最高の音で楽しむために!
ショーン・レノンに宇多田ヒカル、二世の活躍は華々しい世界だけではない。ビートルズやコルトレーンに影響を与えたラヴィ・シャンカールの娘。凄いかどうかわからないが、シタールの調べの背後に途方もない時の流れと凄まじい鍛錬が横たわるのはわかる。
元ザ・リバティーンズのピート・ドハーティが率いる英ロック・バンド初のUKアリーナ・ツアーを収録(DVD付き)。ファンの歓声で会場の盛り上がりようが伝わるが、ラフでパワフルな熱気の中にもある種の哀愁もあるなど、バンド独自のキャラクターに惹かれる。
クリストフ・ルセ、
チェンバロ・ソロ待望の新譜!
貴重な銘器、ドンゼラーグ製の楽器を奏でる!
クリストフ・ルセ、チェンバロ・ソロ待望の新譜は、リヨンの有名な装飾芸術博物館に収蔵されている銘器ドンゼラーグのチェンバロを用いてのマルシャン[1669-1732]とラモー[1683-1764]という、なんともそそられる内容。
マルシャンもラモーも、17〜18世紀当時を代表するヴィルトゥオーゾ奏者・作曲者でした。マルシャンの作品は、高貴さと荘重な雰囲気、そしてセンチメンタルな感情の表出がみられ、中・低音域が効果的に響くように書かれており、そのヴィブラートを思わせるような装飾のかけ方と相まって、まるでテオルボのような印象。ラモーの作品は、これに比べると比較的高めの音域中心に書かれており、チェンバロ特有の繊細な音色がより活きるものとなっています。
今回ルセが用いたのは、リヨンの地に遺された貴重な楽器ドンゼラーグ。マルシャンは、リヨンに生まれ学び、そしてラモーは1703年の一時期をリヨンで過ごしました。ルセがユゲット・ドレフュスの下で学んだのもリヨンの地でした。リヨンという地で時代を超えて結び付けられる人物と楽器による、豪華なコラボレーションです。それまでのG’ -Bまでの楽器よりも音域が拡張(Fまで低音が拡張)され、パンチ力を増し、それでいて透明な魅力に満ちた音色をもつ楽器、ドンゼラーグ。フランスの二人の巨匠が遺した様々な表情に満ちたエレガントな作品を、ルセ一流の歌心と装飾とで印象的に聴かせてくれます。(キングインターナショナル)
【収録情報】
マルシャン:
・組曲ニ調(プレリュード、アルマンド、クーラントI&II、サラバンド、ジーグ、シャコンヌ、ガヴォット)(第1巻、1699)
・組曲ト調(プレリュード、アルマンド、クーラント、サラバンド、ジーグ、ガヴォット、メヌエットI&II)(第2巻、1702)
・3つの小品(ヴェニシエンヌ(ヴェネツィア風)、バダン(おどけた)、ガヴォット)
ラモー:
・組曲イ調(プレリュード、アルマンドI&II、クーラント、ジーグ、サラバンドI&II、ヴェニシエンヌ、ガヴォット、メヌエット)(第1巻、1706)
クリストフ・ルセ(チェンバロ/1716年ドンゼラーグ製)
録音時期:2011年2月20-22日
録音場所:フランス、リヨン、装飾芸術博物館
録音方式:デジタル(セッション)
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