生物多様性という言葉を聞く機会が増えてきた。「生物多様性の危機」が叫ばれる今,市民や企業,科学者や研究機関,行政,さらには国際機関に至るまで,さまざまな場面で生物多様性を保全し,将来へ残そうとする試みが見受けられる。それでは,生物多様性とは何だろうか?いったい何を守ろうとしているのだろうか?生物多様性を保全することの意味や意義は?本書は,これらの問いに答えることを目的としている。
生物多様性の評価方法,保全の意義などは一義的に定義できるものではない。自然からの目線,社会からの目線を踏まえつつ,多様に評価でき,多様な意味を持つ「生物多様性」について,本書では幅広く解説する。
1 はじめにー生物多様性について考え始める
2 生物多様性の多様性
2.1 生物多様性とは?
2.2 生態系とは?
2.3 種とは?
2.4 種内変異とは?
2.5 生物多様性の定量化
3 生物多様性を形作するー偶然性と必然性が織りなす
3.1 生物群集とは?
3.2 生物群集の形成プロセス
4 生物多様性の果たす役割ー人類の福利と関わる
4.1 生物多様性と生態系サービス
4.2 生物多様性と生態系機能
4.3 明らかになってきたこと,不確かなこと
5 おわりにー生物多様性をめぐって
引用文献
あとがき
生態学から生物多様性を把握する(コーディネーター甲山隆司)
索引
第一次産業を除く企業の99.7%を占める中小企業。多くの人にとっての働く場であり,自己実現の場である中小企業の多様性を事例をまじえながら描く好評テキストの最新版。コロナ禍での不況で悪化する,中小企業の環境と3つの「中小企業問題」についても厚く論じる。
第1章 中小企業で働くこと=渡辺幸男
第2章 企業の創業と進化=小川正博
第3章 中小企業とは何か=渡辺幸男
第4章 戦後日本の中小企業問題の推移=黒瀬直宏
第5章 戦後日本の中小企業発展の軌跡=黒瀬直宏
第6章 ものづくりと中小企業=渡辺幸男
第7章 中小製造業の経営=小川正博
第8章 中小商業と流通=向山雅夫
第9章 中小商業経営と商人性=向山雅夫
第10章 中小企業の金融=小川正博
第11章 戦後日本の中小企業政策の変遷=黒瀬直宏
遺伝学でわかったアユのすべてを、最新の研究データをもとに解説。アユの過去(遺伝子)を解明すると、アユの未来がみえてくる。全国のアユの類縁関係などから、意外な事実がわかってきた。天然アユを保全・保護するための、漁業、養殖、遊魚、自然保護に携わる人の必読書。研究者のために、これまでのアユ研究の論文リスト、研究・分析法を巻末に収載。
事業承継とは何か? 本書は、「似て非なる」東アジア諸社会(日本・中国本土・台湾・香港・韓国)の家族企業のケーススタディを通して、事業承継そのものの構造とそれを取り巻く社会構造に迫る。事業承継をめぐる「越境」的研究への第一歩。
序章 東アジアの家族企業と事業承継ー共通性と多様性ー
第1部 総 論
第1章 東アジア諸社会の事業承継問題と事業承継支援政策
第2章 東アジア諸社会の事業承継を取り巻く社会構造
第2部 ケーススタディ編
第3章 株式会社松栄堂(日本)のケース
第4章 生田産機工業株式会社(日本)のケース
第5章 方太グループ(中国本土)のケース
第6章 黛瑪詩時尚服裝有限公司(中国本土)のケース
第7章 大甲化工実業有限公司(台湾)のケース
第8章 海天堂有限公司(香港)のケース
第9章 株式会社コメクス(韓国)のケース
第10章 三海商事株式会社(韓国)のケース
終章 総括と展望
年齢、民族や文化、国際問題、宗教や思想、多数派の中の少数派など、スリランカ出身の社会学者で経済学博士のにしゃんた氏が国際的な視点からの「多様性」の考え方を解説。
さまざまなニュースは民主主義にとって不可欠だ。ではニュースの多様性はどうやって測れるのか? それは政治にどう影響するのか?
本書は、ジャーナリズム論における「多様性」を理論的に検討し、さらに生態系における生物多様性の指標を用いてメディア環境全体での多様性を実証的に分析するものである。また、過去の国政選挙を事例に選挙報道の多様性と投票率等との関連性を実証的に検証し、報道の多様性が現実の政治に密接に結びついていることを具体的に示す。
はじめに
第1章 ニュースの多様性をめぐる議論
1 なぜニュースに多様性が求められるのか
2 ニュースの多様化に対する懸念
3 多様なニュースの両義性
第2章 「ニュースの多様性」という概念の多様さ
1 ニュースの多様性とは何の多様性なのか
2 どのようなニュースのあり方が「多様」なのか
3 メディア環境のデザインとニュースの多様性
4 開かれた多様性と反映する多様性
第3章 ニュースの多様性をどのように分析するか
1 ニュースの多様性に関する分析デザイン
2 ニュースコンテンツの多様性
3 メディア間の差異に関する分析手法
4 ニュースコンテンツ以外の多様性
第4章 ニュースコンテンツの多様性を測定する
1 ニュースコンテンツをどのように分類するか
2 テストデータを用いた分析手法の検証
3 日本の全国紙における選挙報道の多様性
4 Yahoo!ニュースにおける選挙報道の多様性
5 安倍政権に関する新聞報道の多様性
6 分析結果のまとめ
第5章 ニュースの多様性と選挙
1 選挙報道の多様性と投票率
2 選挙報道の多様性と政党システムの分極化
3 選挙報道の多様性が新聞読者に及ぼす影響
4 分析結果のまとめ
おわりに
謝 辞
付 録
参考文献
事項索引
人名索引
「他者」との協同的な学習が推奨される教育現場で、いかに効果的な学習を促し、学習者の自律と社会的な共生を促すことができるのか。アクティブラーニングなどの実践から「多様性」が拓く学修の可能性を検討し、大学での教養教育デザインを再考する。
第1章 「他者」と学ぶ教育原理とアクティブラーニングの授業デザイン[佐藤智子]
1 大学教育におけるアクティブラーニング
2 大学生の学修の実態
3 アクティブラーニングの定義と課題
4 デューイの教育論からみるアクティブラーニングのあり方
5 授業の実践例:「学習理論入門」
6 アクティブラーニングの限界を超えた授業デザインへ
第2章 社会的マイノリティとの「対話」に向けたボランティア学習[江口怜]
1 ボランティア学習は世界を開くか
2 授業の実践例:「共生社会に向けたボランティア活動」
3 学生Aさんの学びの軌跡─野宿者支援の現場と向き合って
4 他者との出会いから学びを生み出すために
第3章 言語と文化の違いを超えて学生が学び合う国際共修授業[高橋美能]
1 国際共修授業発展の背景
2 東北大学の現状
3 国際共修授業における教育実践上の工夫
4 学習テーマとしての「人権」
5 別のテーマで実践した事例
6 学習テーマの選定と多様性を生かす教育実践
第4章 「言語の壁」を超えるトランス・ランゲージングの学び合い[島崎薫/プレフューメ裕子]
1 国際共修におけることばや言語の問題
2 「言語の壁」とは何か
3 トランス・ランゲージング
4 実践例:「Humans of Minamisanriku」
5 トランス・ランゲージングにおける学び
6 国際共修におけるトランス・ランゲージングの意義と今後の展望
第5章 コミュニティとの協働から学ぶサービス・ラーニング[菊池遼/藤室玲治]
1 サービス・ラーニングがコミュニティで果たすべき役割とは
2 被災地域のコミュニティとのサービス・ラーニング授業の成立経緯
3 授業の実践例:「被災者の生活再建・コミュニティ形成の課題とボランティア活動」
4 サービス・ラーニングはコミュニティにとって有効か
第6章 アートプロジェクトから学ぶ教養としての創造的思考[縣拓充]
1 アートプロジェクトと学び
2 教養としての創造的思考
3 千葉アートネットワーク・プロジェクト(WiCAN)
4 ワークショップ体験授業
5 アーティストとの協働によるプロジェクト
6 アーティストからの学びの機会をより有意義なものにするために
※2022年3月に、最新版となる第3版を発売しました。
『学校と子ども、保護者をめぐる 多文化・多様性理解ハンドブック 第3版』(ISBN978-4-909095-21-3)
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ある日学校に、外国につながる子どもがやってきた!
手続きは何からすればいい? コミュニケーションのコツは?
地域の学校へ、外国につながる子どもが転入学してくることは
グローバル化が進んだ昨今、決して珍しいことではなくなりました。
学校現場の先生、保護者、地域の方々が戸惑わずに受け入れられるよう、
基本的な知識と情報を詰め込んだ1冊です。
1 外国につながる児童生徒とその保護者、その多様性を豊かさに
松永典子
2 グローバル化と日本の学校文化ーー説明の必要性
施 光恒
3 多用な先生、多様な児童ーー文学に「学び」、文学で「遊ぶ」ヒント
波潟 剛
4 外国人保護者が捉える日本の学校文化ーー相互理解と母語・母文化保持の観点から
S.M.D.T ランブクピティヤ
< 資料編>
1 クラス、学校に外国につながる児童生徒がやってきたら
2 役に立つリンク集・活用例
グローバル化と多文化化が連動して生起する現在、異なる文脈で語られてきた多文化教育と国際理解教育は相互に接続し包括的に研究、実践される必要がある。両教育に共通する多様性と社会正義/公正の視点による理論と実践に関する近年の内外の研究成果を収録。
地域の自然や生態系、生物多様性を活かした復興は可能なはず。しかしこの甚大な被害を前に耳を傾ける人がいるのか。とまどいながら被災地に入った生態学者と仲間たちが現場で出会ったのは……。各地の経験から「海と田んぼからのグリーン復興」の可能性を探る。
「正常」な読み方なんてない。難読症(ディスレクシア)、過読症、失読症、共感覚、幻覚、認知症といったニューロダイバージェントな人々の読み方を歴史的にたどり、改めてとらえなおす「文字を読む」ということ。
あなたの“性”はなんですか?“LGBTQ+”?“ふつう”?さまざまな性のあり方を通して“私”について考えよう。
ソーシャルビジネスは、社会的な問題をビジネスの手法で解決すると説明されています。
少子高齢化で起こる老老介護や地域消滅、人手不足、経済格差から生まれる貧困問題、待機児童の問題、障害者雇用など。環境に関してはフードロスや脱プラスチックなど、周りを見渡すと様々な問題にあふれています。
これらの問題はガラスの向こうの話でしょうか?
自分には関係ないと感じる人もいるでしょうが、これらの問題を自分事としてとらえ、自ら関わっていくという選択は、確実にあなたの世界観を変え、可能性を広げていきます。関わり方は寄付やボランティアといった方法もありますが、ソーシャルビジネスという関わり方もあります。そこには、最初の一歩を踏み出し、周りと歩み、世界を広げていくソーシャルリーダーシップが重要です。
本書では、役に立つ事業がしたいという方が自らが成長し、継続的に成果を生んでいくことができるよう、ソーシャルビジネスの面白さや魅力、ソーシャルリーダーシップを発揮するヒントをお伝えします。
多様性に溢れる悠久の国 何でもありのインド
琵琶湖の北に位置する「山門水源の森」は、かつて炭や薪づくりに利用されてきた里山と広大な湿原から成り、特徴的な生態系が広がる生物多様性の宝庫です。淀川水系1400万人の水瓶である琵琶湖の水源でもあります。「山門水源の森を次の世代に引き継ぐ会」は、周辺の開発により危機に瀕した「山門水源の森」の環境を保全し次代に継承させるため2001年に発足しました。行政との折衝や地道な保全活動を重ねた20年間の歩みを、豊富な写真とともにまとめた一冊。
組織も、働き方も、時代も変わった。それでも色あせないのは、変化を求め続けるチェンジ・リーダーだ!世の中、会社、リーダー、個人、スキル、働き方。アクセンチュア出身のコンサルタント3人が教える、変革期のリーダーシップの教科書。
今日、精神分析のあり方は多様化の一途を辿っているが、その傾向は米国において顕著であると言える。その理由として、米国が世界最多の精神分析家を擁する国であること、さらに精神分析の伝統が深々と根を下ろしていることが挙げられる。
本書では、精神分析をめぐる最新の議論を米国の動きに注目して紹介しつつ、今後の臨床への応用についても展望していく。
第1部 精神分析理論の新しい地平
第1章 関係性理論の発展:新しい地平と批判
第2章 精神分析の多様化とセラピー・プロセス
第3章 解釈と関係性:無意識的プロセスと知覚的体験をめぐって
第4章 逆転移概念の変遷について
第5章 現代米国精神分析とウィニコット
第2部 臨床的ディスカッション
第6章 スティーヴン・ミッチェルの症例にみる精神分析技法論
第7章 治療者の主観性について
第8章 心的外傷と時間:遅刻を繰り返す女性の精神分析的精神療法を通して
第3部 米国における精神分析の訓練
第9章 米国における精神科臨床と精神分析
第10章 米国における精神分析的精神療法
第11章 ホワイト研究所における精神分析訓練