本書は、ほとんど想像もつかぬ数にのぼるであろう20世紀の雑誌から、筆者が関心と愛着をもって収集した「美しい絵入り雑誌」を、選りすぐってお届けすることを目的とする。そこに、20世紀の夢の痕跡が、他のどのようなメディアにも劣らず、色濃く反映されていると確信するからである。事実、この世紀が終わろうとする今、夢の雑誌たちはむしろ、その毒々しい輝きを高貴なそれに変えつつある。すでにして、20世紀雑誌は、現代人にとって何ものにも替えがたいメディアの宝物なのである。
すでにマリリン・モンローについては多くの著作が内外で著されている。写真集はもとより、死の謎に迫った本格的なドキュメント作品もある。しかし、マリリンと親交があった人々に会い、「生の声」にじっくりと耳を傾けた作品は少なかった。それに死後三十数年を経て、「いまだからこそ言える事実」もあるはずである。本書は、マリリンという希有な人物と深く関わった人々が、マリリンとどう出会い、そのことによって彼らの人生がどう変わったのかを調べたものである。
戦後わが国の東洋史学会において、中国史研究に関する新らしい問題提起がにわかに活発となった。それは一言にしていえば、中国史をつらぬく特徴とされていたいわゆる「停滞性」を批判し、そこに発展と進化の様相を発見しようとするものであった。そして、秦漢帝国の形成をめぐる論争もまた、中国史研究上の主要な問題点のひとつであった。本書は、この論争の発端となったかつての著者の小論に対する自己批判に基いて、この論争をより深化させるためのささやかな試論であって、秦漢帝国の形成とその構造に関する検討を、皇帝支配の成立に視点を置いて、当時の爵制の分析という視角から試みようとしたものである。
超多忙の仕事場に現れた“猫の手”を本当に借りることになった赤川次郎の不思議な一編「猫の手」。赴任先の熱帯地方で突然の死を迎えた男の心境を鮮やかに描く高村薫の「棕櫚とトカゲ」。浅田次郎が人生の岐路に立つ人間をしみじみと描いた「ボスの忘れ物」など、24人の名手が贈る、短くても心に残る小説の輝き。
ぼけの早期受診・早期発見から快適介護のノウハウまでを満載。付録で全国痴呆専門医のいる病院ガイド付き。
真珠湾に散ったはずの「軍神」が生きていた!太平洋の要塞と化したハワイを舞台に、日米戦争の板挟みになった日系市民らに匿われた二人の「軍神」の対照的な生き方、死に方を精緻に描き、「日本人」の根を問い直す渾身の長篇小説。
大白蓮華に連載の「法華経の智慧」如来寿量品の章をすべて収録。21世紀は「生命の世紀」。人類が希求する平和の時代を開く希望の一書。
日常は映画より大胆不敵!?エクソシストを連れての悪魔払い、夫の愛人を見つけること、校庭での真昼の決闘、両親の東京見物を案内する一日妻、なんでもやる商会に舞い込む7つの災難。
誰もが感じる近代の行き詰まり。…その流れをどう変えようか。4つのキーワードをヒントに、粋人たちが語り合う天地人三才が和楽する世界のありよう。
いつも友だちと語り合ってた。あと3秒で訪れる未来について。ポケットに入れて歩いた金属の部品について。夢の数だけちがう自分がいたあの頃。まばゆい光、銀色の天幕。なつかしいのに、新しい、自伝的極彩色物語。
20世紀各年を代表する主要なことばを選んで、それを視覚化したもの。1901年から2000年までを一年毎に区切り、文化、生活、政治、社会風俗などのキーワード(流行語など)を、128人のイラストレーターがそれぞれ独自の切り口で視覚化。イラストレーター索引付き。
これまで知られることの少なかった埴谷雄高。このインタビュー集には、その多面的な人間像が、生前をよく知る二十七人の眼を通して生き生きと描かれている。
学生、OL、人妻と風俗嬢を両立させる女たち。
中年の「私」は、ひょんなことから、避暑地の一軒家で友人の娘(22歳)と二人だけで過すことになる。蒲団を並べて寝入った夜半、目覚めた「私」は春情を催し、娘を抱きしめる。拒まず身をまかせた娘は、性愛の快美にからだをふるわせる…。性の扉を開かれ、火をつけられた娘と「私」の関係は、一夜の夢に終わることなく、二夜、三夜とつづいてゆく。他に、「女百態」を収める。
次元転換する地球…空の世界…人間としての幸せアストラルヒーリングで人生を開く。コスモヒーリング、レイキヒーリング、チャクラ覚醒の指導者として活躍中の著者が提案する、21世紀に向けての全く新しい「癒しのプログラム」。