著者の学問遍歴は目ざましい。和辻学に始まって日本古代の神話学・宗教学、さらに西洋哲学、ユング心理学を経て、東洋思想、気の哲学へと展開する。今世紀の科学技術の進歩がもたらした精神世界の破壊と混迷、現代人の心にとりついていた不安の数々、著者は本書において、その幅広い学問と思索の遍歴を踏まえて、ユングの共時性の問題やラインに始まる超心理学を手がかりに、これらの精神世界の深層にひそむ、光と影を究明する。
複雑でわかりにくい労働安全衛生法令上の諸規定を、項目ごとに、ひと目でわかる一覧表に編集。すべての安全衛生担当者に役立つ実務必携書。
「ベッドがパリを支配し」、性的不道徳が謳歌された十八世紀ヨーロッパ、エカテリーナ女帝をめぐるロシア宮廷、マリー、アントワネットとサドに代表される大革命の血の陶酔と性的倒錯、ヴィクトリア女王とブルジョワ的偽善の十九世紀、そして社会主義革命と二度の大戦を経て現代のセックス革命に連なる風俗の変遷を、真の人間解放への過程としてとらえる包括的風俗史。
ネロやメッサリナの悪徳と狂宴に象徴される帝政ローマの風俗、キリスト教、イスラム教の強い影響のもとで抑圧され、屈折した性の意識、騎士道華やかなりし中世ヨーロッパ、きらびやかなルネサンス、バロックを経て、「大革命の勃発するまえ、愛をもてあそび、絶えず恋をしていたヨーロッパの男女の時代」ロココまでを描く、興趣尽きない性風俗の絵巻。
遺物や神話・伝説が語る先史人の性意識、史上最古の恋物語を遺したシュメール人とメソポタミアの諸民族、兄弟姉妹婚、割礼など独自の風俗のエジプト、カジュラーホの石彫と「カーマ・スートラ」のインド、旧約聖書の舞台イスラエル、美と善が一致した少年愛のギリシア、ヴーナスの町エトルリアとローマ-。図版とエピソードを駆使して描く性の文化と風俗の変遷。
これはマンガ家が100人近くも揃って、マンガ表現について、あるいはその社会的影響について語った初めての本である。
北海道・伊達市では3万5千人が住む町の中に、200人の知的障害をもつ人たちが溶け込んで暮らしている。どうしてそんなことができたのか?それを可能にした「社会自立」への挑戦と「地域生活援助」の展開を生き生きと伝える。
膨大な歴史研究と正確な政治分析にもとづいた猪木正道の洞察は、ことごとく正確な予測をなし、戦後日本に一つの指針を与えてきた。卓越した知識人、直言居士猪木正道の全人間像を描く。
政官財の癒着構造、とどまるところを知らない政治腐敗。生産者重視の産業政策、円高でも縮まらない内外価格差。一万余にもおよぶ許認可事項が、官庁の縄張り・縦割り行政のもと、われわれの生活やビジネスを覆っている。本書は、この巨大・緻密な許認可行政の実態を明らかにし、豊かな生活、活力ある経済活動を実現するための緩和・自由化への道をさぐる。
知的業務のすべての問題を解決する新しい計画理論、「技術KI計画」のすべて。