地域の自然や生態系、生物多様性を活かした復興は可能なはず。しかしこの甚大な被害を前に耳を傾ける人がいるのか。とまどいながら被災地に入った生態学者と仲間たちが現場で出会ったのは……。各地の経験から「海と田んぼからのグリーン復興」の可能性を探る。
“種の絶滅”という自然の危機がこのまま進むと私たち人間はどうなるのか?人間にしのびよる見えない危機。
グローバル化と多文化化が連動して生起する現在、異なる文脈で語られてきた多文化教育と国際理解教育は相互に接続し包括的に研究、実践される必要がある。両教育に共通する多様性と社会正義/公正の視点による理論と実践に関する近年の内外の研究成果を収録。
ソーシャルビジネスは、社会的な問題をビジネスの手法で解決すると説明されています。
少子高齢化で起こる老老介護や地域消滅、人手不足、経済格差から生まれる貧困問題、待機児童の問題、障害者雇用など。環境に関してはフードロスや脱プラスチックなど、周りを見渡すと様々な問題にあふれています。
これらの問題はガラスの向こうの話でしょうか?
自分には関係ないと感じる人もいるでしょうが、これらの問題を自分事としてとらえ、自ら関わっていくという選択は、確実にあなたの世界観を変え、可能性を広げていきます。関わり方は寄付やボランティアといった方法もありますが、ソーシャルビジネスという関わり方もあります。そこには、最初の一歩を踏み出し、周りと歩み、世界を広げていくソーシャルリーダーシップが重要です。
本書では、役に立つ事業がしたいという方が自らが成長し、継続的に成果を生んでいくことができるよう、ソーシャルビジネスの面白さや魅力、ソーシャルリーダーシップを発揮するヒントをお伝えします。
近年、社会的需要の高まるSTEM分野やグローバル人材の育成のための才能教育が、わが国でも徐々に整備されている。他方、優れた才能と発達障害を併せ持ち、二重の特別支援教育が必要な多くの2E(twice-exceptional)の子どもたちが、既存の学校教育に馴染めず、才能を十分に発揮できないまま置き去りにされている現状もある。多様な発達を遂げる子どもたち一人ひとりの才能を見出し伸ばす包括的な教育の整備は、今後も重要な課題となるだろう。米国の実践事例を合わせ鏡とすることで、わが国に適した才能・2E教育の具体的あり方を検討し、「誰一人取り残すことのない個別最適な学び」の極致を志向した一冊。
はじめに/重要用語解説
第1章 才能の概念と発達多様性
第2章 才能児の多様な才能とニーズの評価
第3章 才能教育の方法と早修
第4章 拡充プログラム
第5章 2E の概念と2E 教育の方策
第6章 2E 教育の実践方法
第7章 日本の才能教育の現状と課題
第8章 日本の2E 教育の現状と課題
あとがき/索引
遺伝学でわかったアユのすべてを、最新の研究データをもとに解説。アユの過去(遺伝子)を解明すると、アユの未来がみえてくる。全国のアユの類縁関係などから、意外な事実がわかってきた。天然アユを保全・保護するための、漁業、養殖、遊魚、自然保護に携わる人の必読書。研究者のために、これまでのアユ研究の論文リスト、研究・分析法を巻末に収載。
多様性に溢れる悠久の国 何でもありのインド
クラスの気になる同級生、いつもと何か違う家族、ノートに返事を書いてくれる誰か、おしゃれなあの子。多様性をテーマに『ちょっと気になる人』を描く4つの物語。
琵琶湖の北に位置する「山門水源の森」は、かつて炭や薪づくりに利用されてきた里山と広大な湿原から成り、特徴的な生態系が広がる生物多様性の宝庫です。淀川水系1400万人の水瓶である琵琶湖の水源でもあります。「山門水源の森を次の世代に引き継ぐ会」は、周辺の開発により危機に瀕した「山門水源の森」の環境を保全し次代に継承させるため2001年に発足しました。行政との折衝や地道な保全活動を重ねた20年間の歩みを、豊富な写真とともにまとめた一冊。
組織も、働き方も、時代も変わった。それでも色あせないのは、変化を求め続けるチェンジ・リーダーだ!世の中、会社、リーダー、個人、スキル、働き方。アクセンチュア出身のコンサルタント3人が教える、変革期のリーダーシップの教科書。
著者は約20年にわたって「JBA生物資源総合研究所チーム」の一員として、ABS(生物資源へのアクセスと利益配分)問題の解決とその実施に取り組んできた。
本書ではその変遷を1970年代から名古屋議定書に至るまでの体験を事細かに記述したもの。日本国内および世界各国でのABSへの取り組みの様子にとどまらず、世界の未来への提言も含まれている唯一の書。
国際的な取り組みであるSDGs(持続可能な開発目標)について、オリジナルのマンガとくわしい解説で楽しく学ぶことができるシリーズ。SDGsの17の目標を3つの階層でとらえた「ウェディングケーキモデル」を軸にシリーズを構成。1巻は環境問題や気候変動に関連する「生物圏」、2・3巻は、わたしたち人間がより豊かな暮らし営むための目標に関連する「社会圏」、4巻は働きやすさや差別、偏見に関連する「経済圏」を取り上げています。
ITの急激な進歩・普及とグローバリゼーションの流れは社会構造を根底から変えようとしている。ヒト・モノ・カネが国境を越え自由に往来する時代、多様な価値観を受け入れていくことが各自に求められている。社会経済、食生活・文化における多様性とはを探る。
いま人類は、海洋の生態系や環境に過去をはるかに凌駕するインパクトを与えています。そして、それは同時に国家間・国内紛争をも呼び起こす現場となっています。
本シリーズは、編著者に、総合地球環境学研究所名誉教授 国立民族学博物館名誉教授 秋道智彌先生、笹川平和財団海洋政策研究所所長 角南篤先生を迎え、
これらの海洋をめぐって起こっているさまざまな問題に対し、研究者はもとより行政、NPO、魚介類に関係する業界関係者から、海をキーワードに活動する市井の人たちに至るまで、多様な視座と論により考察し、その本質と課題を浮き彫りにしていきます。
ヒト、ことに日本人は海との関係なしには立ち行きません、本書をお読みいただき、前向きに課題に挑戦する人たちの声を聞いていただくよう願っています。
第2巻となる本書では、生物多様性保全のための取り組みについて、水産物の乱獲防止やゴミの清掃などの多様性を阻害する要因の排除、海洋保護区や人口魚礁の設置といった積極的な保全策という2種類の方策から考察をしていきます。
<目次>
はじめに 漂着物と海洋世界ー境界の文明史
第1章 海のゴミ問題を考える
1 海岸漂着物から地球環境を読む
コラム 海洋清掃の仕組みー150キロの海岸を清掃して27年
2 漂着物にとりつかれた人たち
コラム 漂着する陶磁器
3 海域に浮遊するマイクロプラスチック研究最前線
4 深刻化する深海のプラスチック汚染
5 世界で最も美しい湾クラブ
コラム 海洋環境保全に向けた周辺国との協力の推進
6 海洋ゴミ解決に向けた世界の流れ
第2章 生物多様性を守れ
7 ホンビノスは水産資源有用種か生態系外来種か?
8 バラスト水が招く生物分布の拡散
9 季節の旅人スルメイカは海洋環境変化の指標種
コラム 可能となったエチゼンクラゲ大発生の早期予報
10 バイオロギングで生態を探る
コラム 水中グライダーー新たな海洋観測ツール
11 日本の海洋保護区の課題とは
コラム 南極ロス海、世界最大の海洋保護区に
12 海洋生物多様性の保全に向けた世界の取組み
おわりに 生物多様性の劣化をくい止めるために
著者の皆さん
鈴木明彦(北海道教育大学教授)柱本健司((公財)かながわ海岸美化財団)中西弘樹(長崎大学名誉教授 漂着物学会会長会長)野上建紀(長崎大学多文化社会学部教授)磯辺篤彦(九州大学応用力学研究所教授)蒲生俊敬(東京大学名誉教授)高桑幸一(美しい富山湾クラブ理事・事務局長)馬場典夫(海上保安庁 海洋情報部 海洋情報指導官)藤井…
古代ギリシャの哲学者へラクレイトスは、「なべての物は流れ、すべて〈ある〉はなく〈なる〉のみ」という有名な言葉を残した。本書の表題は、存在(ある)から発展(なる)への、つまりは可逆的な力学的世界観から不可逆的な熱学的世界観への転換を意味している。
古典物理学の三大支柱のうち、力学と電磁気学は、ある時刻における条件が与えられればその後の変化が確定的に決まるという意味で〈決定論的〉であり、また時間の向きを逆転してもそのまま成立するという意味で〈可逆的〉である。これに対し、熱力学は古典物理学においてきわめて異質的な存在で、その著しい特徴は不可逆性にある。熱現象に特有のこの不可逆性は可逆的な力学理論からどのようにして導出できるのであろうか。
本書は、非平衡熱力学の開拓者である著者が〈発展の物理学〉における自らの独創的業績の基礎を体系づけ、その哲学的意義を明示したものである。構想力に富む本書は、不可逆性への新しい視点を提供するとともに、物理学的世界観の変革への契機をはらむものとして注目を集めてきた。その後『混沌から秩序へ』を経て、〈複雑性〉の考え方につながる端緒となった著作である。
今日、精神分析のあり方は多様化の一途を辿っているが、その傾向は米国において顕著であると言える。その理由として、米国が世界最多の精神分析家を擁する国であること、さらに精神分析の伝統が深々と根を下ろしていることが挙げられる。
本書では、精神分析をめぐる最新の議論を米国の動きに注目して紹介しつつ、今後の臨床への応用についても展望していく。
第1部 精神分析理論の新しい地平
第1章 関係性理論の発展:新しい地平と批判
第2章 精神分析の多様化とセラピー・プロセス
第3章 解釈と関係性:無意識的プロセスと知覚的体験をめぐって
第4章 逆転移概念の変遷について
第5章 現代米国精神分析とウィニコット
第2部 臨床的ディスカッション
第6章 スティーヴン・ミッチェルの症例にみる精神分析技法論
第7章 治療者の主観性について
第8章 心的外傷と時間:遅刻を繰り返す女性の精神分析的精神療法を通して
第3部 米国における精神分析の訓練
第9章 米国における精神科臨床と精神分析
第10章 米国における精神分析的精神療法
第11章 ホワイト研究所における精神分析訓練
地域住民が身近な環境の健康度を測り、変化を認識し、改善するために開発された「環境ものさし」。本書は、開発者自身が体験した生物多様性への目覚めから、「環境ものさし」の開発・実践、そして、それがもたらした地域社会の変化をドキュメンタリータッチで描き出す。
まえがき
第1章 生物多様性と里山
第2章 「環境ものさし」というツール
第3章 冬みず田んぼにカエル鳴く
第4章 研究者の役割とひらかれた科学
あとがき
多様な存在を認めあい、誰も排除されない「共生社会」はいかにして実現されるか。「共生社会」をめぐる現状・考え方を紹介し、「共生社会学」の礎を築くハンドブック。
漫然とした福祉国家から費用対効果が尊重される時代に転換した世界の教育政策は、教育の成果を測定することから始まった。2000年に始まったOECDのPISA調査による学力ランキングは、各国の教育政策に強い影響を与えている。本書は、ドイツでは州毎に多様な教育政策が展開されていること、学力の低い移民の児童生徒を中心に学力向上策を実現したこと、教育機会を妨げる分岐型学校制度を改革した点を日本の教育政策との相違として分析する。一方、学校外部評価と教員養成改革で学校教育の質保証を目指す政策は、日本の教育政策との共通性を浮き上がらせている。比較教育学の神髄を鮮明に見せてくれる現代ドイツ教育論である。