切ない恋を選んだふたりに吹いてくる、風の叙情詩。
ボクが歩くと月も歩く。月の姿がいくつもあるように恋にもさまざまな形があったんだ。旅にでたボクが出逢った、恋人達のラヴストーリー。
東洋の思想的系譜をたどりながら人類の精神文化蘇生への道を示す。
自己と全宇宙との合一をめざし、3000年の「聖なる」思索を重ねたインド。壮大にして精緻な精神のドラマを、1巻に凝縮する。
東南アジア各地に送られた兵補は、戦いに傷つき斃れた。敗戦とともに見捨てられた彼らがいま、未払い給与の返還を求めて立ち上がった。
失踪した友人を探してインド各地を旅する主人公の前に現れる幻想と瞑想に充ちた世界。ホテルとは名ばかりのスラム街の宿。すえた汗の匂いで息のつまりそうな夜の病院。不妊の女たちにあがめられた巨根の老人。夜中のバス停留所で出会う、うつくしい目の少年。インドの深層をなす事物や人物にふれる内面の旅行記とも言うべき、このミステリー仕立ての小説は読者をインドの夜の帳の中に誘い込む。イタリア文学の鬼才が描く十二の夜の物語。
日本語とはどこに起源を持つ言葉なのか。旧版(一九五七年刊)では答の得られなかったこの問いに、数多くの単語、係り結びや五七五七七の短歌の形、お米や墓などの考古学的検証、さらにカミ、アハレ、サビなど日本人の精神を形作る言葉の面から古代タミル語との見事な対応関係を立証して答え、言語と文明の系統論上に決定的な提起を行う。
子供とコンピューター。「ロゴ」の生みの親パパート博士が語る「ロゴ」言語の世界。
破壊的カルトの誘いのテクニックから、組織内での心理操作、脱マインド・コントロールまで、豊富な実例と心理的実験をあげながら、その原理を明快に解き明かす。防衛と抵抗のために、すべての人がいま実学として知るべきマインド・コントロールのすべて。
本書は、「フレッチャア建築史」より挿図と建築用語集を抜粋し、用語を現代の一般的な形に改めたものである。
本書は臨床との戦いのなかで得た知識とその肉付けがあるだけに、臨床的身近さを感じさせる。クライン学派の理論と実践を学ぶには、フロイトはいうに及ばず、自我心理学、さらには自己心理学とは臨床素材の考え方にも扱い方にも異質なものがあるだけに、一度は古い着物を脱ぎ去って、装いを新たにしないとクライン理論を本当に理解することは難しいということも教えてくれる。
インド思想に関心を持つ人が、古典サンスクリット原典を容易に独習できるように編んだ、インドの古典を読むための読本。例文には『バガヴァッドギーター』『バーガヴァタ・プラーナ』『チャーンドギヤ・ウパニシャッド』など、インド思想史上重要な7篇を含む。
魂を解き放つ身体技法。高度に体系化された瞑想法・ヨーガの起源と発達、その理論的基礎をなすサーンキヤの「精神と物質の二元論」を解明。両学派の基本教典の全訳を収録。
レストランで食べるリッチで重い料理とはちがい、インドの庶民が毎日食べているのはシンプルで軽いヘルシーなものばかり。しかも朝昼夕晩と、生活のリズムに合わせた素材選びやスパイスの使い分けは、さすがアーユル・ヴェーダ(「生命の科学」という意味の伝承医学)の国。カルカッタ出身のジョイと信州出身の邦子の食いしん坊夫婦が、簡単にできる家庭の味80をご紹介します。
人は自分で考えているほど、自分の心の動きをわかっていない。人はしばしば自覚がないままに意志決定をし、自分のとった行動の本当の理由には気づかないでいるのだ。人間科学の研究が進むにつれ、「認知過程の潜在性・自働性」というドグマはますます明確になり、人間の意志決定の自由と責任に関する社会の約束ごとさえくつがえしかねない。潜在的精神を探求する認知・行動・神経科学の進展からうかびあがった新しい人間観とは。
本書には、都会の生活が失った素朴な豊かさが、アメリカ人の心の故郷、ニューイングランドの四季を背景に、美しい写真とターシャ自身の言葉で綴られています。