騎士の少女オデットは弱小国の王子クルドアに仕えている。クルドアが大国の王女に婿入りする際も付きそうことに。ただし“男”として! だけど王女の近衛騎士フィスターに正体を怪しまれ、事あるごとに絡まれて!?
公爵家の娘ヴィクトリアには秘密があった。父親が公爵ではなく、平民出の英雄と言われるヴィレガー将軍なのだ。ヴィクトリアが幼い頃に遠征へと出た将軍が戻ってきたのは、彼女が17歳になってからだった。憧れ続けた本当の父親に認めてもらいたいヴィクトリアだったが、「娘はいない」と否定されてしまう。失意の中、結婚を強要されそうになったヴィクトリアは、男装して士官学校に入学し!?
わけあって男として育てられた伯爵令嬢のクラリスは、軍人公爵のパトリスと結婚することに。だがそれは、お互いの名誉を守るためのものだった。それでも、三年前に性別を偽りながらも友情を育み、恋をした彼と夫婦になるのにほのかな期待を抱くクラリス。だけど筋金入りの女嫌いで不器用すぎるパトリスは、クラリスに惹かれていることに気付かないまま。おかげですれ違い生活を送ることになってしまい!?焦れ焦れな距離に悶える胸キュンラブファンタジー!!
病弱な双子の姉の代わりに後宮入りした翠蘭。入内した夜、美しき華封国皇帝・義宗から変わり者認定された翠蘭は、「襲われてもなんとかできそう」という理由で後宮に現れ人々を脅かす幽鬼の正体を探るよう依頼されるが!? 「やたら強い姫と花のよう美しい王」による“男女逆転!?”中華後宮ファンタジー開幕!
戦場で瀕死の騎士を助けた男装の魔術師のハルカ。死を望む騎士を叱り飛ばし、お前が生き残ったら一生を拾ってやると伝える。しかしその戯れ言を本気にした男は、戦後ハルカを訪ねてきて強引に主従の契約を結びーー。
アドルフへの恋心を認識したリオニー。彼との結婚を素直に認めようとするものの、依然として彼が薔薇の花束と恋文を贈る相手については情報が得られないままだった。
悶々とする日々を過ごしていたリオニーだったが、ある日無理が祟って倒れてしまい、学校生活最大の正体バレのピンチに見舞われてしまう。更には、アドルフの情報を嗅ぎ回る怪しい奴らに捕まってしまいーー!?
果たしてリオニーは無事に幸せな結婚ができるのか。溺愛ラブストーリー、完結!
■書籍版には、書き下ろし番外編「愛妻に懸想するアドルフ」を収録!
第一章 同級生でライバルな男の親友として
第二章 同級生でライバルな男の婚約者として
第三章 同級生でライバルな男の危機?
第四章 同級生でライバルな男に正体がバレてしまった……!
番外編その一 ランハートのお気持ち表明
番外編その二 ロンリンギア公爵とお買い物
書き下ろし番外編 愛妻に懸想するアドルフ
ヴァイスブルク帝国が誇る女人禁制の図書館。小国ローザンヌの王女で魔女のセシーリアは、弟の呪いを解くため男装して潜入中。ただし、帝国の第二皇子ルードルフには正体がバレており、彼女も彼の秘密を知ってしまった。そんなある日、『王女セシーリア』が二人の皇子の花嫁候補として帝国へ招待されることに!魔女は禁忌の存在で、秘密を守るにはルードルフに嫁ぐしかないのだが…?
派遣切りで無職になった瑠依は、中性的な外見を買われ、男の娘として女装バーでバイトをする事になった。そこで出会った女嫌いの御曹司・悠成に、見合い避けのための恋人のフリを頼まれる。女だと隠して引き受けるも、なぜか彼のマンションで同居する事に!?強引な彼の素顔を知って次第に惹かれていく瑠依だが、真実を打ち明けられずに悩んでいた時、熱で朦朧とする悠成に押し倒されてー。「君にそばにいて欲しい。駄目か?」クールな彼に激しく求められ、甘く翻弄されるエターナルラブ。
竹島、慰安婦、徴用工、レーダー照射ーー。戦後70年かけて構築された日韓関係が相次ぐ韓国の判断によって脆弱になってしまっています。なぜこのような状況になってしまったのでしょうか?
本書は、ソウル支局長として文在寅政権の誕生を見、帰国後は韓国担当編集委員としてウォッチし続けてきた記者が、複雑に絡み合った日韓関係を実体験と最新の政治経済情勢に基づいて読み解くもの。
保守系政党は相次ぐ失策によって当分政権に復活することは期待できません。日本は文政権と同様のリベラル政権と10年近くつきあうことになります。それだけに彼らの考えをきちんと理解することが欠かせません。
日韓関係がもつれてしまった背景を理解するためには、歴史的な要因と文在寅政権の判断とに分けて構造的にとらえる必要があります。例えば、現在韓国政治においては反日の傾向が強いのですが、それを引っぱっているのは、かつて「386」世代と言われ、今、「586」世代と言われている世代です。「586」世代とは、今、50代で、80年代に学生運動を経験し、60年代に生まれた世代です。
一方経済面では、文在寅政権は最低賃金引き上げなどの政権公約実施によってかえって経済状況を悪化させてしまい、国民の不満の鉾先を反日に向けてやり過ごそうとしている面もあります。
個々の韓国人を見ると親日的であり、日本人も韓国で暮らして不快な思いをした人はほとんどいません。そんな人々がどこで反日のスイッチが入ってしまうのか、それをどのように乗り越えていくべきかについても本書は突き詰めます。
第1章 日韓、危険水域へ
1 振り切れた振り子
2 利かない“安全装置”
第2章 「反日」の構造
1 気がつけば反日
2 「日本知らず」の悲劇
第3章 韓国の実相
1 外交紛争の足元で
2 憂鬱な隣国
第4章 成熟した関係に
ーー日韓のめざす道
ヤマトタケルノミコト(『古事記』)、オスカル(『ベルサイユのばら』)、娘(『道成寺』)、ポーシャ(『ヴェニスの商人』)…。古今東西を問わず、演劇や文学、映画、アニメ、漫画に数限りなく登場してきた「女装する男」と「男装する女」。彼/彼女たちは、なぜ性の境界を超えようとしたのか?“変態”“異常”“倒錯”という言葉で片付けてしまうだけでは気がつかない、性と愛の現実がそこにある。「男と女」という単純な二項対立がsexとgenderの視点をからめると無限の性別へと変化していくさまをつぶさに論じ、人間の生の多様性に軽やかに迫る。
ローザンヌの王女セシーリアは実は魔女。弟レオンがセシーリアと魔王の婚姻を阻止したため、呪われてしまう。呪いを解くには究極の魔法書『運命の円環』が必要だ。魔女狩りで多くの書物を没収したヴァイスブルクの帝国図書館にある可能性が高いが、そこは女人禁制。とはいえ、魔法書は魔女にしか読めない。セシーリアは男装し、図書館へ潜入することに。そこで帝国の皇子と出会い…?
清朝の王女として生れながら大陸浪人の養女となり日中15年戦争中には軍服を着て大陸と日本とを往復し「東洋のマタ・ハリ」とも謳われた川島芳子。日本の敗戦で売国奴として銃殺刑に処せらた彼女は如何なる人物で実際にどんな行動をしたのか。兄妹の証言や新資料をもとにその素顔を戦後はじめて明らかにする。
日本人には二種類いるー長年、食卓を中心に日本人の家族を見つめ続けてきた著者が到達したのが、この結論だった。一九六〇年を境に、日本人の生育環境は一変。この年以降に生まれた「’60年型」はみな“新型の日本人”なのである。「個」と「家族」、人との関係性を変えてしまった「一九六〇年の断層」を35の視点から炙り出す。従来の世代論とは一線を画す、まったく新しい刺激的な日本人論の誕生!
本書は、見ただけでわかる人間相互の標識、衣服から日本の歴史を読み解く。
若き歴史研究家が沖縄の海で溺死?だが、肺の中には真水が…。真相究明に乗りだした婚約者の前に立ちふさがる歴史の大断層-!!静岡 沖縄、2つの羽衣伝説!!長編歴史ミステリー。
地震予知といえば東南海地震だが、阪神大震災をもたらした兵庫県南部地震はタイプの違う直下型。そもそも地震はどうして起きるのか?プレート型と直下型は何が違うのか?予知はできるようになるのか?地震が起きやすいのはどこか?日本列島で繰り返し起きてきた地震がいつまた起きるかは予知できないが、「ここからあそこまでの線に沿って地震が起きる確率が高い」とは言える。場所はかなりわかっているのだ。自然のメカニズムから防災の知恵まで、活断層と暮らす方法を考える一冊。
シリーズ『ユーラシア・21世紀の潮流』(二〇〇二年取材)は、「アフガニスタン空爆」(〇一年秋)と、迫り来る「イラク攻撃」(〇三年春)のはざまで揺れ動く中東、中央アジアのイスラムの現在を最前線で記録したものである。本書は、その報告としてまとめられた。
日中のはざまで妖しく乱舞し、無器用にもがき、遂には刑場の露と消えた「男装の王女」川島芳子。「武士道精神が消えたから、日本は滅びた」という最後の指摘は何を意味する。