福祉国家の可能性。ヨーロッパ、北アメリカ、東アジアなどの福祉政策を紹介し、グローバル経済のもとでの新しい福祉国家のあり方をさぐる。
行動科学としての「企業の理論」は抽象度の高いミクロ経済学にその源泉を求めますが、実際の企業の諸行動を考慮に入れない「企業の理論」は包括性を欠いています。本書の提唱するSD(システム・ダイナミクス)アプローチ、つまり企業行動を包括的かつ動学的に捉える統合シミュレーション・モデルに慣れ親しむことで、企業がより良い経営上の意思決定をする際の指針を導き出せるようになります。
有機合成の実験には数多くの失敗や落とし穴が待ち構えていますが、多くの論文・専門書にはその詳細が記載されていません。本書は、膨大な論文の中から、とくに重要となる副反応の反応過程や、反応の適用範囲と限界を分析し、実験計画の立案時や予期しない化合物が生成したときの対処法など、失敗例を教訓とした成功へ導くヒントを満載しています。重要な反応が網羅されているので、新たな研究テーマを模索するとき、あるいは実験がうまくいかずに悩んでいる大学院生の指南書として、さまざまな場面で縁の下の力持ちとなること間違いなしです。
年金・格差・財政再建・政府の在り方など話題のテーマをゲーム理論など最新の手法を駆使して系統的に分析。
首相が指導力を発揮しうる条件とは何か。不良債権処理、予算編成など、小泉政権の政策過程を分析し、「強い首相」論をより深く検証する。
民主主義はなぜ行き詰まっているのか、利権主義と巨大化する政府からいかに自由を守るか。具体的な政府像を提示したハイエク政治哲学の集大成。
10年にわたるGEMの調査によると、起業活動の活発さとその国の経済成長との間には、確実に相関関係がある。そして、同じく調査結果が明らかにしたのは、日本が世界でもっとも“起業しにくい社会”であるという事実である。では、日本を起業家で満ち溢れる社会にすべきだろうか?残念ながら、私たちのとるべき針路は必ずしも明確ではない。なぜなら、“起業しやすい社会”は、単なる制度の問題にとどまらず、その国の社会的・文化的慣習や価値観と深く結びついているからだ。
本書は、初級書では断りなく置かれがちな個々のモデルの定義・仮定を明確かつ丹念に解説する。そして、明解な数学モデルと言葉による議論で、個人の意思決定・市場理論から初歩的なゲーム理論・情報の経済学・規範的経済分析までカバーする。上級への橋渡しをする好評のテキストを大幅改訂。練習問題・解答も付録し、自学自習が可能に。中級ミクロ経済学テキストの決定版。
代表的な35件の原発事故をくわしく解説。「はんげんぱつ新聞」編集長&原子力資料情報室共同代表として原発問題を追究してきた50年間の結晶です!原発が生まれた1950年代から、すぐに事故は起きていました。しかし、それからずーっと、事故から得られたはずの教訓は生かされることなく、福島原発事故が起きたのです。
本書では、単に「ケチになれ」といっているわけではない。“時間”という要素を考えたうえで、ムダを省いて効率よく診療を行うために、比較的簡単に取り組めるヒントを示した。「効率化」「無駄の削減」「将来への投資」に関するノウハウ。
実際に政策決定に参画した著者による決定版!ノーベル経済学賞受賞のスティグリッツ教授による定評あるロングセラーテキスト。公共部門の経済行動、公共支出の問題を厚生経済学の基礎からやさしく解説。待望の原著第4版の翻訳!コラム・練習問題も充実。
今作のために制作されたBGMやジングルなど120曲以上をディスク4枚組に収録。
「もう一つの物語」を彩る珠玉の楽曲の数々を、ぜひお楽しみください。
私たちが暮らす現代産業社会の源流は、古代の食料生産革命から生まれた「アグラリアン社会」(農業社会)にある。すなわち高い農業生産性を誇るが、その生産法は大量の水と肥料を必要とし、しかも環境変動に対して極めて脆弱な単作(モノカルチャー)が卓越する。この「アグラリアン社会」に由来するシステムと思考が、豊かな森林を破壊し地球規模の環境危機を引き起こしている。ではどうすればよいのか。食料生産革命を経験しない「自然社会」として多様で豊かな農と食を育んできたアフリカに学ぶことで、精神のモノカルチャーと化した現代社会の行き詰まりを解決する術を探る。
近年、アジャイル開発支援を謳う企業が増え、アジャイルコーチの役割がますます重要になってきている。しかし現状は、優れたアジャイルコーチになるためにどのように行動すればよいのか、実践的な情報が少ない。本書では、多数のプロジェクトチームを率いてきた著者が、自身の経験をもとに、具体的な場面に即してアジャイルのスキルとマインドセットを提示する。チームの力を最大限に引き出せるコーチになるためのアイデアに満ちた本書は、アジャイルコーチ、スクラムマスターはもちろん、アジャイルなチームに関わるすべての人にとって必読の1冊。