皮膚疾患最新の治療’87〜’88が刊行されてから2年を経過した。本書では新たに14項目の疾患を追加した。その中には皮膚科でも重要な疾患となるに違いないAIDSを始めとして、Gianotti病,川崎病,DIC,ツツガムシ病、マンソン裂頭条虫症などの病気がある。本書のもう1つの特徴は疾患ごとに治療に関するトピックスを内外の文献から選んで記述している点である。その中には新しい治療のヒントになるものが少なくない。
今回刊行したアトラスは従来の「内科学」の姉妹編であり、「内科学」の図譜の数を増し、サイズを拡大し、内科学を理解し記銘しやすいようにしたものである。図譜の選択は「内科学」執筆者の指示と意見によるものであり、「内科学」の本文の内容の理解と読破に貢献している。
本書では、まず初めに股関節の機能解剖と生体力学、股関節の診断手順、各検査法について、治療総論では薬物療法、日常生活指導、温熱療法、運動療法、牽引療法、装具について解説した。各論の項では各股関節疾患の臨床と治療について平易に解説した。
本書の編集は、膨大な内科学の知識の中から医学生をして最小限かつ不可欠な知識を修得するために、内容は細かく、そして必要なものを網羅するという方針のもとに著者らは第2版、第3版と改訂を加え今日に到る努力がつづけられてきた。この度、改訂第4版が刊行された。これは昭和63年6月に新しい医師国家試験出題基準が刊行され、それに合わせての改版である。
1988年11月25日ヤクルトホールで開催された第9回理研腸内フローラシンポジウムでは、「腸内フロラーと生体ホメオスタシス」を主題とし、腸内フロラーが食餌を介して宿主の生理、免疫、発癌、老化にどのように影響を及ぼしているかについて、基礎的な観点から討論された。本書は、そのときの内容をまとめたものである。
近年、性感染症は新たに複雑な疾患を加え、現代病ともいうべき社会的関心を高めてきている。これらの疾患は時代の推移とともに様相を変え、それぞれの専門分野において多くの問題を提起しているが、妊娠中に本疾患に関わると母児感染として母親から児に感染がおよぶ可能性があり、分娩方式の選択を含め、妊産婦を管理していくうえに臨床上、種々の重要な問題を有してくる。
最近、我が国においても高齢化が進み、患者層の高齢化が顕著になってきている。こんな時代の医療で、ナースの占める役割は真に重要である。重要であるというような程度でなく、21世紀医療では主役を演じているのではなかろうか。本書は現在米国で最も権威ある脳神経疾患看護学テキストである。
本書では、脳腫瘍や脳血管障害などの頭蓋内疾患はもとより、脊髄を取り巻く脊椎骨・軟骨、さらには四肢骨・関節・靭帯などの運動器病変についても、神経疾患と関連して要求されるMRI画像の知識を併せて解説している。