フェミニズムとセラピーの出会い。「女らしさの病」からの脱出。ハマらなくても生きていける。今日の研究水準を示す労作。
持続する衝撃力、20世紀最大の知の革命。世界を席巻したラディカル・フェミニズム=ウーマン・リブの爆風から、最新のジェンダー分析の展開まで、フェミニズム理論があらゆる学問・思想にあたえた衝撃力の大きさ、認識の深さ、射程の広さ、想像力をかきたてつづける魅力の全貌に迫る。15の諸潮流・テーマで読むフェミニズム最前線。
本書は、進化論の失敗を含めた歴史的背景を振り返り、差別思想、倫理観、宗教観、フェミニズム、心理学などの既存の領域を進化論的側面から掘り返す。その上で、新たな思想の足場となる生物学的な人間観を提示した、画期的な書。
本書は、2部構成。第1部は、授業実践編で、それぞれ授業案とともに実際に授業をしての生徒の反応や、それを踏まえての教師の反省、提案もしている。第2部は、授業提案編で、ジェンダーの視点での授業のアイデアを考えている。
1980年代初めまでの欧米中心のフェミニズムの成果に基づいて女性運動の史実、人物、思想、著作の解説をした事典。女性に関わる歴史、政治経済、文化、セクシュアリティ、ジェンダー、身体などをめぐる概念の大きな変化に伴い、1991年刊の前版に、バックラッシュ、ポストモダン・フェミニズム、ポストコロニアル・フェミニズム、アンジェラ・デイビス、ダナ・ハラウェイ、トリン・T・ミンハ、エンパワーメントなどの項目を追加した新版。配列はアルファベット順。重要事項・フェミニズム運動、フェミニストたち、書名・新聞名・作品名、団体名の四つに分類した重要語項目別索引と見出し語和英索引付き。
近代日本の思想モラルの本質を問う。
いままで人権は人間社会に限定してのみ論じられてきた。人権は人間社会においては、普遍的価値をもつものとされてきた。しかし、歴史的条件や体制的状況のありようにおいては、人権という価値は抽象化され、変質される可能性がある。このことを十分に念頭においた上で、人間社会において人権という価値を普遍的なものとして認めることができる。しかし、本書で論じるのは、この確認を前提とした上で、人間を含めた自然のなかにおける人間の地位の相対性、したがって、自然のなかでの人間の権利の相対化という問題である。
本書は、日本列島の汚染をつかむ努力に重点をおいたものとなっている。世界的にみても、ダイオキシンは最も留意すべき「環境ホルモン」物質の一つであるが、とりわけ日本では、深刻さにおいて突出しており、この問題をぬきにして日本の環境問題は語れない。
どう生きるべきかとまどう男たち。女性解放が進む一方、女性よりも稼ぐこと、強いことを当然とする意識から男性は解放されているだろうか。
本書は、著者がネパールへ行ったときの2週間の旅行記。著者にとっては普段の生活とは離れた非日常の体験をまとめようとして書き出したものだったが、書き進めていくうちに、いつも家族のことが気になる著者の生活にもふれて、女の本音の部分にまで話を進めたものとなった。
いま、なぜ『青鞜』か。「新しい女」を生んだ『青鞜』とはどんな雑誌だったのか。創刊から約90年、女性たちを取り巻く状況はどう変わり、何が変わらないのか。女性問題を論じた先駆としてのみならず、近代女性文学の成果として、多角的に発掘・再評価する本邦初の試み。23人の気鋭による決定版評論集。
反射し拡散し、新たに焦点を結ぶ三つの言葉と三つの主題。「近代国民国家と暴力」にまつわるフェミニズム論争の万華鏡。