災害の実態を見据える。危険に対する人間の偏見を知る。そうして事前の警戒力を高め、臨機応変に非常時へ対応できるコミュニティをつくる。従来型の建物を丈夫にし、避難空間や避難経路を確保するだけではなく、日常的にはアメニティを確保するなど環境の質を向上させるハード面での整備はもちろん、人と人のつながりを強めるソフト面での「まちづくり」を考える。防災を総合的に考え、行政と地域住民が協働で防災に取り組むことにより、災害に強い社会を目指す。
人の最良の友であり、相棒となった飼い犬たち。
そして、その祖先であるオオカミや野生の犬たちの
美しい姿を収めた貴重な1冊。
世界中に生息する野生の犬たちの貴重な姿はもちろん
人をどこまでも愛してくれる、多種多様なかわいい飼い犬たちも紹介。
さまざまな犬種に分かれた犬たちの姿や習性を
かれらの人間とのかかわりと共に紹介し、犬種の成り立ちや驚きの生態を解説。
美しい写真とともに、愛し愛される犬たちの秘密にせまります。
■Contents
野生のイヌ 愛すべき相棒の原点
狩猟犬 人類と共に歩んできたハンターたち
使役犬 ヒトの社会に寄り添う仲間たち
愛玩犬 愛し愛されるヒトの伴侶たち
子犬 幼く可愛いころから社会性を学ぶ
イヌの習性 多様なコミュニケーションと社会性
私たちは、熱と仕事を相互に変換する装置(熱機関)を利用している。しかし、熱と仕事は同じエネルギーの一形態であるが、等価でない側面がある。膨大な実験を通じて、巨視的な量の間に成り立つそうした関係を数学的体系にまとめあげたのが熱力学である。本書では、エントロピーを出発点として熱力学を演繹的に導いていく。ただし、熱力学の生物、物理、化学に関わる現象への応用を考え、分子論との繋がりについても配慮する。
1.分子運動論だけではPV=NRTにたどり着けない? 2.まずエントロピーよりはじめよ 3.思索の飛び道具:数学 4.示強変数の定義と平衡状態の予測 5.熱=仕事!?:エネルギーの移動 6.熱≠仕事!?:状態変化の方向性 7.エントロピーに代わるより使いやすい熱力学関数を求めて 8.ポテンシャルとしての熱力学関数 9.水と水蒸気とどちらが安定か:物質の三態と相平衡 10.物質の多様性を俯瞰する:多成分系の相図 11.エントロピーが支配する希薄な系:束一的性質 12.世界を救った熱力学:窒素固定の化学熱力学 13.自己組織化≠エントロピー減少:溶液内の実効相互作用とファンデルワールス描像 14.生物を熱力学で捉え、統計力学で考える 15.表面張力の熱力学:小さかったはずの表面効果
本書は、著者が1998年から2011年までの12年余行ってきた医療・福祉事業に携わるすべての協同組織の定量的全国調査と質的調査に基づき、医療・福祉の実態と人権としての医療・福祉の課題を考察し提示することを目的としている。
ー消失の危機から、あるべき存在へー ポスト・コロナに揺れるなか都市の農業が再評価されている次世代に向けて、いま何が必要か経済、社会、環境の多角的視点から接近する
第1章 都市農業の持続可能性に関わる論点 八木洋憲
第2章 日本の都市農業および分析対象地域の概要 吉田真悟
第3章 都市農業の多様な取り組みと立地条件 吉田真悟
第4章 継続可能な都市農業経営の特徴と今後の展望 吉田真悟・八木洋憲
第5章 市街化に伴う都市農地の転用とその計画的保全 寺田徹
第6章 生産緑地の相続と持続的保全 竹内重吉
第7章 民間開設型農園の経営的特徴とコロナ禍の対応 山田崇裕・新保奈穂美・筧田斎
第8章 都市農地活用型コミュニティガーデンの持続可能性 新保奈穂美
第9章 持続可能な都市農業の展望 八木洋憲
現状のCO2削減だけでいいのか?気候変動への適応を考えるべきか?人工的な「気候改変」は是か非か?環境、気候、都市、交通、生態系、通信、保険の専門家が各施策の特徴と経済合理性、世界の動向を解説。
守島基博(一橋大学大学院教授)、藤村博之(法政大学大学院教授)、河合江理子(京都大学大学院教授)ほか14名の研究者や専門家が、現在の人事労務の問題点や未来の人材マネジメント、イノベーティブな企業の創成について解説。
1 パラダイムシフトする人材マネジメント
人材マネジメントの新たな枠組みの必要性/守島基博
「職場」機能の再認識と現場人事/西村孝史
人材管理の常識を問い直す/島貫智行
終わりなき「人事システム」の変革/江夏幾多郎
2 イノベーティブな企業の創成
挑戦する企業風土を醸成する/藤村博之
「未来に開かれた働き方改革」の実現/鶴光太郎
定年後も居続けてほしい人材の育成/高木朋代
企業の変革を阻害する三つの壁/高橋克徳
これまでにない「人事の役割」/阿部正浩
人材の多様化に合致した働き方を整備する/大嶋寧子
企業業績を高める組織的アプローチ/一守 靖
組織変革を導く隠れた一手/高田朝子
層別人材マネジメントと「隠れた人材コスト」削減/守島基博
経営者は将来の方向性を示せ/新 将命
海外からみた人材育成上の課題/河合江理子
ポスト工業化社会への舵取り/太田 肇
働き方の多様化と人事管理の自由化/今野浩一郎
「グローバル人材」開発の意味/山本紳也
われわれの生命や生活を支える水。21世紀は「水の世紀」といわれる。水危機が懸念されるアジアの水問題を検討するとともに、歴史や民俗、生活の視点からアジア社会の多様な水を紹介する。
はじめに
第一部 現代の水問題
第1章 アジアの持続可能な水環境ー水の現状と課題ー
第2章 チベット高原の経済開発と水問題ー国際河川との関連よりー
第3章 乾燥地の地下水開発と水危機ーイランの事例からー
第4章 日本の近代水道の創設ー横浜水道を中心にー
第5章 住民参加による多自然型川づくりー日本・源兵衛川と韓国・水原川を事例としてー
第6章 流域ガバナンスの変遷ーメコン川を事例に考えるー
第二部 水と社会
第7章 植民地朝鮮・全北湖南平野における水利組合の設立過程
第8章 タイにおける水と人とのかかわりーその多様性と多義性をめぐってー
第9章 ミエン・ヤオ族の儀礼における水の功能ー中国・ベトナム・タイ広域比較分析の取り組みー
第10章 日中文化交流の一側面ー『西湖佳話』と津藩の治水事業ー
第11章 物流と海洋:海運と国際調達の新たな役割
あとがき
ー目次ー
はじめに
・誤解された“グローバル人材”
・「自利利他」の精神を持つ人財に育てる
・共感力を高める研修の必要性
・ロジカル・シンキングからデザイン・シンキングへ
・自ら課題を見つけ出す能力
【第一章】 グローバル人材は、集めるから育てるへ
・「どんな環境でも成果を生み出せる人材」が企業が求めるグローバル人材の定義
・多様な人材を取りまとめて率いることができるグローバル人材
・グローバルであるとはどのようなことか
・コミュニケーション能力の高さの意味するもの
・持って生まれた「適性」よりも、自社の戦略や役職ごとに求められる「知識」と「能力」を引き上げる
・多様な文化への理解力と語学力は良質な経験と適切な学習方法で身に付ける
・個々の企業の事業内容を見極め、適切な道筋を示すことが人材育成の近道
【第二章】 ビジネスにハートを。思いを伝えるコミュニケーションの5つのポイント
言葉には現実を変える力がある
・「認知的共感」と「情動的共感」のバランス
・「阿吽(あうん)の呼吸」や「察しの良さ」に頼らない
・言葉の使い方で相手のパフォーマンスが変わる
Point ? 共感力によって多様性の相乗効果を高める
Point ? 完全主義と減点主義からの脱却
Point ? 身に付けた知識を、問題解決の力に変える
Point ? コミュニケーションの目的を見定める
Point ? 多様性からシナジー効果を生み出すファシリテーション力
【第三章】 使える! 研修事例
Case ? 子どもたちの心の育ちに深く関わる教員こそ、自ら学ぶ姿勢を
ー学校法人河野学園 緑ヶ丘幼稚園様
Case ? 相手に寄り添って考える姿勢を忘れないために
ーメガバンク様
Case ? 単なるディベートで終わらない議論のスキルを
ー模擬国連会議関西大会運営事務局様
Case ? 研修が終わったときからが始まり
ー株式会社フローレツエンティワン様
Case ? デザイン・シンキングで成熟市場での消耗戦から脱出する
【第四章】 時代の変化に立ち向かえる人材作りで日本企業を支援する
・人間ならではの優れた面を重視した教育
・主体的に気付きを得て成長できる人材作り
・英語の学習を目的にするのではなく、英語を使えることで何ができるかを目的にする
謙虚であれ
・参加者の気付き・成長を促す質の高い研修
【第五章】 学習塾事業を通じてグローバル人財を育成する
・私たちが高めるべき能力は何か
・「三方良し」の精神で教育に携わる
・何のために勉強しているの?
・子どもたちに、より多くの選択肢を持たせたい
・志望校に合格することがゴールではない
・少子化でも塾が成長産業である理由
・知識から価値を創造できる子どもたちに
・自分の価値を高める塾での学び
・まず自らがグローバル人財に
・女性が活躍できる会社
・ヒューマン・ブレーン国際事業本部可能性の追求
おわりに
新しい時代に活躍できる人財を
新しいNPO/NGOのテキストブック
不確実な時代にふたたび考えたい、「みずからはじめる」「仲間とつながる」理念と方法
社会問題に取り組みたいと思っているけど、実際に何をすればいいのか分からないーー。これまでのNPO/NGO論は大枠の制度や理論で説明されるものが多い。それに対して本企画は、一人の気づきから行動が生まれ集団が形成されるところからはじまる。そして持続可能な組織運営が行われ、なんらかの社会変容に至るまでのプロセスを解説していく。「動きながら学ぶ」行動派に最適なNPO/NGO論のテキストとなっている。
睡眠改善・研究に携わる睡眠のエキスパートから寝具メーカーに従事されている研究者まで、幅広い豪華執筆陣による最新の詳細な実験・調査分析結果や、良い眠りのためのノウハウが凝縮されています。
睡眠不足大国である日本が、質の高い睡眠をとりwell-being向上を目指すために正しい睡眠の知識を学べる入門書!
睡眠のスペシャリスト「睡眠環境・寝具指導士」を目指す方にとってもオススメの一冊です!
ジオパークのは世の中から2つの大きな役割を求められている。一つは多様な事業や仕組みを構築する「持続可能な開発の砦」として、もう一つは多くの観光客を呼び込む「地域創生の切り札」、である。これらの期待に応えるには、一体何をすればいいのか。ジオパークを「住民の幸福を作る場」ととらえ、教育・自然・文化・福祉・経済など、さまざまな視点から地域づくり・人づくりの可能性を探る。
面心を題材として代数幾何学を学ぶ入門書。面心とは全ての面積が等しくなる点のこと。「面心を有する多角形とはどのような図形なのか」という謎解きを通じて、理工学を学ぶ上で欠かすことのできない線形代数や微積分の本質的な働きが理解できる構成。代数幾何学の本質を理解したい方必読!
第1章 多角形の面心
1.1 三角形の場合の面心
1.2 符号付き面積とは
1.3 面心n角形の条件
練習問題
第2章 面心と連分数
2.1 連分数とチェビシェフ多項式
2.2 面心多角形とチェビシェフ多項式
2.3 面心多様体の定義
2.4 第二種チェビシェフ多項式とu[1,n]の関係
練習問題
第3章 代数幾何学からの準備
3.1 代数多様体・特異点
3.2 有理曲線
3.3 第一種チェビシェフ曲線
3.4 第二種チェビシェフ曲線
練習問題
第4章 チェビシェフ曲線の特異点
4.1 第一種チェビシェフ曲線の特異点
4.2 第二種チェビシェフ曲線の特異点
練習問題
第5章 チェビシェフ多様体の特異点
5.1 チェビシェフ多様体
5.2 チェビシェフ多様体の特異点
練習問題
第6章 イデアル
6.1 イデアルの定義
6.2 イデアルを法とする合同式
6.3 線形代数との関連
6.4 なぜイデアルが必要か
練習問題
第7章 面心多様体の定義イデアルと有理性
7.1 代数多様体の定義イデアル
7.2 ACnの定義イデアル
7.3 ACnの有理性
練習問題
第8章 面心多様体の特異点
8.1 ヤコビ行列・次元・特異点
8.2 ACnの特異点
8.3 AC4の具体的な形
練習問題
第9章 カッコの数学
9.1 平衡カッコ列
9.2 平衡カッコ列の個数
9.3 平衡カッコ列の順序関係
9.4 平衡カッコ列の中身
練習問題
第10章 チェビシェフ多様体の部分多様体
10.1 平衡カッコ列に付随する代数多様体
10.2 部分多様体の構成I
10.3 山カッコ列に付随する代数多様体
10.4 部分多様体の構成II
練習問題
第11章 面心多様体の部分多様体I
11.1 ブラケット列に付随する代数多様体
11.2 結合変換
11.3 ブラケット変換
11.4 ACnの部分多様体:n≡0(mod4)の場合
練習問題
第12章 面心多様体の部分多様体II
12.1 三重ブラケット列に付随する代数多様体
12.2 ブラケット列の結合変換
12.3 ACnの部分多様体:nが奇数の場合
練習問題
第13章 面心多様体の部分多様体III
13.1 四重ブラケット列に付随する代数多様体
13.2 ACnの部分多様体:n≡2(mod4)の場合
13.3 ACnの部分多様体:まとめ
練習問題
第14章 面心多角形の具体例
14.1 面心五角形
14.2 面心六角形
14.3 面心七角形
14.4 正多角形
練習問題
付録 定義・命題・定理・系・補題
練習問題解答
参考文献
索引
数学や計算機シミュレーションなどの理論的方法を用いて,生命現象の解明に迫る理論生物学は,近年急速に台頭し,注目を集めている。本書は,分子生物学,細胞生物学,発生生物学にまたがる様々な理論研究を紹介し,同時に主要な数理的方法を解説した教科書である。各章では生命科学の重要なトピックを取り上げ,生命現象が理論的に解明される面白さと,数理的手法の重要性を,読みやすいストーリーで学べる形となっている。各章の末尾には「数理的手法」の項目を設け,各章で用いられた手法について,個人で学習できるレベルでまとめている。演習問題も多数掲載されている。
本書のもう一つの大きな特徴として,理論生物学における新しい方法である「構造理論」を学べる初めての教科書であることが挙げられる。構造理論は,力学システムの動的性質の重要な側面を,ネットワーク情報だけから決定する数学理論である。これは近年著者らが開発し,細胞分化の遺伝子ネットワークや,植物代謝ネットワークなどの実際の生命システムの解明に用いられ,かつてない成果を挙げている。また,生命システムを超えて様々な複雑システムに適用できる可能性があることから,広く理論科学分野で注目されている。
理論生物学の教科書であると同時に,数理的手法の学習書でもあり,新しい数理理論を学べる専門書としての側面を持つなど,本書は様々な特徴を備えている。
第1章 生命システム概論
【第1部 時間的な変動の数理】
第2章 1変数力学システム
第3章 遺伝子調節システムとそのダイナミクス
第4章 振動する生命システム 1 --体内時計と分節時計
第5章 振動する生命システム 2 --シアノバクテリア体内時計
【第2部 ネットワークの数理】
第6章 遺伝子調節システムと細胞の多様性
第7章 調節ネットワークの構造とダイナミクス
第8章 化学反応システム 1 --酵素による制御
第9章 化学反応システム 2 --振る舞いの多様性と分岐
【第3部 時空間パターンの数理】
第10章 神経細胞と興奮系の数理
第11章 反応拡散方程式とチューリングの拡散不安定性
第12章 生物で見られる様々な自己組織的周期パターン
第13章 自己組織的形態形成を実現する反応ネットワーク
第14章 細胞極性
第15章 細胞移動による形態形成
第16章 細胞や組織の変形ダイナミクス
参考文献
略 解
<big><strong>機械学習の精度をはるかに高める! </big></strong>
アンサンブル学習法は,深層学習に続く次のトレンドとして注目され,ブースティングやバギングなどの代表的な方法で複数の学習器を訓練し,それらを組み合わせて利用するという,最先端の機械学習法である.単一の学習法に比べてはるかに精度の高いことが知られており,実際に多くの場面で成功を収めている.
本書は,機械学習の分野で世界をリードしているZhi-Hua Zhou著の邦訳である.1章アンサンブル法の背景となる知識をあつかう.2章から5章は,アンサンブル法の核となる知識を扱い,5章では最近の情報理論多様性と多様性生成について議論する.6章からは,高度なアンサンブル法について述べる.人工知能,機械学習にたずさわる,研究者,技術者,学生には,必読必携の書である.
1.はじめに
2.ブースティング
3.バギング
4.組合せ法
5.多様性
6.アンサンブル法の枝刈り
7.クラスタリングアンサンブル法
8.高度なトピック
本書は、三重県鳥羽市から和歌山県田辺市の紀伊半島沿岸部を対象に、当該地域の特性を踏まえ実施したグロットグラム(地点×世代)調査の結果を掲げ、表現法や語彙、言語意識といった観点からその特色を探りながら考察した論文集である。大阪や名古屋といった都市のことばがその周縁部である紀伊半島沿岸のことばにどのような影響を与えているか、豊富な関連資料と多角的な視点から分析し、その言語変化のプロセスとメカニズムを明確にしている。