2021年1月に開催された生物多様性のための「ワン・プラネット・サミット」で、各国首脳が次々に言及し、いま注目が集まる「NbS自然に根ざした解決策」とは何か? その全容を日本で初めて総合的に解説する入門書。NbS誕生の歴史と背景、支援するグリーンファンド、教育ツール、コロナ復興との関係などのテーマのほか、100点以上のカラー写真で紹介する世界の事例は必見。
理解と指導・支援に必要な基礎知識から、子どもの問題への気づきや通常学級における配慮等についての事例を基に論じられた好書。
はじめに〜オリジナル発達の子どもたちの「あした」を〜
あしたのために その1 発達障害の特性理解
1.発達障害とは
2.LD(学習障害)とは
3.ADHD(注意欠陥多動症)とは
4.自閉スペクトラム症(ASD)とは
5.理解と支援のポイント
あしたのために その2 心理教育アセスメントについて
1.子どもを「立体的」に見る
2.心理教育アセスメントの実際
3.WISC-IVによる特性把握
あしたのために その3 個別指導計画と学習指導計画の作成
1.個別指導計画とは
2.個別指導計画の書式と作成
3.個別指導計画作成の手順
4.学習指導計画の作成
あしたのために その4 学習のつまずきと支援
1.学習のつまずきはなぜ起こるのか
2.意識を変える
3.学習の苦手への支援にとって必要なこと
4.読むことや書くことが苦手な子どもへの支援
5.算数の苦手な子どもへの支援
あしたのために その5 行動上のつまずきと支援
1.人の行動には意味がある
2.行動を整理する視点
3.「問題行動を減らす」でなく「適切な行動を増やす」という発想へ
4.叱ることが問題行動を増やすこともある
5.タイムアウトの難しさ
6.罰的な指導をしなくても行動は変えられる
7.大人の行動も強化されている?
あしたのために その6 運動面での支援
1.運動が苦手な子どもの特徴
2.運動面のアセスメント
3.固有感覚と前庭感覚
4.視機能・注意機能
5.自分の体とのつき合い方を具体的に教える
あしたのために その7 社会性のつまずきと支援
1.社会性とは
2.自己紹介を友だち作りに生かす
3.周囲の子どもとトラブルを起こす子どもへの接し方
4.コミュニケーションを取ることが苦手な子どもへの支援
あしたのために その8 クラスワイドのソーシャルスキル指導
1.ソーシャルスキルとは
2.学校教育とソーシャルスキル指導
3.ソーシャルスキル指導の実際
4.ソーシャルスキル指導とその効果
あしたのために その9 授業を通じてのソーシャルスキルトレーニング(SST)
1.対話型の授業に苦戦する子どもたち
2.対話スキルの向上を目指して
3.国語の授業でSST
4.算数の授業でSST
5.体育の授業でSST
6.「考え方」の幅を広げるソーシャルスキル指導
7.クラスワイドのソーシャルスキル指導
あしたのために その10 通級や支援教室を活用した支援方法
1.アセスメントにもとづく支援の重要性
2.自己理解を深める
3.学び方を学ぶ
4.ビジョントレーニング
あしたのために その11 保護者との面接及び家族内の関係調整・就学相談
1.保護者との面接にあたって気をつけたいこと
2.面接の実際
3.家庭内の関係調整
4.就学相談
あしたのために その12 クラス担任・学校へのコンサルテーション
1.行動観察についてのフィードバック
2.教育のユニバーサルデザインの視点で
3.個別支援(合理的配慮)の提案
4.保護者支援の提案
あとがき
生物の成長、環境適応、行動、生殖、免疫など、個体の諸現象にはホルモンが関係している。比較内分泌学は、さまざまな生物のホルモンについて、進化の観点からその分子機構や作用を統合的な理解を目指す学問である。近年では多様な動物のゲノムデータの公表により多くのホルモンや受容体が発見され、さらに新しい細胞内情報伝達機構が明らかにされてきた。
本書は、脊椎動物・無脊椎動物の多様な生物を題材に、進化の観点から内分泌の基礎を網羅し、種々のホルモンを整理する。動物生理学を学ぼうとする学生、また、ヒト内分泌のより深い理解を目指す研究者に必読の内容となっている。
日本語版への序文
序 章 ポスト社会主義国の資本主義の成功、脆弱性、多様性
第1章 社会主義以後の資本主義の多様性
第2章 ポスト社会主義国の資本主義への諸経路
第3章 国民形成と新自由主義ーーバルト三国
第4章 工業化の奇跡と福祉国家の諸問題ーーヴィシェグラード・グループ
第5章 ネオコーポラティズムと非力な国家ーー南東欧諸国
第6章 厳しい時代への回帰
結 論 ポスト社会主義諸国の資本主義の20年
訳者あとがき
索引
「生態系の多様性」すなわち「場の多様性」。危機は回避できる!トキ、ミヤマシジミ、ベッコウトンボ、カワラノギク、イシカワガエル…なぜ、絶滅の淵にあるのか、その理由を知ることから始まる。
現在の地球には,数百万とも,数千万ともいわれる生物種が存在する.生物がこれほどまでの多様性を持つに至ったのはなぜなのか.本書では,生物多様性の原動力でもある「種分化」がどのような過程で起こるのかを,アフリカの湖に生息するシクリッドでの研究を中心に丁寧に紹介.さらには,アフリカからキューバ,近くの山で著者がこれまでに実施した野外調査の様子を交えながら,生物の不思議さや面白さ,生物研究の醍醐味を大いに語る.生物(学)への愛にあふれた1冊.
東京・玉川上水沿線(小金井市)で、ある日ケヤキが皆伐された!
理由は、小金井桜を育てるために他の樹木は邪魔になるため、だった。
木を伐ると、何が起きるのか、都会の自然にはどういう意味があるのか、生物多様性の保護はなぜ大事なのかー。
長年、玉川上水の自然観察を市民とともにおこなってきた生物学者が、自然に対する敬意をもちながら、科学的な調査をもとに玉川上水で何が起きているかを、わかりやすく伝える。
「神宮外苑1000 本の樹木を切らないで」運動など、一連の木を伐らないでという市民の懇願の動きが盛り上がっているいま、読んでおきたい一冊。 スケッチイラスト、写真、図表など多数!
◆第I 部 野草を記録する
第1章 花マップ活動の経緯
第2章 花ごよみ
第3章 玉川上水の歴史
◆第2部 伐採の衝撃
第4章 ケヤキ皆伐の衝撃
第5章 初めての行政との折衝……第7章 行政との折衝etc…
◆第3部 立ち上がる
◆第4部 よりよい玉川上水のために
第13章 生物多様性の考え方etc…
生物は何故こんなにもたくさんの種類がいるのか、それぞれの生物群の特徴はどのようなものか、また多様な生物を生むメカニズムは何か等、“生物の多様性”に焦点を当ててわかりやすく解説した、大学学部初年級向き生物学の教科書。
本書の姉妹書に、生命の普遍性に焦点をあてた教科書『生物講義 -大学生のための生命理学入門ー』がある。
1.地球上にどれだけ多様な生物が生きているか
2.生物多様性はどのように認識されてきたか
3.生命の起源と原核生物
4.真核生物の起源
5.原生生物にみる多様性
6.陸上生物相の出現
7.陸上の植物の多様化
8.菌界にみる多様性
9.動物の起源と多様化
10.生物の多様性をつくる原理
11.多様化にみる生物の進化
12.生命系を生きる
聞いてもらって、人は元気になる。
迷惑な存在と自分を責める、子どもをほめるのが苦手、「ありのままでいい」と言われても困る、相模原事件のあと外出がこわい、人の価値は生産性で測っていい?
障がいをもたない人、もつ人関係なく寄せられた47の質問に、障がい当事者ピアカウンセラーの母娘が答えます。だれもが生きやすい社会をめざしたい人に贈る、ココロの練習帳。
生物多様性と生態系サービスを保護・保全することの意義と方法について経済価値による可視化、政策・ビジネスによる主流化の観点から概観した入門書。
女性器切除と「ゼロ・トレランス」をアフリカの現場から深く考える
地球上で1億人以上の女性が受けている「女性器切除(FGM/C)」. 国連は総会決議で完全廃絶を働きかけているが, こうした「ゼロ・トレランス(どのような方法, 形式であれ一切許容しない)」には, 女性の身体と権利を擁護する力がある一方で, 現場で生きる「声」を外部からグローバルな力で消去してしまう落とし穴がある. 女性器切除「絶対否定」の多面的なあり方を, 現場から深く考察し, 複雑で困難な問いと正面から向き合った学際的で論争的な共同研究の成果.
松田素二(京都大学教授)
Introduction グローバル・ディスコースとアフリカの女性器切除
1 WHO による定義と施術タイプおよび実施地域
2 用語について
3 欧米社会による廃絶運動と政治・経済
4 禁止法の制定とその反動
5 国連による「医療化」の禁止,そして「ゼロ・トレランス」へ
6 各章の内容
Chapter 1 女性器切除は女性の身体・心理にいかなる影響 を与えるのか?
─ 近年の生理学・心理学的研究の検討を通して ─
は じ め に
1 FGM の身体への影響
2 性機能に対する影響
3 心理的影響
お わ り に ─ FGM/C の医学的・心理学的リスクをどのように考えるべきか ─
Column 1 男子割礼/包皮切除
Chapter 2 国際社会のルールと家父長制社会の規範
─ ゼロ・トレランス政策を超えて ─
1 ゼロ・トレランスの打開策
2 ゼロ・トレランス政策の限界
お わ り に
Chapter 3 変容する「女子割礼(FC)」
─ 西ケニア・グシイにおける医療化と儀礼の変化 ─
は じ め に
1 グシイにおける通過儀礼としての FC
2 KDHS から見る FC の変遷
3 グシイ地域における反 FGM 活動とその影響
お わ り に
Column 2 現代における「美容整形」という女性器切除 宮地歌織
Chapter 4 草の根の FGM/C 廃絶運動と地元住民
─ ケニア・マサイの事例から ─
は じ め に
1 ローカル社会における FGM/C
2 ナロクの CBO による FGM/C 廃絶運動
3 CBO の役割と地元住民とのかかわり
お わ り に
Chapter 5〈女子割礼/女性器切除〉をめぐる多様性と柔軟 性のエスノグラフィー
─ ケニア牧畜社会における FCM 廃絶運動の功罪とローカ ル社会の反応 ─
は じ め に
1 サンブル社会における FGM/C の意味づけ
2 サンブルの人びとの廃絶運動への反応
3 廃絶運動の功罪
お わ り に ─ ローカル社会の当事者とグローバル・ディスコースとの齟齬 ─
Column 3 ケニアにおける FGM 禁止法への異議申し立てと人びとの反応
Chapter 6 スーダンにおける FGC 廃絶運動の系譜
─ 宗教が果たした役割に着目して ─
は じ め に
1 イスラームと FGC
2 スーダンにおける FGC の歴史の変遷
3 バシール政権下での FGC
お わ り に
Column 4 FGMというカテゴリー ─ どう捉え,どう向き合う?-
バクテリア、植物、昆虫、ヒト…生物たちの多様性を目の当たりにすると、いろいろな謎が浮かんでくる。生物の「形」は、他の生き物たちとの「関係」のなかでいかに作用しているのか?生き物と環境の「関係」を「分子」から探ると何が見えてくるだろうか?「分子」から「人間活動」が環境に及ぼす影響を理解するには?「人間活動」は「生態系」のなかでどのように位置づけられるのか?さまざまなピースが織りなす生き物たちのジグソーパズルに生態学が挑む。
環境問題や貧困問題からのアプローチが多いフードバンクを、既存のサプライチェーンが抱えてきた過剰供給問題の解消、さらには希薄化する社会関係を保つ活動などを積極的に評価しながら、農産物市場論や流通論、マーケティング論等の方法論に依拠し、その発展可能性を議論することを目的としている。特に「多機能性への評価」、「運営資金」、「受給者満足と品揃え」以上の3点からのアプローチを念頭に置いている。
序 章 フードバンクの位置づけと日本の現状
第1節 サプライチェーンにおけるフードバンクの存在意義
第2節 日本におけるフードバンクの課題
第3節 分析方法と本書の構成
第1部 世界のフードバンクとその多様性
第1章 フードサプライチェーンにおける寄付行動─フードバンクの国際比較におけるフレームワーク─
第2章 フランス:フードバンク活動による食品ロス問題への対応と品揃え形成およびその政策的背景
第3章 韓国:フォーマルケアとしてのフードバンクの普及に関する分析─韓国社会福祉協議会の事例─
第1節 はじめに
第2節 研究の方法
第3節 調査結果
第4節 議論と結論
第4章 イギリス:フードバンク普及における大規模小売業者の役割
第5章 オーストラリア:産業化するフードバンクの分析─オーストラリアのケーススタディ─
第6章 香港:インフォーマルケアとしてのフードバンクの発展と多様化─活動の多様性と政策的新展開─
第7章 台湾:カルフールの取組と台中市地方条例制定への進展
第2部 日本のフードバンクにおける現状と課題
第8章 寄付食品の栄養学的側面と栄養バランス向上における課題
第9章 行政との協働から自立へと進化するフードバンク山梨
第10章 フードバンク多文化みえにみる地方都市での活動成立要件
第11章 福岡県における物流からみたフードバンク運営と企業・行政 との関係性
第12章 フードバンク山口における分散型都市の連携課題
終 章 総括とフードバンクの課題
おわりに
『歌うカタツムリ』(毎日出版文化賞)などの著作で筆力に定評ある進化生物学者が、強力な「天敵」としての外来生物の研究史を通して、計り知れない複雑さをはらむ「自然」と、そこに介入せずには済まない人間と科学の業を描く。
外来の天敵種は有害生物を制圧する救世主となりうる一方で、ときに最強の侵入者にもなりうる。それでも、生物多様性が秘める可能性に魅了された多くの生物研究者たちが、自ら「夢の」天敵種と信じる外来生物を招いてきた。本書が語るのは、そうした天敵導入をめぐる知的冒険、成功、そして、壊滅的な失敗の歴史だ。
またその歴史は、産業革命の時代からグローバリゼーションの時代まで、時々の社会が奉じてきた自然観の驚くべき変転を映しだす鏡でもある。著者は、長く信じられてきた「自然のバランス」の実像や、生態系メカニズムの今日的な理解へと、読者を慎重に導いていく。レイチェル・カーソンの『沈黙の春』に敬意を払いつつ、その自然観をアップデートする書でもある。
終盤では、著者自身が小笠原の父島で経験した、ある天敵との死闘が語られる。生物多様性の魅惑と生態学の醍醐味が詰まった、渾身の書き下ろし。
はじめに
第一章 救世主と悪魔
夢の薬 / 自然のバランスを取り戻せ / 夢の天敵 / 赤い寄生蜂
第二章 バックランド氏の夢
外来生物 / 世界を支配するものは何か / 創造主の慈悲と夢の食材 / 豚か仔牛のようで、キジのような風味がある / 素晴らしい未来のために善を為せ
第三章 ワイルド・ガーデン
帝国の恵み / グレイヴタイ・マナーの領主 / 自然な庭園 / 赤い雑草 / 侵略の生態学
第四章 夢よふたたび
金の時計とダイヤモンドのイヤリング / 不毛な大地 / これを「自然のバランス」と呼ぶ / あれこれ考えるより、まず行動
第五章 棘のある果実
ブリスベンでの出会い / 赤い染料 / サボテン旅行委員会 / 謎の蛾 / 最初の一撃 / 赤い大群
第六章 サトウキビ畑で捕まえて
旅する昆虫学者 / 葉の上を跳ぶもの / 少しでも多く獲れ / グレイバックの災い / 海を渡ったカエルたち
第七章 ワシントンの桜
旅の始まり / 異国の旅 / 悲しい成功 / 友好の証 / 退く天敵 / 高まる敵意 / 危機を未然に防ぐとヒーローになれない / 大義の前に情を捨て
第八章 自然のバランス
分類学なくして防除なし / 密度依存 / 動物集団のバランス / 自然のバランス論争 / 自然はたいてい複雑である
第九章 意図せざる結果
理論か実用か / 光と陰 / 諸刃の剣 / 反自然的行為はもうやめなければならない / パラダイムシフト / 天敵には天敵を / 前車の覆るは後車の戒め
第一〇章 薔薇色の天敵
カタツムリの悪夢 / 戦いの始まり / 病気より悪い治療法 / 薔薇色の狼 / 楽園の行方
第一一章 見えない天敵
群島にて / 賑やかな夜 / 見えない捕食者 / 防除の行方 / もうひとつの道 / 封印の解き方
謝辞
参考文献
索引