・量子生命科学は、量子科学技術と生命科学を融合して創成された。生体ナノ量子センサや超高感度MRI/NMRの研究開発、量子論的生命現象の解明・模倣など、医学分野への応用が政府により推進されている。
・がん研究10か年戦略(第5次)にも「量子センサ等の量子技術を活用した新規診断技術の開発に資する研究」の推進が明記されるなど、医学分野における量子科学技術への期待は高い。
・本特集は、量子生命科学の医学領域への展開を最先端で進めている研究者が、各分野における最新の研究成果について執筆した。本特集を契機に、量子生命科学が医学領域にますます拡大・発展することを期待したい。
■量子生命科学の医学領域への展開
・はじめに
・量子計測技術としての超偏極MRI/MRSの開発と脳エネルギー代謝評価による精神神経疾患の病態研究への応用
〔key word〕超偏極、核磁気共鳴画像法(MRI/MRS)、エネルギー代謝、精神神経疾患、アルツハイマー病(AD)
・量子コンピューティング技術の医学応用の可能性
〔key word〕量子コンピューティング技術、量子ゲート、量子アニーリングマシン、量子インスパイアドアルゴリズム、量子機械学習
・脳内炎症に対する量子診断プラットフォームの構築
〔key word〕サイトカイン、炎症、ストレス、全身性エリテマトーデス(SLE)、精神神経疾患、ナノダイヤモンド、AIナノポア
・ナノ量子センサーイメージング計測技術の再生医療応用
〔key word〕ナノ量子センサー、量子ドット(QDs)、蛍光ナノダイヤモンド(FNDs)、幹細胞、物理化学的パラメータ、再生医療
・分子動力学シミュレーションによるメチル化酵素の機能異常メカニズム解析
〔key word〕メチル化酵素、分子動力学(MD)シミュレーション、がん化、アミノ酸変異
・量子センサーと分光学を用いた相分離液滴の構造ダイナミクス研究
〔key word〕Low-complexity domain(LCD)、細胞内相分離、神経変性疾患、クロスβ線維、中性子散乱、円二色性(CD)、ラマンスペクトル顕微鏡、量子センサー、高速原子間力顕微鏡(HS-AFM)
・量子構造生物学の医学応用への期待
〔key word〕中性子結晶構造解析、水素原子、銅亜硝酸還元酵素(CuNIR)、高電位鉄硫黄タンパク質(HiPIP)
●TOPICS 医療行政
・世界最大の保健医療制度・政策の国際会議 2024年11月18〜22日に長崎で開催 第8回 Global Symposium on Health Systems Research
●TOPICS 麻酔科学
・麻酔薬は小児の脳に影響を与えるか
●連載 臨床医のための微生物学講座(19)
・緑膿菌
〔key word〕コロニー形態、人工呼吸器関連肺炎(VAP)、尿路感染症、多剤耐性緑膿菌(MDRP)
●連載 緩和医療のアップデート(14)
・AYA世代がん患者の療養支援の課題
〔key word〕AYA世代、支持療法、がん、QOL
●連載 自己指向性免疫学の新展開ーー生体防御における自己認識の功罪(6)
・MAIT細胞による共生細菌由来代謝産物の認識とその生理的意義
〔key word〕細菌由来代謝産物、T細胞、免疫制御
●FORUM 死を看取るーー死因究明の場にて(20)
・死因究明の実践3
●FORUM 日本型セルフケアへのあゆみ(24)
・進行がんのセカンドオピニオン
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・行動変容を含む習慣変容には、1何をどうするのが必要か、またその理由は何かという知識、2自分の習慣を変えようとする意欲、3必要な行動変化を起こし、それを続けるための技術、という3つの要素が不可欠である。
・本特集では、生活習慣病における高リスク者や低リテラシー層、若年層の健康維持・向上、SNS活用による包括的なフレイル予防戦略、メタボ予防からフレイル予防へのギアチェンジ等について。各先生方にご執筆いただく。
・高齢者での生活習慣病の重症化予防とフレイル予防の両立、フレイル予防をまちづくりとして実現するためのマルチステークホルダーへのアプローチ、ゼロ次予防も含めた社会システムのパラダイム転換等も取り上げる。
■行動変容による疾病の予防
・はじめに
・生活習慣病における高リスク者や低ヘルスリテラシー層へのアプローチ
〔key word〕健康行動、健康信念、行動意図、ヘルスリテラシー、受診勧奨
・若年女性の痩せに向けたアプローチ
〔key word〕痩せ、耐糖能異常(IGT)、サルコペニア、身体活動
・オンラインツールを活用したフレイル対策ーーweb版集いのひろば
〔key word〕オンラインツール、フレイル対策、介護予防、web版集いのひろば
・SNSを活用した包括的なフレイル予防ーーオンラインでのフレイルチェック
〔key word〕ハイブリッド型フレイルチェック、オンライン
・メタボリックシンドローム予防からフレイル予防へのギアチェンジ
〔key word〕フレイル、サルコペニア、メタボリックシンドローム
・後期高齢者における生活習慣病の重症化予防とフレイル予防を統合した対策
〔key word〕重症化予防、フレイル、高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施事業、国保データベース(KDB)
・マルチステークホルダーとの協働によるフレイル予防のまちづくり
〔key word〕フレイル予防、まちづくり、マルチステークホルダー
・社会システムの観点からのアプローチーー健康長寿社会の実現に向けたゼロ次予防の狙いと戦略
〔key word〕ゼロ次予防、行動変容、建造環境、コミュニティ
●TOPICS 免疫学
・腹膜脂肪リンパ組織に存在する細網線維芽細胞の機能
●TOPICS 神経精神医学
・統合失調症患者におけるドパミン過感受性精神病
●連載 遺伝カウンセリングーーその価値と今後(15)(最終回)
・遺伝カウンセリングの将来像
〔key word〕遺伝カウンセリング、認定遺伝カウンセラー、専門職連携実践
●連載 臨床医のための微生物学講座(5)
・基礎研究からみた化膿レンサ球菌による病態形成機構と宿主の防御機構
〔key word〕化膿レンサ球菌、劇症型溶血性レンサ球菌感染症、システインプロテアーゼSpeB、溶血毒素ストレプトリジンS
●FORUM 世界の食生活(14)
・国民文化としてのジョージア(グルジア)のクヴェヴリ・ワイン
●FORUM 死を看取るーー死因究明の場にて(6)
・脳死1
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
●女性特有の問題は糖尿病に対して不利益を及ぼす可能性があるが、予防・対応策を医療従事者と患者間で共有することで、不利益を最小限に抑えることも可能となる。
●本特集では、「女性のライフステージと糖尿病ー今知りたいベストプラクティスとはー」と題して、糖尿病をもつ女性のライフステージに沿った介入のポイントを、各分野のトップランナーが丁寧かつ詳しく解説している。
【目次】
(扉)特集にあたって
1.乳幼児期から学童期:その身体的変化と糖尿病診療におけるコツ
2.思春期から妊娠前期:妊娠を望む女性における準備の実際
3.妊娠と糖尿病:糖尿病合併妊娠のリスクと治療の留意点
4.産後の糖尿病治療の現状と課題
5.成熟期から更年期への女性の身体状況とその変化:糖尿病との関係
6.高齢期女性:加齢性疾患の病態から診断・治療までー骨粗鬆症・サルコペニア・認知症ー
医師・医療スタッフが行く 全国病院・クリニック訪問 小山イーストクリニック
“見える化"を徹底した診療により患者とともに個別化医療の構築を目指す
FORUM
病因と診断
第2回 糖尿病の病因と診断(2)
合併症I-胃麻痺ー
第2回 2型糖尿病患者の胃運動
合併症II-NASH-
第2回 NAFLD/NASHの診断
薬剤
第2回 GLP-1受容体作動薬の悪心・嘔吐
食事
第2回 高齢サルコペニア患者への栄養食事指導介入の効果
運動
第2回 糖化ストレスと運動機能
自己管理
第2回 患者の「自己管理」を実現するためのチーム医療
OVERSEAS
2型糖尿病患者における低用量アスピリン投与の性別による認知症の予防効果:ランダム化比較試験の長期追跡調査
SERIES 糖尿病と保険診療
第56回 糖尿病と感染症ー前編:糖尿病と新型コロナウイルス感染症ー
SPOT 歯科と歯周と糖尿病と
第5回 糖尿病患者の歯周治療
糖尿病の療養指導Q&A
睡眠と糖尿病
ビマグルマブ
CLINICAL RESEARCH
当院におけるライゾデグ®配合注の使用状況とその治療効果
持続血糖測定(CGM)による新しい推定HbA1c算出法 glucose management indicator(GMI)についての検討
STUDY 続々・そこが知りたかった糖尿病の大規模臨床試験
第5回 NICE-SUGAR
ESSAY 鉄・輪だよりー鉄人糖尿病ドクターによる銀輪の旅ー
第20回 明治通り・山手通り
REPORT 子どもたち/AYA世代の糖尿病ー活動・実践ダイアリーー
[横浜つぼみの会 小児糖尿病サマーキャンプ]自然のなかで見えてくる子どもたちの姿とキャンプの役割
CONGRESS
第71回 全国臨床糖尿病医会学術集会
WHITE BOARD
(社)東京臨床糖尿病医会 第171回特別例会
第21回日本糖尿病インフォマティクス学会年次学術集会
・新型コロナウイルスとの闘いのなかで、われわれは急性呼吸窮迫症候群(ARDS)の管理や治療に関する多くの知識を習得することができた。
・成人のARDS診療においてはECMO以上に用いられる頻度が少なかったかもしれない腹臥位や、同じ大きな換気量なら強制換気より自発呼吸のほうが肺水腫は悪化することなどを、呼吸器の専門家だけでなく一般の臨床医が当たり前の知識として吸収し、臨床に活かすようになった。
・本特集では、こうして得られたARDSに関する最先端の知識を提供できる日本のトップランナーたちに執筆していただく。読者の皆様にとって、ポストコロナ時代のARDSの治療戦略の一助になることを願ってやまない。
■第1土曜特集 ARDSの治療戦略ーー個別化診療への道筋
・はじめに
●総論・メカニズム
・ARDSの歴史と定義
〔key word〕ベルリン定義、AECC定義、肺水腫、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)
・ARDSの疫学
〔key word〕侵襲的換気、肺保護換気戦略、multi-hit theory、lung injury prediction score
・ARDSの生物学的病態機序ーー個別化治療に向けて
〔key word〕急性呼吸窮迫症候群(ARDS)、生物学的病態機序、病態フェノタイプ
●診断と鑑別
・CT--病態の理解〜予後予測まで
〔key word〕急性呼吸窮迫症候群(ARDS)、びまん性肺胞傷害(DAD)、高分解能CT(HRCT)、人工呼吸器関連肺損傷
・ARDSの診断をどう進めるか
〔key word〕急性呼吸窮迫症候群(ARDS)、診断、ベルリン定義、びまん性肺疾患、気管支肺胞洗浄
●肺傷害のメカニズムと人工呼吸管理 【現在の診療ガイドラインおよびその根拠となる呼吸生理学とエビデンス】
・「ARDS診療ガイドライン2021」解説
〔key word〕急性呼吸窮迫症候群(ARDS)、ガイドライン、肺保護
・Stress、Strainと肺保護換気
〔key word〕stress、strain、経肺圧、driving pressure(DP)
・PEEPとRecruitability
〔key word〕急性呼吸窮迫症候群(ARDS)、呼気終末陽圧(PEEP)、recruitability
・ARDSの不均一な換気分布と重力の関係ーー腹臥位療法、肺リクルートメント、CNAP
〔key word〕急性呼吸窮迫症候群(ARDS)、胸膜圧勾配、腹臥位療法、肺リクルートメント、continuous negative abdominal pressure(CNAP)
・ECMO
〔key word〕reversibility、rest lung settings、mechanical power
●肺傷害のメカニズムと人工呼吸管理 【今後の診療ガイドラインに影響を及ぼす可能性のある呼吸生理学とエビデンス】
・メカニカルパワー
〔key word〕急性呼吸窮迫症候群(ARDS)、メカニカルパワー(MP)、肺保護換気
・横隔膜機能不全と横隔膜保護換気
〔key word〕横隔膜保護換気、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)、人工呼吸
・ARDSで生じる気道閉塞(airway closure)とは?--肺胞だけではなく気道を意識した管理の必要性
〔key word〕気道開放閾値圧(AOP)、気道閉塞(airway closure)、呼気流量制限(EFL)
・EITで評価する不均一換気
〔key word〕肺傷害、不均一換気、電気インピーダンストモグラフィ(EIT)
●その他の治療
・ARDSに対する間葉系幹細胞治療
〔key word〕急性呼吸窮迫症候群(ARDS)、間葉系幹細胞(MSCs)、抗炎症性サイトカイン、細胞外小胞、ミトコンドリア機能
・Precision medicineと薬剤治療
〔key word〕精密医療(precision medicine)、薬剤治療、異質性(heterogeneity)、サブフェノタイプ
・ARDSと右心機能
〔key word〕肺血管抵抗、右心不全、肺保護換気、低酸素性肺血管収縮(HPV)、高炭酸ガス血症
●社会復帰・その他
・ARDSとアウトカム
〔key word〕急性呼吸窮迫症候群(ARDS)、集中治療後症候群(PICS)、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
・ARDS患者のリハビリテーション
〔key word〕急性呼吸窮迫症候群(ARDS)、リハビリテーション、身体機能、社会復帰、多職種連携
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
My Medicine(マイ・メディシン)の拓く未来を展望した一冊!
●ヒューマン・オルガノイド技術の勃興により、人間の代替システム(アバター)としてのミニ臓器を得ることが可能となりつつあります。
●多層オミクス、ゲノム編集、イメージング、1細胞解析、人工知能(AI)などの革新技術を組み合わせることにより、正常から疾患に至るまでの工程を連続的に追跡・操作・解析することが可能となりつつあります。
●これらの技術革新によってもたらされるであろう新たな医療の兆しを、“My Medicine”と仮に定義し、さまざまなオルガノイド技術を中心としたその利活用事例などを紹介した注目の一冊。
【目次】
基礎研究の観点から
1.マイ・メディシン実現に向けた中胚葉オルガノイド研究の最新動向
2.ヒト内胚葉オルガノイド研究の最新動向
感染症研究の観点から
3.ヒト腸管オルガノイドを用いた抗ウイルス創薬
4.胃オルガノイドによるマイ・メディシン
5.気道・肺胞オルガノイドの開発と呼吸器感染症への応用
癌研究の観点から
6.消化器オルガノイドによるマイ・メディシン
7.膵癌オルガノイドによる個別化医療の可能性と問題点
8.乳腺のオルガノイドによるマイ・メディシン─がん幹細胞研究の立場から
9.大腸オルガノイドをはじめとするオルガノイド培養系の抗がん剤スクリーニング系への応用
10.肺癌オルガノイド研究の現状とこれからの展望
創薬研究の観点から
11.腸管オルガノイドによるマイ・メディシン
12.脳オルガノイドによるマイ・メディシン
13.ミニ肝臓技術を用いた薬剤性肝障害におけるマイ・メディシン
14.創薬プラットフォームとしての腎臓オルガノイド研究の最新情報
移植再生研究の観点から
15.下垂体オルガノイドによるマイ・メディシン
16.腸オルガノイドによるマイ・メディシン─炎症性腸疾患に対する腸上皮幹細胞再生医療
倫理上の課題
17.ヒトオルガノイド研究と社会との協働
・タンパク質の発現・精製技術の発達、構造解析のためのハードウェア・ソフトウェアの発達によって、構造情報の蓄積スピードが猛加速し、それを利用したライフサイエンス研究は枚挙に暇がない。
・構造解析情報の急速な増加、そこから先の計算機シミュレーションによる解析に加えて、定量性を扱う生化学、その基礎となる物理化学、有機化学が重要になってきた。
・ビッグデータを使った戦略を立てつつも、検索エンジンではでてこない、基礎的だが必須のデータの獲得に地道に挑み前進することが必要である。
■ 構造生命科学による創薬への挑戦 8月第1土曜特集
・はじめに
●構造解析から創薬へ
・タンパク質立体構造に基づいた抗ウイルス薬の創製戦略
〔key word〕Structure-based drug design(SBDD)、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、SARSコロナウイルスー2(SARS-CoV-2)、X線結晶構造解析、クライオ電子顕微鏡解析
・グルコースー6-リン酸脱水素酵素異常症の構造基盤
〔key word〕G6PD異常症、NADPH、溶血性貧血、構造解析
・構造から捉えた、エンドセリンB型受容体標的薬の動作原理
〔key word〕エンドセリン受容体、Gタンパク質共役型受容体(GPCR)、X線結晶構造解析、肺動脈性肺高血圧(PAH)
・Toll様受容体をターゲットとする創薬
〔key word〕Toll様受容体(TLR)、自然免疫、リソソーム
・フラグメント創薬(FBDD)のための溶液NMR実験法
〔key word〕溶液核磁気共鳴(NMR)、タンパク質、リガンド、フラグメント創薬(FBDD)、相互作用解析
・複合体構造に基づく薬物設計による新規抗菌薬リード開発への取り組み
〔key word〕薬剤耐性菌、MraY、GPT、構造活性相関研究
・GPCRの構造解析研究
〔key word〕Gタンパク質共役型受容体(GPCR)、構造解析、アミン受容体
●タンパク質工学から創薬へ
・タンパク質工学から創薬へーースマートドラッグの実現に向けて
〔key word〕タンパク質工学、スマートドラッグ、ドラッグデリバリーシステム(DDS)、刺激応答性DDS
・指向性進化法による高親和性ACE2創出とCOVID-19創薬展開
〔key word〕指向性進化法、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、変異株、エスケープ変異、ACE2
・タンパク質の化学修飾ーー基礎研究と抗体医薬品開発への展開
〔key word〕アミノ酸残基のpKa、抗体薬物複合体(ADCs)、化学修飾
・機能性サイトカインの医薬への展開とDDSへの応用
〔key word〕ファージ表面提示法、腫瘍壊死因子(TNF)-α、高分子バイオコンジュゲーション、プロテオーム創薬
・立体構造から眺めるSARS-CoV-2中和抗体
〔key word〕新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)、中和抗体、立体構造、バイオインフォマティクス、タンパク質工学
・二重特異性がん治療抗体の機能的な構造の理解に向けたあゆみ
〔key word〕低分子二重特異性抗体、配向性、がん細胞傷害活性、原子間力顕微鏡、電子顕微鏡単粒子解析
・高機能化抗体医薬品の開発に向けたIgG抗体部位特異的修飾法
〔key word〕抗体薬物複合体(ADC)、アフィニティペプチド、クロスリンカー、PET
●計算機から創薬へ
・計算機から創薬へ
〔key word〕In silico創薬、構造多様性、分子認識、機械学習、富岳
・ライフインテリジェンスコンソーシアム(LINC)
〔key word〕人工知能(AI)、ライフインテリジェンスコンソーシアム(LINC)、深層学習
・TargetMineによる生物学的知識の発見
〔key word〕統合データ、データウェアハウス、創薬、オミックスデータ解析
・分子シミュレーションと創薬
〔key word〕分子動力学、スーパーコンピュータ、インシリコ創薬、構造生物学、富岳
・天然変性タンパク質と創薬
〔key word〕液ー液相分離(LLPS)、構造アンサンブル、毒性オリゴマー、フォールディングと共役した結合(coupled folding and binding)
・協調的2アミノ酸残基同時変異体の相互作用解析による新規抗体のStructure-Based Design
〔key word〕Structure-based antibody design、抗原・抗体相互作用、抗体変異体モデル、協調的変異、in silico affinity maturation
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルスの感染による慢性肝炎、あるいはアルコール肝炎、肥満症に伴う非アルコール性脂肪肝炎などが原因で肝硬変が進む。
・肝線維化進行による門脈圧亢進により側副血行路形成や腸管浮腫をきたし、静脈瘤形成やその破裂、腸内細菌などPAMPsに影響を受けたり、便秘や解毒能の低下からくる脳症、近年ではPoPHにもつながることが解明されてきた。
・ウイルス制御も可能になった今、われわれは今まで“No return point”を超えたとあきらめていた肝硬変症患者に対する次世代治療の開発、あるいは悪化させない新たな治療の開発を進めていかなければならない。
■ 肝硬変は治るか? 組織改築改善・研究の最前線
・はじめにーーNo return pointを超えるためのTranslational Research & Reverse Translational Research
【基礎】
・肝線維化進行の機序
〔key word〕肝線維化、肝星細胞、筋線維芽細胞、細胞外マトリックス、コラーゲン
・iPS細胞を用いた創薬研究ーー肝線維化治療薬の開発
〔key word〕iPS細胞(人工多能性幹細胞)、肝線維化、静止期星細胞
・幹細胞・オルガノイドを用いた肝線維化研究の最前線
〔key word〕肝線維化、iPS細胞、肝星細胞、ビタミンA、肝オルガノイド
・線維化改善機序からみた肝線維症の治療戦略
〔key word〕肝線維症、線維化改善機序、肝星細胞、脱活性化誘導
・薬剤による肝線維化改善ーーADAMTS13を含めて
〔key word〕肝硬変、肝線維化、レニンーアンジオテンシン系(RAS)、インスリン抵抗性、分子標的治療薬
【トランスレーショナルリサーチ】
・間葉系幹細胞、エクソソームを用いた肝硬変治療
〔key word〕間葉系幹細胞、エクソソーム、肝硬変
・ビタミンAをターゲットにした肝線維化改善剤の開発
〔key word〕肝星細胞(HSC)、ビタミンA、HSP47
【臨床】
・抗ウイルス療法による肝線維化改善
〔key word〕抗ウイルス治療、肝線維化、C型肝炎、B型肝炎
・門脈系血行動態の改変による肝線維化改善の可能性
〔key word〕肝硬変、門脈圧亢進症、血行動態、肝線維化、バルーン閉塞下逆行性経静脈的塞栓術(BRTO)
●TOPICS
皮膚科学
・免疫チェックポイント阻害薬誘発皮膚免疫関連有害事象ーー乾癬様皮膚炎を中心に
社会医学
・大切な人を介護した経験は「人生会議」実施に関連するーー「人生の最終段階における医療に関する意識調査」の分析から
●連載
この病気、何でしょう? 知っておくべき感染症
・24.疥癬ーーその治療と対策(病型が違えば感染力も大違い)
〔key word〕通常疥癬、角化型疥癬、イベルメクチン、フェノトリン
オンラインによる医療者教育
・10.オンラインを活用した模擬患者参加型医療面接教育ーー大阪市立大学での試み
〔key word〕模擬患者、オンライン活用型教育、Web会議システム、医療面接教育
ユニークな実験動物を用いた医学研究
・8.マーモセットーーそのユニークな特性と、ヒトとの類似性
〔key word〕小型、繁殖特性、社会性、ライフサイクル、感染症
COVID-19診療の最前線からーー現場の医師による報告
・2.COVID-19の疫学ーー発生率、死亡率、年齢、性別、患者背景、発生様式、発生地域、とくに世界と日本のデータ比較
●フォーラム
子育て中の学会参加
・16.耳鼻咽喉科医の場合
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・COVID-19は医療の多くの面に計り知れない影響をもたらしているが、そのひとつに、もとよりバーンアウト(燃え尽き症候群)の危険性に曝されていた医療従事者にさらなる大きなストレスをもたらしていることがあげられる。
・本特集では、パンデミック下で医療従事者のバーンアウトをいかに防ぐかをテーマとし、国内で行われた複数の調査研究によるエビデンスに基づいた議論を行い、精神医学の観点から医療従事者を守るためのヒントを共有する。
・本特集が多くの医療従事者に読まれ、バーンアウトの危険因子や対策を正しく理解することや、自身を冷静に見つめ、バーンアウトに対するレジリエンスを高めることに役に立てば望外の喜びである。
■ パンデミック下における医療従事者のバーンアウトを防ぐ
・はじめに
・パンデミック前の医師のバーンアウトの状況と対策
〔key word〕バーンアウト、レジリエンス、仕事の有意義性、働き方改革、上司
・新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミック下の聖路加国際病院における多職種バーンアウト調査から考える対策ーー研修医のサポートも含めて
〔key word〕バーンアウト、職種別、研修医
・パンデミック下の国内外の主要研究から考える対策
〔key word〕新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、ワークエンゲージメント、リーダーシップ
・東京都コロナ専門病院の実態調査から考える医師のバーンアウト対策
〔key word〕新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、バーンアウト、専門診療、離職、医療の質
・COVID-19対応スタッフへのメンタルヘルス・ケアーークラスター発生対応に焦点を当て
〔key word〕新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、クラスター発生、職業モラルの傷つき、睡眠障害、メンタルヘルス・ケア
・COVID-19によるパンデミックが医療従事者に及ぼした影響と今後の対策ーー国外、国内の文献レビューを通じて
〔key word〕新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、バーンアウト、パンデミック、医療従事者
●TOPICS
血管生物学
・新生血管成熟化分子Ninjurin1の役割ーー微小血管を標的とした新しい動脈硬化治療の可能性
小児科学
・川崎病の病態と酸化リン脂質
●連載
人工臓器の最前線
・10.人工血管の歴史と進歩
〔key word〕人工血管、ステントグラフト、tissue engineered vascular graft(TEVG)
医療AI技術の現在と未来ーーできること・できそうなこと・できないこと
・5.画像診断AIシステムーー外傷全身CTを例に
〔key word〕画像診断支援、機械学習、人工知能(AI)、外傷全身CT
●フォーラム
グローバルヘルスの現場力
・7.傾聴の次に来るものーー先人から学び、先人を超える
医療MaaS--医療と移動の押韻
・1.肉体の存在
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・肝硬変患者は,飲酒,感染症,消化管出血などを契機に,肝予備能が短期間に低下する場合がある.この病態をacute-on-chronic liver failure(ACLF)とよんでいる.
・厚生労働省“難治性の肝・胆道疾患に関する調査研究”班の劇症肝炎分科会は,“わが国のACLFの診断基準”を2018年に発表し,同年度からこれに準拠した症例の全国調査を実施している.
・わが国におけるACLFの研究は開始直後であり,解決しなくてはならない事項は山積している.本特集ではACLFに関する研究の現況を整理し,今後の方向性を展望することをめざす.
特集 ACLF(acute-on-chronic liver failure)
診療ガイドラインの作成方法と活用方法(12)
≪本誌の特長≫
●次代を担う臨床検査技師のための総合臨床情報誌。
●臨床検査業務に即応した最新情報を、より幅広くより豊かにビジュアルな誌面で提供し、わかりやすく解説・紹介。定評ある基本技術の解説とともに、診療支援の強化やチーム医療への参加といった時代のニーズに応える知識・情報を豊富に掲載!
≪特集テーマの紹介≫
●病理検査において、視覚からの情報は重要であり、摘出された臓器の肉眼所見から、さまざまな臨床情報を得ることができます。
●本特集では、「肉眼病理学ー臓器の形・色・硬さから学ぶ」と題して、各臓器の病変部における形・色・硬さに注目して肉眼像を理解できるように詳しく解説。また、実際の切り出し業務にもふれることで、現場で活かせる実践的な内容となっています。
【目次】
1.肉眼病理学とは?-肉眼観察と切り出しの重要性
2.臓器別にマスター! 肉眼観察と切り出しのポイント
1)子宮頸部・体部、卵巣
2)肺
3)乳腺
4)食道、胃、腸
5)肝
6)胆嚢、膵臓
■Editorial-今月のことば
臨床検査技師の生涯教育に携わることになって
■話題ーNEWS&TOPICS
『医療機関における新型コロナウイルス感染症への対応ガイド 第5版』が公表に
『遺伝学的検査受託に関する倫理指針』が改定に
■アプローチ別に学ぶ!微生物検査室のAS貢献
2.グラム染色、簡易同定検査ー迅速な菌種推定のために
■基礎講座
交差適合試験用検体で溶血となった時の対応
認知機能の把握に用いられる事象関連電位
関節リウマチの今
■いまさら聞けない
ウイルス感染症診断における抗体検査の活用法
■MT Seminar
ペットから罹る感染症
■FOCUS
『血液培養検査ガイド 第2版』のポイントー血液培養検査の意義と目的を中心に
■臨床検査Q&A
結局のところ、採血のスピッツ分注(注射器採血の場合、真空採血の場合)の順番はどれが正解なのでしょうか?
現在、化学発光法を用いた免疫測定法としては、化学発光免疫測定法(CLIA)、化学発光酵素免疫測定法(CLEIA)、電気化学発光免疫測定法(ECLIA)の3種が使用されていると思いますが、それぞれの違いを教えて下さい。
■メディカルスタッフ職業図鑑
8.理学療法士
日常診療で遭遇する痛みの機序、画像診断、評価、治療までの最新トピックを網羅した一冊!
●日常診療で最も遭遇する腰椎や膝関節の痛み、またイメージングを用いた細胞レベルでの痛み機序などを詳しく解説。
●臨床で進歩の著しい、画像診断の最新情報についても掲載。関節、神経、筋肉では構造だけではなく、痛みを捉えるための生理的な評価が可能となっており、とりわけ人工知能(AI)は、従来と同等、またはそれ以上の診断価値があるため、痛みの評価として用いられている。
●さらに、痛みに対する薬物療法の有効性を解説する一方で、高齢者で注意を要する鎮痛剤の有害事象などについても掲載。
●また、感染、骨粗鬆症による椎体骨折、転移性腫瘍による痛みについての最近の話題や治療など、最新知見が満載の一冊。
【目次】
痛みの機序
1.慢性腰痛の発生機序,現在の診療指針,そして将来の治療戦略
2.変形性膝関節症の痛みの機序
3.脊髄後角
4.骨由来の痛みを引き起こす病態の可視化
画像診断
5.脊髄神経の画像診断の進歩
6.多裂筋の画像診断─Magnetic resonance spectroscopyによる定量的解析
7.AIを用いた骨粗鬆症性椎体骨折の自動検出
8.肩の画像診断における進歩と最近の話題
9.エコーガイド下頸椎神経根ブロックの実際
診断と評価
10.非特異的腰痛の診断と難治性腰下肢痛の治療効果判定法
11.腰痛における骨粗鬆症や筋減少症の関わり
12.関節リウマチの診断と痛みの現状と展望
治療
13.痛くて当たり前?─CLAPによる“痛み”の少ない新しい感染治療
14.骨粗鬆症性椎体骨折の治療にエビデンスはあるのか?
15.痛みを伴う転移性骨・軟部腫瘍の最近の話題
16.運動器障害・疼痛に対するロボットリハビリテーション─Hybrid Assistive Limb(HAL(R))を中心に
17.慢性疼痛に対する遠隔認知行動療法
18.脊椎由来の神経障害性疼痛に対する薬物治療の最近の話題
19.整形外科でよく処方される鎮痛薬による薬剤性臓器障害の回避─高齢者における薬物鎮痛療法の“影”を中心に
・生体内では細胞にDNA損傷などの細胞傷害が生じた際に、腫瘍化や傷害細胞の蓄積を防ぐため、これら傷害を受けた細胞の細胞周期を不可逆的に停止し、生体系から排除しようとする機構が知られている。
・この現象を“細胞老化”とよび、老化した細胞では種々の特徴的な形態学的変化(細胞質の膨化や空胞化など)や、ミトコンドリアを主体とした細胞内小器官の機能不全が生じることが示されてきた。
・細胞老化は種々の疾患の病理/病因に密接に関係するが、近年注目されているのが細胞老化機構の破綻と腫瘍化の関連性である。本特集が癌研究の領域でも比較的新しい本分野への理解を深めていただけると幸いである。
■ ここまでわかった細胞老化と腫瘍
・はじめに
・細胞老化と腫瘍化ーー防御機構の破綻
〔key word〕老化細胞、発がん、ゲノムストレス
・がんにおける細胞老化の多彩な機能
〔key word〕がん、細胞老化、therapy-induced senescence(TIS)、細胞老化関連分泌形質(SASP)、細胞外分泌膜小胞(small extracellular vesicle)
・細胞老化随伴分泌現象(SASP)のがん微小環境における役割
〔key word〕細胞老化、細胞老化随伴分泌現象、cGAS-STING経路、TLR、がん微小環境、腸肝軸
・細胞老化と肺がん発生
〔key word〕加齢、肺がん、慢性炎症、細胞老化随伴分泌現象(SASP)、慢性閉塞性肺疾患(COPD)
・CAFs(cancer associated fibroblasts)と細胞老化
〔key word〕癌関連線維芽細胞(CAFs)、癌微小環境、細胞老化、免疫組織化学
・副腎腫瘍と細胞老化ーーコルチゾール/ストレスと細胞老化
〔key word〕副腎腫瘍、コルチゾール、細胞老化
・乳癌・前立腺癌ホルモン療法後の細胞老化を介した治療抵抗性獲得
〔key word〕細胞老化、治療抵抗性、前立腺、乳腺、去勢
●TOPICS
泌尿器科学
・前立腺肥大症の薬物療法の最前線
放射線医学
・頭頸部腫瘍に対するホウ素中性子捕捉療法の現状
放射線医学
・ポリビニルアルコールでホウ素中性子捕捉療法の治療効果を向上
●連載
この病気、何でしょう? 知っておくべき感染症
・3.赤痢アメーバ症(海外には行っていないのにどうして?)
〔key word〕Entamoeba histolytica、腸管アメーバ症、アメーバ性肝膿瘍、栄養体、シスト
いま知っておきたい最新の臨床検査ーー身近な疾患を先端技術で診断
・2.血液検査によるがん診断の展望
〔key word〕ctDNA、miRNA、血中循環腫瘍細胞、エクソソーム、tumor-educated platelets
●フォーラム
天才の精神分析ーー病跡学(パトグラフィ)への誘い
・18(最終回).デイヴィッド・リンチーー“発症”する映画
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・卵円孔は、胎児循環において酸素飽和度の高い臍帯から流入する血流を胎児の全身に送るために必須の心内構造である。出生後は数日から数カ月以内に機能的に閉鎖する。
・卵円孔が完全に癒合しない場合、フラップ状の一方向弁の形態となり、右房圧が左房圧を越えた場合に右左短絡を生じるようになる。この状態を卵円孔開存(PFO)とよぶ。
・本特集ではPFOの解剖学的特徴から、潜因性脳梗塞の病態、PFOの診断と閉鎖術の基本的知識、さらにさまざまな病態との関連について各領域のエキスパートに執筆をお願いする。
■ 卵円孔開存の問題と新しい治療
・はじめに
・卵円孔開存とはーー形態と閉鎖栓開発の歴史
〔key word〕卵円孔開存(PFO)、AMPLATZERTM PFO閉鎖栓、心房中隔瘤(ASA)
・潜因性脳梗塞とはーー潜因性脳梗塞の診断過程と経皮的卵円孔開存閉鎖術の適応評価
〔key word〕潜因性脳梗塞、卵円孔開存(PFO)、経皮的PFO閉鎖術
・潜因性脳梗塞再発予防としての経皮的卵円孔開存閉鎖術ーーこれまでのRCTの解析
〔key word〕潜因性脳塞栓、奇異性脳塞栓、経皮的卵円孔開存閉鎖術(TC-PFO)、無作為比較試験(RCT)、心房細動
・卵円孔開存のエコー診断ーーハイリスクPFOとは
〔key word〕塞栓源不明の脳塞栓症、カテーテル閉鎖術、ハイリスクPFO、バルサルバ手技、バブルテスト
・卵円孔開存のカテーテル閉鎖術ーーstep by step
〔key word〕卵円孔開存(PFO)、潜因性脳梗塞、AmplatzerTM PFO Occluder、心腔内エコー(ICE)
・卵円孔開存カテーテル閉鎖術に対する Brain Heart Team Approach
〔key word〕卵円孔開存(PFO)、Brain Heart Team
・卵円孔開存を有する潜因性脳梗塞に対する至適抗血栓療法ーー卵円孔開存閉鎖術後の管理も含めて
〔key word〕卵円孔開存(PFO)、抗血栓療法、抗凝固療法、抗血小板療法、術後管理
・脳梗塞以外の病態と卵円孔開存ーー片頭痛、減圧病、platypnea-orthodeoxia syndrome
〔key word〕卵円孔開存(PFO)、片頭痛、減圧病、Platypnea-othodeoxia syndrome
●TOPICS
循環器内科学
・難治性心筋症研究におけるゲノム編集
麻酔科学
・麻酔薬ケタミンとうつ病の関係
脳神経外科学
・アデノシン製剤の静注による超短時間循環静止を利用した脳動脈瘤手術
●連載
臨床医が知っておくべき最新の基礎免疫学
・18.近未来ワクチンーーパンデミックから生活習慣病まで
〔key word〕ワクチンアジュバント、非感染性疾患ワクチン、vaccine-preventable disease、新型コロナウイルス
バイオミメティクス(生体模倣技術)の医療への応用
・14.生物に学ぶ防汚材料:カタツムリから学ぶ
〔key word〕カタツムリ、環境負荷低減、セラミックス、防汚、抗菌
●フォーラム
日本型セルフケアへのあゆみ
・9.標準治療は、本当に患者にとって最適な治療か
天才の精神分析ーー病跡学(パトグラフィ)への誘い
・12.自然主義作家ゾラと19世紀医学ーー病跡学の余白に
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(sexual reproductive health and rights:SRHR、性と生殖に関する健康と権利)は、基本的人権のひとつでありながら、すべての人に保障されている社会には至っていない。
・本特集では、妊娠中絶や望まない妊娠、性感染症、性暴力被害、LGBT、SOGIに関わる課題や妊娠・出産における自己決定などの知識を深め、次世代への教育や実践についても考える機会となるよう各専門家に執筆いただく。
・SRHRの課題は政策、法律、教育、文化、経済など多次元の問題を包含しているが、ここでは医学的な側面に焦点を当て、次世代のためのSRHRにとって実効性のあるアプローチを考える一助となれば幸いである。
■セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツの新展開ー“私らしく生きる”を次世代に
・はじめに
・わが国の中絶・避妊の現状と課題
〔key word〕ヘルスリテラシー、セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(SHRH)、持続可能でよりよい世界を目指す国際目標(SDGs)、女性の自己選択権、確実な避妊法、緊急避妊薬アクセス、経口中絶薬、避妊と中絶の取り扱い
・性感染症の現状と課題, 解決に向けて
〔key word〕性感染症(STI)、感染症の動向、国際セクシュアリティ教育ガイダンス
・性暴力の現状と課題ーーフォレンジック看護の視点から
〔key word〕性暴力、フォレンジック看護、支援、性暴力被害者支援対応看護師(SANE)
・LGBT、SOGI(性的指向・性自認)に関わる課題と解決への役割
〔key word〕LGBT、性的指向・性自認(SOGI)
・からだを自分自身のものにとり戻せ;からだの自己決定権を享受できる世界へーーセクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツは基本的人権
〔key word〕からだの自己決定権(bodily autonomy)、国際連合人口基金(UNFPA)、国際人口開発会議(ICPD)、持続可能な開発目標(SDGs)、世界人口白書(State of World Population Report)
・思春期の子どもの保護者への性教育
〔key word〕セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(SRHR)、包括的性教育、自己肯定感、エンパワメント
・包括的性教育
〔key word〕国際セクシュアリティ教育ガイダンス、人工妊娠中絶、ヒトパピローマウイルスワクチン(HPV)、避妊法、包括的性教育(CSE)
・妊娠・出産における自己決定
〔key word〕妊娠、出産、リプロダクティブ・ヘルス、自己決定、人間的出産
●TOPICS
消化器内科学
・潰瘍性大腸炎における抗インテグリンαvβ6抗体の同定
生理学
・レム睡眠中の大脳血流量の大幅な上昇の直接的な証拠ーー睡眠中の脳のリフレッシュ機構の解明に向けて
●連載
COVID-19診療の最前線からーー現場の医師による報告
・18.COVID-19による虚血性脳卒中リスクへの影響ーー救急診療への影響も含めて
バイオインフォマティクスの世界
・7.バイオインフォマティクスの根幹を担うデータベース
〔key word〕データベース、パスウェイ、リポジトリ、オントロジー
●フォーラム
中毒にご用心ーー身近にある危険植物・動物
・11.マムシ、ハブーー夏の山や森で咬まれると……
オンライン診療の二元論
・4.都会と地域ーー地域医療で芽生える「D to P with N」型オンライン診療
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
日常診療で遭遇する感染症の基礎知識と対策を網羅した実践的ガイドブック!
●COVID-19のパンデミックを経験したいま、感染症への理解と対策の重要性が再認識されている。本書は、臨床現場で高頻度に遭遇する感染症から、頻度は低いものの知っておくべき重要な病原体まで、実践的な知識を網羅。
●真菌、細菌、ウイルス、プリオンなど各病原体の基礎知識から、その予防と治療まで、第一線の専門家が解説する。 日常診療における感染症への対応力を高め、次なる健康危機への備えとなる一冊である。
【目次】
細菌、マイコプラズマ、リケッチアなど
大腸菌
緑膿菌
赤痢菌・サルモネラ・ビブリオ/コレラ
梅毒トレポネーマ
肺炎球菌─ワクチン導入により変化する肺炎球菌感染症
基礎研究からみた化膿レンサ球菌による病態形成機構と宿主の防御機構
侵襲性B群溶血性連鎖球菌感染症─高齢者〜新生児/乳児〜基礎疾患保有者における疾患のひとつとして
黄色ブドウ球菌
腸球菌
リステリア菌とリステリア症
クラミジア
マイコプラズマズマ
真菌
カンジダとカンジダ症のトピックス
アスペルギルス
ムーコル
ヒトのフサリウム症
ウイルス
エンテロウイルス(コクサッキーウイルス、エコーウイルス、エンテロウイルス)、コロナウイルス
インフルエンザウイルス
単純ヘルペスウイルス
水痘・帯状疱疹ウイルス
EBウイルス
サイトメガロウイルス
麻疹ウイルス─麻疹排除状態の維持と今後の課題
RSウイルス
ウイルス性出血熱
プリオン
ヒトプリオン
牛海綿状脳症(BSE)─無視できるリスクまでの道のり
【目次】
基礎
1.老化研究とメタボロミクス
2.メタボロゲノミクスが解き明かす腸内細菌叢由来代謝物質の機能
3.肥満とメタボロミクス
4.リピドミクスからみえてきた酸化脂肪酸によるマスト細胞の制御機構
5.皮膚疾患とリピドミクス
6.がん幹細胞とメタボロミクス
7.造血幹細胞とメタボロミクス
8.がん細胞の代謝とCNC転写因子NRF1,NRF2
9.メタボローム,リピドーム解析からみえてきたオートファジーの生理機能
10.エクソソーム研究とメタボロミクス
11.トランスオミクス解析を用いた遺伝子発現によるインスリン依存性代謝制御の解明
疾患とメタボローム解析
12.がん代謝とマルチオミクス
13.疲労および慢性疲労症候群のメタボロミクス研究
14.感染症脳症とメタボロミクス
15.心不全,慢性腎臓病のメタボローム
16.メタボロミクスを活用した職業性胆管がんの研究ートランスポーターに着目した生体外異物の体内動態制御の視点から
17.認知症とメタボロミクス
18.生体試料の腫瘍マーカー探索
19.メタボロミクスを用いた胃潰瘍の血中バイオマーカー探索
20.メタボロームコホート研究とプレシジョンヘルス
●すでにさまざまな効果が証明されているGLP-1受容体作動薬は、注射薬から経口薬へと幅を拡げ、その有用性も大いに期待されている。さらに今後、GIP/GLP-1受容体作動薬が実臨床でも使用可能となる予定であり、その効果も大いに期待されている。
●そうした機運の高まりを受け、本特集では、「GLP-1受容体作動薬への期待:新規創薬からの更なる飛翔ー血糖値だけでない!その実力ー」と題して、第一線で研究および臨床に携わるトップランナーが丁寧かつ詳しく解説している。
【目次】
(扉)特集にあたって
1.GLP-1 受容体作動薬の膵β細胞保護効果
2.GLP-1 受容体作動薬の動脈硬化抑制効果
3.GLP-1受容体作動薬の抗肥満効果,神経保護効果,腎保護効果
4.GLP-1受容体作動薬/インスリンとの合剤:2種類の製剤の特徴,使い分け
5.GIP/GLP-1受容体作動薬への期待
6.経口GLP-1受容体作動薬の登場ー新しいdrug deliveryと薬剤効果
FORUM
病因と診断
第3回 糖尿病の病因と診断(3)
合併症I-胃麻痺ー
第3回 糖尿病胃腸症の治療
合併症II-NASH-
第3回 NAFLD/NASHの治療
薬剤
第3回 GLP-1受容体作動薬の腎保護作用
食事
第3回 新型コロナウイルス感染症拡大に伴う食生活変化と栄養食事支援のポイント
運動
第3回 短時間の階段昇降運動による急性血糖降下
自己管理
第3回 患者自身による「自己管理」
OVERSEAS
膵臓部分切除術後の糖尿病発症に関与する因子の解明ー腸内環境と膵臓内分泌細胞の可塑性の重要性ー
SERIES 糖尿病と保険診療
第57回 糖尿病と感染症ー後編:糖尿病に特徴的な感染症ー
SPOT 歯科と歯周と糖尿病と
第6回 歯周病は生活習慣病の黒幕だ!
糖尿病の療養指導Q&A
果糖の代謝と生活習慣病との関係
新しい高血圧治療ガイドライン(JSH2019)
STUDY 続々・そこが知りたかった 糖尿病の大規模臨床試験
第6回 J-DOIT3
ESSAY 鉄・輪だより─鉄人糖尿病ドクターによる銀輪の旅─
第21回 CGMと真夏の奈良
REPORT 子どもたち/AYA世代の糖尿病ー活動・実践ダイアリーー
[福岡県小児糖尿病サマーキャンプ]糖尿病とともに生きる子どもたちが将来自立できるために
CONGRESS
(社)東京臨床糖尿病医会 第170回例会
WHITE BOARD
第6回日本糖尿病・生活習慣病ヒューマンデータ学会年次学術集会
第39回日本東方医学会
●糖尿病性足病変は患者のQOLを大きく損なう重篤な合併症のひとつである。そのフットケアや治療のスタンダードはすでに確立されているが、最近開発・改訂された評価スケールやガイドラインが広く周知される機会は少ない。
●また早期段階で適切な介入が行われないと回復困難な状態まで進行する可能性が高いにも関わらず、問診や診察が標準化されているとは言い難く、スタッフ間の認識のばらつきも大きい。
●本特集では、『糖尿病性足病変:治療の実践を見直すー歩いて外来に通い続けるためにー』と題して、診療科や職種を横断した各分野のエキスパートが、広く、かつ掘り下げて論述。
●糖尿病患者に1日でも長く歩いて外来に通い続けていただくため、足病変への認識を新たにし、チーム医療発展の機会となることを目的とした特集。
【目次】
特集にあたって
1.日常の内科外来診療でできることーフットケアや糖尿病性足病変の集学的治療ー
2.足の創傷をいかに治療するかー糖尿病性足病変への形成外科的アプローチー
3.自信をもってフットケアを実践するためにー現場からの提言ー
4.糖尿病性足病変の重症度の評価ー糖尿病性足病変治癒過程モニタリングスケールの開発からー
5.慢性足潰瘍患者や足病変ハイリスク患者の運動療法とは?
6.糖尿病性足病変の感染症対策ーIWGDFの国際ガイドラインからー
医師・医療スタッフが行く 全国病院・クリニック訪問 医療法人 岡田内科クリニック
サマーキャンプの継続を軸として,患者が自分らしく生きる道をともに探る
FORUM
病因と診断
第1回 2型糖尿病の遺伝要因解明の現状
合併症I-歯周病ー
第1回 歯周病と糖尿病の相互関係
合併症II-LOH症候群ー
第1回 テストステロンの加齢による変化と肥満および糖代謝との関係
食事
第1回 日本糖尿病学会による新たな食事療法指針について考える─量から質の時代へ─
運動
第1回 筋トレの勧め─レジスタンストレーニングよもやま話─
自己管理
第1回 伴走者として自己管理をささえるー成長とともに自己管理能力を高めていく子どもたちー
OVERSEAS
強化インスリン療法から基礎インスリンプラス GLP-1受容体作動薬または SGLT2 阻害薬への治療単純化の効果:BEYOND,無作為化試験
SERIES 糖尿病と保険診療
第61回 令和4年度診療報酬改定
SPOT 歴史人物の病を量る
第4回 ヘミングウェイとうつと糖尿病ー病は遺伝してしまう?-
糖尿病の療養指導Q&A
日本人の肥満2型糖尿病患者に対する減量・代謝改善手術に関するコンセンサスステートメント
経口GLP-1受容体作動薬の留意点と効果
FROM DIABETES STAFFS
糖尿病治療薬処方の推移ー専門医における過去10年の検討ー
STUDY 新・そこが知りたかった 糖尿病の大規模臨床試験
第4回 FIGARO-DKD
ESSAY 鉄・輪だより─鉄人糖尿病ドクターによる銀輪の旅─
第25回 函館本線山線
REPORT 子どもたち/AYA世代の糖尿病ー活動・実践ダイアリーー
[佐賀県 シャイニングスマイル佐賀サマーキャンプ]キャンパーと家族にとって有意義なキャンプを目指して
CONGRESS
(社)東京臨床糖尿病医会 第172回例会
第10回 薬剤師糖尿病指導研究会
WHITE BOARD
第22回日本糖尿病インフォマティクス学会年次学術集会
・65歳未満の若い年代に発症する認知症のことを若年性認知症とよんでいる。高齢発症の認知症に比べるとその頻度は少ないものの、本人および家族は高齢発症の認知症とは異なる深刻な心理的・社会的課題に直面している。
・若年性認知症の本人や家族のニーズに合った診断後支援や社会的支援のあり方、症候学的なプロフィルに合わせた診断・治療・リハビリテーションのあり方について、意味のある重要な知見が集積されてきている。
・疾患修飾薬によるプレクリニカル(前臨床)期からの治療が現実化しつつあり、体液バイオマーカーや神経画像検査を用いた新たな早期診断・治療戦略の開発と医療サービス提供体制の整備が求められている。
■ 若年性認知症 -臨床・基礎・社会的支援のstate of arts
・はじめに
・若年性認知症の疫学と社会政策
〔key word〕若年性認知症、有病率、発生率、生活実態、社会政策
・若年性認知症の診断と診断後支援ーーアルツハイマー型認知症を中心に
〔key word〕若年性アルツハイマー型認知症、診断後支援、若年性認知症支援コーディネーター
・行動症状が優勢な若年性認知症の治療と社会的支援ーー自立支援医療制度の問題点を含めて
〔key word〕前頭側頭型認知症(FTD)、若年性アルツハイマー病、行動障害、自立支援医療、社会的支援
・失語を主症状とする若年性認知症の症候学
〔key word〕原発性進行性失語症(PPA)、前頭側頭型認知症(FTD)、アルツハイマー型認知症、意味性認知症(SD)、進行性非流暢性失語(PNFA)
・若年性認知症の体液バイオマーカー研究
〔key word〕若年性認知症、若年性アルツハイマー病、脳脊髄液バイオマーカー、血液バイオマーカー
・若年性認知症の人の就労と社会参加権利
〔key word〕就労、社会参加、権利、アイデンティティ、ハブ機能、自己選択と決定
●TOPICS
小児科学
・小児科から内科診療科への円滑な移行ーー小児期発症慢性肝疾患における移行期医療の現状と課題
癌・腫瘍学
・慢性炎症によるエピゲノム異常とがんーーその分子メカニズム
●連載
この病気、何でしょう? 知っておくべき感染症
・18.“古くて新しい”住血吸虫症
〔key word〕住血吸虫、虫卵検査、輸入感染症、人獣共通感染症
いま知っておきたい最新の臨床検査ーー身近な疾患を先端技術で診断
・17.超音波エラストグラフィによる肝線維化診断
〔key word〕超音波エラストグラフィ、SWE(shear wave elastography)、フィブロスキャン、肝線維化、肝硬変
オンラインによる医療者教育
・4.同期オンラインによるTBL(team-based learning)
〔key word〕チーム基盤型学修、TBL、オンライン、Teams、Moodle
ユニークな実験動物を用いた医学研究
・2.ウーパールーパーーー“蛇足”つけます!? 驚異のわがままボディ
〔key word〕ウーパールーパー、四肢再生、FGF、BMP、過剰肢付加モデル
●フォーラム
子育て中の学会参加
・10.脳神経外科医の視点からーー学会とんぼ返りからWeb参加へ
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
≪本誌の特長≫
◆リハビリテーション科医ほか関連各科の医師、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士など、リハビリテーションに携わる医師とスタッフのためのビジュアルで読みやすい専門誌!
◆リハビリテーション領域で扱う疾患・障害を斬新な切り口から深く掘り下げつつ、最新の知識・情報を紹介。臨床でのステップアップを実現する、多彩な特集テーマと連載ラインナップ!
≪特集テーマの紹介≫
●本誌が2016年9月号で「認知症患者のリハビリテーションと社会参加」特集してから約5年。この間に新オレンジプランをはじめ、各種ガイドラインが改訂された。
●また、超高齢社会であるわが国は、予防・治療・リハビリテーションのすべてにおいて世界を先導する役割を果たすことが期待されている。
●その背景を踏まえ、本特集では認知障害のリハビリテーションに関する最新情報を、わが国のトップランナーが解説する。
【目次】
認知症と軽度認知障害(MCI):現状と課題
オレンジプラン,新オレンジプランから認知症施策推進大綱へ
認知症のリハビリテーション
MCIのリハビリテーション
動物モデルから見た認知症に対するリハビリテーションの可能性
■連載
巻頭カラー 見て学ぶ 脳卒中診察手技
7. 筋緊張
リハビリテーションスタッフがかかわるチーム医療最前線
6.島根大学病院リハビリテーション科における周術期リハビリテーション活動ー食道がん術前集中リハビリテーションを中心にー
ヘルステックとリハビリテーション医療
3. MR技術のリハビリテーション医療への応用
ニューカマー リハ科専門医
佐藤知香
新型コロナウイルス感染症とリハビリテーション医療
2. 重症COVID-19患者における急性期リハビリテーション治療と機能障害
リハビリテーションと薬剤
2.多剤内服(ポリファーマシー)
リハビリテーション職種が知っておくべき臨床統計:基礎から最新の話題まで
11. 生存時間解析
リハスタッフが知っておくべきプレゼン(学会発表・講演)のコツ
3.症例プレゼン1:基本はまずはアウトプット:自分の外を意識するー前編
心に残ったできごとーリハビリテーション科の現場から
国立身体障害者リハビリテーションセンター時代の津山直一先生と初山泰弘先生の足跡とリハマインドについて