日本SF作家クラブ創立五〇周年記念アンソロジー第四巻。特殊能力を持つ女性の葛藤を綴る宮部みゆきの名品「朽ちてゆくまで」、非・人型介護用ロボットが導入された介護の現場を描く篠田節子の傑作「操作手」、菅浩江による博物館惑星を舞台に美を巡る物語「永遠の森」など一九九三年から二〇〇二年に発表された十篇を収録。ジャンルの枠を越え、多様なSFが発表された充実の十年を振り返る。
【第23回 小林秀雄賞 受賞作】
累計43万部突破!ベストセラー『進化しすぎた脳』『単純な脳、複雑な「私」』に続く、高校生への脳講義シリーズの最新刊がついに刊行。
なぜ僕らは脳を持ち、何のために生きているのか。
脳科学が最後に辿り着く予想外の結論、そしてタイトルに込められた「本当の意味」とはーー。
なぜ脳は存在するのか、僕らはなぜこんなに大きな脳を持ってしまったのか、時間はなぜ存在するのか、この世界は現実なのか、人工知能にとって人間とはなにか、私とはなにかーー
数々の問いを巡らせていくと、全てがつながり、思いもよらない答えを導く。
人気脳研究学者である著者が、3日間にわたっておこなった圧倒的迫力の講義録。
「というわけで、「ああ、そうか、ならば生きなくては」と僕は感じる。能天気なヤツかもしれない。
君らはどうかな。そうは感じないかな。
僕はね、どうせ生きるんだったら、せっかくなら楽しく生きようよ、と思わずにはいられない。だって、生きているだけで役に立っているんだよ。そんなシンプルな喜びって、他に何があるんだろう。
そうした生命の本質的な原理を、脳の研究をしながら、強く感じる」(本書より)
「いま一番思い入れがあって、一番好きな本」と自らが語る、渾身の一冊。
本書でシリーズ完結となる。
日本SF作家クラブ創立五〇周年記念アンソロジー第三巻。一九八三年から一九九二年に発表された作品より、山田正紀の時空SF“神獣聖戦”シリーズ「交差点の恋人」、栗本薫の小説による社会批評ともいうべき「滅びの風」、森岡浩之のデビュー作であり、人工言語SFの名品「夢の樹が接げたなら」など十篇を収録。現代SF界をいまも牽引する作家が次々と誕生した躍進の十年の精華を届ける。
経済、金融から、人生、そして愛までー。この世界で私たちがいかに生きるべきか、すべてに使える思考のものさし「脆弱/頑健/反脆弱」をもとに解き明かす。
実際には存在しないものを知覚してしまう「幻覚」。その様々な症例やメカニズム、芸術・文化におよぼした影響を綴る医学エッセイ(『見てしまう人びと』改題)
東大の古文・漢文の入試問題を解くと、古典の「巧みさ」「美しさ」「完成度の高さ」に驚かされます。わたしたちが知らなかった、日本語の新たな魅力に触れてみるのはいかがでしょうか。
2003年から2012年に発表された10篇を収録。
日本SF作家クラブ五〇周年を記念し、一年一作五十作家で構成する究極のアンソロジー。第一巻にはクラブが発足した一九六三年から一九七二年までの十年間に発表された作品より、光瀬龍の“宇宙年代記”シリーズ「墓碑銘二〇〇七年」、詩情溢れる星新一の逸品「鍵」、IFを突きつめる筒井康隆SFの代表作「おれに関する噂」など全十篇を収録。今なお瑞々しい日本SF黎明期の傑作をSFの未来に紡ぐ。
人気ミステリー作家・串田寥生の元に、謎のミステリーツアーへの招待状が届い
た!? 「山深い過疎の村で起きた殺人事件を解明せよ」--好奇心旺盛な串田が、
誘いに乗らない訳がない! 担当編集者で恋人の神凪守は、嫌々つき合わされる
羽目に。ところが、差出人はなんと守の元彼だった!? 過去の関係が串田にバレ
たら…。守は謎解きと同時に厄介な難問に悩まされることになって!?
小松左京、夢枕獏、神林長平ら70年代の作品を中心に収録。オールスター傑作選第2弾!
脳を使いこなせば。人生が変わる!仕事も恋も人間関係もうまくいく!「自分に自信が持てない」「恋愛に臆病になってしまう」そんな悩み、脳科学が解決します!!脳の仕組みを知り、いかに幸せに生きるか。著者の原点がここにある。
既存の理論ではなぜ経済の変動を読めないのか。ケインズの知恵と行動経済学の成果を組み合わせて資本主義をもっと深く理解する。行動経済学という新興分野を活用して、経済の本当の仕組みを記述。人々が本当に人間であり、あまりに人間的なアニマルスピリットに囚われているとき、経済がどう機能するかを説明している。経済の本当の仕組みについての無知によって、資本市場の崩壊からいまや実体経済崩壊まで視野に入ってきた世界経済の現状がもたらされたことも説明した。
デジャビュ現象や「喉まで出かかっているのに出てこない」状態,記憶の流暢性錯覚,摂食の記憶など,日常生活で体験する人間の不思議な記憶の「現象」に焦点を当て,実証的に議論を展開。素朴な疑問から逆照射して記憶のプロセスやメカニズムに接近し,これまでに解明してきた研究知見に疑問を投げかけ,修正をも迫る。
脱成長論、人口減少・市場縮小論、公共投資主導型成長論、反TPP論ー。ひょっとしてあなたも信じていませんか。しかし、もっともらしく聞こえる経済論の多くは間違いです。日本を衰退させる危ない議論を一刀両断する。
●実はその消費、女性が拡大させています!
働く女性に車利用が拡大、一眼レフカメラに熱中する女性、ワーキングマザーがビール消費をけん引、ウコンエキスは働く女性の必須アイテム、チューハイ、サワーはすでに女性の飲み物、携帯電話ゲーム(GREE、モバゲー)が女性に広がる、熱心に画像・音声をダウンロードするのは女性ーー。おとこ目線で攻略作戦が立てられていた市場の牽引役は実は女性という市場が数多くなっています。
その一方で、化粧品への関心低下、女子会ブーム終焉、雑誌離れは女性の方が深刻、「甘い」「口当たりのよい」「美容に良い」は女子のお酒の選択基準ではない、「自分へのご褒美」消費の消滅など、女性市場攻略のキーワードが全く的外れにもなっています。
東日本大震災以後の5年間で拡大した市場、衰退した市場の陰に常に存在しているのが女性消費者。彼女たちの行動を錯覚すると市場攻略はおぼつきません。
本書は、三菱総合研究所が2011年8月末に開始した「生活者市場予測システム」に基づいて、女性主導の消費の意外な因果関係、知られざるマーケットを明らかにするもの。 「生活者市場予測システム」は、3万人、2千設問というかつてない日本最大規模の生活者情報の分析にもとづく多くのマーケティング関係者にとっても有益な情報を提供する。
シングルの「住まい」のニーズが変わるサービスを増やし来店頻度を高める(コンビニ)、「女性用」を売りにしない(一眼レフカメラ)、祖父母を巻き込み「三世代」需要を獲得(テーマパーク)、所有からシェアへ(エアークローゼット)など、女性駆動の市場を攻略するための方策も提供します。
序 章 “年齢”だけで女性市場を読み解く時代は終わった
第1章 成長ーー“オトコ”市場を女性が拡大
第2章 錯覚ーー“従来”の女性市場が縮小を始めた
第3章 変質ーー女性市場の“主役”が変わった
第4章 予兆ーー女性市場の“新たな需要”が見えてきた
終 章 “3つの大転換”が市場の未来を変える
悪魔祓い殺人事件、オウム真理教信者による殺人事件など、7事例の鑑定を全文掲載する。
これは“眼で見る数学”で、豊富な写真や絵を使って数学を視覚化した本である。村で学校はどこに建てたらよいか?ケーキの公平な分け方は?モザイク模様のつくり方は?チェスの定石は?といった暮しに身近な問題から、今日の数学の世界へと誘なう。「数学はちょっと」と敬遠する向きにも、きれいな写真や絵をながめるうちに、いつのまにか数学の問題を考える楽しさを味わわせてくれる。ポーランドが生んだ世界的な数学者である著者ならではの、華麗なる解法や発想のきらめきが随所に見られ、思わず読者を感嘆させずにはおかないであろう。初等数学から、解析、確率、幾何、代数まで幅広く興味深く扱っている。
本書では、ステレオ技術、建築音響、放送技術、コンピュータを駆使した音声合成・音声認識、音楽の自動採譜など最先端の技術に関する最新の話題が提供されている。これらの分野において人間と機械とのよき適合にいかに多くの工夫が凝られされているかが理解できて興味深い。