現代日本の「日常的貧困」ともいえる「多重債務者問題」に、著者の多重債務専門相談員の経験も加え、消費者教育と生活福祉の領域から、独自のジェンダー視点で接近を試みる。また、詳細な実態把握を通して、多様な問題性を明らかにし、多重債務者問題を「社会的排除」の貧困概念に位置付け、解決に向けた方策を検討する。
グローバル強壮にしのぎを削る企業にとって他社に先駆けて研究機関の成果をいち早く取り入れることは、生き残りのための大命題。新規分野の研究成果を手に入れる。大阪府立大学における産学官連携の実際のプロジェクトを詳しく紹介。
持続型社会とは、「パイ」の規模と分配に関する定常性がバランスよく保たれているような社会である。経済学の枠組みはいかにあるべきか。
精神療法入門者だけでなく、毎日の治療に新しいヒントが欲しい経験者にも役立つ、アイディア溢れる1冊である。
神経生理学者の見る未来。バイオ・ナノ・情報3点セットの先端技術が人々の生活環境をどのように変えるのか、その環境変化が人の脳の形成、意識や心の在り方にどう影響するのかを考察し、今日の情報化社会に警鐘を鳴らす。
LD、ADHD、高機能広汎性発達障害、アスペルガー症候群といった、「気づきにくい」軽度発達障害について、正しい理解と適切な指導を医学面から詳説。知的障害、肢体不自由、病弱、盲、ろうといった障害区分に相当する子どもたちへの医療的ケア、公的支援制度などについても取り上げた実践指導書。
エネルギー・環境問題についての教育は、人々の行動にどう影響するのか?環境行動を促す効果的な教育・政策を社会心理学的アプローチにより探究した貴重な成果。
大英帝国の女性たちは、19世紀後半、フェミニズムを追い風に中・高等教育を獲得し教師となって、男子進学校と同等レベルの、女性による女子教育という領域を切り開いた。さらに植民地拡張の時流に乗って、単身オーストラリアやアフリカなどへ渡っていく。2つの大戦期までの女教師たちの姿を追いながら、彼女たちが女子教育にかけた夢、その光と影を浮き彫りにする。
企業収益の源泉は人にあり。「モノづくり」、「コトづくり」、「ヒトづくり」、常盤モノづくり哲学の最終章が完成。古今の賢人、識者の教育、人育てに対する考え方や取り組み方を引用し、いまにたくましく生きる人たちの生きざまを学びながら、自身の思いや経験を、企業で働く人たちを念頭において綴っている。
少年の性犯罪、幼児虐待、少子化、ニート…現代日本を脅かす社会問題の数々。関連がないように見えるこれらの現象は、すべて同一の原因によるものなのである。その原因とは「現在、小・中学校で行われている性教育」だ。