モネは怪しげな“珍奇博覧会”なる見世物小屋にひんぱんに出入りしている。ジャックは、その見世物小屋に潜入した。そこで彼は驚愕すべきものを目撃する。それは、再びみることはないとおもわれた、魔界の使者ラコシの姿だった。かつて壮絶な死闘を繰りひろげ、死滅させたはずのラコシ!新麻薬とラコシを結ぶ見えない糸とは?ジャックは、かつて倒したはずの敵と再びまみえることに…!ついに映画化される傑作『マンハッタンの戦慄』につらなる好評アクションホラーシリーズ最新作。
17歳の少女フレックスを乗せ、深夜の森をいくブルー・トルネード号。その前に突然立ちはだかった赤毛の若者、ヤーコ。彼のもっていた手帳には「指輪物語」に出てくる妖精の暗号が綴られていた。そして語られる、拷問用具“ブラックボックス”の秘密。ほのかに芽生える恋心…ドイツで大人気のエンターテインメント作家がおくる傑作翻訳小説。
精神科医弥生原公彦の患者の元に送り届けられた「呪いのビデオ」。その中に予告された、「一九九四年七月二十八日午前十時、淡路島佐野海岸」で、防空頭巾を被った日本人形とともに首を絞められた女の子の死体が見つかった。これは、未曾有の「阪神サイコキラー連続殺人事件」の幕開けに過ぎなかったのだ…。名探偵弥生原が、「犬神信仰」が深く関与したこのおぞましき事件に挑む、本格長篇ミステリーの書き下ろし傑作。大好評シリーズ第七弾。
久々の長期休暇をゆっくりと自宅で過ごそうと、食料を買い込んできた主人公。酒のつまみにと缶詰を開けた。すると、「ポン」という音とともに白いターバンを頭に巻いた男が現れた。その男は、なんと魔法使いだった。「ひとつだけ望みを叶えてやろう」と魔法使いは言うが、缶詰の中身で部屋を汚された主人公は怒り心頭。「望みより何より部屋を掃除しろ!」と魔法使いを罵倒した…。
心神喪失、成年後見、代理出産、公訴時効、児童売春。限りない欲望を迎え撃つ法の網は奈落の底まで追って行く。法律ミステリーの傑作。
目を覚ますと、そこは昭和20年、太平洋戦争下の東京だったー。政府の教育改革審議会で徴兵制に道を拓く答申がまとめられた翌朝、審議会委員・日下良治を揺り起こしたもんぺ姿の妻は、息子に赤紙が来たことを告げた。21世紀に生きていたはずなのに(表題作)。現代の日本に危機感を抱く著者が、絶望を通して希望を描いた入魂の物語4編。
事件の被害者は、「0」という謎の人物と携帯電話で話した後、夢の中で殺されたかのように死んでいた。エリート刑事・霧島慶子は、他人の夢に入ることができる“悪夢探偵”こと影沼京一に協力を要請。が、自分の特殊能力を厭う京一は拒否。慶子は京一を動かすべく、自らおとりとして「0」と接触するが、逆に心の闇を突きつけられ…。夢と現実が交錯する妖しい世界を監督自らが描いたシリーズ第1弾、映画『悪夢探偵』の原作。
呪いを解くために妖魅を倒している貴琅。彼が仲間になるのは芦笙にとって嬉しいことだ。だが、自分が妖魅の狙う『鍵』であり、貴琅に力を与えることができると知った彼女の心は複雑に揺れる。そんな中、妖魅との闘いで負った傷を癒すため、一行は病や傷に効くという霊水の湧く霊泉池を訪ねた。芦笙はそこで春鴬一座の女形・迦陵と出会うが、それは霊泉池に災いをもたらすきっかけとなってー。
恒例の新年のお茶会で行われる「豆の王様」ゲーム。金貨の入ったケーキを引き当てた者が、一日総長の座に就くという楽しいゲームのはずだった…。が、ユウリに渡るはずだったケーキを代わりに受け取った下級生は、中世の騎士の亡霊に憑かれてしまう。一方ユウリのケーキには、乾燥したソラマメが…。ユウリにも伸びる魔の手!!ソラマメの意味は?シモンの力が必要な悪霊払いとは…。
収賄容疑で逮捕された第6代宝塚市長が激白。2006年2月5日、読売新聞に「不明朗金300万円」の記事が、霹靂のように響きわたった。翌々日の逮捕で市長職を辞さざるをえなかった著者が、権力行使の恐ろしさを満腔の憤りをこめて綴る。
フェリースは義父が新たに造った別荘の様子を見るため、都会を離れて郊外にやってきた。別荘の工事を仕切る建築家サー・レオンは傲慢な人物だというが、私は、一人でここでの夏を存分に楽しみたいだけだ。その夜、不審な男を見つけて追いかけたフェリースは、逆に相手に組み敷かれ、もみ合ううちに思わずキスをかわしてしまう。見ず知らずの人だけれど、こんなすてきなキスは生まれて初めて…。うっとりしたものの、正気に返ってその場を逃げ出した彼女は、翌朝、部屋に現れたサー・レオンを見て思わず息をのんだ。もう二度と会うことはないと思っていた昨夜の男性だわ。
貴方には人を動かす才がある。ぜひ役員に。うーむ、これはうまい話か、それとも…第二の人生を開こうとする団塊の世代に贈るショートストーリー。
悪夢に勝つ方法。みんな同じ“もの”を探していたんだ。日本語・英語・中国語・ポルトガル語・台湾語・フィリピン語・韓国語の同時多言語入り絵本シリーズ。
他人の夢に入ることができる“悪夢探偵”こと影沼京一。彼のもとに、新たな依頼者が訪ねてきた。異常な怖がりの同級生、菊川をいじめた女子中学生の雪絵が、菊川が現れる悪夢を取り除いてほしいというのだ。京一は一度は拒絶するが、菊川と亡き母・逸子の「怖がる姿」に共通点を感じ、母の孤独、死の真相を探ろうと雪絵の夢に飛び込んだー。“悪夢探偵”誕生の秘密に迫る、映画『悪夢探偵2』の原作。