ヴィクトリア時代における経済学の様相をフェミニズムとの係わりに焦点をあわせて検討する。
性的な不平等の克服のために哲学は何ができるのか。ウィーンの哲学的蓄積から、英米のジェンダー論、フレンチ・フェミニズム等を読み直す。
20世紀後半の思想状況の大きな潮流、フェミニズムとフェミニストを1500項目にわたって簡潔的確に解説した、基礎資料として必携の事典。最新の動向、新たな思想家にも対応した待望の改訂新版。
国連主催の国際家族年に向ける提言の書。平和への模索の中で、エコ・フェミニズムの視点から人口・生殖・差別・環境問題を考える。
DV、女性ホームレス、ボランティア等の新しい課題をふまえ、今後求められる政策を提言。
フェミニズムの「わからなさ」に向き合う
SNSではデマやヘイトスピーチが溢れ、新しい戦争の足音は耳を澄ますまでもなく私たちの生活ににじり寄っている。対話すらままならないこの社会で日々わだかまりを抱えながら、それでも一人のフェミニストとして生きるとはどういうことなのか。時に寝そべりながら、時に這いずりながら社会構造の歪みを問うてきた著者が、“地味”で“目立たない”女性の労働/貧困問題をその根底から語り尽くす。
日本の〈近代家族〉論はここから始まった──フェミニズムから出発し、家族研究の新時代を切り拓いた名著の増補新版。
愛情で結ばれ男女の分業を前提とした近代家族はいかにして誕生したのか。視角と方法としての歴史社会学を駆使し、「家族」「出産」「育児」「フェミニズム」といった諸論点に果敢に挑んだ記念碑的著作。重要論文はそのままに、近代家族論争を経て「家族の戦後体制」論へと連なる同時期の関連論文を収録。新たに自著解題を付す。
戦後東北・岩手におけるフェミニズムの思想と活動の内実を明らかにするとともに、それらを日本女性運動史・フェミニズム思想史のなかに位置づける。岩手においてフェミニズム的視点から活動してきた麗ら舎読書会会員たちへのインタビューと、麗ら舎読書会に会員として参加するなかで行ってきた参与観察、そして会員たち自身が記した詩や生活記録の分析から、岩手のフェミニズムのありように迫る。
子育てや介護の経験をとおして見えてきた言葉にしにくい思い。
フェミニズムの立場から、社会の矛盾や日常生活でのとまどいを平易に語る。
1 不安定労働の時代を生きる
はずれた「家族の未来図」
「在宅ワーク」は「仕事と家庭の両立」か?
ヘゲモニーは親密圏でつくられる
2 成り立たない「ライフコース」
「家族戦略」としての同居/別居
「マミー・トラック」から「初職トラック」へ
「お嫁さん願望」の功罪
3 地域社会と女性保守層
私的扶養というモラル・マゾヒズム
「留守番」の政治学
「小泉純一郎好きおばちゃん」はミーハーなだけなのか
4 融解する境界線
子どもの「連れ去り」と「置き去り」の国際化
父親の育児参加とホームレス
拡散するセックスと感情労働
5 震災は親密圏を変えたのか
ゆらぐ大地、ゆらぐ親密圏
「プライベートを他者に知られること」をめぐる雑感
生の公共性
近代アジアで「歴史から隠されて」きた女性解放運動に光をあてる待望の書。スリランカ人女性歴史家の手になる渾身の一作。
サバイバーよ、勇気を出すな。“性暴力やセクハラ被害に遭ったら「泣き寝入り」しないで、「勇気を出して」裁判を起こして闘いましょう”そう簡単に言ってしまえるすべての人へ-。一人芝居『私は生き残った』を全国各地で上演し、深い感動を呼んでいる高橋りりすの初のエッセイ集。
男はいつでも抑圧者で女はいつでも犠牲者?母性は女の本能でポルノは男だけのもの?男性虐待/少女の蛮行/男性の美容整形/女性用ポルノ…多様化する男女関係やセクシュアリティの現実を見ようとしないフェミニズムに明日はあるか。真の男女共生・男女平等への道は何か。
本書は、「政治」をどのように考えるかという問題を、政治学の知見を踏まえて真剣に扱うことにより、「政治」をめぐるフェミニズムの理論的考察に新しい知見を提示する。公/私の境界線、国家・社会・家族の関係、「男性のケア」などへの注目を通して、政治学の中心問題に「フェミニズム」をすえるとともに、「女性問題」ではないジェンダー平等を展望する。
いまや政治家も、学者も、官僚も、マスコミも、こぞってフェミニズムに媚びている。しかし本書の著者は、フェミニストの主張が屁理屈にすぎず、実際には多くの女性を苦境に陥れているという実態を明らかにする。
・人種・階級・ジェンダーが複雑に絡みあう差別とは?
・いまやバズワードとなった「インターセクショナリティ」を、フェミニズムの観点から捉えなおす。
・原点であるキンバリー・クレンショーの記念碑的論文(1989年)から、現在にいたる最重要論文7本を精選した必読アンソロジー。
キンバリー・クレンショーは、1989年に黒人差別と性差別が重なる抑圧を「インターセクショナリティ」という概念で可視化した。以来、この分析概念は、人種・階級・ジェンダーが交差する複合的な差別の実相を考察するために、女性学や社会学、政治学などの分野でさまざまに応用されてきた。
本書は、フェミニズムの視点から「インターセクショナリティ」を捉えなおし、原点であるクレンショーの記念碑的論文から現在にいたるまでの学術的軌跡を7本の最重要論文によってたどる。
現代社会の不平等、差別をフェミニズムから再考するための必読アンソロジー。
はじめに 千田有紀
第1部 基礎編
第1章 人種と性の交差点を脱周縁化するーー反差別の法理、フェミニスト理論、反人種差別政治へのブラックフェミニスト批評(キンバリー・クレンショー/山根純佳 監訳・土屋匠平 訳)
第2章 インターセクショナリティにおける定義上のジレンマ(パトリシア・ヒル・コリンズ/佐藤文香 監訳・孟令斉 訳)
第3章 インターセクショナリティの複雑性(レスリー・マッコール/千田有紀 監訳・中林基子 訳)
第2部 発展編
第4章 「バズワード」としてのインターセクショナリティーーフェミニスト理論の成功をめぐる科学社会学の視点(キャシー・デイヴィス/千田有紀 訳)
第5章 フェミニスト原典主義ーーインターセクショナリティと読解の政治(ジェニファー・C・ナッシュ/佐藤文香 監訳・永山理穂 訳)
第6章 フェミニスト理論におけるインターセクショナルな転回ーー共通言語の夢?(マリア・カービン&サラ・エーデンハイム/佐藤文香 訳)
第7章 インターセクショナリティの形而上学再考(ホリー・ローフォード=スミス&ケイト・フェラン/千田有紀 監訳・児玉谷レミ 訳)
解説 佐藤文香
索引