
終 章 地域と学校、協働の成果からさらなる可能性へ(平田俊治)