19世紀から21世紀に出現したチベットの行者たちの伝記。肉体を純粋な光に変え、消えていく「虹の身体」の覚りを得る究極の修行。「虹の身体」の背景にあるゾクチェンの「光の存在論」と、チベットに伝承されるほかの密教の伝統との関係、さらに現代の物理学──量子論および超弦理論──との対話をテーマにしている。
第一章 「虹の身体」一九九八年──ケンポ・アチュー
第二章 狩人から「虹の身体」へ──イルン・ソナム・ナムギェル
第三章 青空に消える──メワ・ケンポ・ツェワン・リグズィン
第四章 狂気から覚りへ──トクデン・ウギェン・テンズィン
第五章 隠れたヨーギ──四つの口碑
第六章 魔を教化する蓮華──ニャラ・ペマ・ドゥドゥル
第七章 ブータンの黄色いラマ──ラマ・セルポ
第八章 収容所から「虹の身体」へ──カンサル・テンペ・ワンチュク・リンポチェ
第九章 光の錬金術──ゾクチェン・ニンティクの光の存在論
第十章 「虹の身体」・「光の身体」・「女神の浄土」
さあ、秘祭を巡る旅に出発だ。
好奇心と探求心で突き進む小説家・虹彦とイマドキ(?)お嬢様大学生の潮が出会う不可思議探訪譚
隠されるほどに覗きたくなる理(ことわり)の謎
なんらかの理由で世間から隠され、ひっそりと行われている祭ーーそれが秘祭。
潮は大学で講義をしていた「秘祭ハンター」と呼ばれる小説家の虹彦に、幼い頃に見たであろう「桜の木に沢山の人がぶら下がっている祭」の捜索を頼むことに。
体よく虹彦に使われながら様々な秘祭に同行する潮。
そこで目にした現代とは思えないような神事と、祭と人々が秘めていた真実とは……?
摩訶不思議なお祭りミステリー開幕!
序幕 祭りの準備 …… 5
第一祭 阿府沙羅祭 連れて行け。天の頂へ …… 22
第二祭 あかぞこ祭り 思い出せ。何も彼も …… 101
第三祭 いちる人形祭 溶けないで。今はまだ …… 203
終幕 祭りの後 …… 312
インドアな晴れ男・百津は登山が趣味の雨男・豊玉と知り合う。降られるせいで思うように登山が出来ない豊玉の役に立ちたい百津だが……雨のち晴れの恋模様!
初恋・友情・虹色スクールデイズ!
ドライすぎる性格で何事も白黒ハッキリさせないと気が済まない性格の流衣。学校イチのモテ男子・富士浪によって強引に入部させられた謎の部活「放課後全力であそ部」での毎日は、トラブルだらけでうんざり…。
けれど、何事にもしばられない富士浪のペースに巻き込まれ、彼と関わる内に、流衣は自分が富士浪に恋をしていると気づく。
恋愛なんて、自分の人生には必要ない。そう信じていた流衣にとって、誰かを「好き」になり、「独占したい」と思い、「自分を見てほしい」と思ったのは人生初のできごと。
不器用に、でも一生懸命に、スタートした流衣の片思いの行方は…!?そしてフリーダムで余裕ありまくりに見えた富士浪の過去が明らかに…!?
【編集担当からのおすすめ情報】
無駄なことが大キライで、恋愛に一切興味のなかったドライ過ぎるヒロイン・流衣が恋をする第2巻! 良くも悪くもストレートすぎる言動の彼女だからこそ、まっすぐに初恋にぶつかっていきます。彼女と一緒に、全力でときめいてください!
生きることに意味を見出せるしあわせ…。そんな生き方をさがす人たちの息遣いをこまやかに、それぞれの人生の局面を鮮やかに、描き出す作品群。全十編の作品集。
天下泰平の世にあって、一度も未来の務めを果たさぬまま隠居した元御庭番の和多田主膳。家では煙たがられ、どこにも居場所がない。そんな折、桜田門外で井伊大老が襲われた。偶然居合わせた主膳は、襲撃者から大老の首級を奪還。その腕を見込まれ、主膳は隠居した御庭番仲間とともに、将軍から直々に密命が下されるが…。老人四人組の活躍を描く痛快歴史小説!
うつむいたまま心を閉ざす生徒たち。その彼らを演劇の舞台に立たせ、徹底して言葉にこだわる現代文の授業の中で“生きる力”“考える力”を獲得させていった記録。
英雄たちが、大地を駆ける。
隠された王者の証「龍玉」を求めて、壮大な冒険が、いま幕を開ける。
人間の強さと美しさを描ききった中国歴史小説、刊行開始!
「鬼でも仏でもねえ。俺様は、張作霖だ」
「汝、満洲の覇者となれ」と予言を受けた貧しき青年、張作霖。のちに満洲馬賊の長となるその男は、大いなる国の未来を、手に入れるのか。
栄華を誇った王朝に落日が迫り、新たなる英雄が生まれる。
第42回吉川英治文学賞受賞
来るべき地球の変化を知らされ、特別な役割を担っている叡智の伝承者(ウィズダム・キーパー)たち。その一員であるリトル・グランドマザーによる母なる地球から託された教えと、まもなく訪れる地球大変容の詳細。
そして王者は、長城を越える。
龍玉と天命を信じ、戦いに生きる。英雄たちの思いは、ただ1つ。
ついに歴史が動く。感動の最終章。浅田次郎の最高傑作、堂々完結!
「答えろ。なぜ宦官になどなった」
「将軍はなにゆえ、馬賊などにおなりになられたのですか」
最後の宦官になった春児と、馬賊の雄・春雷。極貧の中で生き別れた兄弟は、ついに再会を果たし、祖国は梁文秀の帰国を待ち望む。
龍玉を握る張作霖。玉座を狙う袁世凱。正義と良識を賭けて、いま、すべての者が約束の地に集う。
第42回吉川英治文学賞受賞
1984年に作曲(Op.19)。吉松には「虹」の名のつく「虹シリーズ」が4作あり、1983年にやはり2台ピアノを中心にした編成のための《虹色プリズム1》が書かれている。「虹」という言葉には「旋法の七音=調性の復権」という意味が込められ、作曲者によれば本作は「大気中に浮遊している無数の音から 〈虹の七色〉 ならぬ 〈旋法の七音〉 を抽出してメロディの房を作っていく空想の 〈プリズム〉 をイメージしたもの。 ピアノがぽつんぽつんと音を並べ始めると, それによって虹色の音達がキラキラ光りながら集まってきて, 蒸留水のように, 或いは水晶のように溜って行く... そんな楽想を曲にした十分ほどの音の夢だ」という。長らく作曲者の手元に眠っていた手書き清書を版下に使用、30年の時経ての初出版。そのイメージ豊かな楽譜は、演奏者・ファン必見だ。
虹色プリズムII Op.19
巨大なポメラニアンの背に乗って旅に出よう
都会で忙しく働くキリコが転生したのは、常に空に虹がかかっている異世界。そこではキリコは9歳の姿で、「獣魔道士」の力を持っていました。
さらに、目の前現れた巨大なポメラニアンは、子どもの頃に飼っていたペットのポテチにそっくりで…!?
優しく泣けるもふもふ異世界ストーリー、開幕です!
【編集担当からのおすすめ情報】
もふもふ動物たちがいっぱいの癒やされ空間、こちらです!
疲れた身体に染み渡る、優しくて温かな世界、こちらです!
ポメラニアンの他にも、ハムスターも猫もおさるもいますよ!
里中満智子のライフワーク「持統天皇物語」舞台は古代大和。人々は真の国づくりに情熱を燃やし続ける。そして、その激動の歴史をあざやかに生きぬいた気高く美しい女性がいた!
「こんなホテル、あったらいいな」が詰まってます!
銀河ホテルの一角にある手紙室。
好きな色のインクで、思い思いの言葉を綴る。
その瞬間、あなたはほんとうの自分と出会う。
南軽井沢の銀河ホテル。
イギリス風の瀟洒な洋館の一角に、「手紙室」がある。
室長の苅部文彦は、このホテルに居候する風変わりな男。
彼の手紙ワークショップを受けると、なぜか心の奥のほんとうの気持ちが見えてくる。
娘家族と最後の思い出作りにやってきた老婦人、秘密を抱えたまま仲良し三人組で卒業旅行にきた女子大生ーー銀河ホテルを訪れたお客さんが、手紙を書くことで人生と向き合う感動作。
文明の大転換期に私たちは生きている。その混沌とした荒野で、2つの課題と対峙する。
◆近代の起源は人類史のどの地点にあるのか。
◆行きづまった現代文明をどう見極めればよいのか。
現代文明が、人類史のどのような道筋の上に築かれてきたのかを思考することは、かなり難儀なことである。その作業を過去の歴史や先人たち(ソルジェニーツィン、パステルナーク、ローレンツ、イリイチ、横井小楠など)の思想から学び、さらに独自の論を展開している渡辺京二というひとりの思想家がいる。かつて水俣病闘争を石牟礼道子とともに理論的に指導し、互いに刺激を与え合いながら思索の旅を続けている。今この文明の大転換期の中で〈近代〉の起源を探り、現代文明を見極めるための32の論考を集成。
渡辺京二が自ら、「力をこめて書いた」と語った『アーリイモダンの夢』と、「愛着があり、鮮度がいい」と評した『荒野に立つ虹』(評論集成第3巻)の2冊を合本・再編集した新編。
【1 現代文明】
山河にかたどられた人間/ローレンツの真価/アフリカという基底/世界史は成立するかーアーリイモダンの夢 他
【2 現代政治】
アジアの子から見たマルクス/ソルジェニーツィンの孤独/パステルナークの圏域/大衆の起源 他
【3 イヴァン・イリイチ】
思想は難物である/深沈たる白鳥の歌/最後のイリイチ/イリイチの眼で江戸を視る 他
【4 日本早期近代】
カオスとしての維新/小楠の道義国家像/文章家滔天の面目/漱石と明治/反乱する心情 他
累計13万部突破! 『京都祇園もも吉庵のあまから帖』シリーズ(PHP研究所)を手掛ける著者が、自身の体験談をもとに、45の「幸せへの道しるべ」をお届けします。
パワハラが原因で大病をして生死を彷徨い、病に侵された両親、そして妻を介護の果てに看取るなど、次々と大難に襲われた著者。
それでも「心の底から『幸せ』」と思える背景には、平穏無事な生活をしていると忘れがちな足元の小さな「幸せ」に気がつけたこと、心の痛みがわかり人に優しくなれたことなど、あらゆることに「感謝」の想いが芽生えたからだと語ります。
逆境を経た人間だからこそつかんだ、確信ある言葉の数々--。
病と闘っておられる方、大切な人を失った方、介護に疲れ果ててしまった方、つらい出来事に遭遇してふさぎ込んでいる方に、「いつか虹が出るよ」との想いを込めて、著者渾身の励ましの一書をお贈りします。
ご友人へのプレゼントにも最適です。
〔本書の主な内容〕
●明日、死んじゃうかもしれないから
●「同病相憐れむ」は何にも勝る治療薬
●心の天気が「あめ」の日は
●激痛も悪くない⁉
●私の介護は正しかったのだろうか
●亡くなった人の分まで生きる
●「長生きしよう」と思ってはいけない
●最後の晩餐はファンタグレープ
●大丈夫……じゃないかも
●逃げたり、死んだふりも時にはOK
●今日一日だけ生きてみない?
●人生、忙しさに救われることもある
●究極の長生きの秘訣 など
オレ、小6のユウタ。父さんとの思い出のダムに虫を取りに来た……はずなんだけど、気が付いたらタイムスリップしていた!? 村で出会った不思議な少女さえ子ちゃんと、ヤンチャなケンゾー。大切な仲間もできて、こんな毎日も悪くないと思っていたある日、さえ子ちゃんからある“秘密”を打ち明けられて……? 蛍がつなぐ運命の物語、きずな文庫で登場!