何もかもが行き詰まった世界の片隅で、研いだ玄米を炊飯器にいれたあたしは、新型コロナウイルスのニュースを消し、虹色の光降り注ぐ庭園を空想する。(「空想庭園」)
「田窪与思子の詩のキーワードは移動だ。それゆえサーカスだ。悲喜こもごもの事象を包み込んで、言葉の天幕が時空を翔ける。そのとき、「あたし」とはもちろん「あしたの朝焼け」にほかならない」(野村喜和夫)。目くるめく第4詩集。装幀=佐野裕哉
東日本大震災の教訓を踏まえて創設された地区防災計画制度。この制度に基づく地区防災計画づくりを通じて、コミュニティの活動が活発になり、全国で社会変動が起きている。住民等を主体とした防災計画づくりの仕組みが、西日本豪雨、東日本台風、コロナ禍、能登半島地震等の大災害で多くの住民の命を救い、現在では1万を超えるコミュニティで住民による防災計画づくりが行われている。住民の自発的な合意形成と、学校、公民館、社会福祉協議会、女性会、地元企業、NPO等の多様な主体との連携を特徴とする計画づくりは、住民の命を救うだけでなく、地域活動の活発化によるソーシャル・キャピタルの醸成にもつながっている。
防災というと、敷居が高いとか、自分は関係ないと考えられがちであるため、コミュニティの日常生活に防災活動を埋め込んでいくことで、防災を強く意識しない形で取り組めるようにすることが重要である。伝統的な祭りには、実は普段意識されていない防災機能が埋め込まれている。例えば、福岡県の博多祇園山笠は、過去の洪水氾濫において祭りの最中に男衆が防災活動を実施した歴史があるし、秋田県のなまはげは、支援者となる若者が家々をまわり、祭りを通じて要支援者名簿を作成する仕組みを内包している。コミュニティの祭りに隠された防災機能は、祭りの組織や集団、それを支える制度、空間、道具等のほか、祭りの準備や実施のための年中行事が、平常時においても、発災時においても、災害後の復旧・復興期においても、密かに住民の活動の中に埋め込まれる形で防災機能を果たしている。祭りの他にも河川の清掃活動、ラジオ体操、運動会、福祉活動など多様な活動と連携した防災活動に注目したい。
本書は、災害の頻発化・激甚化やコロナ禍のような疫病への対応が求められ、住民の防災意識が高まっているなかで、災害という自然現象や発災後の社会だけを対象とするのではなく、住民の命や財産を守るため、災害発生前のコミュニティによる防災活動に注目した研究の成果である。災害と社会の関係を論じるに当たっては、行政的な施策が住民にどのように受け止められ、どのような効果を発揮しているのかについて検証することが欠かせないが、従来の社会学ではほとんど手が付けられてこなかった。そこで、行政によって導入された地区防災計画をテーマに、住民が主体となった計画づくりをはじめとするコミュニティ防災活動に注目し、その社会的影響を著者がコミュニティの地区防災計画づくりの現場で行ったインタビュー調査等によって収集したデータや、地区防災計画学会と連携して実施したオンラインアンケート調査のデータ等を利用して、質的分析と量的分析を統合した混合分析を行う。
中学校の学習内容を半年で独学
やり方ではなく本質を学ぶから、高校数学にスムーズにつながる。
独自のノウハウがつまった3ステップで身につける。
1 説明 まずは一から丁寧に解説
2 例題 1の内容を問題を通して再確認
3 演習 関連問題を自分で解く
【目次】
第1部 代数
第2部 幾何
第3部 関数
第4部 資料の活用
本書は、社会における人びとの「社会的協力」とは何かについての原理的考え、近代的協力の限界という現実を認識し、近代的協力を乗り超える方法を考察する。近代になって、社会的協力の在り方が大転換したといわれている。市場モデルや政府モデルなどの近代的協力がなぜ大規模に生成し、そして限界を見せるようになったのか、そしていかに近代的協力の限界を乗り超えるのかについて、具体的な事例を見ながら理解を深めていく。
1.社会的協力はなぜ必要とされるのか 2.協力にはどのような類型があるのだろうか 3.協力関係のフォーマル化とインフォーマル化 4.近代的な協力と支配モデル 5.協力の交換モデルと「囚人のジレンマ」問題 6.影響力と協力の互酬モデル 7.近代的協力モデルと大規模化組織の発展 8.近代的協力組織の限界とジレンマ 9.エージェンシー化と協力活動 10.協力の多様化問題と「組織立った複雑性」 11.ダウンサイジングと近代的協力の変容 12.リーダーシップの協力関係と「信頼」 13.社会関係資本とインフォーマルな協力関係 14.支援とケアでの協力活動 15.協力のネットワーク形成とミンツバーグ問題
何に命をかけるか。この問いに答える事が、生きるという事であり、この問いに答える事が、人生である。
真正保守主義が救い出す。
すべての創作者に捧ぐ! 「ドイツ語」に続く、
かっこいい「ラテン語」が満載の新しいネーミング辞典。
日本のマンガやゲームにはかっこいい「ラテン語」が多数使われているのを知っていますか?「メメントー・モリー」(死を想え)、「カルペ・ディエム」(その日を摘め)、「ドムス・アウレア」(黄金宮殿)、「クロケア・モルス」(サフラン色の死)など……。本書は、大好評の『創作者のためのドイツ語ネーミング辞典』
(2019年刊)に続く、古代ローマで用いられたいにしえの言葉「ラテン語」に特化した新しいネーミング辞典です。
美しい響きの言葉はもちろん、古代ローマの神話や文化にゆかりのある言葉、約2800ワードを「幻想」「言霊」「人間」「人の営み」「人の英知」「空と大地」の6つの章に分け掲載しています。ローマ神話に登場する、たくさんの神々の名前。神々を称える表現。伝説のアイテムや魔術に関する語。古代ローマの人名、剣闘士などの文化。月や太陽を表現するロマンチックな言葉などなど……。眺めているだけで創作意欲を刺激される言葉の数々がぎゅっと詰まっています。
著者はXフォロワー11万人の大人気ラテン語研究者、ラテン語さん。
迷ったら開きたい、ラテン語の宝庫ーーあなたの探すネーミングのヒントがここにあります。
五年生で学習する漢字185文字を、「生き物や植物に関係する部首の漢字」など部首の種類別に分類しました。一つ一つの文字の象形文字から現在の形までの変化を示し、「どうしてこんな形しているんだろう?」に答えます。
◆地域防災力向上についての貴重な考察◆
地区防災計画づくりには,未知なる災害に備えるだけでなく,地域コミュニティを活性化させる面も重要となる。本書は,このような考え方を背景に,2013 年の「災害対策基本法」の改正で導入された「地区防災計画制度」に焦点をあてる。法律学,社会学,行政学の広範な視座から,真に役立つ,効果的な防災理論の構築を目指す。
ベルリンで同性の恋人を殺した陳天宏は、刑期を終えて台湾の永靖に戻って来る。折しも中元節を迎えていた故郷では、死者の霊も舞い戻る。天宏の六人の姉と兄、両親や近隣の住民。生者と死者が台湾現代史と共に生の苦悩を語る、台湾文学賞、金鼎賞受賞の長篇
「東京オリンピックを中止しろ、さもなくば新国立競技場を爆破する。」
という犯行声明とともに爆破された札幌時計台。「死の聖火ランナー」のごとく徐々に新国立競技場に迫りながら各地の五輪会場で爆発事故が発生。警視庁捜査一課の足利義松と阿桜藍花は犯人を追い、列島を疾走する!
ソフトウェア会社に勤める平岡が通っているチャットルームに“インターネットの亡霊”と名乗る者が現れた。彼は、自分は既に殺されており、亡霊となって“不要なファイル”を削除していると語った。やがてその言葉通りに、凄惨な方法で次々とチャットメンバーが消されてゆく。平岡は、姿の見えない“亡霊”に、閉じ込めていた過去を思い出した…。実力派新鋭が放つネット世代の新感覚ホラー・ミステリー。
ベルリンの弟の家にやってきた台湾の高校教師。不慣れな外国に戸惑う日々の合間、彼女は美容院を営んだ亡母の顧客名簿をめくり、古い記憶をたどる。貧しい一家は母の裏の商売のおかげで生き延びたのだがーー。疎外感を抱き生きてきた女性が出会うひと夏の物語
不良少年は優等生少女から目が離せなかった。彼女の マズそうな弁当に。クラス一の美少女・朝比奈亜梨沙がある日作ってきたマズそうな弁当に、高校生・牧誠也は一目惚れした。「朝比奈さんの弁当が食べたいから付き合ってほしい」──。彼のそんな告白にバカにされたと思った亜梨沙は怒って誠也をフるが、彼の諦めない純真さと、悩みに寄り添う優しさに次第に惹かれていく。しかしある時亜梨沙は、誠也の人には言えない秘密を見かけてしまい──。
切なくて、苦くて、愛しくて、美しい。青春物語開幕。
漢字の字源(成り立ち)と字形史(字形の歴史)の字典。『漢字字形史小字典』(2019)は、小学校3年生までに習う漢字、およびその同源字の574字を収録していたが、本書は、6年生までの全ての教育漢字とその同源字1271字を、甲骨文字、金文などから楷書に至るまでの字形の変遷をたどる流れ図とともに概説。配列は音読みの五十音順。『漢字字形史小字典』の概論に加筆し、特に用字法と発音については詳細に解説している。巻末に音読み・画数索引を付す。
はじめに
概論
1 漢字の歴史
2 漢字の成り立ちと字形変化
3 漢字の用字法
4 漢字の発音
5 これまでの字源研究とその問題点
6 字典の凡例
本文
音読みの五十音順に1271字の字源を解説
附録
1 音読み索引
2 画数索引
3 教育年次別漢字表
4 用語解説
5 主要参考文献
人間的魅力を養う。自らを鍛え、心を磨き、命を燃やすいまこそ、人間らしい生き方を学ぶ。
数学はできないと苦しみ困り進路を変えさせ、役立つ役立たないと議論される不思議な教科です。数学に困ったとき答えがどこかに見つかるように編集しました。本のタイトルをお題に、高校生に語るように答えてくださいと依頼しいろいろな立場の先生が書き下ろしています。とても考えさせられたそうです。数学の勉強に不安のある高校生も、数学好きな高校生、悩んでいた大人、興味のある大人も、ちょっと立ち止まって読んでみる?
まえがき
パート1 数学を学ぶってどういうこと?
1. 人生の道具箱に数学をーたかが数学、されど数学
2. 若者と受験と数学と……
3. 数学は嫌いになるものではありません
4. 数学との出会い
パート2 数学はどこへ広がっていくの?
5. 数字と文化をめぐる断想
6.「生命・宇宙・芸術」を理解するための数学
7. 生物の「時間知覚」は数学で説明できるのか?-学際分野での数学
8. あなたは何を描いてもいいのですー論理と感性を紡いでいきましょう
パート3 どうやって数学と向き合うの?
9. 数学の嫌いな文系学生が数理科学の論文を書くようになったのはなぜか?
10. 数学は誰のためにあるの?
11. 受験数学事始
執筆者一覧
あとがき