清朝の王女に生まれながら日中十五年戦争に運命を狂わされて“東洋のマタ・ハリ”として銃殺された女性の素顔を、現存の兄妹の証言や新資料をもとに戦後はじめてあきらかにする。
女たちはなぜ男装してきたのか?男装を選んだ女たちの生に、人類学、フェミニズム、レズビアニズムなどの多彩な光をあて、そこに顕現する〈女性性・男性性〉の社会的意味の変遷を捉える。
父のモレコーム侯爵の虐待に耐えかね、イヴォーナは母と共にフランスへ逃げた。ガンブワ伯爵の別荘での四年間の安息。だが、不虜の事故で母と伯爵は亡くなる。茫然とするイヴォーナの前に現れたのは父の弟、アーサー叔父だった。妻の訃報のショックで父もまた急死し、その代役として、後見人となったのだ。憎悪をつのらせた彼は、姪を強制的に厳格な修道院に閉じこめようとする。一度は自殺まで考えたイヴォーナだが修道院への道中、隙をみて逃げ出すと、髪を切り、男装して闇にまぎれこむ。凍える雪道で見つけた木こり小屋にはけがを負ったサンスール公爵がいた。
満州・日支の風雲に沈んだ謎の麗人・川島芳子。稀代のトリックスターが破格の文業でいま甦る。
かた苦しいドレスが嫌いで、男装で気ままに暮らしてきた村の地主の娘クリスティーナも結婚をしなければいけない年頃になり、両親から口うるさく叱られるようになった。そんな折、王子の結婚相手を探す舞踏会が国中の娘を集めて開かれるという知らせがくる。父親に無理やり連れて行かれたクリスティーナだったが、ガツガツとごちそうを頬張っているところに現れたのは美貌の王子さまで…。
隣国の皇帝ジークヴァルトに恋心を抱いていたアンリ。
王位を継ぐため『王子』として生きていくと決めた矢先、
宮殿の離れで裸を見られて純潔を……。
「もう君は俺のものだ」
無骨だけど巧みな愛撫。
厚い胸板に顔を埋め、灼熱の楔に貫かれて飛沫を浴びる快感。
女の悦びを教え込む皇帝の熱い瞳に惹きつけられて、高鳴る胸。
王族の務めと愛情で揺れるなか、運命のプロポーズを受けて!?
弟の呪いを解くため、小国の王女セシーリアは隣国の図書館に潜入中。女人禁制なので男装しているが、帝国の第二皇子ルードルフにはバレている。ある日、皇子たちの花嫁候補として、セシーリアは帝国へ招かれ!?
清朝の王女に生まれながら日中十五年戦争に運命を狂わされて“東洋のマタ・ハリ”として銃殺された女性の素顔を、現存の兄妹の証言や新資料をもとに戦後はじめて明らかにする。
政略結婚を嫌がる王女アリシアに母が持ちかけたのは、男子魔法学園に入学して婚約者候補から結婚相手を見つけなさいという、無理難題!ところがアリシアが恋をしてしまったのは、候補外の美しい召喚士ルシウスだった。なぜかルシウスはアリシアが女であることを知っていて「卒業までの間、僕のものになれ。例えばこんなことをされてもー」と唇を奪われてしまい…!?
娘は男装の理由を告げられぬまま、恩人の伯爵を愛してしまったーー
継母にいじめられ、召使いのようにこき使われているジェミーは、ある日、“おまえの結婚が決まった”と問答無用で言い渡される。紹介された貧相で好色そうな遠縁の老人を見て、彼女は決心したーーこうなったら、かねて考えていたことを決行するしかないわ……。ジェミーは少年になりすますと夜陰に紛れて屋敷を逃げ出し、偶然会った伯爵リチャードの領地で庭師見習いをすることになった。万事順調と思われた矢先、先輩庭師に暴力を振るわれ、気を失ったジェミーはリチャードに助け出される。リチャードは庭師見習いの少年の体についた傷を確かめようと、そっとシャツを脱がせ……相手が少年でないことに驚愕した!■J・メイトランドによるリージェンシーの名作中の名作『庭園の誓い』を改題してリバイバル刊行いたします。准男爵令嬢でありながら、意地悪な継母にこき使われてきたヒロインはまさに灰かぶりのシンデレラ。屋敷から逃げ出してもなお、継母の脅威は終わらず……。
王女との婚約が決まっていた双子の兄が失踪したために、彼のふりをして急場をしのぐことになった男爵令嬢のナディア。どうごまかそうかと悩んでいたところ、現れた王女はなんと男性!? 兄弟たちに命を狙われないよう女性として育てられていたという彼は、ナディアが女性であると最初から気づいていた。そのうえ、彼女に自分の子供を産ませたいと企み、強引に押し倒してしまう。あまりのことに怒りを覚えるナディアだったが、彼女を淫らにもてあそぶ王子の振る舞いに「優しさ」があることにも気づく。誰にも愛されず男性としての名前すらついていない彼に絆されてしまいーー!?
故郷のため、女であることを隠して従軍していたノアは、精鋭ぞろいの護衛班に抜擢される。王子ヨハン警護の命を受けるが、当の彼は軽薄で人たらしな主君だった…!?しかし仕えるにつれ、ヨハンの聡明さや国への想いを知り心惹かれていくノア。彼を襲う謀略に立ち向かいながらも、自分への好意を正面からぶつけてくる彼と、騎士である己の間で揺れー。
「抜けるって……何!?」デッ…カい秘密(性別)を胸に隠した男装女子による、男子校潜入トークコメディ!!
訳あって性別を偽りながら男子校に通うことになった男装女子・乙木まこと。何としても男子として馴染もうと意気込むまことだったが、 周囲はそろいもそろって思春期男子!! アホでエッチな男子校トークがウブなまことに降りかかるーー!! SNSで大反響の男子校潜入トークコメディ、描き下ろしも追加して待望の単行本化!!
天然発言を繰り返す男装王女リュカリスに翻弄され、そろそろ心臓がもたない皇太子アルトゥール。婚礼式も間近という時、星王国第一王子ゼノンが訪れる。帝国嫌いで隠れ妹大好きな彼はリュカリスに「期限内に帝国人に受け入れられなければ、婚約を白紙に戻す」と無茶な要求を突きつけてきて!? 全国民をたらしこみ大団円なるかーー勘違い輿入れラブコメ堂々完結!!
明治23年(1890)、横浜港を出航したドイツ汽船に乗っていた唯一の日本人女性、高橋瑞。ドイツへの女子留学生、それも私費で渡ったのは瑞が最初だったーー。
嘉永5年(1852)、西尾藩士の末っ子として生まれた瑞は幼い頃から利口な娘だった。維新後に家は没落、未婚のまま長兄の家で子守として過ごす。しかし、「瑞は学問をやるといい」という亡父の言葉を胸に24歳で家を出る。旅芸人の賄い、住み込みの女中、短い不幸な結婚など、様々な職を経て、明治13年(1880)、前橋の産婆・津久井磯子の内弟子となる。磯子の後押しで東京に出た瑞は、28歳で念願の学生となり、産婆の資格を取る。だが、産婆では救えない命がある、医者になりたいーー瑞は、女にも医術開業試験の受験を許可するよう、内務省への請願を始める。
この頃、荻野吟子(公許女医第一号)や生澤久野(同第二号)、本多銓子(同第四号)らも個別に請願を行っていた。彼女らの動きが実り、ついに明治17年(1884)、女子受験者を迎えた初の医術開業試験が行われた。瑞は女学生として初めて済生学舎に学んだ後、2年間の医学実習を終え、明治20年(1887)、公許女医第三号として医籍登録し、翌年、日本橋に「高橋医院」を開く。36歳だった。医院は繁盛したが、1年半後、「もっと産婦人科学を究めたい」とドイツへの留学を決める。女には大学で研究する道が閉ざされていたため、外国へ行くしか方法がなかったのだ……。
ドラマチックな高橋瑞の人生とともに、瑞が出逢い、見送った無名の女たちの運命、また、女医誕生への門戸を開いた仲間たちとの友情も感動的である。
女の子にも関わらずスカートや化粧は嫌い、恋愛対象は女性。
小学校時代からずっと“男装”をしてきた著者・やまだあがる。
オナベホストをしたものの、お酒が飲めず半年で辞職。
好きな女性からは性転換して結婚するよう迫られ破局。
仕事も恋愛もうまくいかない人生だったが、
ある日、自分と真逆の“女装男子”アンズちゃんと知り合い、
結婚を決意するーーー。
一見すると普通の夫婦、でも実は性別が逆転しているふたり。
ほのぼのとした小さな幸せを分け合って生きる夫婦の、愛と感動のストーリーです。
プロローグ
1章 男装女子と女装男子のおいたち
2章 男装女子と女装男子の出会い
3章 男装女子と女装男子の日常
エピローグ
天才画家として、宰相従者のローガンとともに
王宮内の不審死事件を追うジゼル。
女王や側妃の肖像画制作をしながら解決のために奔走するが、
執筆に行き詰まってしまう。
「見たまま」を描いているのにどうして…?
悩むジゼルを、
いつもは意地悪ばかりのローガンが励ましてくれて…。
でもこの距離は近すぎじゃない!?
そんななか事件の手がかりが!
喜んでいたのも束の間、
また一人犠牲者が出てしまってーー。
闇魔法の才能を持って生まれ、
「魔女」と罵られるヴラッドリー家の末娘・イヴリスは
家族からは蔑まれ、町の人々にも迫害されていた。
婚約相手からも婚約破棄を宣言され、絶望のどん底に落とされるイヴリス。
しかし、そんな彼女に手を差し伸べるのは…隣国の男装皇太子!?
貴族の同性婚を否定するイヴリスは、求婚を拒否しようとするが…
イケメン皇太子(♀)に溺愛されるドタバタラブコメディ開幕!
お家再興を目指す、女にしては少々逞しいアレクシアの前に現れたのはーー「あなたの執事でございます。さあ、存分にお蹴りください! そして男装してください!」ドMな執事の力と兄の名を借り、いざ帝国攻略!!