日本の中小企業の多くが持つ、優れた技術やアイデア。しかし資金や人材などのリソースが少なく知財部を持てない企業は、知的財産権を取得しても効果的に活用できないでいる。知財の活用には、技術開発から権利化にいたるまで一貫したマネジメントが必要だ。知財活用の総合的なノウハウを、豊富な成功事例をもとに解説する。
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企業経営者にとってノドから手が出る程欲しい補助金実務がわかる
経営者、弁理士、行政書士、コンサルタント等の必読書!
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事業の外国進出が決まったら、特許等による自己の所有する財産の保護を外国でも受けることを期待します。この場合は、外国出願補助金が最適でしょう。また、アイデア(案件)を実現したいが資金不足で特許等の出願が困難なケースもよく聞くことです。この場合は、特許法または特別法上の国内出願費用の減免等が受けられればアイデア(案件)の実現に一歩近づくことになります。
本書は、知財関連補助金業務を手引きし、分かりやすい説明を試みた内容であり、行政書士実務を記述したものですが、権利化の工程に知財関連補助金を組み込もうと考えていらっしゃる弁理士やビジネスとして補助金申請を手掛けていらっしゃる補助金コンサルタントにとっても最適な内容になっています。そして何より、中小企業の経営者の方は、本書を座右の書にして頂き、自社で知財関連補助金の採択を受けることが可能になります。
本書は、全部で3部構成になっており、1では、知財関連補助金の総論・入門的記述をし、実務を行う上で必要な知識・理論を解説しています。2では、知財関連補助金業務の実務手続きについて解説を試みました。3では、知財関連補助金業務の今後の課題と展望について言及しました。
新たなビジネス領域をスピーディーに駆け抜けるスタートアップ企業。経営に「知財」を活かすための戦略とその法的アプローチとは?
スタートアップが短期間で大きな成長を遂げるには、その特性に沿った独自の知財戦略が不可欠となる。戦略の構築に先立ってスタートアップが備えておくべき各種権利・契約等に関する法的知識や、EXITを見据え、成長フェーズごとに求められる対応等を丁寧に解説。大企業とのオープンイノベーションを成功させる秘訣にも着目。
第1章 スタートアップと知財
1 スタートアップの知財活用可能性
2 知財とは何か
3 スタートアップにとっての知財活用場面
第2章 各フェーズで行うべきこと
1 設立前〜設立時
2 シード期(その1)各種戦略構築段階における知財の活用
3 シード期(その2)各種戦略の方針決定後
4 シード期(その3)プロダクト/サービス完成後
5 アーリー期
6 レイター期
第3章 大企業とスタートアップ
1 スタートアップから見た大企業
2 大企業から見たスタートアップ
第4章 大学発ベンチャー
1 大学発ベンチャーとは
2 TLO(Technology Licensing Organization:技術移転機関)とは
3 大学発ベンチャーの特徴・課題
4 大学発ベンチャーの実例
5 大学発ベンチャーに関する各種統計資料
第5章 ライセンス
1 ライセンスイン
2 ライセンスアウト
第6章 データの利活用
1 ビッグデータ
2 オープンデータ
第7章 業界別知財戦略
1 SaaS系
2 ものづくり系
3 プラットフォーム系
4 AI・IoT
5 エンタメ系
第8章 オープンクローズ戦略とスタートアップ
1 オープンクローズ戦略とは何か
2 オープンクローズ戦略が使われている例
第9章 各種知財の権利行使
1 オフェンス側
2 ディフェンス側
第10章 スタートアップが活用できる各種サポート
1 出願系
2 侵害予防調査等
3 特許情報の分析活用支援等
4 海外での活動等に対する各種支援事業
5 発明の事業化に係る研究開発費用等
参考文献
事項索引
判例索引
世界一簡単な「プリンセスマナー」を守るだけで、人生に奇跡が起こる! 夢、お金、パートナー……すべての願いが叶う魔法の教科書。
世界と日本の「次なる社会」を大胆に予測し、日本中に衝撃を与えた話題の書。本書は「脱工業化社会」の仕組みと実像を探り明かし大きな脚光を浴びたが、事実、世界は著者が提示した「知価社会」に向けて大きく動きだしている。「知価社会」とはいかなる社会なのか。これまでの工業社会のパラダイムとはどう違うのか。-現代という時代の巨大な転換点と、その将来の方向性を見定めるための必読の書。
本書の目的は、古代的思惟が、理性的にとらえたものを感性的に体感・体得することのうちに「知」の達成態を見いだしていることを鮮明にし、かつ、「知る」ことの原初的形態が日本精神史の流れのなかでいかなる意義を担うのかという点を明確にすることにある。
本書はドイツ哲学の単に啓蒙的な論述ではなくて、むしろ哲学的知の本質を深くドイツ的フィロゾフィーレンの源泉に汲もうとする試みである。
いま必要とされる「知」のスタイル。ものごとの本質は分析では見えない。洞察しろ。信じる力を持って言葉を語れ。病は福音と考えろ。未来は予測できない。未来は創造するものだ…「複雑系」のキーワードが示すこれからのものの考え方。
ポストモダニズムという「近代批判」はもはや20世紀的である。知のパラダイムを再構築し、合理的な知と言説の秩序を取り戻す。
技術戦略、ブランド戦略などの「見えざる資産」を可視化し、マネジメントに活かす新しい手法。
人文知の危機時代に、なにが変わろうとしているのか?デジタル・テクノロジーが大転換をもたらしつつある、「人間」と「知」との関係。新しい時代の「教養」が、ゆたかな変容をとげるために。
刻々と変化する現場の、今、ここで「何が重要か」を知るフロネーシス。それは知を固め、明示化しようとするテクネーを揺るがし、テクネーと絡み合い、「まだないやり方」を探り創る力である。真の専門家とは、未知の事態に自らをひらき、自ら破れ変容し、マニュアル通りにいかなくてもその場で即興的に対処できる人である。本書は、即興的な現場の判断と決断が求められる「医療・看護、福祉、教育、法律、経営」分野の専門的実践家に大きな示唆を与え、その専門家像の転換を迫るものとなろう。
かつての日本では「古典」に対する「知」を紐帯とする文化圏が公家・寺家・武家を中心に形成されていた。それらは、漢詩文・和歌の詠作やそれにともなう本文研究・註釈といった学的営為の中で連綿と継承されていった。しかし、そのような「正統」とされる「知」が形作られる一方で、新たな文化圏を形成する知の蠢動があったーこれらの「もう一つの古典知」が、中世・近世社会をどれだけ豊穣にしていったのか、さらに、近代日本にどのような影を投げかけたのか。多面的な「知」の諸相やダイナミックに変容する「知」のありようを照射することで、豊穣なる日本の知の動態を捉える。