生成形態論の目標は、各種の複雑語を自動的に生成する体系の構築である。その一環として本書は、日英語の名詞化、形容詞化、動詞化の主要な現象を詳細に分析・記述した後で、記述的一般化を「分散形態論」の枠組みで理論的に説明する。即ち、語彙部門を解体し関連情報・操作を適所に最適に分散する機構から、範疇化の基本的・普遍的特性と語彙的・個別的特性を帰結として導く。「詳細な事実観察に基づく理論の構築」を主眼とする。
第1章 生成形態論の基本概念
第2章 分散形態論の文法体系
第3章 形態機構ー統語出力の再調整機関ー
第4章 名詞化の分析
第5章 形容詞化の分析
第6章 動詞化の分析
第7章 範疇化の統一的説明
第8章 チャレンジングな問題ー句の包摂ー
第9章 結び
国名をテーマにしたフェスティバル「国フェス」。
国際交流・理解を謳い、期間限定でそこに持ち込まれる多種多様なモノ・コト・価値の数々。それらの談話ーー言語・非言語を含む、有意味な記号活動のすべてーーを、マルチモーダル談話分析、言語景観研究、地理記号論の三つの視点を基盤に複数の手法で精査し、複雑に展開される相互作用を紐解いていく。
国フェス研究が、在日外国人コミュニティとホスト社会を架橋する可能性に向けてーーーー。
■序
■第1章 国フェスの社会言語学的研究ーー意義と方法
■第2章 調査の手順と国フェス事例の概要ーー開催の趣旨と経緯
(ナマステ・インディア/ブラジルフェスティバル/ラオスフェスティバル/ベトナムフェスティバル/アイ・ラブ・アイルランド・フェスティバル/おいしいペルー/コートジボワール日本友好Dayアフリカンフェスティバル/カンボジアフェスティバル/台湾フェスタ/アラビアンフェスティバル/ディワリ・イン・ヨコハマ/One Love Jamaica Festival/日韓交流おまつり/ミャンマー祭り/ベトナムフェスタin神奈川/その他の国フェス)
■第3章 国フェスのチラシのマルチモーダル談話分析
--A4紙一枚に凝集される国フェス
■第4章 国フェス会場に展開される国名・地名ーー想像の国家空間
■第5章 トークショーでの二言語使用ーー通訳が介在する相互作用
■第6章 参加型の言語関連活動ーー文化資本としての当該国言語
■第7章 音楽ライブでの多言語使用ーー多言語シンガーと観客の相互作用
■第8章 感染症対策を講じた国フェスから見えること
--「新しい日常」における国際交流イベントの課題と展望
■第9章 結論ーー多様性が価値づけられる多言語公共空間形成過程への示唆
コラム
あとがき
引用文献
現代的な意味論や語用論といった分野は分析哲学から派生したため、言語学と哲学は密接な関係にある。本書は言語学において議論されることが少ないプラグマティズムという哲学の概念が言語分析の基礎概念として機能することを示すと共に、その帰結を論じることを試みる。本書はプラグマティズムに加え、身体性、フレーム理論、ネオ・サイバネティクスといった概念との関係について詳細に論じる初の学際的な研究書でもある。
音韻論と他の部門とのインターフェイスは、句や文の広範な音韻現象と統語論、意味論、語用論との関わりを解明することを目的として言語理論ともに発展してきたダイナミックな研究分野である。本書では、対象を音韻論と統語論のインターフェイス(第I部)と英語の抑揚をめぐる諸問題(第II部)に絞り、現在までの研究の流れを整理し、それぞれのテーマについての2人の著者の研究成果も提示しながら今後の研究の展望を示す。
第I 部 音韻論と統語論のインターフェイス
第1章 音韻論と統語論のインターフェイス:概観
第2章 統語構造と音韻構造
第3章 強勢
第4章 音韻論と統語論の相互作用
第5章 音韻と統語の相関と類型論
第II部 英語の抑揚をめぐる諸問題
第6章 序
第7章 伝統的研究と記述研究
第8章 基本抑揚型の設定と抑揚の「意味」
第9章 英語の下降・上昇調と上昇調をめぐる諸問題
第10章 英語の音調句をめぐる問題
【「序章 本書の概要」より】
本書は日本語のアクセントとイントネーションを、鹿児島方言およびその近隣方言と東京方言の調査研究をもとに、一般言語学と対照言語学の視点から分析したものである。アクセントとイントネーションはともに音の高さ(ピッチ)が作り出す音声現象であるが、語の特性(アクセント)か、句や文の特性(イントネーション)かという違いを持つ。本書は計4つの章からなり、最初の3つの章では主にアクセントを、最後の第4章ではイントネーションを考察する。
いずれの章も過去20余年間に日本語で書いた論考、英語で書いた論考、そして今回新たに書き下ろした原稿の3つがもとになっている(前2者については文献欄を参照されたい)。日本語や英語で発表していた論考についても、今回データと分析を再検討し、また最近の研究動向を踏まえて少なからず改稿を行った。またopen data scienceの一歩として今後の検証が可能になるように、調査に用いた語彙・例文を章末の補遺に記載し公開することにした。
認知言語学の体系は少しずつ形をとり始め、その過程は現在もまだ進行中と言ってよい。そこには、その若さの故の不確定さも多く内蔵されているが、新しいことの起こりうる可能性も豊かに内包している。「百花繚乱」とも言える認知言語学研究の各テーマを、第一線で活躍する研究者が解説する。
執筆者:山梨正明、崎田智子、堀江薫、金杉高雄、守屋三千代、李在鎬、小松原哲太、安原和也、澤田淳、米山三明、杉本孝司、仲本康一郎、井上京子、黒滝真理子、吉村公宏、森雄一
第1章 認知科学と認知言語学 山梨正明
第2章 認知言語学と談話分析 崎田智子
第3章 認知言語学と言語類型論 堀江 薫
第4章 認知歴史言語学 金杉高雄
第5章 認知言語学と日本語教育 守屋三千代
第6章 用法基盤モデル 李 在鎬
第7章 メンタル・スペース理論 小松原哲太
第8章 概念ブレンディング理論 安原和也
第9章 フレーム意味論 澤田 淳
第10章 概念意味論 米山三明
第11章 形式意味論 杉本孝司
第12章 ファジー意味論 仲本康一郎
第13章 カテゴリー化とプロトタイプ 井上京子
第14章 事態把握とモダリティ 黒滝真理子
第15章 イディオムと構文 吉村公宏
第16章 日本語のレトリック 森 雄一
日本語ラップをこよなく愛する言語学者が、韻に込められた「ことば遊び」を分析する言語学エッセイ。Mummy-D、晋平太、TKda黒ぶちへのインタビューも収載。
本文より:
学生時代の私は、ただ日本語ラップが好きだった。好きなラップを聴いているうちに、いつしか自分で韻の仕組みを分析するようになっていった。その頃は、何か見返りを求めていたわけではなく、ただただ好奇心に導かれて研究していた。しかし、そんな研究は少しずつ有名になっていき、いつの間にか自らの分析をプロのラッパーたちに披露する機会にも恵まれ、メディアに出演する機会も多く頂くようになった。
近年では、日本語ラップを大学教育に取り入れる意義を強く感じるようになり、数多くのラッパーを授業にお招きして、様々なことを言語学者としてーーそして大学に身を置く教育者としてーー考え続けている。日本語ラップから我々が学べることは、多岐にわたる。日本語の構造を見つめ直すこともできれば、アメリカの社会状況を理解することもできる。さらに、コロナ禍のようなストレスが溜まる状況で前向きになれる力ももらえる。本書では、これらの「ラップを学問する効用」について具体的に伝えていきたいと思う。
ーー第1章「日本語ラップと言語学者」より
第1部 日本語ラップと言語学者
第1章 言語学って何ですか?
第2章 朝礼:先生の長い思い出ばなし
第3章 エピソード0:言語学者、日本語ラップの韻を分析する('06)
第2部 言語学的ラップの世界
第4章 講義1:レジェンドラッパーたちを大学の授業に招く
コラム:晋平太先生に教わる自己紹介ラップ!
第5章 講義2:ヒップホップの誕生とその歴史
第6章 講義3:制約は創造の母である
第7章 講義4:日本語ラップは言語芸術である
コラム:あるラッパーとの思い出
第3部 日本語ラップの現在地(インタビュー聞き手:川原繁人・しあ)
第8章 TKda黒ぶち「ネガティブこそ武器になるラップの世界」
第9章 晋平太「子どもからお年寄りまで、誰もが楽しめる日本語ラップ」
第10章 Mummy-D「歴史を紐解いて考えるMummy-Dが見てきた日本語ラップの本質」
アウトロ(おわりに)
本書の目的は既存の通説を打破して、新しい上田万年像を打ち立てることである。上田万年は称賛するにせよ、批判するにせよ、西洋言語学を日本に導入した人という評価は変わらない。その評価はどこまで正しいのか。そこが本書の出発点である。新村出筆録・柴田武校訂(1975) 『シリーズ名講義ノート・上田万年 言語学』をネット上にある上田が参照したと思われる原書文献と照らし合わせ、上田の西洋言語学理解を検証する。
研究の進展が著しい認知言語学とその関連領域の用語を、原則1ページで分かりやすく解説。改訂にあたっては、その後の研究成果を踏まえて、旧版の記述を見直し、用語も大幅に追加。「認知言語学を学ぶ人のための基本文献案内」を新たに付録として掲載。学生・研究者必携の事典。
社会言語学という学問の全体が論理的にわかるよう、変異を扱う方向と談話を扱う方向を組みあわせる体系的な枠組みを採用した新しい入門書。各章に【推薦図書】と【調査の課題】があり、大学生向けテキストに最適。もちろん独習にも。
■「まえがき」より
この本は社会言語学についての入門書として企画された。大部分の読者にとって、社会言語学という学問に触れるのは初めてと考え、前提の知識なしに、読めることを目指した。
従来の社会言語学の概説書の多くは、取り上げる対象や分野に偏りがあった。そこで、本書では、社会言語学という学問の全体が論理的に分かるような体系的な枠組みを採用した。この枠組みでは、変異を扱う方向と談話を扱う方向を組み合わせ、かつ地表上に広がる面積の大きさによって、配列したので、個々の現象を一定の研究分野に位置づけることができる。本書全体として大から小へ向かうという流れ、ストーリー性がある。世界全体を見渡す大きな視点から話が始まり、1言語の中の方言差や性差、集団差、敬語、文字のように、個人の使い分けの話になり、個人のことばの並べ方に移っていく。従来の社会言語学概説書と違うところは、言語相対論を冒頭におき、文字についての独立の章を設けたこと、談話についてしかるべき位置を与えたことである。
認知言語学の最先端の論文を継続的に掲載するシリーズ第16巻。国内外の第一線の研究者の論文を掲載し、多岐にわたる認知言語学や関連する言語学の最新研究成果が交流する。
私的・公的表現の区別から見た絵本の表現技法
五十嵐啓太
認知言語学から生態学的言語論への展開ーアイヌ語場所表現の分析を事例にー
井上拓也
「てくる」構文に見られる〈不快感〉について
夏海燕
本動詞から複合語構成要素、接辞への連続性ー形態素「ぶち─」「ぶっ─」「ぶん─」を例にー
栗田奈美
X they said Y they said as a Sarcastic Multi-sentential Construction
Ash L. Spreadbury
格の単義的分析とその帰結ーRoman Jakobson の一般格理論の再解釈ー
中村渉
日英語の語の意味拡張のメカニズムの違い
濱田英人
Instruction of English Counterfactuals Based on Embodied Cognitive Experience
Hideki Hamamoto
多義の原理についての認知意味論的考察ー意味拡張の有契性についてー
松中完二
ウォーフはアズテク、マヤ等のメキシコ古代語や、アメリカ・インディアンのホーピ語を研究し、言語の違いはものの見方そのものに影響することを実証した。言語の型と文化の型の相関関係を先駆的に明らかにして、絶対視されがちだった西欧の言語を諸言語との対比によって相対化したのである。現代の文化記号論に大きな影響を与えた「言語的相対論」の理解に必須の主要論文7篇を精選した必読の書。
1 アメリカ・インディアンの宇宙像
2 原始共同体における思考の言語学的な考察
3 文法的範疇
4 習慣的な思考および行動と言語との関係
5 科学と言語学
6 言語と論理
7 言語と精神と現実
赤ちゃんはなぜ、ことばがわかるようになるのか? 認知科学の第一人者である著者がこの謎に取り組んだデビュー作。待望の文庫化。解説 佐治伸郎
認知科学の第一人者である著者が言語習得の謎に取り組んだデビュー作。待望の文庫化! 解説 佐治伸郎
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赤ちゃんはなぜことばを正しく理解できるようになるのか? この謎を解く鍵として1980年代に登場したのが「制約」理論だ。人間にはことばに関して正しいかどうかを判断する基準が生得的に備わっている、というのだ。しかし研究が進むにつれ、言語間でのカテゴリー化の違いなど、この理論だけでは説明のつかないことが出てきた。そこで著者が導いたのが「制約」は人間の発達の過程で外的状況や言語にあわせて柔軟にコントロールされる、という仮説だ。本書ではそのメカニズムが巧みな実験により明らかにされていく。認知科学の分野をリードしてきた著者の原点となるデビュー作。
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赤ちゃんはなぜことばがわかるのか
著者独自の画期的な研究はここから始まった
◎「プレゼン」「スピーチ」「会議」「あいさつ」「面接」「講演」全部使える!
◎ジェスチャーからアイコンタクト、声の出し方まで完全図解・解説。読めばあっという間に上達する!
◎「堂々と話せる人」になると、一生得をする!
あなたの「好感度」も「評価」も、いっきに爆上がり!
もう緊張しない!ちゃんと伝わる!
「ワンランク上の話し方・伝え方」が、今日からできる!
【人前での話し方には「正解」がある】
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読めば、1日で人生が変わる!
世界最高の教科書!
はじめに 「人前での話し方」が突然うまくなる世界最高の方法
第1章 ボディランゲージの基本のき。人は「どう話すのか」で決まる
第2章 あっという間に堂々と。「秒」で魅力を高めるジェスチャーの完全ノウハウ
第3章 緊張ゼロで、自信を持って話す方法
第4章 人前での話し方は「おみくじのように」で決まり!
第5章 もう絶対迷わない! 話し方の悩みはこの順番で解決する
第6章 話を圧倒的にわかりやすく! 聞き手の心に届ける秘密の仕掛け
第7章 話を100倍面白く! 聞き手と心をつなげる魔法のコツ
おわりに