第4巻では、これまでの3冊とは大きく異なり、Full Mouth Reconstructionをテーマに掲げ、対象をClass 3まで広げている。患者は病的な咬合状態であり、咬合再構成(occlusal reconstruction)により生理的咬合を与えることが必要となる。全顎的機能回復に必要な項目を整理し、咬合のとらえかたとして「全顎的な処置を行う場合には何を考慮しなければいけないのか」を解説。機能回復をする際にもっとも重要となる歯列の構築について、矯正治療を軸に考察している。
本書では治癒、炎症、免疫といったメカニズムが豊富なイラストとともに平易に述べられ、生体では今何が起きていて、何を目的として処置を行うのかを明確にとらえるよう提起されている。なぜ痛いのか、この治療はあと何回続くのか? 経過が目に見えないエンド治療において、不安・疑問をかかえた患者と真摯に向き合い治療にあたるうえでの、生体への深い理解を促す一冊である。
第1章 治癒ってどういうこと?
第2章 炎症ってどういうこと?
第3章 免疫の仕組み
第4章 慢性炎症の仕組み
第5章 組織治癒の仕組み
第6章 鑑別診断
第7章 噛みくだいて患者さんに伝えてみよう
本書は、主に垂直性骨欠損にフォーカスを当て、多くのエビデンスをもとに、より低侵襲な歯周組織再生療法を行うための要点を解説。術前準備から術中の切開および縫合、術後管理まで、多くのイラストと連続写真によってひとめで理解できる構成となっている。歯科医師はもちろん、アシスタントを担当する歯科衛生士にもおすすめの1冊。なお、一部の術式は動画を用いて一連の流れをわかりやすく解説。
Chapter 1 マイクロサージェリーによる歯周組織再生療法のパラダイムシフト
Chapter 2 歯周組織再生療法を成功に導くための『術前準備』
Chapter 3 垂直性骨欠損へのマイクロサージェリーによる歯周組織再生療法
Chapter 4 低侵襲 歯周組織再生療法:最新エビデンスに基づく臨床例10
Chapter 5 歯周組織再生療法を失敗させないための術後管理・メインテナンス
Digital Dentistryの最新情報を毎年アップデートする「Digital Dentistry YEARBOOK」。創刊8年目となる2018年の本号では、表紙および巻頭論文のデザインを大幅リニューアル。従来の、「ものづくり」主体のCAD/CAMがメインであった時代から、フェイシャルスキャナー、歯科用CT、口腔内スキャナー、顎運動計測装置などを駆使した「患者本来の機能とスマイルの回復」を目標とする現代のDigital Dentistryをイメージした。もちろん、内容も例年以上に充実。2018年も、Digital Dentistryの今がここにある!
技術総説編
海外論文編
CAD/CAM 編
画像診断装置編
ガイデッドインプラントサージェリー編
「ザ・クインテッセンス」誌の人気連載「GPが知っておきたい診断・治療のための臨床解剖」が待望の書籍化! 写真とイラストをふんだんに用いて、歯科の臨床にかかわる解剖学を臨床医の視点でわかりやすく解説している。歯科医療従事者にとってとくに重要な「患者の口腔内と同じ角度から見る解剖」を学ぶことができる画期的な1冊。スタンダードの知識の獲得から臨床への応用までをカバーする歯科人必読の解剖書。
Chapter1 三叉神経と上顎骨・下顎骨の解剖
Chapter2 イメージが湧きにくいエリア:上顎洞と後上歯槽動脈
Chapter3 歯科医師が絶対に避けて通れない部位:オトガイ孔
Chapter4 下顎インプラント最大の難関:下顎管
Chapter5 伝達麻酔の解剖:翼突下顎隙・臼後部
Chapter6 知っておくと便利な構造物:大口蓋孔・切歯管
Chapter7 視点を変えて見るとこんなに違う:診療目線で口腔内から見た表情筋
Chapter8 正常構造を理解する:顎関節と周囲の筋
Chapter9 知れば知るほど見えてくる:口腔底とその周辺の構造
Chapter10 口腔上顎洞瘻閉鎖術の臨床解剖
Chapter11 口腔および咽頭周囲隙の臨床解剖
本書は、外科的歯内療法に関する最新情報を歯科臨床家に分かりやすく提供することを目標とした。
口腔内スキャナーの性能は年々飛躍的に向上しており、今やスキャン精度・スピードなどハードウェアのスペックだけでなく、データ管理サービスや各種アプリケーションとの連携など、ソフトウェア面の充実度も重要視されるようになった。本書では、巻頭特集で口腔内スキャナーの最新トレンドであるクラウドサービスを取り上げ、国内外各社の提供内容の違いを解説した。最新機種情報やデジタルデンティストリー実現のための臨床活用例も満載!