福祉職場の管理職、現場リーダー、人事担当者が、人材育成に取り組み始めるための「ヒント」や「着眼点」を得ることができるよう設計している。特に、著者の人材育成の失敗体験や活動から、人材育成は「人づくり」「関係づくり」「風土づくり」の3つの要素が重要であると考え、それぞれの要素から取り組み始めることのできる視点を提供している。著者自身が実際に育成をサポートする際の方法論や考え方を掲載している。
本音で言えない環境が生産性を低下させる!
コミュニケーション不全が組織を蝕む。その原因と対策とは?
「心理的安全性」とは、組織行動学の研究者エイミー・エドモンドソンによって1999年に提唱された概念です。これが高い組織は、従業員がほかのメンバーから自分の意見を拒絶されたり否定されたりしないと確信できる、つまり誰に対してでも安心して発言できる状態であるといわれています。自由闊達な意見交換はメンバー間の情報共有をスムーズにし、業務への責任感の醸成にもつながり、組織全体にも好影響をもたらします。
反対に強権的なリーダーシップや風通しの悪い組織体制下では、従業員の「心理的安全性」が下がってしまい、「自分の意見は否定されるのではないか」「自分の考えを述べると笑われるのではないか」といった不安を感じやすく、自由に意見することをためらったり、上司や同僚とのコミュニケーションに不調をきたしたりします。これは、個人のストレスを増大させるだけでなく、離職率の上昇や生産性の低下といった形で組織全体にも悪影響を及ぼします。
こうしたコミュニケーションのずれを解消し、良好な人間関係を構築するために本書の著者が導入したのが「エマジェネティックス(EG)」です。これは、アメリカで開発された脳神経科学と統計学に基づくプロファイリングツールで、100の質問への回答から脳の個性を分析し、行動や思考の特性を数値化します。
著者によれば、EGを用いることで自分と相手の違いを理解し、相手の特性に合わせた伝え方ができるようになります。その結果として、お互いに意見や気持ちを安心して表現できる状態、いわゆる「心理的安全性」が高い組織が自然に形成されるといいます。実際に、アメリカの大手IT企業や全世界で500以上のホテル・リゾートを運営している会社など、世界79カ国の企業でEGが導入され、その効果が実証されています。
本書では、心理的安全性の低下がもたらすデメリットや、それを高めることの重要性を解説しています。また、それを実現するためのツール「EG」の活用例を通して、多様な背景を持つ社員が協力し合える職場づくりの方法を具体的に解説しています。
組織構築や人材マネジメントを担う企業経営層にとって、必読の1冊です。
◆新社会人に贈るとっておきのメッセージ
本書は、日本の様々な分野の第一線で活躍されている有識者や著名人が、働くとはどういうことか、充実した人生を送るコツは何かなどを、新たに社会人となる方々に向けて贈る、励ましの言葉や職業人生へのアドバイスです。
2026年刊行の最新版には、筒井義信経団連会長をはじめ、ディー・エヌ・エー会長の南場智子さん、宇宙飛行士の野口聡一さん、東京大学名誉教授の上野千鶴子さん、料理人の笠原将弘さん、キャスターの大越健介さん、俳優のサヘル・ローズさん、作家の江上剛さん、パリ五輪女子レスリング金メダリストの藤波朱理さん、いけばな草月流家元の勅使河原茜さんなどの方々が、新社会人へのメッセージを寄せてくださいました。自身の新入社員の頃の思い出や人生経験を踏まえて語りかける厳しくもあたたかい言葉のひとつひとつは、これから始まる職場生活への貴重なヒントとなり、ひいては人生の指針となるでしょう。
新入社員へのプレゼントとしてはもちろん、新入社員歓迎のスピーチ作成の参考書としてもご活用いただけます。
《登場者(氏名五十音順)》
浅川智恵子/池上 彰/池野美映/石山アンジュ/出雲 充/井原圭子/上野千鶴子/有働由美子/江上 剛/大越健介/小熊英二/落合陽一/笠原将弘/上川内あづさ/川畠成道/木内登英/楠木 建/国谷裕子/小室淑恵/齋藤 孝/サヘル・ローズ/辛坊治郎/鈴木一人/スプツニ子!/田中愛治/筒井義信/堤 伸輔/勅使河原 茜/冨田哲郎/中島岳志/南場智子/ニコライ・バーグマン/野口聡一/原 晋/藤波朱理/細谷雄一/松尾 豊/松田千恵子/室伏広治/箭内道彦/山本 篤/湯浅 誠
心理・社会調査データから「年齢にもとづく偏見・差別」の要因を分析。職場と地域における世代間関係と今後の社会のあり方を再考。
職場や地域における世代間関係は、高齢者自身の主観的幸福感にどのような影響を及ぼしているのだろうか?心理・社会調査データ分析を通じ、「年齢にもとづく偏見・差別」(エイジズム)がどんな要因により起こり、それが高齢者の幸福感にどう作用しているかを解明する。エイジズムをキーに今後の社会やまちづくりを考える一書である。
仕事と家庭のバランスは、時間をうまくやりくりしても問題は解決しない。これらがどう離れがたいものなのかを明らかにした社会学の名著。解説 筒井淳也===「会社のファミリーフレンドリー制度が充実していても利用しない人がいるのはなぜか」。ホックシールドが調査したある企業ではこうした重要な謎に直面していた。その謎を解明すべく、工場労働者から会社役員まで男女問わず様々な人にインタビューをしていき、分かったのは「職場にいる時間を減らしたくない、家にいたくない」という社員の存在であった。日本でも問題とされるワークライフバランスはただの時間の配分の問題ではなく、仕事と家庭の根源的な構造に起因するものであることが見えてくる。私たちにこのパズルを解く手段はあるのか?社会学の名著が問いかける。 解説 筒井淳也===仕事とは? 家庭とは?両者の切り離せなさを喝破するなぜ人は職場にいたがるのか?
いきいき職場と管理者の“HAPPINESS”仕事術。
アンラーニングで人が動き出す!
リーダー、管理職、経営層の方、この本で会社の問題がマッピングできます。
【組織をめぐる不都合な真実】
・スター人材は他社に移ってもそこまで活躍できない
・研修を単なる時間つぶしにしてしまう職場の共犯関係
・ピンチのときこそ、企業の本音が出る
・部下は空気を読むことを学ぶことが多い
・職場の情報を共有することは思いのほか難しい
・職位によって管理職に求められる能力は異なる
・否定的な上司より、気まぐれな上司のほうがときに危険
・組織ではすぐにバックラッシュが起きる
・キャリア自律の推進はパンドラの箱のようなもの
「できない」「向いてない」にとらわれず、特性に合わせ歩む看護のコツ
学生・新人看護師の学業・仕事のリアルな困りごとに対応!
周囲が知りたい、合理的配慮と支援・声かけのポイントも解説!
本書は、発達障害のある看護学生や看護師が、学習、実習、臨床、日常生活の中で直面しやすい困難を整理し、「自分らしく看護の世界で生きる」ための実践的なヒントを示した一冊です。
「障害とは何か」について、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、SLD(限局性学習症)などを取り上げ、医学的・社会的な両面から捉え直すとともに、合理的配慮についても最新の知見を基に解説します。
また、看護学生が抱えやすい課題提出の遅れ、生活リズムの乱れ、学習への集中の難しさ、演習・実習でのつまずきといった悩みに対し、自分でできる対策や、周囲の人ができる支援のコツなど、特性に応じた工夫や考え方を紹介します。さらに、看護師として働き始めた後のシフト管理や突発的な予定変更、指示の聞き漏らし、コミュニケーションや優先順位づけの難しさなど、現場ならではの課題についても、対策と周囲の支援の視点から整理しています。
「できない理由」を知ることにとどまらず、自己理解を深め、よりよい学び方や働き方を考えるための手がかりを示します。
看護職を目指す人、新人の看護職、支える立場の人すべてにとって、相互理解と工夫・支援を学べる内容です。
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