東京と大阪の違いはなんだろう?その一つが、緑地である。東京には大阪に比べ圧倒的に広い緑地ー庭園ーがあり、その多くは大名庭園に由来する。しかし大阪との違いを説明する理由は、どうもそれだけではなさそうだ。将軍や大名の庭園はもちろん、これまであまり重視されなかった町人や農民の庭と、それらを支えた技術集団ー植木屋ーの活動に注目し、植木鉢から大庭園まで、園芸の隆盛をとおして、江戸・東京の魅力のルーツに迫る。
日本庭園のデザイン作法を建築家の眼で図解。水の役割、石の構成、茶庭の意義、美の規範…。建築と環境を一体に考えるための教養として、伝統のエッセンスを抽出。『日本の住宅』『日本の建築』とともに欧米でロングセラーとなった名著「ドイツ語三部作」の復刻完結。
ルネサンス期以降、イタリアではローマ、フィレンツェ、ヴェネツィア周辺を中⼼に壮麗なヴィッラと庭園が競うように建設され、今なお残っている。個性あふれる20の場所を訪ね、その歴史や物語、建物や庭の魅力を紹介するフォトエッセイ。
第1章 庭は劇場だ!
第2章 水の「劇場」
第3章 巡り歩く愉しみ
第4章 王侯貴族の栄華
第5章 神話と怪物のファンタジー
第6章 豊穣なる美術空間に酔う
おのれの生涯をも芸術たらしめたミケランジェロ。その伝記に散見する嘘を詩的レトリックとして読み直すことで、芸術家たちの自己成型の伝統を探り、ルネサンス美術の詩的=伝記的根源に迫る。
全国の花名所を巡る、癒しの旅へ。本書は花好き・庭園好きのためのガイドブックです。
各庭園の旬の季節の美しい写真とともに利用案内などのデータを掲載し、鑑賞ポイントをガーデニングのプロがアドバイス。
バラやハーブなど華やかな洋風庭園、しっとりと落ち着いた雰囲気の日本庭園、グループで楽しいテーマパーク型庭園の、3つのカテゴリーに分けてご紹介します。
【掲載候補】
・庭園鑑賞の楽しみ方
・全国庭園MAP
〈北海道・東北〉
イコロの森/真鍋庭園/大森ガーデン/上野ファーム/十勝千年の森/紫竹ガーデン/モエレ沼公園/風のガーデン/花巻温泉バラ園/やくらいガーデン/東沢バラ公園
〈関東〉
あしかがフラワーパーク/CoppiceGARDEN/ニコライバーグマン 箱根ガーデンズ/神奈川県立花と緑のふれあいセンター 花菜ガーデン/東京都庭園美術館/港の見える丘公園/山下公園/伊奈町制施行記念公園/京成バラ園/佐倉草ぶえの丘バラ園/PIET OUDOLF GARDEN TOKYO/四季の香ローズガーデン/赤城自然園/中之条ガーデンズ
〈甲信越・北陸〉
軽井沢千住博美術館/ラカスタ・ナチュラルヒーリングガーデン/軽井沢レイクガーデン/ルグラン軽井沢ホテルリゾート/ガーデンソイル/国営越後丘陵公園 ながおか香りのばら園/ナチュラルガーデンズMOEGI/富山県中央植物園/みつけイングリッシュガーデン
〈中部・近畿〉
ぎふワールド・ローズガーデン/ガーデンミュージアム比叡/ローザベリー多和田/河津バガテル公園/ACAO FOREST/浜名湖ガーデンパーク/はままつフラワーパーク/神戸布引ハーブ園
〈中国・四国〉
蒜山ハーブガーデン/北川村「モネの庭」マルモッタン/高知県立牧野植物園/とっとり花回廊/福山市ばら公園
〈九州〉
ハウステンボス/宮交ボタニックガーデン青島/かのやバラ園/熱帯ドリームセンター/石橋文化センター
〈日本庭園〉
毛越寺/偕楽園/小石川後楽園/花田苑/兼六園/足立美術館/栗林公園/水前寺成趣園
〈グループ向け〉
東京ドイツ村/国営ひたち海浜公園/国営昭和記念公園/海の中道海浜公園/鶴舞公園
建設実務者必携の書。建設現場で一般に用いられている材料、工法などの名称を図解により言葉を明確にし、技術手法を目で確かめられるように解説。測量、仮設工事から現在の新建築技術工法、伝統建築までを、詳細図・納まり図等によって詳しく紹介。庭園工事を解説。
中学生の樹が亡き祖父から受け継いだハート形の水晶。その石精である雫は、樹の心を癒し、鉱物の魅力を伝えてくれた。他の石精も見ることができる樹は、カリスマコレクターの抱える人知れぬ苦悩を知り、骨董屋のおじさんの桜石にまつわる思い出に触れる。そして、翡翠の産地である糸魚川へとー。地球の生んだ芸術品・鉱物の魅力に溢れたセンシティブな物語。著者による鉱物エッセイも収録。
歳月は蜜であったろ厳かな罰であったよ 雲ながれゆく
「天河庭園」、どのような場所、何を指してのそれであろうか。もしかしたらそれは、漆黒の闇の天空をのびやかに彩る、しなやかな女体であるのかもしれない。いや、おそらくそうであろう。
私は、『天河庭園集』一巻を編むことによって、岡井隆後半の長大な旅立ちの餞としたのである。長く交友は絶えていたが、訃報に接するや旧懐の情おさえがたく、第33歌集を「天河庭園の夜」と名付け、わが「IF」同人岡井隆への追悼の辞とした。(本歌集収録論考「曇り日の秋田を発ちて」より)
2020年、前衛歌人・岡井隆が没した。岡井隆、寺山修司、吉本隆明、冨士田元彦、小野茂樹、岸上大作、桶本欣吾……叛逆の時代を共に生きた者たちへ捧げる第33歌集。
1
天河庭園の夜
月光の坂
2
オルフェウスの歌
世界は花の
とわの宴
3
追憶の川
赤いサンダルの歌
把手
4
岸上大作の墓
絶筆
曇り日の秋田を発ちて ─ 岡井隆第五歌集『天河庭園集』の後先
跋
日本の伝統的庭園105庭を全国から選び解説した事典。所在地、作庭年代、様式、沿革、特色などを掲載。庭園の選択は、国の名勝・史跡等に指定されている名庭を中心に、日本庭園の各時代の特色を表していると思われる名庭を収録した。
初期近代イタリアを彩る数々の名苑奇園の内に、当時の自然観や美学、哲学、化学、工学が混淆する創造的瞬間をみる、新しい文化史。カラー口絵4ページ。第41回サントリー学芸賞受賞。
美しい英国庭園を舞台に、アリスと火村は暗号の謎を解き明かせるのか。収録作品「英国庭園の謎」・「暗い宿」
中部に眠る庭園、再発見の旅ー。
日本庭園に関する書籍には京都を中心に取り上げたものが多く、一方で中部地方の庭に注目した解説書や写真集は少ない。
しかし、中部の「庭」にも確かに独自の文化や歴史があり、訪れてみる価値のある場所は数多く存在する。
加藤清正が朝鮮出兵の際に持ち帰ったとされる手水鉢が据えられている、犬山市の有楽苑にある国宝茶室・如庵を皮切りに、四季折々の景観と日本庭園の融合に加え、白砂と松の色のコントラストが鑑賞者を無の境地へと誘う岡崎公園内にある「城南亭」など、中部地方に点在する30の露地・庭園を豊富な写真とともに紹介する。
[目次]
はじめに
庭と露池の所在地(名古屋市内)
庭と露池の所在地(東海三県)
1、国宝茶室 如庵ー有楽苑内ー露地
2、名古屋城内 御深井丸の茶席と露地庭の手水鉢
3、東山荘露地
4、暮雨巷の茶席と「露地」
5、徳川園庭園 茶室「瑞龍亭」・四阿「四睡庵」
6、白鳥庭園 清羽亭「澄蘆」・「汲江軒」・「立礼席」
7、露地庭園 古川爲三郎記念館庭園
8、日泰寺 八相苑(草結庵・同夢軒)
9、揚輝荘庭園「茶室」三賞亭
10、城山八幡宮「洗心軒」の献茶殿「露地」
11、昭和美術館 茶室「南山寿荘」内「捻駕籠の席」及び有合庵
12、興正寺 普門園と「竹翠亭」・茶室(想耕庵・耕雲亭)及び露地
13、岡崎公園内 茶室「葵松庵」と書院「城南亭」
14、花フェスタ記念公園 茶室「織部庵」
15-1、竹田邸(笹加)書院庭園と露地(有松街並)
15-2 有松街並 文化財的建造物及び隠れた名庭
16、起宿脇本陣跡 旧林家庭園「露地庭園」
17、旧糟谷邸庭園 露地と書院庭園
18、華蔵寺庭園 書院庭園(枯山水式)
19、堀部邸 書院(前庭)と中庭
20、犬山城下町「大島邸」の茶室と露地(個人庭)
21、奥村邸 なり多(フレンチ創作料理店)の「露地庭園」
22、尚古荘 茶室「不言庵」と露地1
23、尚古荘 前庭と書院庭園2
24、旧近衛邸「茶室」と「露地庭園」
25、堀田家住宅 庭園(露地)
26、無我苑 茶室「涛々庵」と露地
27、「料亭老舗」苔庭 八勝館の「自然原風景」の苔庭
28、内田佐七家 露地庭園
29、諸戸氏庭園 藤茶屋(茶室)と菖蒲池
30、六華苑(旧諸戸清六邸)庭園(離れ屋・高須御殿)
中部三県(愛知・岐阜・三重)の主な茶席と露池
あとがき