本書において、著者は、サンボリスムを、孤立した現象としてではなく、中世晩期ーマニエリスムーロマン派ーサンボリスムー現代芸術という、アリアドネの糸の一環として総体的関連のうちにながめ、逆にサンボリスムを手掛りにして大きなコンテキストをたえず確認しようと試みる。著者ハンス・H・ホーフシュテッターは、さきに同じ訳者によって訳出された「迷宮としての世界」の硯学G・R・ホッケの弟子であり、本書はこのマニエリスム研究と照応し相補う位置におかれる労作である。
本書は、弊社編・国立国会図書館監修「雑誌記事索引(人文・社会編)累積索引版」の第5期〜第6期をもとに、テーマ別の文献目録として使い易いよう再編成したものの一部で、昭和50〜59年(1975〜1984)の10年間に発表された絵画、書、写真、彫刻、工芸に関係する雑誌文献11,408件を収録する。
天才たちはかくも破天荒に面白い。芸大生活40年、裏方として芸術家たちを支え続けた元・名物事務長がはじめて明かす、美談・珍談・苦労話の数々。誰も知らない涙と笑いのエピソード集。
東洋、特に日本で独自の方向に発達した美意識や芸術観を、西欧近代化の体系的美学の展開を踏まえつつ考究し、芸術美の東西比較類型学的な解明を可能にする道を拓くこと、これが「大西美学」の真髄である。わが国美学史上に刻まわれた博士の大きな足跡の到達点を示す名著-生誕百年を記念して刊行。
エネルギーの喪失、方法論の欠如…。“形骸化した伝統”に息吹きを与える“異端の思想”が今こそ甦る。伝統芸術の根源に迫る「ナンバ論」をめぐる二大鬼才の対談。
技術の飛躍的発達、革命、恐慌そして世界大戦を体験した20世紀は、人間の存在を根底からゆるがした。危機に直面した文学は、起死回生の跳躍を試みる。言語はロゴスのまわりではなく、人間の深層や狂気のまわりを回転し始め、予定調和的世界にかわって不条理の世界が姿を現わした。新しい言語表現の光と影とを見すえる。
古典古代の著名な文学作品、「イリアス」「アエネイス」「プシコマキア」などの写本を飾った興味深い挿絵のかずかずを考察。