各国の制度比較・わが国の実態調査・実証研究ー監査・証明業務の多様化と拡張可能性を掴む。
豊かな自然と南北文化の交錯が育む文化的多様性。自然環境の多様性は、そこに住む人々に生業、生活様式、儀礼、宗教、世界観など文化的多様性を与えてきた。また、北の日本本土、南の琉球・中国からの文化の交錯・重層地帯でもある。本書は、その最新の調査研究成果を収録する。
TNFD v1.0完全対応
自然と共生し、成長する企業の在り方を紐解く
世界の市場や企業経営において、カーボンニュートラルの次の課題として「ネイチャーポジティブ」の実現に焦点が当たっています。企業の経済活動は森林や土壌、水、大気、動物といった自然資本によって支えられている一方で、それらを搾取し、負の影響を与える行為がともないます。ネイチャーポジティブとは、経済活動の影響で喪失した自然を回復軌道に乗せるために、生物多様性の損失を止め、反転させる緊急行動を起こす考え方のことで、2021年のG7サミットや2022年のCOP15などで議論が進み、産業界の共通課題として世界中で取り組みが始まっています。
自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)は2023年9月に、ネイチャーポジティブの指針となるフレームワークの最終版(v1.0)を公開しました。今後、多くの企業がこのTNFDフレームワークをグローバルスタンダードとして、自然への依存度や影響といったリスクと新しいビジネス機会を開示し、実行に移すことになると考えられています。
本書では、取り組みが加速するネイチャーポジティブの全体像を俯瞰するとともに、TNFD v1.0やその他の国際的なイニシアティブを用いて、企業がネイチャーポジティブを実現するための具体的なアプローチを解説します。さらに、自然リスクが高い8つの業界を取り上げ、業界ごとの課題や先進事例を詳述します。
高等教育機関における質保証の考え方、取り組み方を、教育・研究上の倫理(学術的誠実性 academic integrity)の視点から解説。示唆に富む著名な元学長へのインタビュー3本も収録。
いま人類は、海洋の生態系や環境に過去をはるかに凌駕するインパクトを与えています。そして、それは同時に国家間・国内紛争をも呼び起こす現場となっています。
本シリーズは、編著者に、総合地球環境学研究所名誉教授 国立民族学博物館名誉教授 秋道智彌先生、笹川平和財団海洋政策研究所所長 角南篤先生を迎え、
これらの海洋をめぐって起こっているさまざまな問題に対し、研究者はもとより行政、NPO、魚介類に関係する業界関係者から、海をキーワードに活動する市井の人たちに至るまで、多様な視座と論により考察し、その本質と課題を浮き彫りにしていきます。
ヒト、ことに日本人は海との関係なしには立ち行きません、本書をお読みいただき、前向きに課題に挑戦する人たちの声を聞いていただくよう願っています。
第2巻となる本書では、生物多様性保全のための取り組みについて、水産物の乱獲防止やゴミの清掃などの多様性を阻害する要因の排除、海洋保護区や人口魚礁の設置といった積極的な保全策という2種類の方策から考察をしていきます。
<目次>
はじめに 漂着物と海洋世界ー境界の文明史
第1章 海のゴミ問題を考える
1 海岸漂着物から地球環境を読む
コラム 海洋清掃の仕組みー150キロの海岸を清掃して27年
2 漂着物にとりつかれた人たち
コラム 漂着する陶磁器
3 海域に浮遊するマイクロプラスチック研究最前線
4 深刻化する深海のプラスチック汚染
5 世界で最も美しい湾クラブ
コラム 海洋環境保全に向けた周辺国との協力の推進
6 海洋ゴミ解決に向けた世界の流れ
第2章 生物多様性を守れ
7 ホンビノスは水産資源有用種か生態系外来種か?
8 バラスト水が招く生物分布の拡散
9 季節の旅人スルメイカは海洋環境変化の指標種
コラム 可能となったエチゼンクラゲ大発生の早期予報
10 バイオロギングで生態を探る
コラム 水中グライダーー新たな海洋観測ツール
11 日本の海洋保護区の課題とは
コラム 南極ロス海、世界最大の海洋保護区に
12 海洋生物多様性の保全に向けた世界の取組み
おわりに 生物多様性の劣化をくい止めるために
著者の皆さん
鈴木明彦(北海道教育大学教授)柱本健司((公財)かながわ海岸美化財団)中西弘樹(長崎大学名誉教授 漂着物学会会長会長)野上建紀(長崎大学多文化社会学部教授)磯辺篤彦(九州大学応用力学研究所教授)蒲生俊敬(東京大学名誉教授)高桑幸一(美しい富山湾クラブ理事・事務局長)馬場典夫(海上保安庁 海洋情報部 海洋情報指導官)藤井…
2021年1月に開催された生物多様性のための「ワン・プラネット・サミット」で、各国首脳が次々に言及し、いま注目が集まる「NbS自然に根ざした解決策」とは何か? その全容を日本で初めて総合的に解説する入門書。NbS誕生の歴史と背景、支援するグリーンファンド、教育ツール、コロナ復興との関係などのテーマのほか、100点以上のカラー写真で紹介する世界の事例は必見。
★この書籍の小売店頭価格は、2,500円+税です。
生物多様性を取り戻し、健康的な地域・環境づくりに貢献する取り組みに焦点を当てる。NbS(自然に根ざした解決策)は、地球環境の議論でいま最も注目されるアプローチの一つ。本号では、半世紀にわたり、地域に特徴的な生態系と向き合い、「生き物も人も無事に生きられる関係性」を科学的・技術的裏付けをもとに創り出してきた「日本版NbSデザイン」の事例を紹介。
目次
特集
Part 1 いきものと人
地域に特徴的な生態系と向き合い、「生き物も人も無事に生きられる関係性」を科学的・技術的裏付けをもとに創り出すプランやデザインを紹介。
ビオスの丘(沖縄)/都立大神山公園/那須平成の森/都立公園
石神井公園三宝寺池沼沢植物群落
Part 2 都市緑地と人
里山や都市林、都市内河岸段丘の緑地帯、小河川、水路など、都市の自然を見つめ直し、次世代へつなぐためのデザインを紹介。
東京都海の森公園/沖縄県総合運動公園/東京都立水元公園水辺のさと
杉並区立柏の宮公園/埼玉県大宮公園/馬場大門のケヤキ並木/玉川上水
Part 3 緑と心
緑は人々に癒しを与える。荒廃した大地の再生や身近な環境の充実を通じて、生活に安寧をもたらすデザインを紹介。
石巻南浜津波復興祈念公園/特別養護老人ホーム あさひ苑(沖縄)
鳥取県井手ケ浜/日本工業大学/牧野記念庭園
Part 4 地域との関わり
地域の自然・文化資源を活かした新しいまちづくりデザインを紹介。
長崎県対馬市/岡谷蚕糸博物館/ハンガリーの公園計画
連載
ヴィンテージ・アナログの世界 レコード・レーベルの黄金期29 高荷洋一
女性と写経3 久能寺経 恵美千鶴子
動物たちの文化誌34 動物園での40年 早川 篤
欧州グリーンインパクト11 フランスの日本庭園 遠藤浩子
新たな制度と進化の政治経済学への挑戦。経済学の最先端での議論をふまえ、21世紀資本主義の制度的多様性と時間と空間における重層的調整を体系的に分析する意欲作。
序章 制度と進化の政治経済学……………… 磯谷明徳・植村博恭
第1章 進化経済学における制度の問題………………… 磯谷明徳
第2章 進化的制度分析と成長レジーム分析の統合…… 植村博恭
第3章 市場経済と市民社会……………………………… 山田鋭夫
第4章 失業,労働規律,有効需要…………………………池田 毅
第5章 2部門カレツキ・カルドアモデルと成長レジーム分析…西 洋
第6章 産業連関分析による成長レジームの波及効果推定…………田原慎二
第7章 新興経済における国家・経済ネクサスの多様性… 遠山弘徳
第8章 後発優位説の隠れ構造と中国企業のイノベーション…宋 磊
第9章 資本主義の多様性とレジリエンス……………… 藤田菜々子
第10章 制度と信頼…………………………………………原田裕治
第11章 市場ベース型資本主義の移植……………………内橋賢悟
第12章 気候・健康危機,社会的共通資本および経済成長…………大熊一寛
第13章 家具における自然の価値づけ…………………… 横田宏樹
終章 コロナ危機と社会経済システム……原田裕治・池田 毅・西 洋
なぜ、また、どのように、精神障害者がグローバルな規模で連帯し、世界組織として活動してきたのか。
おかれている状況もそれに対する主張も異なる精神障害者が、どのように出会いどのように連帯し、一つの組織の中で活動してきたのか。
世界精神医療ユーザー、サバイバーネットワーク(World Network of Users and Survivors of Psychiatry: WNUSP)を主な対象として、
その歴史を詳細に追った労作。
日本語版への序文
序 章 ポスト社会主義国の資本主義の成功、脆弱性、多様性
第1章 社会主義以後の資本主義の多様性
第2章 ポスト社会主義国の資本主義への諸経路
第3章 国民形成と新自由主義ーーバルト三国
第4章 工業化の奇跡と福祉国家の諸問題ーーヴィシェグラード・グループ
第5章 ネオコーポラティズムと非力な国家ーー南東欧諸国
第6章 厳しい時代への回帰
結 論 ポスト社会主義諸国の資本主義の20年
訳者あとがき
索引
本書は第1部と第2部に別れ、第1部は我が国の取組を扱い、第2部は英国、韓国、台湾の取組を扱っている。我が国の限界地や耕作放棄地において、生物多様性の保全や自然再生の取組を行っている地域を対象に、その支援について検討した。
第1部 我が国における限界地農業の支援制度と自然再生
第1章 耕作放棄地再生手法の類型化と地域振興
第2章 蜜源作物の導入による荒廃農地の解消の可能性
第3章 野草地を利用した緑茶の高付加価値販売─世界農業遺産・静岡の茶草場農法を例に─
第4章 寄付金付き土産による阿蘇農業の支援
第5章 消費者による応援消費を通じた生物多様性保全の可能性
第6章 寄付つきグリーン電力販売による農業支援
第7章 NPO等を中核とした協働活動による農業支援
第2部 海外における限界地農業の支援制度と自然再生
第8章 英国イングランドの新しい農業環境政策(ELM事業)に見る自然再生と農業との両立
第9章 英国の新たな農業政策による構造変革─集約化と粗放化の二極化─
第10章 英国の条件不利地域農業の行方─ダートムーアの事例から─
第11章 台湾の自然再生と森林養蜂
第12章 韓国の事例にみる自然再生と農業
本邦の喘息ガイドラインにおいて,喘息は「気道の慢性炎症を本態とし,臨床症状として変動性を持った気道狭窄(喘鳴,呼吸困難)や咳で特徴付けられる疾患」と定義されている。一方,COPDは「タバコ煙を主とする有害物質を長期に吸入曝露することなどにより生ずる肺疾患であり、呼吸機能検査で気流閉塞を示す疾患」と定義される。いずれの疾患も,発症因子や発症年齢,臨床的特徴,炎症病態,併存症の種類,治療反応性などには大きな多様性があり,疾患を単一のものとして捉え,一様な治療管理を行うことには限界があることが指摘される。
近年,多様性をもった疾患をフェノタイプやエンドタイプというサブグループとして捉え,多様性を病態に即して理解し,治療管理を行うという考え方が広がりつつある。喘息では,近年,臨床に登場した分子標的治療薬やサーモプラスティなどの治療選択において,治療が有効と考えられるフェノタイプ・エンドタイプを同定することが必須となっている。さらに,今後も様々な分子標的薬が登場することが予想され,以前にもまして病態の多様性を把握し,治療を最適化する必要性が高まってくると考えられる。また,COPD治療管理においても,好酸球性炎症が存在する病態をどのように取り扱うか,フェノタイプごとにどのような治療薬の選択を行うべきかなど,治療の最適化への模索がなされている。
本特集の目的は,喘息とCOPDに関し,フェノタイプの臨床的特徴や同定方法を明確にし,これらに対する治療のアプローチや臨床結果についての最新の研究成果を基に理解することで,読者の日常臨床にこのような概念を反映していただくことにある。また,好酸球性気道炎症を伴うCOPDや喘息・COPDオーバーラップなど,フェノタイプの同定の不確実性や,新たな試みについて読者が理解し,実臨床における混乱を少しでも解消することを目的とする。
このような本特集の目的のため,喘息やCOPDの診療・研究の第一線にあるエキスパートに執筆をお願いした。また,読者がよりプラクティカルにフェノタイプの分類手法や治療選択を理解できるように,エキスパートによる症例提示とその解説をしていただいた。
本特集は,呼吸器診療に携わるすべての医師が,喘息とCOPD診療において,画一的な治療から個々に最適な治療の実現にステップアップするための新たな視点を得るのに役立つものであると確信する。
生物の成長、環境適応、行動、生殖、免疫など、個体の諸現象にはホルモンが関係している。比較内分泌学は、さまざまな生物のホルモンについて、進化の観点からその分子機構や作用を統合的な理解を目指す学問である。近年では多様な動物のゲノムデータの公表により多くのホルモンや受容体が発見され、さらに新しい細胞内情報伝達機構が明らかにされてきた。
本書は、脊椎動物・無脊椎動物の多様な生物を題材に、進化の観点から内分泌の基礎を網羅し、種々のホルモンを整理する。動物生理学を学ぼうとする学生、また、ヒト内分泌のより深い理解を目指す研究者に必読の内容となっている。
現在の地球には,数百万とも,数千万ともいわれる生物種が存在する.生物がこれほどまでの多様性を持つに至ったのはなぜなのか.本書では,生物多様性の原動力でもある「種分化」がどのような過程で起こるのかを,アフリカの湖に生息するシクリッドでの研究を中心に丁寧に紹介.さらには,アフリカからキューバ,近くの山で著者がこれまでに実施した野外調査の様子を交えながら,生物の不思議さや面白さ,生物研究の醍醐味を大いに語る.生物(学)への愛にあふれた1冊.
生物は何故こんなにもたくさんの種類がいるのか、それぞれの生物群の特徴はどのようなものか、また多様な生物を生むメカニズムは何か等、“生物の多様性”に焦点を当ててわかりやすく解説した、大学学部初年級向き生物学の教科書。
本書の姉妹書に、生命の普遍性に焦点をあてた教科書『生物講義 -大学生のための生命理学入門ー』がある。
1.地球上にどれだけ多様な生物が生きているか
2.生物多様性はどのように認識されてきたか
3.生命の起源と原核生物
4.真核生物の起源
5.原生生物にみる多様性
6.陸上生物相の出現
7.陸上の植物の多様化
8.菌界にみる多様性
9.動物の起源と多様化
10.生物の多様性をつくる原理
11.多様化にみる生物の進化
12.生命系を生きる