おしゃれな女性なら誰でも出かける、
魅惑のロンドン、ウェストエンド !
お買い物は女性の気晴らし?
どのようにウェストエンドは、
「大量消費の場」、「買い物と娯楽の中心」となり、
中・上流階級の女性の娯楽、社交生活、政治の拠点となったのか──。
──百貨店の誕生から、既婚女性財産法、フェミニストの運動、
演劇と女性のショッピングとの結びつき、
そして、ショーウィンドウを粉々に割った女性参政権運動まで──
19世紀〜20世紀初めのロンドンで、
女性たちがどのように「家庭」という女性の領域から、
「街」という公的領域に飛び出し、
ショッピング(娯楽)を楽しむようになったのかを明らかにする。
経済と文化における女性の役割の本質を理解する、
19世紀イギリス史(特にジェンダー史、消費文化史)研究の必読書!
はじめに──「ロンドンをひとりで歩くということ」
………………【訳:成田芙美】
第1章 「誘惑の間」──ユニヴァーサル・プロヴァイダーと
郊外という娯楽
………………【訳:佐藤繭香】
第2章 消費の裁判ーー結婚、法律、
女性の信用買い(クレジット)
………………【訳:三井淳子/東洋大学非常勤講師】
第3章 「街歩きのご婦人方のための休憩所」
--フェミニズムと公的領域における快適
………………【訳:佐藤繭香】
第4章 大都市めぐり──ウェストエンドを読む、買う、
旅する
【訳:藤田昇代/埼玉工業大学工学部基礎教育センター非常勤講師】
第5章 「買い物の新時代」
──エドワード朝ロンドンにおけるアメリカ式百貨店
【訳:坂口美知子/獨協医科大学基本医学 語学・人文教育部門講師】
第6章 消費という行動──ミュージカル・コメディと
交換の欲望
………………【訳:佐藤繭香】
おわりに──板ガラスの政治
………………【訳:成田芙美】
本書は英語のジェンダーについて、文法的観点から考察している。英語はフェミニズムの影響でジェンダー中立的言語にダイナミックに変化している。たとえば、everyoneなどの不定代名詞を従来はheで受けていたが、現在はhe or sheやtheyで受けることが普通になりつつある。新しい通性代名詞としてzeを提案する人もいる。変化する英語のジェンダーの実態を明らかにしてゆく。
第1章 英語のジェンダー:序論
第2章 フェミニズム:英語の通性代名詞
第3章 manの語法
第4章 Ms.の意味
第5章 英語の女性接尾辞
第6章 聖書とジェンダー
第7章 Jespersenと女性語
本書は、近代における女性の創造力と労働の国家的統治という視点から、手芸という誰もが知っており、しかも誰もが見過ごしてきた「女の手仕事」を初めて浮き彫りにした画期的な手芸論である。
あなたは、将来どんな仕事をしたいと思っていますか?本巻では、「女性用の仕事」「男性用の仕事」という区別はないということを述べました。男女とも、自由に職業を選ぶことができる力をつけてほしいのです。今までは、女の人は家庭を守り、男の人は家族を養うことがよいと思われていました。しかし、世界中の国々で、それはおかしいと思う人が増えています。あなたも性にとらわれず、自由に自分の人生を描いてください。本当に自分に合う仕事が見つかるといいですね。
ジェンダー視点で見る新しい世界史通史
現代のグローバルな課題を捉え直す
現代性の歴史的文脈をたどり、暴力・環境・災害・疫病・最新科学に切り込む!
今ここから見えている「世界」は、他の人たちが別の場所から見ている「世界」と同じだろうか。「世界」を問い、「世界を問う私」を問うーこの双方向性のなかに身を置くとき、私たちは「世界」が決して自明のものでないことを再認識させられる。だとしたら、「世界」の歴史、「世界史」とは何だろうと、西洋中心、成人男性中心に描かれてきた従来の「世界史」を見直さざるをえなくなる。時間軸と空間軸とを交差させ、比較と関係性を考えるジェンダー史の視点で考察していく。
本巻のもう一つの目的は、現代的諸課題と向き合うことである。私たちは今、地球規模で考え、協力して取り組まねばならない問題を数多く抱えている。新型コロナウィルス・パンデミックを経験し、ロシア・ウクライナ戦争やイスラエルのガザ侵攻といった20世紀の分断を引きずりながら、私たちは、ビッグデータやIoT、生成AIといったデジタル技術が人間の諸関係を左右する21世紀を生きている。そのなかで、諸課題の解決に向かう端緒を開くためには、適切な問いを発し、その問いを根拠(史料/ 資料)に基づいて多角的・多層的に掘り下げていかなければならない。
本巻では、シリーズ全体を貫くジェンダー史の視点から現代世界に斬り込み、その「現代性」の本質を熟考する。換言すれば、それは、20世紀という時代をジェンダー史の視点で「歴史化」し、「相対化」する作業にほかならない。
第1章では、私たちが知る「世界」がどのように創られ、語られてきたのかを、「世界」を構成する「地域」との関係性で考察する。
第2章では、「世界」と「地域」の関係性が創られ、創り直されていく大きな契機となった植民地化と脱植民地化をジェンダー視点で検証する。
そこに絡まるのが、20世紀末の技術革新で急速に進展したグローバル化の問題であり、第3章ではその諸相が議論される。ひとの移動とそれに伴う運動や思想、とくにフェミニズムの変化、戦争や紛争といった数々の暴力に抗う人々の連帯と異議申し立ての多様性が、各地域の具体的な出来事とともに解剖される。
第4 章と第5 章では、SDGs で可視化された地球規模の課題と直接的に関わるテーマや論点が俎上にあげられる。いずれも、現代の時空間で考えられがちな問題に「歴史的文脈を与える」という重要な役割を担っており、本巻のオリジナリティもここにある。
(本巻総論より)
暴力や戦争を批判的にとらえ、考察していく上で、フェミニズムやジェンダー論のもつ意味は大きい。本巻は、「暴力」の歴史を問い直し、その構造や行使される過程をジェンダーの視点から明らかにすることにより、歴史の新たな側面に光をあてる。
実務と研究を架橋し、新たな共生社会への展開をはかる、待望のジェンダー法学の研究雑誌。既存の法律学との対立軸から、オルタナティブな法理を構築。第2号は特集「労働法とジェンダー」と題し、この30年間のジェンダー平等・障害者雇用差別禁止法制の発展と現状を検討する8本の論稿を収録したほか、「立法と司法の新動向」として、第4次男女共同参画基本計画策定作業のモニタリンと第3次のそれと比較・検討する論稿も収録。
◆実務と研究を架橋し、新たな共生社会を拓く【ジェンダー法学】の専門誌◆
第7号は3つの特集から成る。〈特集1〉女性差別撤廃条約40周年に4論文(秋月、山下、浅倉、軽部)、〈特集2〉ノルウェーにおける性の多様性に1論文(矢野)と講演の翻訳(矢野・齋藤)、〈特集3〉DSDsを考えるに2論文(ヨ・ヘイル、石嶋)を掲載。「立法・司法の動向」は、「日本学術会議の提言の意義」として性暴力に対する今後の刑法改正に向けた重要な提言(後藤)。最新テーマで迫る。
ミドルクラスの白人で異性愛の男という地位への抗い。男らしさの諸相を描き続け、男らしさを覇権的な理念に固定させまいとした作家への新照射。
オルタナティブなものが存立する可能性に目を向けようとはせずに特定の規範を押し付けてくる社会への抵抗の書。
序章
ハーマン・メルヴィルの人生と作品
ジェンダーおよびセクシュアリティの観点からみたメルヴィルの文学
北部ミドルクラス社会における男らしさ
本論の概要
第一章 トンモとは何者か
--『タイピー』における男の主体
はじめに
一.『タイピー』はどう読まれてきたのか
二.名無しの平水夫から「トンモ」へ
三.要としての顔
四.トンモの「逃走」が示すもの
第二章 身体の傷と男の主体
--『ホワイト・ジャケット』における男らしさ
はじめに
一.「手間仕事」と呼ばれた文学作品
二.笞で打たれるということ
三.笞を打たせるということ
四.肉を切らせて
第三章 畏怖される男
--『白鯨』におけるエイハブの主体
はじめに
一. 船長の帆柱
二. 鯨捕りのひとつではない男らしさ
三. エイハブの主体
第四章 クィークェグの不定形の男性像
--『白鯨』における男らしさのオルタナティブ
はじめに
一. クィークェグの身体
二. クィークェグの性の逸脱
三. クィークェグは何者なのか
第五章 ピエール・グレンディニングの性
--『ピエール』における曖昧なもの
はじめに
一.「姉」がもたらす性の曖昧
二.「妻」がもたらす性の混乱
三.従兄弟との再会で露呈する性的な曖昧さ
第六章 ケアが揺るがす男らしさ
--「ベニト・セレノ」における男のケア
はじめに
一. ケアを受ける男
二. ケアを行う男
三. ケアを眺める男
第七章 「平和の使者」と彼を取り巻く男たち
--『水夫ビリー・バッド』における男らしさの混乱
はじめに
一. 海の上の「幸福」な家族
二. 先任衛兵伍長の偏執
三. 艦長の揺れる思い
四. バラッドに託されたもの
終章
おわりに
引用文献
索引
寺に生まれ、仏教研究者、そしてジェンダー研究者である筆者。
人間親鸞をこよなく敬愛するがゆえに、宗教的自立を探究するがゆえに、
親鸞における、そして仏教界における女性差別を鋭く問いただす。
日本人の女性差別観の根本を明らかにする画期的な一冊。
「親鸞は、わたしが浄土真宗本願寺派の寺に生まれたときから身近なものでした。
その親鸞、仏教をジェンダーの視点で考えることができたのも、フェミニズムのおかげです。
ジェンダーの視点をもちながら、親鸞思想をよりどころとして生きてきました」(本書「はじめに」より)
はじめに
第1章 東本願寺ギャラリー展での女性差別問題
経過
「大谷派の女性差別を考えるおんなたちの会」シンポジウム
真宗女性のつながり
第2章 わたしのターニングポイントーフェミニズムとの出逢い
専業主婦
フェミニズムとの出逢い
「女人五障」
「変成男子」
第3章 ジェンダーの視点で学んだわたしの課題
家制度
檀家制度下における業論
第4章 「女人禁制」
穢れ
「女人五障」も「女人禁制」
第5章 親鸞思想とわたし
親鸞との出逢い
世俗と仏法
第6章 宗教的自立
宗教的自立を阻むもの
宗教的自立とは
あとがき
男性特権にいかに向き合うか、「弱者男性」論は差別的か、自らの「痛み」を消さない男性学はあるかーー。
著者が近年さまざまな媒体で発表した、フェミニズムやトランスジェンダー、そしてメンズリブなどジェンダーに関わる重要な考察を一冊にまとめた、著者初の男性学批評集。
加害と疎外が複雑に絡み合う「男性問題」のジレンマを、丁寧に解きほぐす一冊。
◆目次◆
はじめにーーこれからの男性解放批評のために
【1】
男が男を省みるーー加害性と疎外の複雑なねじれ
「痛み」を消さない男性学を
男性特権にいかに向き合うか
澁谷知美+清田隆之編『どうして男はそうなんだろうか会議』を読む
【2】
私の性被害
村上春樹『女のいない男たち』を読む
村上春樹『街とその不確かな壁』を読む
「真の弱者は男性」「女性をあてがえ」--ネットで盛り上がる「弱者男性」論は差別的か?
インセルとは誰か?
批評と男性性ーー男性解放批評に向けて
渡部直己『子規的病牀批評序説』を読む
松浦理英子と男性解放批評
魯迅と暗黒男性批評
トランスジェンダー/フェミニズム/メンズリブーー『笙野頼子発禁小説集』に寄せて
日本的男性性とアパシーーー交差的な対抗運動のために
【3】
男性解放批評とは何か?--終わりに代えて
あとがき
◆著者略歴◆
杉田俊介 (すぎた しゅんすけ)
1975年生まれ。批評家。『フリーターにとって「自由」とは何か』(人文書院)でデビュー。以後、文芸評論や労働・貧困問題について著述。著書に『非モテの品格』『マジョリティ男性にとってまっとうさとは何か』(ともに集英社新書)、『男がつらい!』(ワニブックス)、『宮崎駿論』(NHKブックス)、『糖尿病の哲学』(作品社)など多数。差別問題を考える雑誌『対抗言論』(法政大学出版局)では編集委員を務める。
中国の政治イデオロギーとの関連をとおした家族研究の学説史から、中国の主流社会の農村・都市部女性の生、また少数民族や国際移住当事者など様々な中国女性の生の変容を考察した、現代中国の家族研究、ジェンダー研究論集。
プロレタリア作家として、階級格差の原因に気づいた佐多稲子は、同時に男女差別の因ってきたる構造にも目覚めていったのではないか。「くれない」の佐多稲子はこのようにして生まれた。この論集を編むことによって、その道筋が佐多の小説の行間から立ち上ってくるように思った。──────あとがきより
佐多稲子小伝─他者という鏡
1 詩から小説へ
詩からの出発─仮面から素面へ
小説への転身
2 プロレタリア文学の中の女たち
「女工」もの五部作─走る、泣く、揺れる「女工」たち
「煙草工女」の語りの構造─母の顔と党員の妻の顔
「別れ」─乳を搾る女
3 戦争前夜の模索
「牡丹のある家」の位置─「くれない」につながる転換点
「樹々新緑」─目覚めと苦悩
「くれない」─政治、生活、文学の転機
4 戦後日本の時空間
敗戦直後の評論活動─使命感とともに
「みどりの並木道」─空虚な明るさ
「夜の記憶」─二つの夜の明暗
「渓流」(一)─ある女系家族の終焉
「渓流」(二)─〈わが家〉はなぜ失われたのか
「黄色い煙」と「ばあんばあん」─時事問題の取り込み
5 同時代の女性作家
若杉鳥子(一)─階級格差と男女格差
若杉鳥子(二)─闊達な女語りの魅力
壺井栄「廊下」─逆境の下での夫婦愛
大谷藤子「須崎屋」─母子幻想の崩壊
ジェンダーに関する基本的な解説に加えて、性役割分業、労働、セクシュアリティ、ケア、社会政策などのトピックを幅広く採り上げ、「ジェンダーの社会学」の理論と実践を、第一人者が平明に解説。
すべての女性に捧げるーー真のジェンダーフリーはここから始まる この小さな器官をもっと知れば幸せをつかめる! 喜び、幸せ、愛……。クリトリスは女性に秘められたもっとも美しく偉大な面を教えてくれます。より自信をもてるようになり、素晴らしい人生への扉を自分の手で開けることができるのです。最新研究をもとに、複雑で謎に満ちた器官の秘密を解き明かす。ジェンダー先進国フランス発、女性の新たな生き方を導くライフスタイル・ブック。★世界でのメディア掲載実績・雑誌「アロー・ドクター」 “愛の日、ヴァレンタインにおすすめの一冊 ポジティブなセックスのために”・雑誌「ELLE」2018年3月7日号 “クリトリス、そして女性の性について語ったこの本、皆に読んでほしい!”・健康雑誌「トップサンテ」・助産師専門誌「サージュ・ファム」・「ソワール・マグ」2018年4月3日 ベルギーの新聞「ソワール」紙のWebマガジン。著者インタビュー掲載。 ※コーナータイトルは編集部より翻訳紹介
人気講義「現代の差別を考える(女性学・男性学)」の13人の講師陣による,ジェンダーにかかわる知・学びへと誘う入門書決定版.「ことば・アートとジェンダー」「家族と性をめぐる変動と挑戦」「ジェンダー視点で考える社会制度・福祉」「グローバル社会とジェンダー」といった多岐にわたる断面から,基礎的な知識のみならず,その背後にある考え方や歴史,思想を習得するとともに,より深い考察に至ることができるよう構成されている.
ムスリムの家族は近代以降に起きた社会や政治、法律の変動によって大きな影響を受けてきた。では個々の文脈のなかで、それはいかに経験され、議論され、改変され、つくりかえられてきたのか。身近に存在するが捉えがたい「家族」という課題に挑む画期的論集。
「イスラーム・ジェンダー・スタディーズ」シリーズ刊行にあたってーー6『うつりゆく家族』
はじめに
第1部 家族に含まれるもの
第1章 つねに「他人」が家にいるーーオマーン移民の家族と「ハーディマ(奴隷/メイド)」[大川真由子]
コラム1 妻の居ぬ間にもう一家族[鳥山純子]
第2章 団欒と社交のある暮らしーーイエメン・サナアの事例から[大坪玲子]
コラム2 「母乳の父親」--インドネシアにおける男性の育児参加をめぐる言説[西川慧]
第3章 家族に絡めとられるーーモロッコのベルベル人母子にみる家族の捉え方[齋藤剛]
第2部 家族に死が訪れるとき
第4章 母という家庭の中心ーーあるエジプト人母の姿から[鳥山純子]
第5章 上エジプト出身者の葬儀告示から考える家族のつながり[岡戸真幸]
コラム3 家族を喪った悲しみを分かち合うーーウズベキスタンの葬儀と泣き女[今堀恵美]
第6章 妻に家の半分を遺すーーエジプトの地方の町に生きたある男性の一生[竹村和朗]
コラム4 ひとりで頑張るーーイランの「家族経営」企業[岩崎葉子]
第3部 家族をめぐる法の論理
第7章 ムスリム家族法の近代化と宗教コミュニティ間の対立[伊藤弘子]
コラム5 家族と国籍[伊藤弘子]
第8章 変わりゆく家族のかたちーー現代イランの場合[森田豊子]
第9章 名誉殺人と二つの家族像ーートルコの刑法改正が映しだすもの[村上薫]
第4部 家族に入り込む政治
第10章 議会を牛耳った家族[鈴木恵美]
第11章 出生率低下があらわす家族のかたちーーチュニジア南部タタウィーン地域の事例[岩崎えり奈]
第12章 国境を越えるパレスチナ難民の家族ーー市民権が意味すること[錦田愛子]
コラム6 SNSが大好きなアラブ人と家族のつながり[錦田愛子]
編者あとがき
参考文献
「多様性」の時代のヒーローとは──
【推薦コメント】
本書はヒーローの変遷を歴史的な流れのなかで見通すひとつの示し、手がかりを与えてくれる。
────三木那由他氏(大阪大学大学院講師・『言葉の風景、哲学のレンズ』、『会話を哲学する』)
【おもな内容】
世界を救う、「正義」の象徴たるヒーローは、圧倒的な“マジョリティ”として表象されてきた。
しかし21世紀を迎え、ジェンダー、加齢、障害、新自由主義といった様々な観点への理解・変化から、留保なしでその存在は認められなくなった。
では、ヒーローたちはどのように「多様性」と向き合うのか?
そして、「ポスト真実の時代」とどう対峙していくのか?
本書は、ヒーローの誕生から発展までの歴史的視座を参照し、アメリカと日本のポップカルチャーに登場、活躍する《新しいヒーロー像》を縦横無尽に論じる。
ヒーローを考えることは社会を考えることだ!
【目次】
序章 多様性の時代の正義
第一章 法の外のヒーローたち
第二章 二つのアメリカと現代のテーレマコス
第三章 トランプ時代の「お隣のヒーロー」
第四章 多様性の時代に「悪」はどこにいるのか?
第五章 「オレはまだまだやれる!」──中年ヒーローの分かれ道
第六章 障害、加齢とスーパーヒーロー
第七章 日本のヒーローの昔と今
第八章 正義のパロディとニヒリズムとの戦い
第九章 デスゲームと「市場」という正義、そしてケアの倫理へ
第十章 ポストフェミニズムと新たな「ヒーロー」
終章 私たちの現在地
おわりに 正義はどこへ行くのか?
【著者略歴】
河野真太郎(こうの・しんたろう)
1974年、山口県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得満期退学。
博士(学術)。
専修大学国際コミュニケーション学部教授。
専門はイギリス文学・文化およびカルチュラル・スタディーズ。
著書に『はたらく物語 マンガ・アニメ・映画から「仕事」を考える8章』(笠間書院)、『新しい声を聞くぼくたち』(講談社)、『増補 戦う姫、働く少女』(ちくま文庫)、翻訳にウェンディ・ブラウン著『新自由主義の廃墟で』(人文書院)など多数がある。
ベッカー「新家庭経済学」における女性労働の分析とその後のフェミニスト経済学の発展を丹念に追い,さらに社会的ケアの理論的分析,福祉国家におけるワーク・ライフ・バランスや家族政策等ジェンダー政策の精査を行う。ジェンダー,ケアの経済学の本格的著作。
序 章 福祉国家・市場・家族のジェンダー分析
第1部 「家族の経済学」とジェンダー
第1章 「新家庭経済学」における家族
第2章 フェミニスト経済学の成立
第3章 フェミニスト経済学における家族分析
補論 産業革命期イギリスにおける家族と児童労働
第2部 社会的再生産とケア
第4章 家族政策の主流化と経済的シチズンシップ
第5章 労働のフレキシビリティとケア
第6章 社会的ケアとケアレジーム
第7章 ドイツにおける家族政策の「転換」と企業の対応
第3部 福祉国家の変容と家族政策の主流化
第8章 新たな福祉政治の登場
第9章 日本におけるワーク・ライフ・バランス政策
第10章 ワーク・ライフ・バランスの射程