私たち日本人にとってアメリカとは何であろうかー。本書は、その建国から現代に至る200年の概観をたて糸に、〈西部フロンティア〉〈南部社会〉〈人種問題〉〈フェミニズム〉など、アメリカ史を特徴づける重要テーマの解説をよこ糸として、巨大国家USAの歴史像を浮き彫りにしました。世界史の中できわめて重要な意味をもつ、〈新世界〉アメリカの過去・現在・未来の考察に最適の書。
感動の嵐を呼んで、ただ今、超ベストセラーの『にんげんだもの』。その著者、相田みつをが、心をこめて贈る『にんげんだもの』につづく第2作。
ファンタジーの世界で、おかし作りのレッスン!アイスクリームのざいりょうをさがしに、モーターボートででかけた、わかったさん。はじめについたのは、ミツバチたちの島でした。
雪がすっかり凍って大理石よりも堅くなり、空も冷たい滑らかな青い石の板で出来ているらしいのです。「堅雪かんこ、凍み雪しんこ。」四郎とかん子とは小さな雪沓をはいてキックキックキック、野原に出ました。いつもは歩けない黍の畑の中でも、すすきで一杯だった野原の上でも、すきな方へどこ迄でも行けるのですー透明・清浄な北国の冬を舞台に、人の子と狐の子との交歓を描く宮沢賢治の幻想童話。賢治に心酔する画家・たかしたかこが感性を澄ませた繊細な筆致で絵本化しました。
地球が危い、私たちの毎日の暮らし方を変えないかぎり。だれもがそれを知っていて、どうしていいかわからない。いまはそういう時代だ。地球をこわす浪費的な暮らしに別れを告げ、循環的で、やさしい生き方を見つけることはできるのか。肩ひじ張らず、できれば楽しく、生き方を変えることはできるのだろうか。
詠うことが生きる歓びだった時代、艶めく慕情に焦れる女歌人、幽玄の美を確立する定家、出家漂泊の西行、悲運の鎌倉将軍実朝、中世初期に華開いた歌の響宴。
道元禅師の思想と信仰は、『正法眼蔵』と双璧をなす『永平広録』にもっとも鮮明に、かつ凝縮した形で伝えられている。本書は、その『広録』10巻の中から抄出された『語録』を訳注したもので、興聖寺と永平寺における「上堂語」や「小参」「法語」をはじめ、中国禅とは異なる禅師の宗風の独自性を示す「普勧坐禅儀」や「坐禅箴」などが収録されている。比類ない道元禅の要諦を窺うに最適の訳注書である。