夫とは職場の友人を通じて知り合った。口数は少ないし、ぶっきらぼうだけど、優しい。結婚して智晴(ちはる)が生まれ、慎ましいながらも幸せな3人生活が始まった。しかし生活はなかなか立ち行かない。息子を預けて働きに出た由紀子は、久しぶりの仕事で足を引っ張りながらも何とか食らいつき、家庭と両立していく。そんな矢先に発覚した、双子の次男と三男の妊娠……家族が増えてより賑やかになる一方、由紀子の前に立ち塞がる義母の死、夫との不和、そしてーー。「家族は時々、形を変えることがあるの。だけど、家族はずっと家族なの」。どんな形をしていても「家族」としてどれも間違ってない、ということを伝えたかったと語る直木賞作家・窪美澄が放つ、渾身の家族小説。文庫版には家族のその後を描いたスピンオフ短編「ははのけっこん」も収録。解説・白石一文
第一部
第一章 かぞくのはじまり
第二章 せかいのひろがり
第三章 ちはる、あにになる
第四章 かわっていくかぞく
第二部
第一章 ちはる、ははになる
第二章 ちはる、こいをしる
第三章 あたらしいかぞくのかたち
ははのけっこん
はじまりは3年前。カフェレストランで働く安芸遼一は、美しい妻と愛くるしい男の子・准と訪れる常連の客・皆川春海に一目惚れした。しばらくして、離婚し落ち込んだ春海に夜の歓楽街で会った遼一は、身体だけの関係を持ちかける。それから1年。月に二度だけの逢瀬のたび、春海に惹かれていく遼一だったが、想いは告白できない。やがて別れを決意した遼一に春海は…。
運命の人に出会い、理想の結婚を手にする日本女性のための“THE RULES”。
有名ブランドのセールス・スタッフからバイヤーに抜擢された真昼。初めての買い付けに手応えを感じ、さらなる飛躍を胸に2度目のミラノへ向かった彼女に、思いもよらぬ人生の選択肢が突き付けられて…。先輩バイヤー、元カレ、セレクト・ショップのやり手バイヤー、イタリア人の恋人、それぞれの思惑が絡まって、真昼の運命はうねるように動き出すー。ファッション業界を舞台に描く仕事と恋の物語。
地震ですべてを失った板前は憎き男を見て追いかけ、夫の帰りを待つ女は瓦礫の中を妾のもとへ走ってしまう。息子のために危ない読売に手を出す戯作者がいれば、どさくさまぎれに吉原を逃げ出した遊女も現れる。さらに虎之助の恋路に暗雲が立ち込め、尊敬する父にも疑惑の影が…。さあ、どうする!?猫背の虎!恋と人情、謎解きに捕り物。動乱直後の江戸を舞台に繰り広げられる超エンターテインメント時代小説。
NHK連続テレビ小説『純と愛』主題歌「いちばん近くに」、
挿入歌「二人で行こう」ほかタイアップ曲多数の全8曲を収録した8thアルバムをリリース!!
世界には無数の道=Routeがある。そのRouteを選ぶのも、各々の選択。
HYは、その歩みでしっかりとRouteを選びしっかりと進んできた。
そして、彼らは今、“Route29”に差し掛かった。
その先には、確かな“Route29”が見える。
そのRouteには、カーブがあったり、がけっぷちに差し掛かったり、時には下り坂さえも出くわすだろう。
でも、彼らはこの“Route29”を選んだ。
20代最後の時代を突き進むため。
■HYメンバーより
忘れがちだったのものを思い起こし、
自分自身、素直な自分、飾らない自分、真っ直ぐに思いを描くことを意識した。
大切なものを思い出して欲しいという願いを込めて。
【収録内容】
1.いちばん近くに(NHK連続テレビ小説『純と愛』主題歌)
2.君が僕にくれたもの
3.至近距離恋愛
4.バイバイDay(グリコ・ポッキーチョコレートスペースシャワーTVバージョンCFソング)
5.RAPしてチン!
6.流れ星
7.二人で行こう(NHK連続テレビ小説『純と愛』挿入歌)
8.タイムカプセル(NHK沖縄放送局“復帰40年”テーマソング)
金髪トサカ頭の竜二が飲んだくれの落語家・笑酔亭梅寿の内弟子となって、はや一年。梅駆の名前はもらったものの、相も変わらずどつかれけなされの修業の日々を送っている。そんな中、師匠の梅寿が所属事務所の松茸芸能と大ゲンカ、独立する羽目にー!東西落語対決、テレビ出演、果ては破門騒動と、ますますヒートアップする笑いと涙の落語ミステリ第二弾。
恋愛はなぜ最高の贅沢財?プライスレスな恋愛の仕組みを解明。
恋を読む。恋に酔う。甘くせつない痛みが胸に広がるひそやかな時間ー。5人の名手による、心うるおう極上の物語。
お金ってそもそも何なのか?一生にどれくらいのお金が必要なのか?お金に潜む落とし穴って何?AKB48・宝くじ・牛丼の価格戦争など、身近な例をひきながら、いまさら聞けないお金の基本をわかりやすく説いていく。働くことから貯めること、お金を増やす方法まで大総括。これを読めば、お金を見る眼がガラリと変わる!すぐに使える「お金のキーワード」付き。
ファッション業界で働く小峰紬の前に、行方不明だった母親の文子が姿を現した。面影にどこか違和感がある母に困惑する紬は、年の離れた姉の麻弥と絹代に相談する。二十代の紬、三十代の麻弥、四十代の絹代。仕事や恋、家族について、それぞれに悩みをいだく三姉妹は、母との再会で変化がー。三姉妹と母との絆をめぐる、切なく温かいミステリー。
キワモノである。下品である。悪意と偏見に満ちている。全然やすらぎを与えない。エッセイの本義に悖るーと自らの文章をも毒舌をもって語る人気の直木賞作家が、喜怒哀楽を包み隠さず吐き出した痛快エッセイ。実は読むと、やさしい人間臭い視点で世の中を捉えた、涙と笑い、感動がいっぱいつまった一冊。
かわいいだけの女はもう卒業。愛されて育った明子と、地味で控えめな清子。女学校に机を並べながらも正反対に見えた二人の人生は、同じ男を愛したことから交わり、少しずつ狂いはじめるー大正ロマンの彩り鮮やかに描き出される恋と自立の物語。第九回島清恋愛文学賞受賞作。
「少年」に対して、「少女」があるように、「青年」に対して「青女」という言葉があっていい。「結婚させられる」ことから自由になることがまず「青女」の条件。自由な女として生きるためのモラルを提唱。
恋と結婚は一度きり、そして二つはつながっている。自分の未来をそう占う八木雪香は、N.Y.ブライアント・パークの「夢見るベンチ」で、運命のひと黒柳と出会う。これが最初で最後の恋!?でも、幸福な日々は思わぬ出来事で一変。失意の雪香は偶然に見つけた「黒やぎ絵本館」にメールを送るのだがー。いま、幸せのファンファーレ響きわたる未来へ。感涙の恋愛3部作最終編。
“誰も言えなかった真実”と“誰も教えなかったノウハウ”。玉の輿にのる一番の近道。