青少年をエイズ感染から守りエイズ教育のできる教師になるために。エイズ平易に、よりよく理解させるために、ここがポイント、ひきつけるコツなどを具体的に示した指導書。
「救急車を呼びたい。救急車を呼びたい!」。友代は心の中で叫んでいた。万一のときに困るから、とやってきたこの救急病院で、その万一が発生したというのに、医者がこない、医者がいないのだ。娘治美は、手足をググッとそり返らせると、そのまま動かなくなってしまった。-医の心を忘れた“怪物病院”に立ち向かう両親の慟哭を描いた「空白の時刻」。死を受け容れた者だけがみせる深い悲しみ。血友病エイズ患者の“明日のいのち”を想い、厚生行政に怒りを叩きつける「血友病エイズ裁判」ほか、事件でつづる患者と家族の人生模様。
tRNA、rRNA、mRNAか関与するタンパク質合成系の研究がRNA学の第一の隆盛期ならば、現在のスプライシング、自己スプライシング、リボヌクレアーゼP、ウイロイドやウイルソイドの自己切断するRNAの研究はRNA学の第二の隆盛期といえる。1989年10月、アメリカのコロラド大学のチェックとエール大学のアルトマンは、RNA触媒の発見の業績により1989年度ノーベル化学賞を受賞した。これを機会に、RNA学の新しい展開に一層のはずみがかかるものと思われる。
藤森建築探偵が、現代住宅の完成をみた「昭和」に焦点を当てて、そこで成された住宅の主要な改革を探偵の目と足で確認し、つぶさに報告し、建築家の果たした役割を明らかにしている。探偵の目は、洋々たる未来を「住宅」に見ているようだ。その証とはー。
エイズ、その隠喩もまた〈ひと〉を殺す。現代における最大の脅威=エイズをめぐる神話とイデオロギーを解体し、その本質に迫ったブリリアントな長篇エッセー。
昭和60年発行の「絵とき免疫学」の改訂版。新たにエイズの章を加え、免疫学の基本原理から臨床像、免疫学的検査までを最新の知見をおりまぜ図表をふんだんに用いて丁寧に解説。医学的知識を持たない他分野の方々の免疫学の入門書として最適の1冊。
ブッシュ政権の国内問題を、急増する国民医療費、エイズ、精神病、臓器移植など医療の観点から分析した異色の書。わが国の高齢化問題研究者、医療関係者はもとより米国進出企業にとっても必読の書である。
企業の存続と発展のために“企業イメージ”の確立を世界最大手のPR会社バーソン・マーステラ社の経営幹部がアメリカでの豊富な経験を踏まえて書き下ろした企業イメージづくりの実践書。
平安末、鎌倉期に活躍した随身を躍動的に描き、似絵の代表的作品と目される「随身庭騎絵巻」ほか名品を収録。
本書は、蛋白化学はもとより遺伝子工学、蛋白工学を基調とした抗体の解剖と再構築を試みている。また、ワクチンの遺伝子工学ないし蛋白工学からの可能性を概観し、ワクチン工学の構築に向け現状を分析し、将来を展望している。
輸血は、事故によるケガや難病の治療に際して、重要な役割をになっている。血液学の発展と、輸血技術の飛躍的な進歩によって、現在では、献血も輸血も、われわれが抱いているイメージからは大きく異なったものになっている。本書では、血液とはそもそもどういうものなのか、血液検査をどう健康管理に役立てるのかなど、血液全般についての基本的な理解を深めながら、エイズ・C型肝炎検査、成分献血・成分輸血、自己血輸血など、輸血をめぐる最新の研究成果を紹介する。
血友病を背負って生まれ、血液製剤により、理不尽にもエイズに感染。ふたつの苦しみを抱いて、なお失わぬ人生への愛と感動。赤瀬範保が淡々と語る自らの半生。