陽気は美徳、陰気は悪徳…。宇野千代が白寿を前に、老いてなお楽しい生き方について語った282の断章。何気なく語る一言一言が心にしみる最後のメッセージ!構成・北林紀子(解説・藤江淳子)
恋愛、女磨き、年齢、妊娠・出産、生き方…すべてのアラサー独身女性に贈るオンナ人生指南書。
在日台湾人の著者が拓く「新しい文学」!
中国語を学ぶ日本人恋人に、自身を揺らがされる在日台湾人女性・・・第33回すばる文学賞佳作受賞の「好去好来歌」と「来福の家」収録。3つの言語が織りなす新しい文学の担い手、待望のデビュー作。
同世代を書き続けて32年。中年以上初老未満女性、必読エッセイ。美女にもブスにも等しく訪れる中年期を考察するバブル世代論。
平安文学研究者出身の作家・奥山景布子が、「フェミニズム」「ジェンダー」「ホモソーシャル」「おひとりさま」「ルッキズム」など、現代を象徴するキイワードを切り口に「源氏物語」を読み解く。そこに浮かび上がってきたのは、作者・紫式部の女性たちへの連帯のまなざしだった。時空を超えて現代の読者に届くメッセージーー希望ある未来へとバトンを繋げる新解釈。著者初の古典エッセイ。
<目次>
はじめに 「サブカル」、そして「ジェンダー」「フェミニズム」
--紫式部の追究した「人間の真実」
第一講 「ホモソーシャル」な雨夜の品定め
--平安の「ミソジニー」空間
第二講 「ウィメンズ・スタディズ(女性学)」を古典で
--「女の主観」で探る夕顔の本心
第三講 ほかの生き方が許されない「玉の輿」の不幸
--「シンデレラ・コンプレックス」からの解放
第四講 「サーガ」としての「源氏物語」
--光源氏に課せられた「宿命」と「ルール」
第五講 「境界上」にいる、破格な姫君・朧月夜
--「マージナル・レディ」の生き方
第六講 宮家の姫の「おひとりさま」問題
--桃園邸は平安の「シスターフッド」?
第七講 「教ふ」男の「マンスプレイニング」
--紫の上の孤独な「終活」
第八講 「都合の良い女」の自尊心
--花散里と「ルッキズム」
第九講 平安の「ステップファミリー」
--苦悩する母たちと娘の「婚活」
第十講 宇治十帖の世界と「男たちの絆」
--「欲望の三角形」が発動する時
第十一講 薫の「ピグマリオン・コンプレックス」
--女を「人形」扱いする男
第十二講 「自傷」から「再生」へ
--浮舟と「ナラティブ・セラピー」
おわりに 古典を現代に
<著者プロフィール>
奥山景布子(おくやまきょうこ)
1966年生まれ。小説家(主なジャンルは歴史・時代小説)。名古屋大学大学院文学研究科博士課程修了。文学博士。主な研究対象は平安文学。高校講師、大学教員などを経て、2007年第87回オール讀物新人賞を受賞し作家デビュー。2018年、『葵の残葉』(文藝春秋)で第37回新田次郎文学賞、第8回本屋が選ぶ時代小説大賞をダブル受賞。古典芸能にも詳しく、落語や能楽をテーマにした小説のほか、朗読劇や歴史ミュージカルの台本なども手掛ける。また、「集英社みらい文庫」レーベルでは、児童向けの古典案内・人物伝記も精力的に執筆。著書多数。
沖縄久高島に琉球王朝以前から連綿とつづいてきた女性神職者たちによる祭祀。それは、沖縄の古層、さらに日本人の魂の原郷をみごとに具現している。現代社会が失ったものを再発見できる一冊。
どの家にも学校にも職場にも駅にも田畑にも戦争の空気が漂っていた時代。女性、子供、捕虜の視点で描かれる、それぞれの戦争の日常。
この世に男と女がいる限り、恋だの愛だの修羅場だのは永久に避けられないもの。そして、わが国ニッポンにおいては、なんだか独自の男女生態系がハッテン中。
愛しているのに腹立たしいとはこれいかに? 女は本能で体感できることが男は10回生まれ変わっても理解できないのはこれいかに? 時代が流れようと事件が起きようと、進化してるのか退化してるのかどうかも曖昧な現代男女の実態を気鋭の書き手が分析。
もはや「涼美節」ともいうべき、独特の視点と描写と文体が浮き彫りにする男と女の最新エンサイクロペディア。
【目次より抜粋】
1分類●恋愛類天敵目シュラバ科
処女信仰男~20歳の責任とるなら30代の責任とってほしい話
聞かない女~男への平和的質問の手法なんてある? の話
メンヘラ製造男~すこーし愛してながーく愛してはキツイ話
前向きな女〜下手な魔法は使わない方がいい話 ほか
2分類●セクシャル類ニッポン目依存科
自称「卒業した」男~おじさんのマウンティングが見苦しい話
夢と現実の高低差女~性格が良いと身体を売る話
ニッポンの不倫男~罪悪感がないにもほどがある権利主張の話
パパ活培養女~不倫と売春で勘違いブスができるまでの話 ほか
3分類●意識高い類ポリシー目共食い科
思春期積み残し男~今更覚えたてのタバコをふかされてもな話
あえての根性論男〜「漢だねぇ〜」と言われたら落ち込んでほしい話
フェミニーナな女~自己主張も自己犠牲もなく来ちゃったよね、って話
俺ぁこんな村嫌だ女 ~イタさを恐れない田舎モンは強いという話 ほか
4分類●無敵類ハッテン目ガラパゴス科
元「めちゃモテ」女~ぷっくり唇がここに来て大火傷を負ってる話
代理店系メンタリティ男~独特のカタカナが名刺を彩ってる話
長文の女~メンヘラの強靭なメンタルの話
堀江ワナビー男~いいからお前は会議に出ろの話 ほか
【プロフィール】
鈴木涼美(すずき・すずみ)●1983年東京都出身。慶應義塾大学環境情報学部卒業、東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。大学在学中からキャバクラ嬢などを経験。大学院卒業後は日本経済新聞社に入社し、都庁記者クラブや総務省記者クラブなどで5年半勤務後、退社し、著述家に。大学院での修士論文が2012年に『「AV女優」の社会学 なぜ彼女たちは饒舌に自らを語るのか』として書籍化。他、著書は『愛と子宮に花束を ~夜のオネエサンの母娘論~』『おじさんメモリアル』『オンナの値段』『女がそんなことで喜ぶと思うなよ 愚男愚女愛憎世間今昔絵巻』など。
「出逢いがない!」「いい男はどこにいるの?」なんて愚痴っている、すべての女性必見! 人気風水師として数々の講演会やスクールでアドバイスをしてきた著者だからこその視点で、理想のパートナーに出逢うためのノウハウをご紹介します。ただ待っているだけでは、白馬の王子さまは現れません。まずはこの本を手にとって、出逢いの風をおこしましょう!
恋人がいない、女性から好意を向けられない等の苦悩は、「非モテ」という言葉によって90年代後半からネットを賑わせてきた。
現在も「非モテ」問題は多くの男性の心を捉えて離さない。
しかし、本当に「非モテ」男性はモテないから苦しいのだろうか?
男性性が内包する問題について研究し、当事者の語り合いグループを立ち上げた著者が、男性が「非モテ」という苦悩を抱くまでの過程や内実を掘り下げ、問題の背景や構造を解き明かす。
そして「非モテ」の苦悩から抜け出すための実践まで男性学の視点から提示していく。
「“キモい"“弱い"“ダサい" 暴力的に片づけられがちな問題を豊かな言葉で掘り返す男性研究の書」--桃山商事・清田隆之氏、推薦!
◆目次◆
第1章 「非モテ」とは何か
第2章 「ぼくらの非モテ研究会」
第3章 追い詰められる非モテ・自分を追い詰める非モテ
第4章 女神への執着と非モテ
第5章 非モテから離れる実践
第6章 非モテの苦悩の正体を考える
第7章 つながりだした非モテ
終章 隣り合って「男」を探求するということ
◆著者略歴◆
西井 開(にしい・かい)
1989年大阪府生まれ。神戸大学発達科学部卒業後、会社員、NPO職員、無職期間を経て、立命館大学人間科学研究科博士後期課程。日本学術振興会特別研究員。臨床心理士。公認心理師。専攻は臨床社会学、男性・マジョリティ研究。
モテないことに悩む男性たちの語り合いグループ「ぼくらの非モテ研究会」発起人、男性の語り合う場をつくる任意団体「Re-Design For Men」代表。共著に『モテないけど生きてますー苦悩する男たちの当事者研究』(青弓社)がある。
いいね! 実にきなくさい。ここで幽霊男爵のお出ましとしようーー。
19世紀ロンドンを舞台に繰り広げるオカルト・ミステリー!
産業革命により科学に照らされ、一方で闇が濃くなりつつあったこの時代。
博物学と胡散臭いオカルト現象に目がない“幽霊男爵"エリオットの元に数々の怪奇事件が舞い込む。
誰もが恐ろしさから口をつぐむ沈黙の交霊会、関係者が次々と命を落とす呪われたミイラの解剖ショー、血塗られた伝説に潜む約200年前の純愛、ビクトリア朝時代特有の女性しか罹らない病、さらに天使を地下へといざなう天井桟敷……。
怪奇に沸くロンドン、だが「謎」から闇を拭うと隠された人々の想いと悪意、切ない事情が見えてくる。
美貌の助手・コニーをしたがえ、幽霊男爵が明晰な頭脳と “異能"で人の心につけ込むインチキ霊能者を斬る!!
なりたいじぶんは、じぶんで作る!
健康になるために45kgやせて、
夢をつかむために40kg増やして、
さらに先に進むために30kg以上またやせて。
ゆりやんレトリィバァが、パーソナルトレーナー岡部友と、
二人三脚で挑んだボディメイクの全容を大公開!
体づくりを通して、じぶんをもっと大好きになろう♡
【はじめにより抜粋】
小学校に入学して、筆箱とか下敷きとか全部そろえてもらうとき、自分が大好きなキャラクターの物を買ってもらいませんでしたでしょうか。
私は、サンリオのマロンクリームちゃんでした(今なら絶対ハローキティちゃん‼)。
それは、この小学校6年間、このかわいい大切なグッズと一緒に学校生活をがんばりたいっていう気持ちだったからですよね。
だけど、使っているうちに扱いが雑になっちゃったり、人がかわいいのを持っていると自分の筆箱がかわいく見えなくなったりしてしまいました。今となっては親と物に申し訳ない気持ちです。
何が言いたいかというと、筆箱とかがそうだったように、私たちは生まれてくるときはきっと、自分はこのきれいなかわいい身体で一生楽しんでがんばるぞと思っていたに違いありません。でも、生きているうちに、勝手に人と自分を比べて、せっかくの自分を卑下して雑に扱ってしまっているような気がします。
私もそうでしたし、今もまだ少しそうかもしれません。
ですが、筆箱は買い替えられても、自分を買い替えることはできないのです(あたりまえ)! だから、この“自分”というのを大切にして、人は関係なく自分の一番好きな状態で一生を生きて行く方がよくないですか! この人生という小学校6年間を‼ 自分の体という筆箱で!!!(意味不明)
この『じぶんBIG LOVE!♡♡♡ 〜ゆりやんの体づくり本〜』は、私のここ何年かの自分との向き合い方を通じて、これを読んでくださった方の何かのきっかけになればいいなあという本です。
今まで自分の体を大切にせず、不摂生、暴飲グ・マイウェイだった自分を助けてくれた、フィットネス界の巨匠、私の師匠、命の恩人でもある岡部友さんからの教えもたくさん詰まっているので、きっと体づくりに役立つ本になっていることも間違いありません。
●ゆりやんレトリィバァ
奈良県出身。「NHK上方漫才コンテスト」優勝、「女芸人No.1決定戦THE W]優勝、「R-1グランプリ」優勝など。’24年、Netflixシリーズ「極悪女王」にダンプ松本役で主演。
●岡部友(監修)
神奈川県出身。フロリダ大学で運動生理学、解剖学を学ぶ。帰国後、女性専用ジム「SPICE UP FITNESS」をオープン。
なぜ、彼は“普通"なのに、男からも女からもモテるのか──。これは使える! 業界屈指のインフルエンサーが明かす、“人たらし"術。
思いやりを大事にする「良識的」な人が、差別をなくすことに後ろ向きである理由とはーー。
「ジェンダー平等」がSDGsの目標に掲げられる現在、大学では関連の授業に人気が集中し企業では研修が盛んに行われているテーマであるにもかかわらず、いまだ差別については「思いやりが大事」という心の問題として捉えられることが多い。なぜ差別は「思いやり」の問題に回収され、その先の議論に進めないのか?
女性差別と性的少数者差別をめぐる現状に目を向け、その構造を理解し、制度について考察。
「思いやり」から脱して社会を変えていくために、いま必要な一冊。
「あなたの人権意識、大丈夫?
“優しい"人こそ知っておきたい、差別に加担してしまわないためにーー。
価値観アップデートのための法制度入門!」--三浦まり氏(上智大学教授)、推薦!
◆目次◆
第1章 ジェンダー課題における「思いやり」の限界
第2章 LGBTQ課題における「思いやり」の落とし穴
第3章 「女性」vs.「トランスジェンダー」という虚構
第4章 ジェンダー課題における制度と実践
第5章 LGBTQ課題における制度と実践
◆著者略歴◆
神谷悠一(かみや ゆういち)
1985年岩手県生まれ。
早稲田大学教育学部卒、一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。
LGBT法連合会事務局長、内閣府「ジェンダー統計の観点からの性別欄検討ワーキング・グループ」構成員、兵庫県明石市LGBTQ+/SOGIE施策アドバイザー。
これまでに一橋大学大学院社会学研究科客員准教授、自治研作業委員会「LGBTQ+/SOGIE自治体政策」座長を歴任。
著書に『LGBTとハラスメント』など。
1回だけじゃマジすぎる
だから10回好きって言った
10回本気で好きって言った
受け流したキミはほんとにすごくキラキラで
10回なんかじゃ足りないって思った
キュリー夫人は女性としてはじめて、しかも2回もノーベル賞を受賞した科学者です。1回目はラジウムを発見し、夫のピエールとともに受賞しました。そして夫の死後、数多くの困難にもめげず、2回目のノーベル賞を受賞したのです。このラジウムの発見、研究は、今日の原子力時代へと科学を発展させました。
夫のことわかってますか。セックスレス、ED、帰宅拒否症、男の更年期障害、熟年離婚。新しい夫婦のあり方のバイブル誕生!「メイプル」の人気エッセイ、待望の単行本化。
多様化するコミュニケーションの中でもがく現代女性のために、3万人をコンサルしたカラーキュレーターが教える幸せをつかめる色のマジック。人間関係のあれこれは、すべて色が解決してくれます!
政治、社会、文化など様々な文脈におけるジェンダー(社会的文化的性差)の働きについて女性の視点から問い直す。