ひとはなぜ庭仕事を愛するのか。アメリカ人ジャーナリストがみずからをイギリスの大地へと「移植」して、ユーモアたっぷりに分析する英国ガーデニングの驚くべき奥深さ!園芸家必読、ガーデニングブック決定版。
古代の貴人は庭に向かって来世を観想し夢みた 人の心を陶酔させる庭園の快楽はいつも死の翳を帯びている。楽土の夢と現世の律を往き来する世界。
“花のラファエロ”と呼ばれたルドゥーテの『バラ図譜』から高木春山の『本草図説』まで、古今東西のボタニカル・アートの粋をあつめた豪華な博物図譜。植物画の歴史、文学に現れたる花の数々、手彩画の美しさが満載。200点ものカラー図版による“白い花譜”と“黒い花譜”の饗宴。
迷宮と迷路はどう違うのか。古代クレタの迷宮神話に秘められた「死と再生」の意味するものとは。歴史の闇に潜む迷宮の謎に迫る。
「べつに描かなくたって生きてはいけるさ。生きてたからな」天才少年画家として脚光を浴びたこともある高崎時弥は、弟の心を深く傷つけ、自殺未遂にまで追い込んだことから、今は家族と離れてイギリスで暮らしている。自らへの罰として、絵を描きたいと願うことを禁じてー。ところが、彼の後見人エリック・カニンガムの屋敷で、少女の姿をした幽霊が見えてしまったことから、時弥はその幽霊と承諾しがたい“契約”を結ぶはめになり…!?すべての期限はたったの一年、時計じかけのホーンテッド・アフェクション。
「助けろよ、俺だって、あんたを助けるんだろ?」「青の少女」と「追想」という二枚の絵に、ローズマリーの肖像画との隠された関連を感じとる時弥。だが、弟の行宏から送られた一通のエアメールによって、時弥は謎解きを中断し、日本への一時帰国を決意する。身勝手で非協力的な幽霊、アンディとともにー。ラルフとエリックとタマラ、アンディと親友エイドリアン、時弥と行宏の間に横たわる感情の行方は、喪われた絵だけが知っているのか…!?消しされぬ過去、そしてまだ見えぬ未来、時計じかけのホーンテッド・アフェクション。
素朴な花への愛情を繰り返し訴えたウィリアム・モリスのユートピアを求めて、いざ、モリスの庭へ。モリスが描いたユートピアの源。
「描きたいんだ。ローズマリーだけじゃなくて、きっとあんたのことも」日本から戻ったものの、エリックの巧みな工作に妨害され、謎解きを進めることができない時弥。しかも、意識をアンディの記憶とシンクロさせた時、「ローズマリーの肖像画」が燃やされた瞬間を視てしまう。だが誓いを破り、ついに描く決意を固めた時弥を、アンディにとり憑かれていた画家サヴァンの悪意が襲う。そして、新たにもたらされた意外な真実とは…!?生者と死者それぞれが胸に抱く狂おしいほどの執着、時計じかけのホーンテッド・アフェクション。
「ローズマリーの肖像画」が見つかった。絵はアガサの自画像「追想」の下に描かれていたのだ。上書きされた絵を洗浄するまでの猶予期間がもうけられ、サヴァンの妄執と闘いながらも、絵筆をとりキャンバスに向かう時弥。この世にアンディを引きとめたローズマリーを、その特別な色を、その特別な線を思い描いてー。アンディが望んだ絵、望んだ願いを時弥は描き出せるのか、そして喪われたブルーダイヤモンドを手にする者は…!?時計じかけのホーンテッド・アフェクション、ついに感動の完結。
いきいきとした自然を楽しみながら、サロンのようにゆっくりと過ごす。パリで見つけたテラスは、アパルトマンのもうひとつの素敵な空間。パリで出会った、クリエーターたちのテラスとジャルダン。しあわせな気分になれるガーデン・インテリアブック。
単子葉植物約800種をカラー写真とともに紹介した植物図鑑。索引は科名、属名、種名、別名を五十音順に配列している。
近代日本の激動の時代をそこに住む人とともに駆け抜け、今なお凛然と生きる東京の日本家屋を訪ねる。
日本人の精神性をよく表し、独特の発展をとげてきた日本の庭。時代の流れとともに様々な形の庭がうまれた。極楽浄土の思想を具現した浄土式庭園・禅の思想を反映した枯山水・大名による豪壮な大名庭園など、芸術と思想が一体となったところに庭の美がある。国から名勝・特別名勝に指定されている庭を78ケ所掲載。
庭とはいったい何だろうか。私たちは、時として庭園を訪れたくなるのはなぜだろうか。庭は奥が深い。本書では、庭の本質を死=他界であるという新たな視点をもって、再び京都の名庭に対峙してみたい。庭園が私たちに饒舌に語りかけてくるのである。日本一の観光地・京都でとりわけ見所の多い珠玉の庭園群。最新の研究成果を盛り込みながら、世界遺産を含む27名庭を新たな庭園観で描く。
微分積分、線形代数、応用数学をこの1冊で制覇。独学に役立つ完全解答つき問題集。
東京都心のコンクリートジャングルに緑の孤島のように浮かんだ「皇居の森」。高層ビルを背にその懐に踏み込むと、四季折々に表情を変え、あまたの生命を育む大らかな自然がわたしたちを待っていた。