新たな制度と進化の政治経済学への挑戦。経済学の最先端での議論をふまえ、21世紀資本主義の制度的多様性と時間と空間における重層的調整を体系的に分析する意欲作。
序章 制度と進化の政治経済学……………… 磯谷明徳・植村博恭
第1章 進化経済学における制度の問題………………… 磯谷明徳
第2章 進化的制度分析と成長レジーム分析の統合…… 植村博恭
第3章 市場経済と市民社会……………………………… 山田鋭夫
第4章 失業,労働規律,有効需要…………………………池田 毅
第5章 2部門カレツキ・カルドアモデルと成長レジーム分析…西 洋
第6章 産業連関分析による成長レジームの波及効果推定…………田原慎二
第7章 新興経済における国家・経済ネクサスの多様性… 遠山弘徳
第8章 後発優位説の隠れ構造と中国企業のイノベーション…宋 磊
第9章 資本主義の多様性とレジリエンス……………… 藤田菜々子
第10章 制度と信頼…………………………………………原田裕治
第11章 市場ベース型資本主義の移植……………………内橋賢悟
第12章 気候・健康危機,社会的共通資本および経済成長…………大熊一寛
第13章 家具における自然の価値づけ…………………… 横田宏樹
終章 コロナ危機と社会経済システム……原田裕治・池田 毅・西 洋
現在の地球には,数百万とも,数千万ともいわれる生物種が存在する.生物がこれほどまでの多様性を持つに至ったのはなぜなのか.本書では,生物多様性の原動力でもある「種分化」がどのような過程で起こるのかを,アフリカの湖に生息するシクリッドでの研究を中心に丁寧に紹介.さらには,アフリカからキューバ,近くの山で著者がこれまでに実施した野外調査の様子を交えながら,生物の不思議さや面白さ,生物研究の醍醐味を大いに語る.生物(学)への愛にあふれた1冊.
歴史において国家はたえず貨幣の統合化をめざし、自らの権力の強化に利用してきた。貨幣もまた国家によりその価値の裏付けを得てきたが、経済の構造変動により多様化が不可避となり、国家権力弱体化につながった。近未来の暗号通貨なども見据えて、長年活動を継続している貨幣史研究会による、国内外前近代を主要対象にした最前線の研究成果を結集。
なぜ、また、どのように、精神障害者がグローバルな規模で連帯し、世界組織として活動してきたのか。
おかれている状況もそれに対する主張も異なる精神障害者が、どのように出会いどのように連帯し、一つの組織の中で活動してきたのか。
世界精神医療ユーザー、サバイバーネットワーク(World Network of Users and Survivors of Psychiatry: WNUSP)を主な対象として、
その歴史を詳細に追った労作。
言語、英語、文化、学習者…さまざまな多様性を念頭に、新たな英語教育の指針である「国際共通語としての英語」を基本から実践まで丁寧に示す。-英語教育の新たな地平が見えてくる1冊。
肥満の増加が社会問題となっているアメリカ。「肥満=悪」という反肥満イデオロギーが叫ばれるが、一体「太っている」とは誰のことを指し、それが意味するものは何なのか。気鋭の文化人類学者が肥満をめぐる問題から人間の多様なあり方を考える意欲的な著作。
漫然とした福祉国家から費用対効果が尊重される時代に転換した世界の教育政策は、教育の成果を測定することから始まった。2000年に始まったOECDのPISA調査による学力ランキングは、各国の教育政策に強い影響を与えている。本書は、ドイツでは州毎に多様な教育政策が展開されていること、学力の低い移民の児童生徒を中心に学力向上策を実現したこと、教育機会を妨げる分岐型学校制度を改革した点を日本の教育政策との相違として分析する。一方、学校外部評価と教員養成改革で学校教育の質保証を目指す政策は、日本の教育政策との共通性を浮き上がらせている。比較教育学の神髄を鮮明に見せてくれる現代ドイツ教育論である。
第一次産業を除く企業の99.7%を占める中小企業。多くの人にとっての働く場であり,自己実現の場である中小企業の多様性を事例をまじえながら描く好評テキストの最新版。コロナ禍での不況で悪化する,中小企業の環境と3つの「中小企業問題」についても厚く論じる。
第1章 中小企業で働くこと=渡辺幸男
第2章 企業の創業と進化=小川正博
第3章 中小企業とは何か=渡辺幸男
第4章 戦後日本の中小企業問題の推移=黒瀬直宏
第5章 戦後日本の中小企業発展の軌跡=黒瀬直宏
第6章 ものづくりと中小企業=渡辺幸男
第7章 中小製造業の経営=小川正博
第8章 中小商業と流通=向山雅夫
第9章 中小商業経営と商人性=向山雅夫
第10章 中小企業の金融=小川正博
第11章 戦後日本の中小企業政策の変遷=黒瀬直宏
各国の制度比較・わが国の実態調査・実証研究ー監査・証明業務の多様化と拡張可能性を掴む。
2017年からドイツで適用された、多様な特性を持つ子どもに対応した新しい学習指導要領が、実際の学校現場にどのように反映されているのか、現地視察をもとに紹介。障害児者をはじめ移民・難民の子どもも含めたドイツのインクルージョンの最新事情を知る上でも有益な一冊。
生物の成長、環境適応、行動、生殖、免疫など、個体の諸現象にはホルモンが関係している。比較内分泌学は、さまざまな生物のホルモンについて、進化の観点からその分子機構や作用を統合的な理解を目指す学問である。近年では多様な動物のゲノムデータの公表により多くのホルモンや受容体が発見され、さらに新しい細胞内情報伝達機構が明らかにされてきた。
本書は、脊椎動物・無脊椎動物の多様な生物を題材に、進化の観点から内分泌の基礎を網羅し、種々のホルモンを整理する。動物生理学を学ぼうとする学生、また、ヒト内分泌のより深い理解を目指す研究者に必読の内容となっている。
コロナ禍の中で多様性を新たに捉え直し、東京の可能性と未来を考察する、山口周の「東京の多様性の現在」。
多様性を表現または研究の大きなテーマ、または背景にしている、東京在住の知識人やクリエイターである、隈研吾、ドミニク・チェン、李晶玉、ニコライ・バーグマン、レスリー・キー、フジコ・ヘミング、大友克洋、トーマス・フレベル、大隅良典各氏への取材を通して、多様性という生き方をそれぞれの経験から提示する「多様性と私」。
留学の歴史的ダイナミズムとこれからの可能性を探る、斎藤幸平の「留学の歴史と未来」。
編著者滝久雄がこれまでの人生経験に基づいて得た論考「多様性が創造性を生む」。
今後の東京の創造的多様性とその方向性を考察するとともに、自分らしく生きるためのヒントを提示する、学生、一般人、経済人、日本のリーダーたち必読の1冊。
まえがき
1 東京の多様性の現在 山口周
2 多様性と私:多様性と向き合うキーパーソンたち
隈研吾 多様性を持って世界と接する
ドミニク・チェン 倫理的な好奇心を育む
李晶玉 共同体と個人の新たな関係を描く
ニコライ・バーグマン 花を違う視点で捉え直す
レスリー・キー アートの魔法で偏見を乗り越える
フジコ・ヘミング 音楽に国境はない
大友克洋 多様な刺激が創作を生む
トーマス・フレベル 国際的でローカルな食を極める
大隅良典 多様性が独創的な成果につながる
3 留学の歴史と未来 斎藤幸平
4 多様性が創造性を生む 滝久雄
あとがき
生物多様性と生態系サービスを保護・保全することの意義と方法について経済価値による可視化、政策・ビジネスによる主流化の観点から概観した入門書。