日常診療で遭遇する痛みの機序、画像診断、評価、治療までの最新トピックを網羅した一冊!
●日常診療で最も遭遇する腰椎や膝関節の痛み、またイメージングを用いた細胞レベルでの痛み機序などを詳しく解説。
●臨床で進歩の著しい、画像診断の最新情報についても掲載。関節、神経、筋肉では構造だけではなく、痛みを捉えるための生理的な評価が可能となっており、とりわけ人工知能(AI)は、従来と同等、またはそれ以上の診断価値があるため、痛みの評価として用いられている。
●さらに、痛みに対する薬物療法の有効性を解説する一方で、高齢者で注意を要する鎮痛剤の有害事象などについても掲載。
●また、感染、骨粗鬆症による椎体骨折、転移性腫瘍による痛みについての最近の話題や治療など、最新知見が満載の一冊。
【目次】
痛みの機序
1.慢性腰痛の発生機序,現在の診療指針,そして将来の治療戦略
2.変形性膝関節症の痛みの機序
3.脊髄後角
4.骨由来の痛みを引き起こす病態の可視化
画像診断
5.脊髄神経の画像診断の進歩
6.多裂筋の画像診断─Magnetic resonance spectroscopyによる定量的解析
7.AIを用いた骨粗鬆症性椎体骨折の自動検出
8.肩の画像診断における進歩と最近の話題
9.エコーガイド下頸椎神経根ブロックの実際
診断と評価
10.非特異的腰痛の診断と難治性腰下肢痛の治療効果判定法
11.腰痛における骨粗鬆症や筋減少症の関わり
12.関節リウマチの診断と痛みの現状と展望
治療
13.痛くて当たり前?─CLAPによる“痛み”の少ない新しい感染治療
14.骨粗鬆症性椎体骨折の治療にエビデンスはあるのか?
15.痛みを伴う転移性骨・軟部腫瘍の最近の話題
16.運動器障害・疼痛に対するロボットリハビリテーション─Hybrid Assistive Limb(HAL(R))を中心に
17.慢性疼痛に対する遠隔認知行動療法
18.脊椎由来の神経障害性疼痛に対する薬物治療の最近の話題
19.整形外科でよく処方される鎮痛薬による薬剤性臓器障害の回避─高齢者における薬物鎮痛療法の“影”を中心に
・生体内では細胞にDNA損傷などの細胞傷害が生じた際に、腫瘍化や傷害細胞の蓄積を防ぐため、これら傷害を受けた細胞の細胞周期を不可逆的に停止し、生体系から排除しようとする機構が知られている。
・この現象を“細胞老化”とよび、老化した細胞では種々の特徴的な形態学的変化(細胞質の膨化や空胞化など)や、ミトコンドリアを主体とした細胞内小器官の機能不全が生じることが示されてきた。
・細胞老化は種々の疾患の病理/病因に密接に関係するが、近年注目されているのが細胞老化機構の破綻と腫瘍化の関連性である。本特集が癌研究の領域でも比較的新しい本分野への理解を深めていただけると幸いである。
■ ここまでわかった細胞老化と腫瘍
・はじめに
・細胞老化と腫瘍化ーー防御機構の破綻
〔key word〕老化細胞、発がん、ゲノムストレス
・がんにおける細胞老化の多彩な機能
〔key word〕がん、細胞老化、therapy-induced senescence(TIS)、細胞老化関連分泌形質(SASP)、細胞外分泌膜小胞(small extracellular vesicle)
・細胞老化随伴分泌現象(SASP)のがん微小環境における役割
〔key word〕細胞老化、細胞老化随伴分泌現象、cGAS-STING経路、TLR、がん微小環境、腸肝軸
・細胞老化と肺がん発生
〔key word〕加齢、肺がん、慢性炎症、細胞老化随伴分泌現象(SASP)、慢性閉塞性肺疾患(COPD)
・CAFs(cancer associated fibroblasts)と細胞老化
〔key word〕癌関連線維芽細胞(CAFs)、癌微小環境、細胞老化、免疫組織化学
・副腎腫瘍と細胞老化ーーコルチゾール/ストレスと細胞老化
〔key word〕副腎腫瘍、コルチゾール、細胞老化
・乳癌・前立腺癌ホルモン療法後の細胞老化を介した治療抵抗性獲得
〔key word〕細胞老化、治療抵抗性、前立腺、乳腺、去勢
●TOPICS
泌尿器科学
・前立腺肥大症の薬物療法の最前線
放射線医学
・頭頸部腫瘍に対するホウ素中性子捕捉療法の現状
放射線医学
・ポリビニルアルコールでホウ素中性子捕捉療法の治療効果を向上
●連載
この病気、何でしょう? 知っておくべき感染症
・3.赤痢アメーバ症(海外には行っていないのにどうして?)
〔key word〕Entamoeba histolytica、腸管アメーバ症、アメーバ性肝膿瘍、栄養体、シスト
いま知っておきたい最新の臨床検査ーー身近な疾患を先端技術で診断
・2.血液検査によるがん診断の展望
〔key word〕ctDNA、miRNA、血中循環腫瘍細胞、エクソソーム、tumor-educated platelets
●フォーラム
天才の精神分析ーー病跡学(パトグラフィ)への誘い
・18(最終回).デイヴィッド・リンチーー“発症”する映画
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・卵円孔は、胎児循環において酸素飽和度の高い臍帯から流入する血流を胎児の全身に送るために必須の心内構造である。出生後は数日から数カ月以内に機能的に閉鎖する。
・卵円孔が完全に癒合しない場合、フラップ状の一方向弁の形態となり、右房圧が左房圧を越えた場合に右左短絡を生じるようになる。この状態を卵円孔開存(PFO)とよぶ。
・本特集ではPFOの解剖学的特徴から、潜因性脳梗塞の病態、PFOの診断と閉鎖術の基本的知識、さらにさまざまな病態との関連について各領域のエキスパートに執筆をお願いする。
■ 卵円孔開存の問題と新しい治療
・はじめに
・卵円孔開存とはーー形態と閉鎖栓開発の歴史
〔key word〕卵円孔開存(PFO)、AMPLATZERTM PFO閉鎖栓、心房中隔瘤(ASA)
・潜因性脳梗塞とはーー潜因性脳梗塞の診断過程と経皮的卵円孔開存閉鎖術の適応評価
〔key word〕潜因性脳梗塞、卵円孔開存(PFO)、経皮的PFO閉鎖術
・潜因性脳梗塞再発予防としての経皮的卵円孔開存閉鎖術ーーこれまでのRCTの解析
〔key word〕潜因性脳塞栓、奇異性脳塞栓、経皮的卵円孔開存閉鎖術(TC-PFO)、無作為比較試験(RCT)、心房細動
・卵円孔開存のエコー診断ーーハイリスクPFOとは
〔key word〕塞栓源不明の脳塞栓症、カテーテル閉鎖術、ハイリスクPFO、バルサルバ手技、バブルテスト
・卵円孔開存のカテーテル閉鎖術ーーstep by step
〔key word〕卵円孔開存(PFO)、潜因性脳梗塞、AmplatzerTM PFO Occluder、心腔内エコー(ICE)
・卵円孔開存カテーテル閉鎖術に対する Brain Heart Team Approach
〔key word〕卵円孔開存(PFO)、Brain Heart Team
・卵円孔開存を有する潜因性脳梗塞に対する至適抗血栓療法ーー卵円孔開存閉鎖術後の管理も含めて
〔key word〕卵円孔開存(PFO)、抗血栓療法、抗凝固療法、抗血小板療法、術後管理
・脳梗塞以外の病態と卵円孔開存ーー片頭痛、減圧病、platypnea-orthodeoxia syndrome
〔key word〕卵円孔開存(PFO)、片頭痛、減圧病、Platypnea-othodeoxia syndrome
●TOPICS
循環器内科学
・難治性心筋症研究におけるゲノム編集
麻酔科学
・麻酔薬ケタミンとうつ病の関係
脳神経外科学
・アデノシン製剤の静注による超短時間循環静止を利用した脳動脈瘤手術
●連載
臨床医が知っておくべき最新の基礎免疫学
・18.近未来ワクチンーーパンデミックから生活習慣病まで
〔key word〕ワクチンアジュバント、非感染性疾患ワクチン、vaccine-preventable disease、新型コロナウイルス
バイオミメティクス(生体模倣技術)の医療への応用
・14.生物に学ぶ防汚材料:カタツムリから学ぶ
〔key word〕カタツムリ、環境負荷低減、セラミックス、防汚、抗菌
●フォーラム
日本型セルフケアへのあゆみ
・9.標準治療は、本当に患者にとって最適な治療か
天才の精神分析ーー病跡学(パトグラフィ)への誘い
・12.自然主義作家ゾラと19世紀医学ーー病跡学の余白に
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(sexual reproductive health and rights:SRHR、性と生殖に関する健康と権利)は、基本的人権のひとつでありながら、すべての人に保障されている社会には至っていない。
・本特集では、妊娠中絶や望まない妊娠、性感染症、性暴力被害、LGBT、SOGIに関わる課題や妊娠・出産における自己決定などの知識を深め、次世代への教育や実践についても考える機会となるよう各専門家に執筆いただく。
・SRHRの課題は政策、法律、教育、文化、経済など多次元の問題を包含しているが、ここでは医学的な側面に焦点を当て、次世代のためのSRHRにとって実効性のあるアプローチを考える一助となれば幸いである。
■セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツの新展開ー“私らしく生きる”を次世代に
・はじめに
・わが国の中絶・避妊の現状と課題
〔key word〕ヘルスリテラシー、セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(SHRH)、持続可能でよりよい世界を目指す国際目標(SDGs)、女性の自己選択権、確実な避妊法、緊急避妊薬アクセス、経口中絶薬、避妊と中絶の取り扱い
・性感染症の現状と課題, 解決に向けて
〔key word〕性感染症(STI)、感染症の動向、国際セクシュアリティ教育ガイダンス
・性暴力の現状と課題ーーフォレンジック看護の視点から
〔key word〕性暴力、フォレンジック看護、支援、性暴力被害者支援対応看護師(SANE)
・LGBT、SOGI(性的指向・性自認)に関わる課題と解決への役割
〔key word〕LGBT、性的指向・性自認(SOGI)
・からだを自分自身のものにとり戻せ;からだの自己決定権を享受できる世界へーーセクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツは基本的人権
〔key word〕からだの自己決定権(bodily autonomy)、国際連合人口基金(UNFPA)、国際人口開発会議(ICPD)、持続可能な開発目標(SDGs)、世界人口白書(State of World Population Report)
・思春期の子どもの保護者への性教育
〔key word〕セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(SRHR)、包括的性教育、自己肯定感、エンパワメント
・包括的性教育
〔key word〕国際セクシュアリティ教育ガイダンス、人工妊娠中絶、ヒトパピローマウイルスワクチン(HPV)、避妊法、包括的性教育(CSE)
・妊娠・出産における自己決定
〔key word〕妊娠、出産、リプロダクティブ・ヘルス、自己決定、人間的出産
●TOPICS
消化器内科学
・潰瘍性大腸炎における抗インテグリンαvβ6抗体の同定
生理学
・レム睡眠中の大脳血流量の大幅な上昇の直接的な証拠ーー睡眠中の脳のリフレッシュ機構の解明に向けて
●連載
COVID-19診療の最前線からーー現場の医師による報告
・18.COVID-19による虚血性脳卒中リスクへの影響ーー救急診療への影響も含めて
バイオインフォマティクスの世界
・7.バイオインフォマティクスの根幹を担うデータベース
〔key word〕データベース、パスウェイ、リポジトリ、オントロジー
●フォーラム
中毒にご用心ーー身近にある危険植物・動物
・11.マムシ、ハブーー夏の山や森で咬まれると……
オンライン診療の二元論
・4.都会と地域ーー地域医療で芽生える「D to P with N」型オンライン診療
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
●すでにさまざまな効果が証明されているGLP-1受容体作動薬は、注射薬から経口薬へと幅を拡げ、その有用性も大いに期待されている。さらに今後、GIP/GLP-1受容体作動薬が実臨床でも使用可能となる予定であり、その効果も大いに期待されている。
●そうした機運の高まりを受け、本特集では、「GLP-1受容体作動薬への期待:新規創薬からの更なる飛翔ー血糖値だけでない!その実力ー」と題して、第一線で研究および臨床に携わるトップランナーが丁寧かつ詳しく解説している。
【目次】
(扉)特集にあたって
1.GLP-1 受容体作動薬の膵β細胞保護効果
2.GLP-1 受容体作動薬の動脈硬化抑制効果
3.GLP-1受容体作動薬の抗肥満効果,神経保護効果,腎保護効果
4.GLP-1受容体作動薬/インスリンとの合剤:2種類の製剤の特徴,使い分け
5.GIP/GLP-1受容体作動薬への期待
6.経口GLP-1受容体作動薬の登場ー新しいdrug deliveryと薬剤効果
FORUM
病因と診断
第3回 糖尿病の病因と診断(3)
合併症I-胃麻痺ー
第3回 糖尿病胃腸症の治療
合併症II-NASH-
第3回 NAFLD/NASHの治療
薬剤
第3回 GLP-1受容体作動薬の腎保護作用
食事
第3回 新型コロナウイルス感染症拡大に伴う食生活変化と栄養食事支援のポイント
運動
第3回 短時間の階段昇降運動による急性血糖降下
自己管理
第3回 患者自身による「自己管理」
OVERSEAS
膵臓部分切除術後の糖尿病発症に関与する因子の解明ー腸内環境と膵臓内分泌細胞の可塑性の重要性ー
SERIES 糖尿病と保険診療
第57回 糖尿病と感染症ー後編:糖尿病に特徴的な感染症ー
SPOT 歯科と歯周と糖尿病と
第6回 歯周病は生活習慣病の黒幕だ!
糖尿病の療養指導Q&A
果糖の代謝と生活習慣病との関係
新しい高血圧治療ガイドライン(JSH2019)
STUDY 続々・そこが知りたかった 糖尿病の大規模臨床試験
第6回 J-DOIT3
ESSAY 鉄・輪だより─鉄人糖尿病ドクターによる銀輪の旅─
第21回 CGMと真夏の奈良
REPORT 子どもたち/AYA世代の糖尿病ー活動・実践ダイアリーー
[福岡県小児糖尿病サマーキャンプ]糖尿病とともに生きる子どもたちが将来自立できるために
CONGRESS
(社)東京臨床糖尿病医会 第170回例会
WHITE BOARD
第6回日本糖尿病・生活習慣病ヒューマンデータ学会年次学術集会
第39回日本東方医学会
【目次】
基礎
1.老化研究とメタボロミクス
2.メタボロゲノミクスが解き明かす腸内細菌叢由来代謝物質の機能
3.肥満とメタボロミクス
4.リピドミクスからみえてきた酸化脂肪酸によるマスト細胞の制御機構
5.皮膚疾患とリピドミクス
6.がん幹細胞とメタボロミクス
7.造血幹細胞とメタボロミクス
8.がん細胞の代謝とCNC転写因子NRF1,NRF2
9.メタボローム,リピドーム解析からみえてきたオートファジーの生理機能
10.エクソソーム研究とメタボロミクス
11.トランスオミクス解析を用いた遺伝子発現によるインスリン依存性代謝制御の解明
疾患とメタボローム解析
12.がん代謝とマルチオミクス
13.疲労および慢性疲労症候群のメタボロミクス研究
14.感染症脳症とメタボロミクス
15.心不全,慢性腎臓病のメタボローム
16.メタボロミクスを活用した職業性胆管がんの研究ートランスポーターに着目した生体外異物の体内動態制御の視点から
17.認知症とメタボロミクス
18.生体試料の腫瘍マーカー探索
19.メタボロミクスを用いた胃潰瘍の血中バイオマーカー探索
20.メタボロームコホート研究とプレシジョンヘルス
●糖尿病性足病変は患者のQOLを大きく損なう重篤な合併症のひとつである。そのフットケアや治療のスタンダードはすでに確立されているが、最近開発・改訂された評価スケールやガイドラインが広く周知される機会は少ない。
●また早期段階で適切な介入が行われないと回復困難な状態まで進行する可能性が高いにも関わらず、問診や診察が標準化されているとは言い難く、スタッフ間の認識のばらつきも大きい。
●本特集では、『糖尿病性足病変:治療の実践を見直すー歩いて外来に通い続けるためにー』と題して、診療科や職種を横断した各分野のエキスパートが、広く、かつ掘り下げて論述。
●糖尿病患者に1日でも長く歩いて外来に通い続けていただくため、足病変への認識を新たにし、チーム医療発展の機会となることを目的とした特集。
【目次】
特集にあたって
1.日常の内科外来診療でできることーフットケアや糖尿病性足病変の集学的治療ー
2.足の創傷をいかに治療するかー糖尿病性足病変への形成外科的アプローチー
3.自信をもってフットケアを実践するためにー現場からの提言ー
4.糖尿病性足病変の重症度の評価ー糖尿病性足病変治癒過程モニタリングスケールの開発からー
5.慢性足潰瘍患者や足病変ハイリスク患者の運動療法とは?
6.糖尿病性足病変の感染症対策ーIWGDFの国際ガイドラインからー
医師・医療スタッフが行く 全国病院・クリニック訪問 医療法人 岡田内科クリニック
サマーキャンプの継続を軸として,患者が自分らしく生きる道をともに探る
FORUM
病因と診断
第1回 2型糖尿病の遺伝要因解明の現状
合併症I-歯周病ー
第1回 歯周病と糖尿病の相互関係
合併症II-LOH症候群ー
第1回 テストステロンの加齢による変化と肥満および糖代謝との関係
食事
第1回 日本糖尿病学会による新たな食事療法指針について考える─量から質の時代へ─
運動
第1回 筋トレの勧め─レジスタンストレーニングよもやま話─
自己管理
第1回 伴走者として自己管理をささえるー成長とともに自己管理能力を高めていく子どもたちー
OVERSEAS
強化インスリン療法から基礎インスリンプラス GLP-1受容体作動薬または SGLT2 阻害薬への治療単純化の効果:BEYOND,無作為化試験
SERIES 糖尿病と保険診療
第61回 令和4年度診療報酬改定
SPOT 歴史人物の病を量る
第4回 ヘミングウェイとうつと糖尿病ー病は遺伝してしまう?-
糖尿病の療養指導Q&A
日本人の肥満2型糖尿病患者に対する減量・代謝改善手術に関するコンセンサスステートメント
経口GLP-1受容体作動薬の留意点と効果
FROM DIABETES STAFFS
糖尿病治療薬処方の推移ー専門医における過去10年の検討ー
STUDY 新・そこが知りたかった 糖尿病の大規模臨床試験
第4回 FIGARO-DKD
ESSAY 鉄・輪だより─鉄人糖尿病ドクターによる銀輪の旅─
第25回 函館本線山線
REPORT 子どもたち/AYA世代の糖尿病ー活動・実践ダイアリーー
[佐賀県 シャイニングスマイル佐賀サマーキャンプ]キャンパーと家族にとって有意義なキャンプを目指して
CONGRESS
(社)東京臨床糖尿病医会 第172回例会
第10回 薬剤師糖尿病指導研究会
WHITE BOARD
第22回日本糖尿病インフォマティクス学会年次学術集会
・65歳未満の若い年代に発症する認知症のことを若年性認知症とよんでいる。高齢発症の認知症に比べるとその頻度は少ないものの、本人および家族は高齢発症の認知症とは異なる深刻な心理的・社会的課題に直面している。
・若年性認知症の本人や家族のニーズに合った診断後支援や社会的支援のあり方、症候学的なプロフィルに合わせた診断・治療・リハビリテーションのあり方について、意味のある重要な知見が集積されてきている。
・疾患修飾薬によるプレクリニカル(前臨床)期からの治療が現実化しつつあり、体液バイオマーカーや神経画像検査を用いた新たな早期診断・治療戦略の開発と医療サービス提供体制の整備が求められている。
■ 若年性認知症 -臨床・基礎・社会的支援のstate of arts
・はじめに
・若年性認知症の疫学と社会政策
〔key word〕若年性認知症、有病率、発生率、生活実態、社会政策
・若年性認知症の診断と診断後支援ーーアルツハイマー型認知症を中心に
〔key word〕若年性アルツハイマー型認知症、診断後支援、若年性認知症支援コーディネーター
・行動症状が優勢な若年性認知症の治療と社会的支援ーー自立支援医療制度の問題点を含めて
〔key word〕前頭側頭型認知症(FTD)、若年性アルツハイマー病、行動障害、自立支援医療、社会的支援
・失語を主症状とする若年性認知症の症候学
〔key word〕原発性進行性失語症(PPA)、前頭側頭型認知症(FTD)、アルツハイマー型認知症、意味性認知症(SD)、進行性非流暢性失語(PNFA)
・若年性認知症の体液バイオマーカー研究
〔key word〕若年性認知症、若年性アルツハイマー病、脳脊髄液バイオマーカー、血液バイオマーカー
・若年性認知症の人の就労と社会参加権利
〔key word〕就労、社会参加、権利、アイデンティティ、ハブ機能、自己選択と決定
●TOPICS
小児科学
・小児科から内科診療科への円滑な移行ーー小児期発症慢性肝疾患における移行期医療の現状と課題
癌・腫瘍学
・慢性炎症によるエピゲノム異常とがんーーその分子メカニズム
●連載
この病気、何でしょう? 知っておくべき感染症
・18.“古くて新しい”住血吸虫症
〔key word〕住血吸虫、虫卵検査、輸入感染症、人獣共通感染症
いま知っておきたい最新の臨床検査ーー身近な疾患を先端技術で診断
・17.超音波エラストグラフィによる肝線維化診断
〔key word〕超音波エラストグラフィ、SWE(shear wave elastography)、フィブロスキャン、肝線維化、肝硬変
オンラインによる医療者教育
・4.同期オンラインによるTBL(team-based learning)
〔key word〕チーム基盤型学修、TBL、オンライン、Teams、Moodle
ユニークな実験動物を用いた医学研究
・2.ウーパールーパーーー“蛇足”つけます!? 驚異のわがままボディ
〔key word〕ウーパールーパー、四肢再生、FGF、BMP、過剰肢付加モデル
●フォーラム
子育て中の学会参加
・10.脳神経外科医の視点からーー学会とんぼ返りからWeb参加へ
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
≪本誌の特長≫
◆リハビリテーション科医ほか関連各科の医師、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士など、リハビリテーションに携わる医師とスタッフのためのビジュアルで読みやすい専門誌!
◆リハビリテーション領域で扱う疾患・障害を斬新な切り口から深く掘り下げつつ、最新の知識・情報を紹介。臨床でのステップアップを実現する、多彩な特集テーマと連載ラインナップ!
≪特集テーマの紹介≫
●本誌が2016年9月号で「認知症患者のリハビリテーションと社会参加」特集してから約5年。この間に新オレンジプランをはじめ、各種ガイドラインが改訂された。
●また、超高齢社会であるわが国は、予防・治療・リハビリテーションのすべてにおいて世界を先導する役割を果たすことが期待されている。
●その背景を踏まえ、本特集では認知障害のリハビリテーションに関する最新情報を、わが国のトップランナーが解説する。
【目次】
認知症と軽度認知障害(MCI):現状と課題
オレンジプラン,新オレンジプランから認知症施策推進大綱へ
認知症のリハビリテーション
MCIのリハビリテーション
動物モデルから見た認知症に対するリハビリテーションの可能性
■連載
巻頭カラー 見て学ぶ 脳卒中診察手技
7. 筋緊張
リハビリテーションスタッフがかかわるチーム医療最前線
6.島根大学病院リハビリテーション科における周術期リハビリテーション活動ー食道がん術前集中リハビリテーションを中心にー
ヘルステックとリハビリテーション医療
3. MR技術のリハビリテーション医療への応用
ニューカマー リハ科専門医
佐藤知香
新型コロナウイルス感染症とリハビリテーション医療
2. 重症COVID-19患者における急性期リハビリテーション治療と機能障害
リハビリテーションと薬剤
2.多剤内服(ポリファーマシー)
リハビリテーション職種が知っておくべき臨床統計:基礎から最新の話題まで
11. 生存時間解析
リハスタッフが知っておくべきプレゼン(学会発表・講演)のコツ
3.症例プレゼン1:基本はまずはアウトプット:自分の外を意識するー前編
心に残ったできごとーリハビリテーション科の現場から
国立身体障害者リハビリテーションセンター時代の津山直一先生と初山泰弘先生の足跡とリハマインドについて
≪本誌の特長≫
◆リハビリテーション科医ほか関連各科の医師、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士など、リハビリテーションに携わる医師とスタッフのためのビジュアルで読みやすい専門誌!
◆リハビリテーション領域で扱う疾患・障害を斬新な切り口から深く掘り下げつつ、最新の知識・情報を紹介。臨床でのステップアップを実現する、多彩な特集テーマと連載ラインナップ!
≪特集テーマの紹介≫
●身体を動かすために重要な機能のひとつである関節機能は、その機能障害を生じることによりさまざまな日常生活動作を阻害する。失われた機能の回復を目指すほか、機能障害を補う代償方法を獲得するために、リハビリテーション治療が行われる。
●急性期では関節機能を保護するためにまずは安静が指示されるが、それが長期化した場合、二次的に廃用や拘縮を招くなど、難しい課題も多い。
●本特集では、障害を抱えた状態で社会復帰した患者にその後起こる問題や、活動性を維持するための留意点など、長期的な経過のなかで生じる特有の課題に焦点を当て、第一線で活躍する著者陣がその豊富な経験をもとに解説。
【目次】
脳梗塞後遺症ー膝関節や足部変形を中心に
脳性麻痺(下肢関節から骨盤ー移動機能を中心にー)
車椅子利用者・脊髄損傷者ー上肢関節機能を中心に
四肢外傷と関節拘縮
関節リウマチ
血友病患者の関節機能を守る
■連載
巻頭カラー 症例でつかむ!摂食嚥下リハビリテーション訓練のコツ
3.脳血管疾患に対する顎引き嚥下のコツ
ニューカマー リハ科専門医
渡慶次香代
新型コロナウイルス感染症とリハビリテーション医療
6.COVID-19受け入れ拠点病院(重点医療機関)におけるリハビリテーション医療
リハビリテーション職種が知っておくべき臨床統計:基礎から最新の話題まで
15. 一般化線形モデル,一般化線形混合モデル
リハビリテーションと薬剤
6.リハビリテーションでよく遭遇する症状・症候と薬剤:3せん妄
リハビリテーションスタッフがかかわるチーム医療最前線
10.新型コロナウイルス肺炎患者に対するチームでのリハビリテーション診療についてー 福島県立医科大学附属病院ー
ヘルステックとリハビリテーション医療
7.リハビリテーション医学領域におけるビッグデータ利活用
リハスタッフが知っておくべきプレゼン(学会発表・講演)のコツ
7.学会発表・講演:1. フレームワークと形式
心に残ったできごとーリハビリテーション科の現場から
神経難病の患者さんに寄り添うー石垣先生と在宅診療
臨床研究
入院時運動FIMのみから予測される標準的な運動FIM利得に対して要因が及ぼす影響を掛け合わせて運動FIM利得を予測する
・わが国の新生児死亡率、乳児死亡率は世界で最も低いが、難病などの慢性疾患に直接基因する障害や治療による二次的障害をを持って成長する子どもが増加している。
・さらに、アレルギー、発達障害、注意欠如・多動症(ADHD)、うつなどの慢性疾患を持ち、何らかの医療的ケアを必要とする子どもや若年成人の割合が増加している。
・小児医療は子どもの身体的健康だけでなく、心理的・社会的健康を向上させなくてはならない。本特集では、医学研究のみならず、現行の小児保健や学校保健制度を解説する。
■ 小児医療の最先端
・はじめに
●基礎・基盤編
・次世代シークエンサーを用いたIRUD事業の成果と将来展望
〔key word〕未診断疾患、次世代シークエンサー(NGS)、遺伝子解析、未診断疾患イニシアチブ(IRUD)
・わが国の先天異常発生動向
〔key word〕先天異常、クリアリングハウス国際モニタリングセンター、日本産婦人科医会
・AIを活用した身体的特徴等からの希少疾患の診断支援
〔key word〕画像(顔画像)ベース診断支援、症状・所見ベース診断支援、超希少疾患、コンサルティングシステム
・小児疾患患者からのiPS細胞を用いた病態モデルの開発
〔key word〕iPS細胞、腸管オルガノイド、希少疾患
・小児を対象とする遺伝子治療の進歩と課題
〔key word〕単一遺伝子病、造血幹細胞遺伝子治療、アデノ随伴ウイルス(AAV)、ゲノム編集技術
・小児を対象とする再生医療の進歩と課題
〔key word〕超希少疾患に対する臨床試験、多能性幹細胞、遺伝子治療、小児希少疾患
・小児医療・保健の充実に向けて重要となる“実装研究”--科学的根拠と実践のギャップを埋める新たな研究方法の紹介
〔key word〕実装研究、実装戦略、実装科学、evidence-based intervention(EBI)
・電子カルテへの音声自動入力システムの開発ーー小児科医の立場から
〔key word〕電子カルテ、音声自動入力システム、人工知能(AI)
●臨床編
・新生児マススクリーニングによる原発性免疫不全症の診断と治療
〔key word〕重症複合免疫不全症(SCID)、B細胞欠損症(BCD)、原発性免疫不全症(PID)、新生児スクリーニング(NBS)、脊髄筋萎縮症(SMA)、T細胞受容体遺伝子再構成断片(TREC)、Igκ鎖遺伝子再構成断片(KREC)
・新生児集中治療における精緻・迅速なゲノム診断
〔key word〕ゲノム診断、新生児集中治療室、重症新生児・乳児、遠隔連携遺伝カウンセリング、全ゲノム解析
・新生児期発症のミトコンドリア病
〔key word〕ミトコンドリア病、新生児期発症、多系統ミトコンドリア病、核遺伝子、ATAD3遺伝子
・低体重児動脈管開存に対するカテーテル治療
〔key word〕低体重児、動脈管開存(PDA)、ピッコロオクルーダー
・Biopsychosocialで考える小児のCOVID-19
〔key word〕新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、生物心理社会(biopsychosocial)、ワクチン、予防接種ストレス関連反応(ISRR)
・先天性サイトメガロウイルス感染症の診断の進歩と治療
〔key word〕サイトメガロウイルス(CMV)、母子感染、垂直感染、先天性難聴、バルガンシクロビル
・安全を担保した小児の鎮静
〔key word〕安全、鎮静、小児、医療慣行、共同提言
・小児の人工呼吸管理とECMO
〔key word〕人工呼吸管理、非侵襲的呼吸補助、侵襲的呼吸補助、ECMO
・小児がんに対するCAR-T細胞療法
〔key word〕キメラ抗原受容体(CAR)-T細胞、遺伝子改変CAR-T細胞、細胞免疫
・造血細胞移植後の日和見感染症に対する複数ウイルス特異的T細胞療法
〔key word〕造血細胞移植(HCT)、日和見感染、ウイルス特異的T細胞(VSTs)
・小児肺高血圧症診療の進歩と課題
〔key word〕疾患啓発、早期診断、個別化医療、レジストリ研究、小児適応
・血液脳関門通過型酵素治療法ーー脳を標的としたムコ多糖症II型に対する新たな治療戦略
〔key word〕ムコ多糖症(MPS)、知能障害、血液脳関門(BBB)、酵素補充療法(ERT)、トランスフェリン受容体(TfR)
・小児消化器疾患の診断・治療に用いる消化器内視鏡
〔key word〕消化器内視鏡検査、上部消化管内視鏡検査(EGD)、大腸内視鏡検査(CS)、バルーン小腸内視鏡検査(BAE)、小腸カプセル内視鏡検査(SBCE)、内視鏡的逆行性膵胆管造影検査(ERCP)
・小児難治性てんかん治療の進歩
〔key word〕難治性てんかん、新しいてんかん分類、新規抗てんかん薬、てんかん外科治療
・小児ステロイド感受性ネフローゼ症候群の治療法と病因論Update
〔key word〕ステロイド感受性ネフローゼ症候群(SSNS)、ミコフェノール酸モフェチル(MMF)、ゲノムワイド関連解析(GWAS)、疾患感受性遺伝子、抗ネフリン抗体
・小児の輸液療法再考
〔key word〕補充輸液、維持輸液、FEAST study、医原性低ナトリウム血症、張度
・小児肝移植の進歩
〔key word〕肝移植、脳死肝移植、分割肝移植、肝細胞移植
・医療的ケア児と小児の在宅医療
〔key word〕小児在宅医療、医療的ケア児、新生児集中治療室(NICU)満床問題、障害福祉、医療的ケア児支援法
・小児の医療型短期入所施設の設立と運営ーー医療的ケア児者と家族にとっての“もうひとつのわが家”
〔key word〕医療的ケア、医療型短期入所、国立成育医療研究センター、もみじの家、医療的ケア児支援法
・気づかれにくい発達障害であるディスレクシアへの支援ーーT式ひらがな音読支援の理論と実際
〔key word〕ディスレクシア(dyslexia)、限局性学習症、T式ひらがな音読支援、解読指導、語彙指導
・3歳児健診視覚検査への屈折検査の導入
〔key word〕感受性期間、視覚スクリーニング、フォトレフラクション、屈折検査、弱視
●心理社会医学編
・日常診療におけるサイコソーシャルアプローチ
〔key word〕BPS(バイオサイコソーシャル)モデル、サイコソーシャルアプローチ、健康の社会的決定要因(SDH)
・小児科医のアドボカシー活動を発展させるために
〔key word〕コミュニティ、健康課題、子ども、政策提言、Advocacy Guide
・エコチル調査の成果と今後の展望
〔key word〕エコチル調査(子どもの健康と環境に関する全国調査)、コホート研究、環境、母子保健
・健やか親子21--21世紀の日本における母子保健推進のための国民運動
〔key word〕健やか親子21、ヘルスプロモーション、基盤課題、重点課題、成育基本法
・難病・小児慢性特定疾病対策
〔key word〕小児慢性特定疾患治療研究事業、医療費助成、児童福祉法、社会保障給付
・慢性疾病のある子どもたちへの自立支援ーー早期介入と多職種・多領域・専門職の連携
〔key word〕小児慢性特定疾病、小児慢性特定疾病児童等自立支援事業、学習支援、就労支援、きょうだい
・わが国のチャイルド・デス・レビューーー予防のための子どもの死亡検証
〔key word〕チャイルド・デス・レビュー(CDR)、予防のための子どもの死亡検証、死因究明
・成育基本法とこども家庭庁が目指すもの
〔key word〕成育基本法、こども家庭庁
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・ステント治療により、経皮的冠動脈インターベンション(PCI)治療のクレディビリティは格段に上がることになった。理由は、急性冠閉塞が完全にコントロールでき、慢性期再狭窄は半分の30%になったからである。
・2002年のヨーロッパ心臓病学会で、薬剤溶出ステント(DES)が劇的に再狭窄を抑えたというエビデンスが発表され、冠動脈治療の大きな潮目が変わるときがきた。
・本特集では、冠動脈ステントを留置するに困難でかつ、最も注意が必要な病変に対してどのようにアプローチするべきかということに関して、日本を代表する循環器内科医師に詳説していただく。
■ 冠動脈疾患とステント治療
・はじめにーー冠動脈ステントの歴史と変遷
・冠動脈用ステント総論ーー知っておくべきステントのプロファイル、その違い
〔key word〕薬剤溶出性ステント(DES)、薬剤、ポリマー、プラットフォーム
・急性心筋梗塞に対するステント治療のいま
〔key word〕急性心筋梗塞、ベアメタルステント(BMS)、薬剤溶出性ステント(DES)
・左冠動脈主幹部病変に対するステント治療
〔key word〕左主幹部分岐部病変、single crossover stenting、provisional strategy、systemic double stent
・慢性完全閉塞病変に対する薬剤溶出性ステントを用いたPCI
〔key word〕慢性完全閉塞(CTO)病変、適応
・ステントを用いた非主幹部分岐部病変に対する治療方法の可能性と注意点
〔key word〕非主幹部分岐部病変、RESOLVE score、proximal optimization technique(POT)、同時拡張法(KBI)、薬剤溶出性バルーン(DCB)
・石灰化病変に対するPCI
〔key word〕石灰化病変、病変の減少、十分な病変の前処置
・ステントの正しい植込みーーイメージングデバイスの使い方のコツ
〔key word〕光干渉断層装置(OCT/OFDI)、血管内超音波(IVUS)
・冠動脈ステント留置後の抗血小板療法ーー現在のコンセンサスと今後
〔key word〕抗血小板療法、出血の高リスク(HBR)、ガイドライン、抗血小板薬2剤併用療法(DAPT)
●TOPICS
神経内科学
・Lambert-Eaton筋無力症とGRP78自己抗体
腎臓内科学
・慢性腎臓病により体内時計が乱れる
膠原病・リウマチ学
・IgG4関連疾患初のゲノムワイド関連研究
●連載
再生医療はどこまで進んだか
・14.水疱性角膜症に対する培養ヒト角膜内皮細胞注入療法
〔key word〕培養ヒト角膜内皮細胞、水疱性角膜症、細胞注入、Rhoキナーゼ阻害薬
臨床医が知っておくべき最新の基礎免疫学
・7.インバリアントT細胞
〔key word〕iNKT細胞、MAIT細胞、CD1d、MR1、非ペプチド抗原
バイオミメティクス(生体模倣技術)の医療への応用
・3.粒子安定化気液分散体が実現する物質運搬・放出システム
〔key word〕リキッドマーブル(LM)、アーマードバブル(AB)、物質運搬・放出、遠隔運動操作
●フォーラム
日本型セルフケアへのあゆみ
・7.新型コロナウイルス感染症:3社会的検査
天才の精神分析ーー病跡学(パトグラフィ)への誘い
・2.意識変容の諸相ーー昏迷の創出
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・筋衛星細胞が筋再生を担う筋系譜の幹細胞とされている。筋制御転写因子群や筋衛星細胞特異的なマーカー分子などの発見により、筋衛星細胞の単離・培養法や多能性幹細胞からの分化誘導系の開発へと発展してきた。
・筋再生研究の行き着く先のひとつは医療への応用であろう。しかし、それには筋再生が真に求められる状況を科学的根拠に基づき見極める必要がある。
・骨格筋の再生、維持、適応の各局面で重要となる細胞群の役割や、運動適応に関する新知見、筋研究領域における医療応用の最前線について、それぞれの専門家が詳説する。
■骨格筋の再生・維持・適応メカニズムの新知見ーー最先端研究がもたらしたパラダイムシフト
・はじめに
・幹細胞ニッシェを中心とした骨格筋幹細胞の制御機構
〔key word〕骨格筋幹細胞、幹細胞微小環境(幹細胞ニッシェ)、筋再生、サルコペニア、加齢変容
・免疫細胞による筋再生制御
〔key word〕マクロファージ、骨格筋、再生
・間葉系間質細胞による筋維持機構
〔key word〕間葉系間質細胞、筋再生、制御機構
・遅発性筋痛(いわゆる運動後の筋肉痛)はどこまでわかったか
〔key word〕遅発性筋痛(DOMS)、機械痛覚過敏、伸張性収縮、神経栄養因子、イオンチャネル
・非再生性の筋形成メカニズムと筋制御因子の役割
〔key word〕筋サテライト細胞(MuSC)、筋再生、筋肥大、筋萎縮
・筋疾患に対する細胞治療
〔key word〕iPS細胞(人工多能性幹細胞)、骨格筋幹細胞、間葉系間質細胞
・筋オルガノイド収縮力評価系の開発と応用
〔key word〕生体模倣システム(MPS)、筋オルガノイド、収縮力、バイオアッセイ
●TOPICS 細菌学・ウイルス学
・ABCF因子による病原性グラム陽性細菌の薬剤耐性化
●TOPICS 循環器内科学
・脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP)からみた心不全
●連載 臨床医のための微生物学講座(14)
・インフルエンザウイルス
〔key word〕遺伝子再集合、インフルエンザウイルス、抗原変異、呼吸器感染症、人獣共通感染症
●連載 緩和医療のアップデート(9)
・非がん慢性呼吸器疾患:エビデンスアップデート
〔key word〕非がん慢性呼吸器疾患、緩和ケア、呼吸困難、オピオイド
●連載 自己指向性免疫学の新展開ーー生体防御における自己認識の功罪
・はじめに
●連載 自己指向性免疫学の新展開ーー生体防御における自己認識の功罪(1)
・免疫システムにおける自己認識機構の解明に向けた有機化学的取り組みーー可視光応答性光触媒を利用した近接依存性ラベリング技術
〔key word〕分子間相互作用、細胞ー細胞間相互作用、有機化学、可視光応答性光触媒、近接依存性ラベリング
●FORUM 死を看取るーー死因究明の場にて(15)
・死亡診断7
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・2022年1月に発効した「国際疾病分類第11回改訂版」(ICD-11)の“依存/嗜癖”のセクションにギャンブル行動症(gambling disorder)とゲーム行動症(gaming disorder)が正式に収載された。
・ICD-10では、ギャンブル行動症は病的賭博という名前で、習慣および衝動の障害に分類されている。一方、ゲーム行動症は今回はじめて疾病と認定され、収載されるに至った。。
・本特集では、いまだに馴染みの薄い行動嗜癖にターゲットを当てて、わが国を代表する専門家に最新の知見をまとめていただく。行動嗜癖に関する読者の理解を深め、今後の臨床や研究におおいに役立つと期待される。
■ 行動嗜癖 ─ギャンブル障害・ゲーム障害等の実態と対策 11月第1土曜特集
・はじめに
●総論
・行動嗜癖の疾患概念と病態機序
〔key word〕ギャンブル依存、ネット・ゲーム依存、薬物依存、発達障害、報酬回路
・行動嗜癖の脳科学
〔key word〕ギャンブル障害、ゲーム障害、脳画像研究、ドパミン
●ギャンブル行動症
・ギャンブル行動の実態
〔key word〕ギャンブル障害、病的ギャンブル、ギャンブル行動、疫学
・ギャンブル障害ーー症状、診断・スクリーニング
〔key word〕ギャンブル障害、スクリーニングテスト、有病率、診断基準
・ギャンブル行動ーーリスク要因・合併症
〔key word〕ギャンブル行動症、リスク要因、合併症、行動嗜癖
・ギャンブル障害の治療ーー行動という視点を中心に
〔key word〕遅延報酬割引、選好逆転、認知行動療法(CBT)、ギャンブル障害の標準的治療プログラム
・ギャンブル障害は誰が“治す”のかーー社会資源を知り連携する必要性
〔key word〕回復支援、連携、相互交流、問題解決しない事例検討会
・ギャンブル行動症の予防と対策
〔key word〕ギャンブル等依存症、ギャンブル等依存症対策基本法、ギャンブル等依存症対策推進基本計画
【トピックス】・多重債務とギャンブル障害
〔key word〕多重債務、債務整理、自己破産、自殺、底つき
・COVID-19による行動嗜癖への社会的影響
〔key word〕新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、ゲーム障害
・ギャンブル・ゲームの融合
〔key word〕ギャンブル、ゲーム、ルートボックス、ガチャ、課金
●ゲーム行動症
・ゲーム・インターネット行動の実態ーー2019年ゲーム使用状況等に関する全国調査から
〔key word〕ゲーム行動、インターネット行動、ゲーム時間、疫学
・ゲーム障害の診断プロセス、評価ツール、症状
〔key word〕ゲーム障害、診断、評価、症状、スクリーニング
・ゲーム行動症のリスク要因・併存症
〔key word〕ゲーム行動症、インターネットゲーム障害、ネット依存、行動嗜癖、アディクション
・ゲーム行動症の治療
〔key word〕ゲーム行動症、インターネット依存、治療、相談
・相談機関におけるゲーム依存への相談と支援
〔key word〕ゲーム障害、ゲーム依存、相談機関、ひきこもり、精神保健福祉センター
【トピックス】・スマートフォンの脳・学習への影響
〔key word〕スマートフォン、学習、脳、睡眠
・インターネットにおける課金・投げ銭問題の現状
〔key word〕インターネット・ゲーム使用障害、ゲーム課金、生動画(ライブ)配信、投げ銭
・e-スポーツ
〔key word〕eスポーツ、ビデオゲーム、MOBA、FPS、RTS
●他の行動嗜癖
・性的嗜癖行動
〔key word〕強迫的性行動症、パラフィリア障害、リスクアセスメント、認知行動療法、リラプスプリベンションモデル(RP)
・食べ物嗜癖と買い物嗜癖
〔key word〕食べ物嗜癖、摂食嗜癖、買い物嗜癖
・衝動制御障害と行動嗜癖は同じか違うか
〔key word〕嗜癖、衝動制御障害、依存、窃盗症、ギャンブル障害
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・エムポックス(サル痘)のヒトでの感染例は1970年にコンゴ民主共和国ではじめて報告されている。2022年5月からアフリカから欧米各国へ流行が拡大し、同年7月にはWHOが国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態を宣言した。
・エムポックスの流行の背景は1天然痘対策の中止、ウイルスの遺伝子的変化、動物との接触、国際的な交通網の発達、感染症への不十分な対策、感染症に対する偏見や差別などのさまざまな要因が密接に関わりあっている。
・本特集では、過去の知識から現在流行中の疾患の特徴までを理解しやすいように、ウイルス、疫学、診断、治療、予防の観点から国内でエムポックスの流行対応に第一線で活躍されている先生方にご執筆をいただく。
■エムポックス(サル痘)の疫学・感染経路・症状・診療指針
・はじめに
・エムポックスウイルスの特性と今後のリスク
〔key word〕サル痘ウイルス(monkeypox virus)、ヒトエムポックス(hMPX)、エムポックスウイルス(MPXV)
・国内外のエムポックスの流行と対策
〔key word〕国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)、男性間性交渉者(MSM)、痘そうワクチン、テコビリマット、性感染症対策
・エムポックスの臨床症状と診断方法ーー2023年1月現在
〔key word〕接触感染、性器病変、肛門周囲病変、行政検査、PCR
・エムポックスの治療
〔key word〕エムポックス、治療薬、テコビリマット
・エムポックスの予防
〔key word〕LC16、MVA-BN(modified vaccinia Ankara-Bavarian Nordic)、曝露前予防、曝露後予防
・エムポックスのリスク低減の自己決定を支援するコミュニケーション
〔key word〕リスクコミュニケーション、コミュニティエンゲージメント、RCCE、エムポックス(サル痘)
●TOPICS 糖尿病・内分泌代謝学
・ポリオール経路の生理機能
●TOPICS 免疫学
・遠隔炎症ゲートウェイ反射の発見
●連載 医療DX--進展するデジタル医療に関する最新動向と関連知識(17)
・ウェアラブルデバイスで生活を見守る医療
〔key word〕Apple Watch、ウェアラブルデバイス、ヘルスケア
●連載 救急で出会ったこんな症例ーーマイナーエマージェンシー対応のススメ(7)
・指輪が抜けない!--軽いトラブルから重症絞扼例まで
〔key word〕指輪、外し方、摩擦、浮腫
●FORUM 医療MaaS--医療と移動の押韻(8)(最終回)
・不幸is非効率?
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
【巻頭カラー】に「緊急寄稿:新型コロナウイルス感染症(COVID-19)--臨床症状から治療薬候補まで」を収録!!
【特集】Onco-Cardiologyの最前線
●がん医療の進歩に伴い,サバイバーの数が急増しつつある.そのなかで,心血管疾患は長期予後における主要な競合リスクであり,ハイリスクがん治療に伴う心血管疾患への対応が世界的な課題となっている.
●腫瘍循環器学(Onco-Cardiology/Cardio-Oncology)は,がん治療関連心血管疾患(CTRCD)の予防,診断,治療に関する学際領域の職種間連携である.
●本特集では,Onco-Cardiologyの最前線で活躍されているエキスパートの先生方に,教育・診療・研究の現状および今後の方向性についてご執筆をお願いする.
【目次】
【巻頭カラー】
緊急寄稿:新型コロナウイルス感染症(COVID-19)--臨床症状から治療薬候補まで
【AYUMI】
成人がんサバイバーにおける晩期心毒性への対応
AYA世代がんの長期予後のさらなる改善に向けて
がんサバイバーのQOL向上に資するOnco-Cardiology研究
がん治療関連心血管疾患の予防・診断・治療
Onco-CardiologyにおけるヒトiPS細胞技術の応用
わが国の腫瘍循環器外来への期待
腫瘍循環器領域のガイドラインおよびガイダンスの策定
国内外の現状と日本腫瘍循環器学会の取り組み
【連載】
老化研究の進歩
老化が免疫系におよぼす影響
再生医療はどこまで進んだか
はじめに
1.iPS細胞を用いた網膜疾患に対する再生医療
【TOPICS】
再生医学
iPS細胞の定量的品質管理のための顕微鏡システムの開発
免疫学
皮膚自然リンパ球による脂腺と常在細菌叢の制御
再生医学
非ステロイド性抗炎症薬ジクロフェナクによる心筋ダイレクトリプログラミングの促進
・わが国は超高齢化社会を迎え、糖尿病や動脈硬化症の増加に伴い、下肢にさまざまな足病を抱え、自力歩行困難な患者が急増している。
・慢性の足病を抱える患者群ではサルコペニアが進行し、重症下肢虚血にまで病態が及べばフレイル予備軍となり、下肢大切断を余儀なくされると自力歩行不可で介護を要する。
・難治性創傷に悩む患者も多く、多職種・多診療科での横並びでの診療体制とフットケアを主体に、患者の歩行・生活を守るチーム医療確立が喫緊の課題である。
■ フットケア・足病医学
・はじめに
・循環器内科医による足病管理
〔key word〕糖尿病、末梢動脈疾患、血行再建、チーム医療
・腎臓内科医(透析医)の視点から
〔key word〕慢性腎臓病(CKD)、サルコペニア、血管石灰化、レオロジー、protein energy wasting(PEW)
・血管外科の立場から
〔key word〕血行再建後歩行機能、血行再建後潰瘍治癒、血行再建後生命予後
・大学病院初の「足の疾患センター」における足病診療の取り組みと形成外科の役割
〔key word〕足病、形成外科、チーム医療、創傷管理
・看護師の立場から
〔key word〕特定行為研修、創傷管理、血糖コントロール、フットケア
・足病チーム医療における理学療法士の視点
〔key word〕包括的高度慢性下肢虚血(CLTI)、歩行、理学療法、チーム医療
・作業療法の立場から
〔key word〕作業療法、日常生活活動(ADL)、フットケア・足病医学
・義肢装具士の立場から
〔key word〕義肢装具士、フットウェア、インソール、靴、足病変
・“地域”の視点から
〔key word〕フットケア、地域医療、生活支援
●TOPICS
脳神経外科学
・スポーツ頭部外傷の現状と対策
細胞生物学
・筋ジストロフィー関連心筋症でみられるゴルジ異常と微小管過重合
免疫学
・新型コロナウイルス感染症における液性免疫の異常ーー胚中心およびBcl6陽性濾胞性ヘルパーT細胞の減少
●連載
この病気、何でしょう? 知っておくべき感染症
・13.腸アニサキス症(腸閉塞を診たら食歴も尋ねよう)
〔key word〕アニサキス、腸閉塞、食歴聴取、血清診断
いま知っておきたい最新の臨床検査ーー身近な疾患を先端技術で診断
・12.長時間ビデオ脳波モニタリング
〔key word〕ビデオ脳波モニタリング、てんかん、発作時脳波、発作症候、難治性てんかん
●フォーラム
子育て中の学会参加
・5.産婦人科領域ーーキャリアアップのための支援とは?
・新型コロナワクチンの公平な供給ーーCOVAXファシリティの取組み
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
内容紹介
高い信頼と定評のある誌面作り,最新情報も充実!ベーシックからアドバンスまで実際の臨床現場に即したケースプレゼンテーションを毎月多彩なコラムで数多くお届けします.臨床や医院運営など若手歯科医師が抱える日頃の悩みの解決のヒントとなる情報をまとめたコラムも充実!
本特集は本号から始まりました『新連載 歯内療法を微生物学から再考する』です.第1回目はお二人による『対談 バイオフィルム感染症としての治療戦略とは?』と題し,バイオフィルムの基本から歯内療法におけるバイオフィルム除去まで,基礎研究者,臨床家それぞれの立場から臨床例を取り上げながらわかりやすく解説いただいています.明日からの臨床にお役立てください.
目次
新連載 歯内療法を微生物学から再考する 1 対談:バイオフィルム感染症としての治療戦略とは?
特別寄稿 ARONJへの臨床的対応 前編 一般開業医で行える予防的措置について
新連載 矯正を臨床で生かす 1 補綴前処置,エクストルージョン
新・隔月連載 明日からできるコンポジットレジン修復 1 コンポジットレジン修復序説
新連載 IOS時代の歯冠補綴ー最新メタルフリー歯冠補綴の潮流 1 連載のねらいについて
速報! 令和2年歯科診療報酬改定
【新連載】コンポジットレジン修復ー器材・材料の選択基準と有効活用法ー 1
天然歯を守る 88
Endodontic Microsurgeryの実際 4
開業医のための顎関節症治療アップデート講座 4
コーヌスクローネ再考 16
動画で学ぶ! ステップアップ歯周外科 Part III 部位別編 4・完
原著論文抄読のススメ〜Dr.HiroのSTUDY HISTORY〜 4
【新連載】非歯原性歯痛の理解 1
誌上抄読 歯周・インプラント疾患の新分類ーその全貌と臨床・研究に与える影響 9
全部床義歯臨床のビブリオグラフィーII 13
【新連載】静かな顔 1
【新連載】文学を咀嚼する 1
【新連載】60代からのチャレンジ:Dr.茂木の英国留学記 at Sussex Univ.in Brighton 前編
【新連載】脳科学から不可解な痛みを考える 1
ヨーロッパの生物学的エンドを学ぶ 4
経済学的視点から歯科業界を読み解く 25
【News & Report】
【Conference & Seminar】
・ケトン体は脂肪酸酸化で生じたアセチルCoAから産生されるアセトン、アセト酢酸、3-ヒドロキシ酪酸の総称である。飢餓状態では脂肪組織から脂肪酸が放出され、肝臓で脂肪酸酸化を受けることでケトン体が産生される。
・近年、ケトン体自体が受容体を活性化してシグナルを伝達することや、ヒストン修飾を介したエピジェネティックな遺伝子発現制御を行うこと、細胞内のシグナル因子を変化させることが報告されている。
・本特集では、エネルギー基質としての側面とシグナル因子としての側面から、ケトン体の生体制御に関する臨床的および基礎的研究の最新の知見を、第一線の先生方に紹介していただく。
■ ケトン体による生体制御
・はじめに
・ケトン体受容体による生体機能制御
〔key word〕Gタンパク質共役受容体(GPCRs)、代謝機能制御、ケトン食
・ケトンによる概日リズム制御
〔key word〕3-ヒドロキシ酪酸、概日リズム、エピゲノム制御
・ケトン体と低酸素応答
〔key word〕ケトン体、HIF-1α、低酸素、コハク酸(succinate)
・ケトン体による脂肪細胞機能制御
〔key word〕3-ヒドロキシ酪酸、アディポネクチン、Hmgcs2、β-hydroxybutyrylation
・ケトン体による腎機能制御
〔key word〕ケトン体、3-ヒドロキシ酪酸、慢性腎臓病、急性腎障害、糖尿病性腎臓病
・ケトン体による心機能制御
〔key word〕心機能制御、ケトン体、エネルギー基質
・ケトン体による心保護作用
〔key word〕3-ヒドロキシ酪酸、SGLT2阻害薬。心筋代謝リモデリング
●TOPICS
臨床検査医学
・在宅医療と臨床検査ーー在宅臨床検査学
神経精神医学
・認知症鑑別におけるドパミントランスポーターSPECT
小児科学
・βアレスチンバイアスAT1受容体アゴニストは新しい乳幼児心不全治療薬の有力候補である
●連載
臨床医が知っておくべき最新の基礎免疫学
・23.ヒト免疫研究の重要性
〔key word〕ヒト免疫学、自己免疫疾患、T細胞サブセット分化、超多色フローサイトメトリー、シングルセル遺伝子解析
この病気、何でしょう? 知っておくべき感染症
・はじめに
原虫症
・1.マラリア(熱帯熱マラリアを見逃さない)
〔key word〕マラリア、抗マラリア薬、防蚊対策
●フォーラム
病院建築への誘いーー医療者と病院建築のかかわりを考える
・特別編ー感染症対策と建築4
天才の精神分析ーー病跡学(パトグラフィ)への誘い
・16.ジャン=ジャック・ルソーーー子どもの発見
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
≪本誌の特長≫
◆基礎から最先端まで、幅広い情報満載の臨床栄養総合誌!
◆生活習慣病への対策やNSTなどのチーム医療が重視され、栄養管理を担う管理栄養士・栄養士への期待はますます高まるなか、すぐに臨床で活用できる最新の知識をはじめ、日常業務のスキルアップのための情報や施設のルポルタージュ、新たな診療ガイドラインなど、医学・医療界の動向を含めた情報を広く紹介しています。
≪特集テーマの紹介≫
●食品衛生におけるグローバル基準であるHACCPは、食の安全性をコントロールするための仕組みであり、2020年6月からはあらゆる食品事業者でのHACCPによる衛生管理の義務化がスタートし、1年の猶予期間を経て、2021年6月からは完全制度化される。
●そこで本特集では、病院給食・施設給食における衛生管理と感染対策をテーマとして、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の終息が見えない今、HACCPに対応した取り組みや、スタッフ教育などを幅広く紹介している。
【目次】
食品衛生法改正で義務付けられる調理現場におけるHACCPに沿った衛生管理
食中毒発生状況から考える衛生管理
食中毒を防ぐために知っておきたい洗浄剤・殺菌剤と装置
厨房および関連する現場での新型コロナウイルス感染症対策
効果的な衛生教育,感染予防教育の取り組み
院内感染対策に必要な基本的知識
災害発生時の食を守るためにー備えと復旧を考える場づくりを通し,災害に備える体制を整える
●巻頭カラー コミュニケーションが楽になる! 実践可能なコンフリクト・マネジメント
1.なぜ栄養士にコンフリクト・マネジメントが必要か,なぜ相手に伝わらないのか
●スポット
おいしさと疑似的な共食の応用
サルコペニアスクリーニングツール「SARC-F」
●ORIGAMI ART-食に活かすおりがみ
ミニトマト
●活動レポート 栄養ケア・ステーション
五省会西能病院 認定栄養ケア・ステーション / 五省会みどり苑 認定栄養ケア・ステーション
●ぷろらぼ 研究室で学んでみませんか
「 臨床検査」と「スポーツ医学」を融合させた研究を推進する研究室
●こんだてじまん
じまんの一品料理 梅干し
●栄養指導に役立つ医薬品の知識
11.静脈栄養法と薬(2) 中心静脈栄養とキット製剤の特徴
●現場発! 管理栄養士のための臨床研究Tips
23.めでたくアクセプト! 論文掲載後に行うべきこと
●Medical Nutritionist養成講座
41.栄養評価をしないで実施する栄養管理は,栄養管理とはいえない
●Dr.雨海の男性臨床栄養学
9.ものはこぶ臓器(2)-動脈中膜のコラーゲン異常
●回答しやすく・分析しやすい 業務に活かせる! アンケート調査のキホンと応用
14.順序データの分析
●『日本食品標準成分表』の活用でもっと深まる 食品と調理のキソ知識
特別編4 適切な栄養価計算のために3
●国家試験
第35回管理栄養士国家試験 解答・解説(1)
●日本栄養士会医療職域
第40回食事療法学会報告
自治体病院
静岡市立清水病院 栄養部門における栄養指導件数増加の取り組み
精神科病院
全国精神科栄養士研修会ご案内
厚生労働省・消費者庁
第35回管理栄養士国家試験の合格発表・他
●おしらせ
Medical Nutritionist WEB講演会 シリーズ3・他