内科学テキストのスタンダード。強力にバージョンアップ。オールカラー、関連分野で分けた使いやすい6分冊。別巻に基準値一覧と総索引。
遺伝子工学を知らなくても、わたしたちはこの技術を利用した遺伝子診断キットやさまざまな治療薬、出生前診断サービスなどを使っています。さらに今後期待されるiPS細胞を使った治療も、この遺伝子工学を利用した治療なのです。本書ではこの遺伝子工学について、どういう技術かを基礎のキソから解説するとともに、その可能性について紹介していきます。
抗菌薬を選ぶときのコンセプト、現行のガイドラインを読むときにどうしても知っておいてもらいたいこと、感染症診療だけで決着をつけられないことなど、感染症にまつわる臨床的な問題を考える際、頭の片隅に置いておきたい、そんな内容を13のセクションに分けて掲載しています。
近年,国内外で様々な感染症が発生している。感染症は地球規模でとらえるべき環境問題であるとともに,社会問題でもある。感染症は病原生物・宿主・環境が複雑に関係しあっておきる。したがって,感染症を予防し拡大を防ぐためには、診断と治療に役立てる従来の病理学的知見はもとより,病原生物と宿主と環境との相互作用を解明する生態学的知見が不可欠である。
自然環境中の病原生物をどのように検出・定量したらよいのか? 潜伏感染期間の体内でなにがおきているのか? 病原遺伝子はどのようにして広まるのか? 病原生物と宿主と環境要因のどのような相互作用が感染症をひきおこすのか,あるいは制御するのか? ヒトのインフルエンザをある一定期間内に終焉させるためにはどのようなタイミングでワクチンを投与すればよいのか? 効果的な感染症の対策はどのようにしたらよいのか? ヒトはこれから感染症とどのようにつき合っていけばよいのか? 病原生物の生態系における役割は何か? これらの様々な問題に答えるヒントが,感染の分子レベルから病原生物・宿主・環境との相互作用までを幅広く扱った本書から見えてくる。本書の生態学的考え方にもとづいた感染症の理解は,感染症がもたらす社会問題を考えるための基礎となるであろう。
本書がきっかけとなり,従来にはなかった新しい生態学の分野が切り開かれていくことを期待している。
1部 基礎知識
第1章 微生物の多様性・系統分類・検出方法(山口進康・那須正夫)
第2章 病原生物の生活史と宿主:ウイルスと細菌(北村真一)
第3章 病原生物の生活史と宿主:寄生虫(浦部美佐子)
第4章 感染症の発症メカニズム(源 利文)
第5章 感染のダイナミクス:伝播と免疫(梯 正之)
2部 感染症の生態学的機能と進化
第6章 病原生物と宿主の種間相互作用(佐藤拓哉・鏡味麻衣子)
第7章 病原生物の食物網・物質循環における機能(鏡味麻衣子・佐藤拓哉)
第8章 病原遺伝子の水平伝播(谷佳津治)
第9章 侵入生物としての病原生物(五箇公一)
第10章 病原生物と宿主の進化(加茂将史・佐々木顕)
3部 感染症事例
第11章 藻類の感染症(外丸裕司)
第12章 野生植物の感染症(佐橋憲生・田中千尋)
第13章 マツ材線虫病(二井一禎)
第14章 ナラ枯れ病(伊藤進一郎)
第15章 栽培植物の感染症(水本祐之)
第16章 動物寄生虫(佐藤 宏)
第17章 貝類の感染症(良永知義)
第18章 魚介類の感染症(湯浅 啓)
第19章 コイヘルペスウイルス病(内井喜美子・川端善一郎)
第20章 鳥インフルエンザ(長 雄一・大橋和彦・村田史郎)
第21章 ヒトの真菌感染症(広瀬 大)
第22章 ヒトのインフルエンザ(佐々木顕)
第23章 AIDS(岩見真吾)
第24章 マラリア(中澤秀介・門司和彦)
4部 対策と管理
第25章 防除対策:隔離?ワクチン?環境管理(浅川満彦)
第26章 院内感染(河野梢子・梯 正之)
子どもの小さな訴え、反応に気づくことができる!子どもや家族へのかかわり方のヒントがいっぱい!ダウン症候群、鎖肛、肺炎、麻疹、1型糖尿病、先天性股関節脱臼、ネフローゼ症候群、慢性腎不全、脳腫瘍、白血病、てんかん、脳性麻痺など22疾患の検査・診断・治療・看護ケアについて病態関連図を用いてまるごと解説しました!プレパレーションについても紹介しました!
感染症の病態把握に活きる!適切な抗菌薬使用の用心棒。
栄養系,看護系をはじめ,薬学系,臨床工学系の学生にも好評な免疫学の教科書.フルカラー化によりますます視覚的に理解しやすくなった.今版では,免疫学の全体像を理解する「基本編PartI」,より具体的な内容を学ぶ「基本編PartII」,臨床免疫学を扱う「展開編」の三部構成とし,さらに「基本編」を充実させた.初学者にもわかりやすく,学生の学習状況に合わせて使いやすい一冊.
豊富で質の高い臨床写真による、最新かつ最良のアトラス。現場で見る皮膚疾患を幅広く網羅・解説!鮮明な写真は患者への説明にも便利。
長い人生をいかに健康に生きるかは、とても大切な課題である。また、女性には女性特有の成長発達、病気、老化等の経過があり、女性は男性とは違う側面での健康管理が必要となってくる。現代社会において、いかにして女性は心身ともに健康で、美しく充実した日々を過ごしていくことができるのか、考察する。女性のライフサイクルを踏まえ、健康を維持増進するための実践的知識を身につけることのできる一冊。
豊富な画像でみせる! 腎病理の新定番
これから腎病理を得意にしたい医師に必携の書籍.
著者の豊富な知識と経験に基づき,腎病理を見るときにどのような思考で読み進めるかがフローチャートと著者らの解説・考察でわかりやすく書かれている.
アトラスだけではわかり得ない知識が豊富に詰まっており,これから腎病理を見る医師にも有用な内容となっている.
今こそ性の学びをすべての人へ
子ども・青年・学生はもとより、大人・市民の間からも性について学習する機会を求める声が切実に上がっています。2016年に本書を発刊してから、「LGBT(性的マイノリティ)」への社会・学校等せの周知がすすみ、性の多様性のとらえ方が大きく変化しました。この変化を、私たちは性自認や性的指向のちがいを超えた「ジェンダー・セクシュアリティの平等」という観点から、「人間の性をどう見るか」という新しい人間観につながる課題として受け止め、刑法や法律の改定、最新のデータを取り入れ、この改訂新版を編みました。次の時代を生きる人びとへのメッセージの意味も込めて本書を刊行いたします。(著者一同)
小児の救命救急・ICU領域における標準的な治療、最新の知見・エビデンスに基づく治療の選択肢を提示するシリーズ第4弾。多くの小児患者に関与し内容が多岐にわたる感染症の中でも、敗血症を併発する重症感染症病態を中心に、1)感染症診療の基本、2)疾患別、3)微生物別、4)場面別に分類、重要項目をピックアップし解説。小児科医、集中治療医をはじめ、感染症科医にも役立つ管理のコツを提供する。
本書は、感染症疫学における数理モデルの先駆的研究を行ってきた執筆者陣により、斯学の基本的な考え方から最近の発展までを具体的な事例を取り上げながら丁寧に解説・紹介した本邦初の成書であり、感染症の理論・予防・治療における数理モデルの利用に関心をもつ学生・研究者にとって必携の書である。なお、増補にあたっては、COVID-19に関する一章を新たに設け、各章には最近の進展・動向を補足している。
クイズに答えて、感染症対策!
感染症にかかったときの対処法や注意点などをクイズ形式で紹介。問題を解くことで、正しい感染症の知識が身につけられます。3巻は、皮ふに症状が出る手足口病ととびひ(伝染性膿痂疹)をテーマに、発症から治るまでの流れを時系列で解説。そのため、実際に感染したときのことをイメージしやすく、感染症を「自分事」として考えられます。マンガやイラストを豊富に掲載! オールカラー・総ルビなので、やさしく感染症対策が学べます。
はじめに
この本の見方
マンガ【プロローグ】とつぜんのアクシデント
問題1 手のひらや足のうら、口のなかに水ぶくれが! これって?
問題2 手足口病は、手・足・口以外に症状が出ることも。出やすいのは?
問題3 水ぶくれを早く治したい! どうするといい?
問題4 口のなかの水ぶくれにはウイルスがたくさん! 気をつけることは?
問題5 手足口病にかかった人がトイレの後に気をつけることは?
問題6 おなかがすいたけど口のなかが痛い…。口にしていいものは?
コラム まわりの人が手足口病になったら?
問題7 水ぶくれがおさまった! もう体にウイルスはいない?
問題8 手足口病が完全に治った! これでもうすっかり安心かな?
問題9 虫さされをひっかいたら、水ぶくれができてかゆい! これって?
問題10 黄色ブドウ球菌はどこにひそんでいるのかな?
コラム 黄色ブドウ球菌が引きおこす病気
問題11 とびひの水ぶくれがつぶれちゃった! これからどうなっちゃうの?
コラム とびひを予防するには?
問題12 つぶれた水ぶくれは、いったいどうすればいいの?
問題13 とびひに効く薬にはどんなものがあるのかな?
問題14 とびひにかかったとき、おふろに入ってもいいの?
問題15 水ぶくれがまだ治っていないけれど登校してもいいのかな?
問題16 とびひがようやく治った! もうかかることはないのかな?
マンガ【エピローグ】これからもみんなで
コラム 皮ふに症状があらわれる感染症