日本列島を切り裂く無数の断層。ひとたび動けば、どんな厄災をもたらすかは、阪神大震災が証明した。日本人は、断層の網の目から逃れるすべがないのだろうか。気鋭の地震学者が説く最先端学説と最新モデル。
名門女子学園の理事長の娘が、かつての恋人の部屋で殺され、三角関係のもつれからの恨みの事件として早期解決かに見えたが、別の殺人事件との関連で捜査が揺れる。厳格を誇る学園内部に横たわる、愛と忍従と憎しみを孕む男と女の難事件はベテラン刑事の標的に。
阪神大震災は一瞬にして神戸周辺400万人の住民の生活を破壊した。この地震によって、いちやく現代人のキーワードの一つとなった「活断層」とは何なのか、どんな仕組みになっているのか、そしてどこにあるのか。本書は地震の張本人「活断層」の謎を、日本とその周辺の活断層分布図を始めとする豊富な図と写真を用いて、簡潔に説き明かしている。
銕仙会の会員になり、能を集中的に見て論ずる「芸術断想」をはじめ、歌舞伎、芝居、映画などの芸術論、物議をかもした映画『憂国』の製作過程を描いた「製作意図及び経過」、他にコクトー論を収める。芸術全般に対する、鋭く深い考察と愛情が三島文学の根底を流れる。
教会のタブー、世間のモラルを超えて、初めて表現手段を獲得していく歌姫たち。17〜19世紀の混迷するフランス、ヨーロッパ社会をたくましく、したたかに、軽やかに疾走する、音楽史の秘められた主役たちの姿。
神戸・阪神間、淡路北部に壊滅的な被害をもたらした兵庫県南部大地震は、県南西部の播磨地方にも大きな被害をあたえた。その被害状況をつぶさに見分し記録するとともに、貞観10年(868=平安時代前期)の直下型大地震をはじめ、宝永大地震、安政大地震、また元治元年(1864)杉原谷地震など、京阪神と播磨に災害をもたらした歴史上の地震を、地元史料をまじえて検証。あわせて、大地震発生が概念されている山崎断層の概要、昭和59年山崎断層地震の災害状況、また地震観測の現状と予知の可能性などをわかりやすく解説。
天気予報よりも正確な運勢予報の決定版。まんが版おもしろ運勢読本第1弾。
阪神・淡路大震災の原因となった「活断層」とはいったい何か、地震とどんな関係があるのか、またどのように危険なのか。正確にわかりやすく解説。
旅での出会い、回想の淡い残像の中に、フランス文化の粋、シャンソンが流れる…。フランスの旅、シャンソンの世界。おしゃれな文化論。
プロボクサー・シナリオライターとして活躍してきた青年が、突如、三度目の変身。作家への野望に燃えて世に問う力作三編。ひたむきに、純情に生きる男の姿をときに軽妙に、ときに重厚に描き出すー。