高橋由一の「螺旋展画閣」。その形象をなぞるようにして、「美術」概念の受容にまつわる思考が結晶化してゆく。制度ー施設史を主柱として、さまざまな次元にわたる明治期の史料がいっせいにざわめきたつライヴ感に充ちた歴史叙述。第12回サントリー学芸賞受賞作。
増殖因子とその受容体について、基本的な作用機構から応用技術までを扱った最先端のプロトコール集。
日本最初の「正史」はどのように編纂され、読み継がれたのか。最新の研究成果をふまえ、多彩な分野の研究者21名が日本書紀を読む前に知らなくてはならない事項を書き下ろし。
ホロコーストの実態をはじめて映像化したアラン・レネの短編ドキュメンタリー映画『夜と霧』(1955)。一本の映画が戦後世界にもたらした影響と波紋を各国別に追う。
大きな困難や苦しみのなかで生きつづけることをえらんできたひとたちの足跡。らせん状に模索する日々のなかから、自らちいさな一歩を踏み出すことを後押しする、個々の行動と言葉。アートミーツケア叢書第3弾!
論文執筆と文章表現のテクニックを説き、学生が必要としているレポート・答案の書き方も指導。
黒船とともにやってきた西洋の響き。ギターが渡来し、大正時代に花開いたニッポンの音楽を、当時の貴重な証言と、先人の活躍でたどる!近代日本の西洋音楽史であり、ギター史でもある貴重な本!日本人にとって「三味線がギターに変わった日」。
ロマン・ロラン、宮沢賢治、『大菩薩峠』、「題名のない音楽会」…文学作品から映画、教材、テレビ番組に至るまで、さまざまな位相で大衆文化へと拡散していった「作曲家像」に迫る。20世紀のメディアの中でベートーヴェンの姿はどのように表現されてきたのか。