ミステリアス・ノンフィクションあり、ハードボイルド風タッチあり、そして本格的推理小説スタイルあり-。綿密なフィールド探査をベースに、多彩なレトリックで、生態学の謎と未知に挑戦しつつ、同時に生態学の現在的論理と共通感覚を構築せんとする。
マーストリヒト条約(欧州連合条約)でECの通貨・金融統合はこう進展する。英・仏・独の利害衝突で激動する欧州通貨危機。統合に進む欧州各国の資本市場の実態変化を分析。ECU(欧州通貨単位)債市場の構造と将来展望。
本書は、NIH女性健康局と国立看護研究所が中心となって91年に開催されたワークショップ「出生前遺伝検査ー女性への衝撃」の講演記録を元に刊行されたものである。
本書は、技術革新と新しい製品および工程の開発のプロセスの基礎にある重要なパターンを調べた研究の成果である。
本書は、主に植物科学の立場から現代の生命科学をわかりやすく解説することを意図してつくられたものである。すなわち、植物の構造と機能、成長様式、遺伝現象、物質代謝をはじめ、生命科学発展の歴史的背景、環境と植物とのかかわり、植物の産業的利用方法、さらには細胞培養技術や遺伝子工学を駆使した植物科学の最新の成果などについても、意欲的に解説してある。
本書は、東京大学農学部で行われている同名の講義の講義録に基づいて講義はオムニバス方式として、同じ講義題目の下に専門の異なる数人の教官が講ずる形式をとっている。
公共事業の見直しなど、これまでの政策の再評価に対して、社会的に関心が高まっている。政策実施の上での、その効果への問いかけは、もはや研究段階にとどまらず、政策実施のうえでの重要な課題となった。サーベイ編と評価事例編の二部構成で、環境評価研究の展望と具体的な評価手法を紹介。
日本の野生生物がおかれている実情を掘り下げるため各地に足を運び、その調査結果を踏えて、野生生物保護の必要性を明らかにする書物。
オゾン層の破壊・地球温暖化、生物多様性の減少、砂漠化の進行から宇宙ゴミ・衛星破片の落下まで人類の活動の範囲が広がるほど環境問題は深刻化してきている。本書は地球的規模の環境問題を日本との関係で具体的事件を通して考察し環境問題を解決するための方途・国際的枠組みを探る意欲的な書物である。
熱帯の人々が数千年かけて作り上げた作物という遺伝資源は、人類共有の文化遺産ではないだろうか。キャッサバ育種25年の起承転結から。
比較流通分析への挑戦。グローバル化の急速な進展のなかで、国際流通・マーケティングの動向も大きく変わり、新たな理論的枠組みと実態分析が模索されている。これまでの研究蓄積を踏まえ、日・欧・米のグローバル流通の国際比較の方法と実証分析を体系的に展開し、流通グローバル化の共通性と多様性を解明。
新しい世紀を迎え、化学が異分野と接点をもちながら、電子材料などの機能材料やバイオ技術の基盤となる生体関連化学、さらに持続可能な環境調和技術などの中心的科学としていっそうの展開をしようとしている。有機金属化学は、境界領域の化学であり、本書では全元素の化学という立場で基礎的事項のエッセンスをまとめるよう努めた。とくに、有機合成に用いられている遷移金属触媒や遷移金属錯体を用いた有用な工業触媒に関しては、いくつかの有機合成や分子変換反応プロセス反応に絞り、その考え方や重要性を解説することにより、有機金属化学の有用性を記述した。本書では、学部学生から大学院生を対象に、「有機金属化学の考え方」が分かるように有機金属化学に関する基礎知識をできるだけコンパクトに書いた。
日本経済を真に再生するには、産業競争力を強化し中長期的な発展基盤を整備する必要がある。地域の産業集積におけるイノベーションを重視したミクロ的アプローチによって、雇用創出というマクロ的効果を生む論理を導き出す、いままでにない日本経済再生の書。
本書は、雑誌「現代数学」に10回にわたって連載したものに基づいている。大学初年級から中年級へかけての「解析」は、今過渡期にあり、そのカリキュラムはまだ定着していない。本書では、旧来の「微積分」に「ルベーグ積分」と「ベクトル解析」の基礎を加え、「複素関数論」の入口に及ぶ範囲で、最小限の骨組を現代的に述べる。また、復刊に際し、若干の字句と脚注での引用文献について、最少限度の変更をさせていただいた。
公害問題から地球環境問題まで環境問題の解明と探求に可能性をひらく14章。