マタチッチの珍しいオペラ全曲盤で、NHK響が名誉指揮者の称号を贈った1967年の録音。ドイツ音楽の伝統を色濃く残していたオーケストラと歌手陣を良くコントロールし、見事な演奏を聴かせている。
2008年1月に鎌倉芸術館大ホールにて行なわれたステージを、ハイビジョン・カメラでとらえた臨場感あふれるライヴDVD。「この広い野原いっぱい」や「君にありがとう」などを感動的に歌い上げている。
ピカソ、ガウディ、インカの歴史、エル・ニーニョ現象、サルサやボレロ、スペイン映画、プエルトリコの現代小説、スペイン語による平家物語ー多様な地域、そして多岐にわたるジャンルの27篇のテクスト。
美術制作の基礎的な技法やしくみがわかる。日本美術の魅力が満載。話題の芸術家の作品と生き方に触れる。美術史上の主要な出来事が学べる。デザイン、工芸、建築の豊富な図版。イラストやジオラマを使ったわかりやすい資料。
メタモルフォーズする官能の女性像、流麗なアラベスク模様、象徴的な動植物モティーフー。アールヌーヴォーやユーゲントシュティールなど「世紀末芸術」は、19世紀末、爛熟の極に達した西欧文化の中から、一斉に花ひらいた。混沌とした転換期の鋭敏な感受性が、華麗な装飾性や、幻想的な精神世界などを追求しはじめたのだ。そこにはすでに、抽象表現の台頭、諸芸術の綜合、芸術言語の国際化等、20世紀芸術にとって大きな意味をもつ諸問題が提起されていた。新時代への「美の冒険」でもあった芸術運動を、絵画や彫刻、建築、装飾、デザインの分野にわたって捉える。
芸術作品は、日常生活に回収される道具と異なり、世界と大地との亀裂の狭間に真実を顕現させる。哲学の「別の原初」を指し示し、ハイデッガー後期思想への「転回」を予示した記念碑的作品。
日本でも注目を浴びるイタリアのスピリチュアルコミュニティー“ダマヌール”。その理念と実践、そして創設時のエピソードから世界中に知られるまでの経緯、さらには、芸術的傑作とされ、多くの人々が訪れるパワースポットにもなっている地下神殿の全貌を、イギリスのジャーナリストがルポしたノンフィクション。
現存最古の源氏絵、国宝「源氏物語絵巻」の全画面を読み解き、歴史の中で源氏物語が果たした役割を追究する。全56面一挙収録。幻の“黄金の庭絵巻”も登場。
明治、大正、昭和に分けて、近代建築の見どころをわかりやすく紹介。
複雑な歌をうたおうと、練習にいそしむ小鳥、アクションペインティングさながら夢中で絵を描くチンパンジー、2万年余にわたり、洞窟の暗闇にみごとな絵を描いてきた私たちの先祖…。なぜ美しいものに魅了されるのか?失語症になっても歌ならうたえるのはなぜか?脳の病がもたらす芸術的表現とは?左手がひらいた新たな音楽的境地とは?能の秘伝に託された身体芸術の極意とは?生物研究や乳幼児の発達の観察、リハビリテーションの現場での知見、認知科学や脳神経科学などの最先端の成果と、アートシーンの最前線における体験的考察により時代や地域性を超える力をもつ芸術の妙をあかす。
気・心・体一如の合気道。技の根底に流れる気と高度の理論、合気道の精髄を吉祥丸二代道主が誰にでもわかるように解説した名著。世界中で翻訳され、愛読されているロングセラーを復刻。
古代から現代までの中国の書の歩みを、気鋭の研究者が分担執筆。時代ごとの年表・概論で大枠をつかめ、作品図版で書法を概観できる。王羲之、顔真卿、蘇軾、呉昌碩など重要書人の作品三百点を収録。書を学ぶ方、必携のテキスト。
最高の音で楽しむために!
書の歩みは、日本文化の歩みでもある。さまざまな書流の盛衰が織り成す日本の書道史を、時代ごとの年表・概論・作品図版で立体的に解説。三筆、三跡、仮名古筆、定家、墨跡、宸翰、光悦、良寛、そして現代まで、重要作品約三百点を収録。日本の美意識が詰まった一冊。
芸術の社会化をめぐる思索と実践のあゆみ。いま私たちにとって芸術(アート)とは、そして福祉(ともに生きる幸せ)とは。アーツ・アンド・クラフツから現代アートまで。