キング時代の全音源から抜粋したコンピ。14トラック目まではアンコール向け小品集の色合いが強い選曲になっているので、気に入ったトラックを一曲選んで聴くのがいい。そして、15トラック以降のライヴ音源では、全開になる彼女の美質を、一気に聴き通そう。
巨匠パガニーニ使用の名器カノンを弾いたヴァーヴ第3弾。その芳醇な音色にレジーナ自身が恍惚と酔い、即興の腕は冴えわたってセンスのいいプレイが続く。名器と名手が出会った、クラシック・ファンもジャズ・ファンも魅了する名作。聴き終わってなおうっとり余韻が残る。★
2004年までのおよそ10年間の音源をメインに集めたベスト盤。安定感など言わずもがな。これだけ幅広いジャンルを手掛け、それらがみなヨーヨー・マ節になっている芸の確かさ。彼らしい甘く心地よい歌心に、また一層自由さが加わっているようだ。多彩な共演者たちにもぜひ注目を。
人気のピアノ・トリオが、タンゴに初挑戦。本家アルゼンチンの濃厚なタンゴではなく、1920年代と第二次世界大戦前にヨーロッパで大流行したコンチネンタル・タンゴ。ジャズの語法を用いることで再生されたタンゴは、何とも優雅でスタイリッシュだ。
弦楽器奏者のためのレーベルHouse Of Strings第2弾アルバム。B'zの松本孝弘、TUBEの春畑道哉、DIMENSIONの増崎孝司、OOMの大賀好修という4人のギター・プレイヤーによる豪華なオムニバス・アルバムで、名作映画のテーマ曲を聴かせてくれる。
クロスオーヴァーな世界で活動を続ける尺八奏者・藤原道山のセカンド・アルバム。邦楽器で洋楽をやるという試みは(その逆もあるが)昔から行なわれてきたが、ここでは彼の若さから来るのであろう瑞々しい感性がよくありがちなパターンに陥ることを防ぎ切っていて聴き応えあり。
ホンダ車のCFで「G線上のアリア」を弾いている女性といえばピンとくるだろうか。奏者としてだけでなく、バラエティ番組などでそのべらんめぇキャラが受けている彼女のベスト盤。親しみやすい選曲と聴きやすいアレンジでメガヒットの予感。このわかりやすさがイイ!
ともにミズーリ州出身という2人。すでに何度か共演はしているものの、ベースとギターのシンプルなデュオというのは今回が初めて。どことなく哀愁を帯びたセンチメンタルな楽曲がズラリと並んでおり、彼らの音楽的背景を知る上でも興味深い1枚だ。
78年から2002年までに公開された名作映画のテーマ曲を集めたコンピ。モリコーネ、坂本龍一ほか巨匠たちのスコアをまとめて楽しめる。入手困難なオリジナル・サントラ音源も多数収録。
名古屋を拠点に活動を展開している二胡奏者・張濱によるラブ・バラード集。清水信之のプロデュースでポップス・スタンダードが、中国的な響きを想起させることなく、淡く明るい色彩の心地よい響きの音色となり、ポップ・サウンドとうまく一体化している。